昭和の思い出と旅の始まり
夕焼けひとりきり、始まりました。昭和。
二桁生まれのパーソナリティー、ミッキーロンリーがご案内します。
昭和レトロ。今は懐かしい思い出。明日の心配もせず駆け抜けた昭和の時代。
温かく優しい昭和の情景。心のままにお話しできればと思っています。
どうぞお付き合いください。
今日は連続ラジオ小説。夕焼け物語紅の章。紅の翼明日を進めて。
北の大地に星の翼。夕月ルカはそれぞれの愛を取り戻す旅に。
翼は迷惑をかけた両親に北海道旅行をプレゼントする。
堂々、函館の地で見た夜景は一生心に残る思い出となった。
一方三崎は時母。夕月三崎。念願の再会を果たした。
生まれながらに心の傷を負った二人では母は三崎はルカに心より償いの意味を超えて
自分自身が信じるサポートをその一点に絞って
本当は会う資格もないと思いながらも気にしたりとて忘れることができなかった。
そのルカの自分のかつてのキャビンアテンダントその道を継いでくれたことが何よりも嬉しく
海洋大で出会った二人。そして自分の宿泊施設で親子水入らずの時を過ごした。
いつの日かの再会を約束して。北のサスライのライダー。北海道も立ち会い。
札幌の地で自分の友人である二人。翼とルカは再会を果たす。
北海道、また二人のキーパー村である西雄西穂の寝入らいの宿園でもあった。
一つの区切りとしてスタートラインに立った彼女たち。まだこれから出会う人々、彼女たちが会わなくてはいけない。
また待ってくれている空で出会う人たちのために彼女たちの主会を確認するそんな場でもあったのだ。
空の旅と人々の出会い
そこに一人のジェントルマンが現れ記念写真を撮った。翼が招き入れて紹介したのだけれども、
ルカはあくまで翼の父親ということであって、まだその自分の父であることを知っていたのだけれども、その扉を開かずに意図的にそうしていたのであった。
何よりも大切な友人、翼のために。翼は自分のわずかばかりの気持ちとしてルカに写真を撮るために父ユートを招き入れたのであるけれども、
必ずしも一つの家族であることはまだ秘密のままにしている。
翼は羽田の便に千歳を立ち、そして一つの千歳から名古屋へ向かうフライトにルカは立ち合う。それぞれの新たな旅路だ。
千歳の滑走路を駆け出して時速300キロ、そのスピードで上空にサンセットエアラインのキャビンは浮き上がる。その地点からは空の世界だ。
時がかかり、ベルトサインのランプが消えて安定飛行に入った。本日のルカは担当はライト。右側の後方のエリアが彼女の担当でもある。
そのキャビンでは空のステージ、様々な人たちが乗り合わせる。規制客であり、ビジネスパーソンであり、様々なステージが繰り広げられる。喜んだり驚いたり、人々の心が驚く。
そこに立ち会い、サービスのお手伝いをするのがキャビンアテンダント。何気ない心遣い。しすぎずしなさすぎず、その距離は絶妙な。
まさにそんなギリギリのポイントを見つけるのが彼女たちの使命でもある。
そのキャビンに夕日に空が、雲が赤く染まり出した頃、父、母、友子が充実した表情で安心して空の旅をしていた。
そこに一人のキャビンアテンダントがやってくる。思わず言うとは、はっ!って驚く。そして先ほど出されたドリンク、別のシーが持ってきたものを膝の上にこぼしてしまう。
そこでその姿、いかがされましたか。急いで一人のシーがひざまずき、ゆうとのコーヒーのこぼれたズボンに叩く要領で市民にならないように。
しゃがんで懸命にそのコーヒーを拭き取るその一人のシーはまさしくゆうとの娘、部下であった。そのゆうとはその彼女をしばらく見つめる。
部下は懸命に膝に叩いている布を押し当てて、そしてすみました。もしお困りのことがあればまたお声かけください。引き続き空の旅をお楽しみください。
ゆうとは彼は自分自身の背に寒気がするほど感動したのであった。彼女の瞳を見つめてただありがとう。
そのひとつのキャビンの小芸、紅のショーン。ひとつのキャビンの中で誰かが仕向けたのでなく、その出会いは何かのご縁。
お客様同士であったりキャビンアテナとの出会い。そこはひとつの舞台。ステージの上での主人公、誰しもそんな物語を紡いでいける。それが空の旅、サンセットエアラインの宿命かもしれません。
夕焼け物語、この辺りで終わります。お付き合いしていただきありがとうございました。次回の番組、お楽しみに。