1. スプタン男のみんな違ってみんな良い
  2. #34 宝石の国は解脱の物語
2024-11-22 16:22

#34 宝石の国は解脱の物語

利他と自己中と欲。

祈り。生と死。

救われるとはどう言うことなのか。文学です。


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金曜日のミンチ側。おすすめ紹介。小説、漫画、アニメ、おもちゃ、運動、旅行、食事にブランド、アクセサリー、タトゥー、エトセトラ、メジャーなものからマイナーなものまで、TsuNの矛盾だらけの独断と偏見。そんな金曜日、今日の話題に行ってみましょう。
ミンチ側。
ドラマで集めたけど、なんか最終巻だけないみたいな。のとか。あとは何だろうな。ドラマ見てて、本当、12話ものが11話まで見たけど、最終は見てないとか。うーん、なんか、ない?ないですか?そういうの。俺は基本的にないようにしてるんだけど。頑張ってね、最後まで行こうって思ってるんだけど、最後までなかなか行けない。
これって何でなんだろうね。まだ終わりたくない、夢の続きでいたいっていう気持ちと、終わる寂しさなのかな。それとも何だろう。終わりが、自分の納得いかない終わり方の可能性があることを受け入れたくないのかっていうものもあると思うんだよね。
おしのこどうよ。スプリットタン男のみんな違ってみんないい。はい、ごきげんようスプリットタン男のツンです。この番組ではみんな違ってみんないいを基本にスプリットタンの私が好きかって話す番組です。気楽に聞いてくだされば幸いに思います。
おしのこも終わっちゃったねー。アニメのね、1話はね、衝撃的だったね。アニメの1話見て、2話見て、そっからもうね、永遠とね、追っかけてましたよ。本誌を。私は。それでね、おしのこが完結したんですけどね、どうなのそれって。っていう感じでした、個人的には。まあね、賛否がある感じでしたけどね。
いやー、この間ヒーローアーカーが終わってね、ヒーローアーカーが終わったって思って、最後の1話もそういう感じかーって。まあでも、うん、うんっていう感じでしたね。そう。かといってさ、なんだろう、自分が100%納得できる最終回ってどんな物語だって言われるとなんかいまいちピンとこないんだけどさ。
そう、きっと読み返したり、時間がたってまた最初から読み直したりっていうものをね、していって、自分の中にその終わりっていうのが落とし込んでいければ最終的にはそれが正解になっていくんだけどね、きっと。
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夢落ちはやだ。そう。夢落ちだけはやだ。あと、俺たちの冒険はまだまだ終わらない。もうね、まあ寂しいよね。ああ、残念だなって思うよね。そう、案外ね、俺はね、ハッピーエンドがいいな、ハッピーエンドがいい。バッドエンドは悲しいじゃん。そう、おしのこはね、考えさせるエンドでしたね。うーんってなりました。うーん。
それでね、今日はね、おすすめ回ということで、みなさんにね、おすすめしたいのは、いっか、いつか、なんかで、ちょっと出した気もするけど、はい、いちかわはるこの宝石の国という漫画を知っていますか?
えーとね、ちょっぴり救済を挟んだりもしたりしたんだけど、12年間ね、連載をしていたんですよ。そう、だから、えー、結構ね、最初の方は話題になったり、アニメ化したときもね、話題になったりしたから、もしかしたらね、知ってるよ、読んだことあるよっていう人も多いと思うんだけど、挫折組みがいい漫画なんですね。そう、しょうがないんだけど、もう物語的に挫折するよね、そりゃって思うんだけど、
これはすごく好きで、もう本当に好きで、この宝石の国が。まあ、宝石にね、宝石に携わっている仕事をしているっていうところから読み始めたっていうのももちろんあるんだけど、そもそもいちかわはるこという作家が好きで、考えさせる系の漫画家なんですよ。こういう物語を書いたよ、どういう風なもんだと思う?みたいな、結構疑問、疑問投げかき系というか、
人間の奥底の部分を考えさせるというか、そういう漫画家なんですけど、それの長編漫画なんですよ。それが12年の連載が終わって、2024年11月21日にコミックス最終刊が発売しました。昨日です!はい、もうAmazonで届きました。
読んだことがない人のためにざっくり言うと、宝石の国っていうのはもう本当に宝石が擬人化されてるんですね。宝石たちが擬人化されてて、見た目はね、結構女の子勢ぞろいみたいな感じなんだけど、公式設定上性別はなしということになってて、だからGLでもBLでもいけるぜみたいなね、お得な漫画になっております。絵がとても綺麗だし、物語はシリアス、本編、本筋か。
真ん中にあるメインはめちゃくちゃ重たくてめちゃくちゃ苦しいんだけど、なんだろう、抜けてるところもあって、かわいい日常みたいなターンもあったり、なんだろう、そんなに心苦しくならないで読める漫画なんですね。
で、なぜかわからないけど、月人という敵に襲われるんですね。月に住んでいる月人というものに宝石たちが砕かれて奪われてしまう、仲間たちがさらわれてしまうっていう物語で、その月人と戦うっていう物語なんですよ。
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この中で主人公は超弱っちいフォスフォフィライトというね、このフォスが物語のメインとなるのはダメダメで弱っちくて怠惰で弱虫な主人公が仲間たちと力を合わせて仲間たちのためになりたいとか敵を倒したいみたいな感じで努力していくんですよ、工夫もして。そういうものでこの主人公がどんどん成長していくんですね。
そういう成長の物語なんですけど、成長ってさ、ジャンプ風に考えるとどんどん強くなってどんどん鍛えられて戦うぜっていう成長の仕方だと思うじゃん。宝石の国は全然そんなことないのね。
もうね、苦しいの。成長の仕方が。もうなんか、うつ漫画って言われるぐらい、この主人公に感情移入をして読めば読むほど苦しいです。もうどんどんどんどん壊れてきます。
頑張ったら頑張った分だけ人に迷惑をかけてしまうとか、頑張ったら頑張った分だけ人を傷つけてしまう。大切に思っている人たちのことを大切に思えなくなってしまったり、孤立してしまったり、また自分を見つめ直して、
ああ、これじゃダメだってなって、スタートラインに戻って、もう一回悩み直して、また違う工夫をしてみるんだけど、ことごとく失敗するのね。お前は好奇心は身を滅ぼすっていうね、もう典型的な物語なの。
で、その中で心も孤立になったり、どんどんどんどん人を大好きだった人が嫌いになってしまったり、信用してた人を信用できなくなってしまったり、大好きな人を壊さなきゃいけなくなってしまったりっていうね、お話なんですよ。
結構哲学的といえば哲学的な物語なんですよ。人間性を図られる物語で、不思議の国のアリスとか、落下の王国とか、ああいうファンタジー系な物語なんだけど、コミカルに描かれている鬱漫画なんですね。
だからルンルンって、ルンルン楽しいっていう漫画じゃないんですよ、全然。でも深い。もう散々考察されてるけど、結構仏教系なんですよ。多分ね、考察のしがいで言ったら、エヴァンゲリオンとハルぐらい考察できるような物語なんだけど。
いろんな人がいろんな意見をまとめていたり、ここはこうなんじゃないかって考察してたりするんだけど、仏教系の話といえば仏教系の話なんですね。結構、エヴァっぽいといえばエヴァっぽいなと、俺は最終話まで読んで非常に思いましたね。
ただ、エヴァとは違う物語なんだけどね。人類補完計画をしてしまったんですよ、主人公は。もうなんか、みんなを助ける!敵を倒す!頑張る!ってやってたはずなのに、最終的には人類補完計画を私がやる!って、みんな一個になるみたいなね。もう私はこの世界の神になる!みたいになっちゃう物語なんですよ。
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あの、やばいんですよ。なんで弱虫で役立たずだった私が、いつの間にか強くなって、人のことを傷つけて、全部壊してしまえば元に戻るみたいな、一つになれる、私たちは一つになれるみたいなね、感じのね、強烈な思想に戻ってっちゃうんですよ。
で、なんで人類補完計画系な思想になっちゃったかっていうと、宝石たちって死なないんですよ。不死なんですね、基本。不死生物の種族が二つ出てくるんですけど、もうその死なないしがらみって苦しいなって。やっぱり死というものがあるから、生というものに感謝するっていうね、死を知っている生物が言うんですけど。
大きいジャンルの種族が三つ出てくるんですけど、この三つの種族のうち二つは、死なないんですよ。不死なんですね。だから、死にたいとか消えたいみたいな、私たちはもう終わりにしたいって思いながら、じゃあ私が終わりにしてやるよ!って主人公がなっちゃって、人類補完計画みたいなものをね、やっていくんですよ。
で、それがやっぱりうまくいかないんだよね。そう、死にたくない、消えたくない、このまんまでいい、今楽しいこともある。で、今やっと平和になった、みたいなものがあって、そんなんじゃいつまで経っても終わんないだろ!みたいな過激思想になっていくんですよ。
純粋だった頃の主人公はもういなくなっちゃうんですよ。いなくなっちゃうっていうか、内なる部分にはいるんだけど、多分ね、どんどんどんどん、なんだろう、いろんなことをやって経験を積んだり、考え方、考えることの器が広がってって、どんどんどんどん強くなっていくんですよ。
で、強くなるっていうのはやっぱり人を傷つけてしまうことなのか、とかね、そういう哲学的なものもあるんですけど、で、最終的に成長しきると、もうなんだろうな、神みたいなね、状態になるんですよ。神ステンみたいなね、神ステンじゃねえな。もう神になっちゃうんですよ。そう、そういうね、感じで最終的に生きつくのは、うーん、最終的に生きつくのは自己犠牲なんですよ。
もうなんかね、このフォスというのがすっごく人間っぽいんですよ。人を助けたい、仲間たちを助けたい、大事な人間たちを幸せにしたいっていうのと、なんだろうな、自分が犠牲になればいい、自分だけが苦しめばいい、僕が苦しめば問題ないっていうね、この自己犠牲感というものが大きなね、テーマになってて、人間ってそういうところがあるんだよ。あると思うのね。
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なんだろう、嫌なことを我慢しても人に利益をもたらせたいって、けどそれが結局人のことを傷つける過激思想になってったりもするわけじゃん。そういうので、右に行ったり左に行ったりっていうのがやってくるんだけど、最終的にはね、なんかね、なんだろうな、下脱。すごいよ。なんかね、本当、諸行無常の世界に行っちゃうわけ。
宝石の国っていうこの物語は今完結したから一気に読んでほしい。これね、本当に俺も追っかけるの辛かったから、俺本当に2巻が発売された時点から買ってるんですよ。で、もうずーっと待ってて、ずーっと待ってたから。
そう、で、俺はもう本誌はね、アフタヌーンだったんですよ。アフタヌーンで連載されていて、もうアフタヌーンで読んでいたから、そう分かってはいたんですけど、この一人の女の子、男の子、一人の主人公が仲間のためにできることは何かっていう、自分が脳なしの自分ができることを探してたのに、最終的には自分が犠牲になればいいになっちゃって、
人のことを、人の幸せとかっていうものを決めつけるようになっちゃって、で、全てを受け入れるみたいなことになってくるんですよ。結構ね、心理に迫っているといえば心理に迫っている物語なんですよ。
これがね、面白いんだわ、ほんと。苦しくなるよ。是非読んでほしい。もうね、主人公、主人公にもうガンガン感情移入して読んでほしい。悲しいから。俺もうほんとめちゃくちゃ辛かったから。
いやーほんとね、最初はね、本若系なんですよ。本若日常ものなんですよ。それがね、ほんと中盤ぐらいからあれあれ?くもよけがおかしいぞってなってね、後半がっつり鬱になってね、全然これ、これは救いなのか救いじゃないのかみたいなね、終わり方するんですけど、
いちかわはるごという作者はそういう終わり方をする人なんで、でもね、きっちり終わりましたよ。ちゃんと終わりました。私的には伏線とか考察とかってあなたたちで考えればいい系の物語だから、もうしょうがないんだけど、終わり方としては全然ね、納得ができる。終わり方としては納得ができる終わり方なんですよ。
えーこうやって終わったかーっていうね感じだったんだけど、自分を見つめ直す漫画だね。そう結構哲学系、哲学系でちょっと暗い漫画だけど、すごいね、あの独語館が芥川、芥川賞を取っている小説だね。
順文学、現代順文学を読んだ後の独語館に似てる感想が持てる漫画だと思う。結構順文学系かもな。順文学な漫画ってこういうことだと思う。ぜひね、えー、自分のことを見つめ直したいとか、あーもうほんとなんで私はこんなに人間としてダメなんだみたいな人はね、あの主人公にめちゃくちゃドハマりすると思うんで、もうダメダメでダメダメな。
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いやほんとダメなやつなんすよ。めちゃくちゃダメなやつが暴走する話なんすよ。だからね、ぜひともね、宝石の国読んでみてください。えー、結構ね抜けてる場面もあるし、和む部分もあるし、何より絵が綺麗だから、案外読みやすいと思うんですよ。
お、アンタークチンが好きです俺は。アンタークチンが、アンタークチンが好きです。宝石の国が好きっていう人と話したいので、ぜひともお便りくれたら嬉しいです。
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