声の聞き返しの重要性
声を武器にするラジオへようこそ。
このチャンネルは、あなたの声に役立つ情報を、声マニアのパッションとともにお届けしていく番組です。
パーソナリティは、声から猫背を見抜く、ボイストレーナーみかです。よろしくお願いいたします。
さて、今日から新しいことを始めてみようと思います。それはですね、質問回答にたくさん答えていきます。
たくさん答えていくんですが、その中からピックアップしたものを、ボイシーだったり、スタンドFMだったりにアップしていこうかなと思います。
たくさん答えた長尺のものを、ポッドキャストに流していこうかなというふうに思っております。
私が編集しきれるかなっていう不安もあるので、まずは試しにやってみようかなというふうに思います。
では、次の質問です。
自分の声を聞き返すと、ごにょごにょとしているように感じています。
吐き吐き話すことは心がけていますが、何をもって吐き吐き話していると言えるのか?もう少し具体的な基準を知っておきたいです。
ということで、ありがとうございます。めちゃいい質問。
でもありますよね。自分の声を聞くと、なんかえーってなっちゃう感じ。
あります。これはですね、自分の声っていうのは、自分は骨伝導で聞いているので、自分の中で鳴っている音なんですよね。
でも録音する音っていうのは、自分の外で響いている音なので、ちょっと違って聞こえる。
だからこそ、本来は自分だと思っていたのに全く違う感じで来るから、誰あなたみたいな、そういうちょっと違和感から、えーっていう気持ちになったりします。
これはもう本当にあるあるではあるんですが、さらにごにょごにょと聞こえるということで、自分では吐き吐き話しているつもりが、実はそうでもなかったのかしらみたいな、そんなところからこんな質問をくださったのかなと思います。
でもこれね、すごくいいことがありまして、ちゃんと聞き返されているっていうのがものすごく重要です。
先ほども言ったんですが、自分の中で聞こえている音と外に鳴っている音っていうのが違うので、ここの差異、ここの違いを埋めていくっていうのがものすごく重要なんですね。
なので自分ではちょっと低い声かなと思って、あーって出してみて、録音してみたら、あーぐらいに聞こえるっていうことも結構ありますので、
実際に自分の声を聞いてみて、果たしてどうかっていうのを確認されているっていうのがまず、ものすごく大きな一歩、いや100歩ぐらい大きく進んでらっしゃいますので、
それを踏まえて、ぜひこの辺気をつけて聞いてみたらいかがかなということをご提案していきますね。
日本語の発音改善法
まず、特に日本語なんですが、母音と子音で組み立てられています。母音はあ、い、う、え、おですね。
で、子音はKとかSとか、作業であればSですね。さ、し、す、せ、そのS。な、に、ぬ、ね、のならNみたいな感じで、
子音と母音で組み立てられているんですが、母音がぼやけているパターンと、子音がぼやけているパターンと、だいたい大きく分けると、この2つになります。
例えばですね、こんにちはっていうワード1つでやってみると、子音がぼやけているとこんな感じになります。こんにちは。こんにちは。ちょっと大げさにやっていますが、こんにちはのこ、く、く、これが聞こえにくくて、こんにちはみたいな風になってしまうと、ごにょごにょというか、ぼやぼやっとしてしまいますね。
で、今度、母音をちょっとぼやかせてみます。そうするとこんな感じです。こんにちは。こんにちは。これまたちょっと激しめにやっていますが、子音ばっかりが聞こえてきて、ちょっと聞き取りにくいんですよね。
これやっぱりバランスが重要ですので、ご自分の声を聞いてみて、母音かしらと、子音かしらというのを判断してもらえるといいかなと思います。
とはいえ、自分でどっちがどうだかってなかなかわかりにくいっていう気もします。ご紹介したけれど。なので、そういう場合はですね、ぜひ口をいつもより大きめに開けてみる。これだけで母音も子音もどちらもクリアになるということが結構ありますので、試してみてください。
口を大きく開けると言っても、グワーッと思いっきり開けるわけではなくて、普段よりもちょっと大きくという感じです。
だいたいの方はですね、人差し指をちょっと出していただいて、爪を上の歯で、指の腹を下の歯で噛むと、少し歯の口の隙間、口の大きさが感じてもらえると思うんですけど、だいたいこの人差し指を横にした状態、爪が上、指の腹が下の状態で開けたぐらい。これぐらいしか開いてないんですね。
ですので、人差し指をちょっと縦にしていただいて、そしたらちょっとだけ大きくなりますよね。せめて、せめてこれぐらいは開けてほしい。もうちょっと欲を言うと、1.5本分ぐらい指を縦にして開けてもらいたいですね。
結構ね、巷では指2本分縦に開けましょうとかって言うんですけど、実際に指2本、人差し指と中指を立てて、爪が左、右手か左手かにもよるか、爪が右か左、指の腹が右か左っていう形の縦にした状態で、一回口の中に指をはめてみると、2本開けるって結構大きくないですか?
ああ、しっかり開けますよね。これ、ここまで開けなくていいかなと思うので、1.5本分ぐらい開けて、こんにちはというふうに言うだけで、母音も子音も結構クリアに聞こえてきたりしますので、それもいい対応策かなというふうに思います。
ですので、ご質問に戻りますと、何をもって吐き吐き話していると言えるのか。まずこれは、言葉の輪郭が届いているかっていうのが結構重要ですね。こんにちはの子が、子って聞こえているのか。く、だったり、お、だったりしないか。このあたりで、まず吐き吐きというところが重要になってきます。
いくつか判断ポイントがあって、テンポですね。喋るテンポがすごーくゆっくりだと、いくら丁寧に発音をしていても、吐き吐き話しているという印象にはなりにくいですよね。結構ゆっくり喋ったんですが。
ですので、話すスピードもある程度ゆっくりすぎず、かといって早すぎるとそれはそれで聞き取りにくいですので、いいテンポ、急にぼんやりしましたけど、聞きやすいテンポで話していて、なおかつ言葉の輪郭、心音と母音の輪郭が出ているかっていうところを意識されると、吐き吐き話すというそういうところに近づいていくと思いますので、ぜひやってみてください。
ご質問ありがとうございました。
回答してきた中の一つをピックアップしてご紹介させていただいております。
こんな感じで質問にお答えしていきますので、何か質問がある方は、ぜひ添付したリンクからご質問いただけたらと思います。
たまにね、声に関係ない質問とかいただいたりするんですけど、そんなのでも大丈夫です。全然声関係ないや、みたいな質問がたまにはさまってたりするんですけど、それも楽しく読ませていただいておりますので、よかったらご質問送ってみてください。
ということで、今日もあなたの声のアウトプット応援してまいります。ボイストレーナー美香でした。またね。バイバイ。
