声の仕組みの説明
声を武器にするラジオへようこそ。
このチャンネルは、ボイストレーナー歴20年の声マニアな私が、
声の分析をしたり、声に関する質問にお答えしたり、たまには関係ないお話をしたりしております。
さて、今回はいただいていた質問にお答えしていきます。
ちょっと遅くなってしまって申し訳ありません。
概要欄の方に質問フォームがありまして、そちらからいただいている質問でございます。
では、質問を読み上げさせていただきます。
滑舌と声の関係を。
喉や呼吸とは直接リンクしない印象ですが、声を武器化するなら避けて通れない道かと。
ということで、小松明宏さん、コミュニティ質問コメントとか質問とかありがとうございます。
こちらお答えしてまいります。
ではまず、仕組みからお話ししていこうと思います。
声の仕組みに関してはこれまでもお話をしてきたので、長く聞いてくださっている方ははいはいと思うかもしれないんですが、
まずはですね、呼吸、息が喉のところにある声帯という声の帯と書きますが、
この声帯にあたってブルブルと震えて声の元ができます。
これから口とかいろんなところに送り出されて声になっているんですね。
滑舌っていうのがまさにこの最終的な部分というか、
唇とか舌、あとは顎、そして歯、このあたりの動きとか働きによって言葉が変わってくるという感じです。
ベロの動き、舌の動きや歯とベロの位置関係だったり、そういったもので、
例えば、「か」という音が発音されたり、「さ」という音になったり、「ざ」とか、「ば」とか、
そういったいわゆる言葉になっていくという感じですね。
そして滑舌と声の関係において、喉とか呼吸と直接リンクしない印象ですというふうに書いてくださっているんですけど、
これっておそらく喉とか呼吸、それといわゆる唇とかを使う滑舌が、言うたら場所が違いますよね。
唇と喉と肺とみたいな感じで、場所が違うので直接リンクしないような印象を持ってらっしゃるのかなというふうに思いました。
思いましたが、つながっています。
そうですよね、唇とか歯とか滑舌で思うところと、それと息と一体何の関係があるねんって思うかもしれないんですけれど、
これがねつながってるんですよね。
声っていうのは、この呼吸と先ほど言った喉ぼとけの中にある声の元、声の種みたいなものですね。
ここのつながり方とか働きによって決まります。
例えば息をゆったり吐いていると声帯もゆったり響きますし、
ちょっと早く息を吐くと声帯もボボッというふうに早く震えるみたいなことがあって、
その震えのスピードによって声の高さだったり声の質っていうのが変わってくるんですね。
さらにそれが口の中のベロとか舌とか歯、顎この辺の動きでまたさらに違った表情となって、
声に言葉になっていくという、そういう通路があるわけですね。
なので全部実はつながっているんですよね。
滑舌の重要性
ものすごくいい表現をしてくださったなと思うんですけど、全く別物だと思いますよね。
リンクしてなさそうと思っているが、リンクしてるんです。
このリンクしてることが体でわかってくるとものすごく強いですね。
なんかちょっとここ力が入ってて邪魔してたのかもとか、
ここが緩め、力があんまり入っていないからうまくいかなかったのかも、
みたいなことが自分でもわかるようになってくるかもしれません。
この辺が得意なのがボイストレーナーなので、耳で聞いたり実際に見させていただいて、
ここの筋肉ちょっと弱いからここ鍛えましょうとか、
そういうアドバイスをしていくという、なんかそんな感じですね。
例えばなんですが、この滑舌がうまくいかない時って、
人間って無意識に喉で補おうとしたり、使わないでいいベロの動き、
使わないでいい筋肉を動かそうとしてしまうことがあるんですね。
そうやって離禁でしまったり、いわゆる喉を上げるなんて表現もするんですけど、
高い声を出す時に無理やり出そうとしてしまうと、
本当にいらん力、不必要な力が入ってしまって、
喉を痛める原因になってしまったり、
あとは口が開いていないが故に声がこもった感じになってしまう。
口をカパッと開ければスカッと出たりするんだけれど、
あまりそこが繋がっていないと認識されていると、
なんかモコモコしてる、ちゃんとしっかり声を出さなければって言って、
しっかり呼吸を送り出して、また口の中でこもってしまって、
よりこもるみたいなことも起きたりしてしまうんですよね。
なので滑舌って良いに越したことはないので、
口の動き、舌の動きを柔らかくしておくっていうのはすごく重要です。
でもそれだけで声が良くなるというわけではなくて、
喉の不要の力を、いらない力を抜いてリラックスするとか、
声帯が自然にブーっといい具合に振動するような息の送り方とか、
声帯の周りに筋肉がついてるんですけど、
この筋肉の使い方によっていろんな声が出せるようになっていって、
それを最後の最後の仕上げとして、
滑舌でぱぱぱっと綺麗に聞き心地よくしているという流れなので、
全部実はつながっているんですよね。
なので、つながってます。
質問への回答
質問のお答えとしては、
滑舌や喉、そして呼吸は直接リンクしている。
声を武器にする上では、ここがリンクしているということが、
体でわかると、どんどんどんどんいい武器に磨いていけるような、
そういうイメージかなと思いますので、
ぜひご自分の体、どんなふうに声を出しているのかというのを
意識してもらえるといいかなというふうに思います。
私、メルマガにも書いたんですけれど、
声を出すときって、皆さん多くの方が喉で声を出しているというイメージだと思うんです。
間違いではないんですよね。
喉ってやっぱり声のもとを作るものがありますので、
もちろんあってはいるんですけれども、
それだけじゃない。
呼吸が大事だし、滑舌も大事だし、
響きも大事だし、
すべてがつながっていて、
何のにもかかわらず、多くの方は喉にばっかり力を入れてしまう。
だからうまくいかない。
でもここさえ突破できれば後は楽なんですけど、
知らないですよね。
だって、教わらないもの。
国語、算数、理科、社会、声、みたいなふうにはならないので、
これがね、もっと多くの方に伝わったら、
もっとたくさんの方の声が枯れてしまうということも
避けられるし、
居酒屋ですいませんって言って店員さんが振り向いてくれないみたいな、
あの悲しい気持ちも味わわなくて済むし。
そう思うと本当にリンクしているということを体で知るというのはめちゃくちゃ重要なので、
とっても嬉しい質問をありがとうございます。
質問のお答えになっていれば幸いです。
実はメルマガの読者さんにはすでにちょろちょろっとお伝えしているんですけれど、
私今年でボイストレーナー歴20年になるんですね。
それでちょっとイベント、企画を考えておりまして、
これがね、まだお知らせしないんですけれど、
詳細が決まり次第この音声配信でもお伝えしていきます。
でもメルマガが一番最初にお伝えしていく場でもありますので、
ぜひね、いち早くその情報を受け取りたいよという方は、
概要欄の方からメルマガのご登録お待ちしております。
実際に動き出してみないとわからないんですけど、
先着順という形でお受けするとあるイベントとある企画を練っておりますので、
ぜひぜひチェックしていただけたらと思います。
ということで今日は質問回答させていただきました。
他にも声に関すること、声に関係なくても全然いいですし、
あとはこの人の声の分析してほしいよなんていう依頼がありましたら、
コメントでもいいですし、匿名で送ることができる概要欄に貼ってある質問フォーム、
こちらもどうぞご利用ください。お待ちしております。
それではコメント返しをしていきます。
今日ちょっと職場で撮っておりますので、
後ろで発声練習とかが聞こえるかもしれませんが、
ご了承いただけたらと思います。
前々回の配信のコメントにお返ししております。
第68回、呪いが解ける。なんでそんなこともできないの?の謎。
という回にコメントをいただいております。
コミュニケーションの誤解
これはどんなお話ししたかというのをざっとお話しすると、
なんでって言われるとき、例えば私が何か失敗をしたときに、
なんでって言われると、なんでそんなこともできないの?って言われてるように
感じてしまうんだっていう話をさせていただきました。
でも実際はなんでしか言ってないんですよね。
そんなこともできないのって私が勝手に脳内で保管して
言ってもないことを言われたと勘違いして落ち込んでたんですけど、
実はなんでって本当にただ理由が知りたくて、
一緒に解決の方法を考えていきたいよっていう、
そういう心遣いもあってのなんでだったのに、
私は勝手に落ち込んでたよっていう、そんなお話をさせていただきました。
こちらにコメントをいただいております。
こまつあきひろさん。
会話しましょう…。
もうおっしゃる通り。コーミーの言う通り。
本当そうなんですよ。
いやーなんかね、会話できてなかったなっていうか、
私が思い込み、違うな、決めつけ。
私が決めつけて、こうやって言ってるに違いないって決めつけて、
勝手に落ち込んでたんですよね。
ちゃんと会話をしないと。
言ってない言葉は言ってないんだから。
本当おっしゃる通りです。会話します。ありがとうございます。
そしてドリさん。
うまくできたことに、なんでこんな上手にできるの?の使い方のなんでは嬉しいですよね。
ということで、いや確かにこのなんでは嬉しいですね。
私は特にそうかもしれないんですけど、褒められると嬉しい。
照れたりしますけど。
でもやっぱり褒められて、それに対して、え、それすごいね、どうやってやってるの?とか、
なんでこんな上手にできるの?っていうのはやっぱり嬉しいことだなと思うので、
私もなるべく子供にはこの言葉をかけていきたいなと思いました。
ありがとうございます。
そしてめぐさん、ありがとうございます。
なんでが、なんでできひんの?に勝手に脳内変換されてました。
めぐさんも一緒だ。
そして私自身も子供たちに、なんで?という時に、相手を否定した気持ちで言ってたかもと気づかされました。
どちらも改善に向けての理由を問う気持ちに捉えていきたいです。
ということで、いやー素敵なコメント。ありがとうございます。
そうなんですよね。私も、なんで?って言われたら、なんでできひんの?って言われてるように感じて落ち込むくせに、
子供には、え、なんでなん?とか言うんですよ。
なんでそんなことするの?っていう意味で言ってますけど、あかんなと。
やられて嫌なことやってたらダメですよ。
ちょっと話がそれますけど、
とても人生で大切なことは全部幼稚園で教わった、みたいな感じのタイトルの本がありまして、
これまさにそうですよね。相手のことを大事に思うよねとか、自分がされて嫌なことはしないよみたいな、
そういうのって幼稚園とか小さい頃に習うじゃないですか。
もうそれが大事なのにやってダメ。
反省ですね。嬉しいというか、ありがたいというか、そういうコメント、感謝です。ありがとうございます。
ほんとね、小見が言うように会話します。
言ってないことは言ってないんだから。
勝手に脳内保管して落ち込んだりしないようにね、会話をして、
ちゃんとね、建設的な話というかね、そういうのができるといいななんて思うので、
これからも精進してまいります。
ボイストレーニングの提案
あともう一つですね、第67回の有料級吹き声を回避する方法。
こちらにもコメントをいただいております。
ドクターリンさん、ありがとうございます。
蚊の鳴き真似楽しい。やってみます。ということで、ありがとうございます。
蚊の、ちょっと高めにするのがコツです。
種明かしをすると、するとというか、もしかしてこの回で言ったかもしれないんですけど、
裏声なんです。蚊の鳴き声。
鳴いてないか。蚊の飛んでる声。声じゃないな。
あれは人間の声にすると裏声にすごく近くなるんですね。
本当にやりたいのは、小さな裏声を出してほしいというのが本当の目的なんですけど、
裏声って出したことないですとか、裏声出ないんですっておっしゃる方も実はいて。
そういう方に裏声だと思わないで、裏声っぽいものを出してもらうために、
この蚊っていうのをよく使ったりします。
なるべく高い音で、裏声により近づくように高い音で、
これぐらいの高さで小さい声でやっていただけたらなと思います。
こちらもコメントありがとうございました。
もうまた新しい週ですね。あっという間だな。
明日になるかな。明日は私からお知らせがありますので、聞いていただけたらなと思います。
今年でボイストレーナー歴が20年目に突入しておりまして、
それに関するというか、それを企画のきっかけとして、
いろんなことのうちの一つをやっていきたいなと思っておりますので、
ぜひぜひ聞いていただけたらと思います。
ひとまず健康に気をつけて、体調に気をつけて、今週も過ごしていきましょう。
では、今日もあなたの声のアウトプット応援してまいります。
ボイストレーナー美香でした。またね。バイバイ。