井口さんの声の魅力
声を武器にするラジオへようこそ。
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パーソナリティは、声から猫背を見抜く、ボイストレーナーみかです。どうぞよろしくお願いいたします。
先日私が映画の告報を見に行って、そのエンドロールで流れるKingGnuの井口さんの声がたまらんという配信をさせていただいたかと思うんですが、
あの後、井口さんが結婚を発表されましたね。おめでとうございます。
しかも、ちょうど配信をしたその日だったか、収録をしたその日だったか、時系列は忘れてしまったんですけど、
この井口さんに関する質問をいただいておりますので、
今日はおかわり井口さんの声ということで、またさらに井口さんの声を分析させていただきます。
声の技術と表現
まず質問を読ませていただきます。
KingGnuの井口さんが歌っている声、過去特に高音が綺麗で弾かれるのですが、地声との比較分析を知りたいです。
また、他のアーティストさんと声の出し方に違いがあるのでしょうか。どうぞよろしくお願いします。ということで、コメントありがとうございます。
本当ね、あの高音めちゃくちゃ綺麗ですよね。
ただ、分析したいんですけど、多種多様にわたるいろんな声を出されるので、どこをどうやってお伝えしようかという。
もうね、止まりませんよ。1日じゃ終わらないぐらい話したいことはいっぱいあるので、本当にピックアップしてお話しさせていただきますね。
まずちょっとした裏話にもなるんですけど、前回私が国宝のエンドロール、ルミナンスが最高だと、あのハーが最高なんだみたいな話をさせていただいたんですけど、
その後にXのポストで分析した画像と文章で、井口さんの声こんなじゃない?もう最高じゃない?みたいなポストをしたんですね。
その時に分析させていただいた音が、実はルミナンスのハーじゃないんですよ。
というのもね、分析かける時に楽器の音が入ってしまうと、声だけで分析ができなくなってしまうんですね。
なので私、アカペラで歌っている音源とか結構探しました。
でもね、なかなかそのアカペラで綺麗な音色で撮れているっていうのもなかなか少なくて、そんな中見つけたのがカメレオンという曲です。
これの歌の途中にですね、楽器の音が静かになって、アカペラではないんですけど、歌がメインで聞こえるシーンがありまして、そこを分析しました。
しかもね、ちょうどアカペラっぽく聞こえるような音源があったので、それで分析させていただいたんですね。
メロディーで言うと、
何度でも何度でも塗りつぶしてっていうところがあって、そこです。そこを分析いたしました。
字声裏声で言うと、
何度の何が字声。
で、何度でもどでが裏声で、もで字声に戻ってくるっていう感じです。
何字声、どで裏声、も字声。
でまた、何度でもっていう風になるんですけど、
長字声で、もで字声に戻ってくるみたいな感じで、すごく細かく字声と裏声の行き来をされています。
井口さんはもう本当にテクニシャンだなと思うんですけど、息遣いがすごくすごいんです。
語彙力がなさすぎる。
例えば、何度でものところで、私が分析した声は、
なーんとーっていう感じで、
字声のところもちょっと息混じりだったんですね。
なーはーっていう音が入っている。
なーんとーっていう感じで歌ってらっしゃったんですけど、
また違うテレビに出演されてたような映像とかを見させてもらうと、
なーんとーでっていう風に、なーん、あんまりシャワシャワっていう音が入らない声の表現をされていたり、
なんしか本当すごいんですよ。
語彙力のないすごいですけど、なーんと、なーんっていうのを使い分けて歌ってらっしゃるんですよね。
で、なおかつむちゃくちゃコントロールされています。
字声から裏声とか裏声から字声に行くときってすごく不安定になりやすいので、
よくあるのが、
なーんとーでもーみたいな風に、
この切り替えるところでモニョモニョとなってしまう。
なーんとーでもーみたいなことですね。
音が綺麗に分かれないというか、
なーんとーでもー、パンパンパンっていう風に音が切り替えにくいんですけど、
もう何のそのっていう感じですね。
もう美しい。美しい切り替えなんですよね。
丁寧に音を鳴らそうとすると、大げさにやると、
なーんとーでもーってこう、区切れちゃうこともあるんです。
パキッパキッとこう、なーんとーでもーみたいなロボットみたいなね。
そうではなく繋がっているんだけれど、ムニョンとならない。
なーんとーでもー、めっちゃむずいんですよこれ。
私もこう試しに自分の声で録音して波形見てみたんですけど、
もうウニョウニョ、ウニョウニョでした。
これはやっぱねー、素晴らしいテクニシャンだなという部分ですね。
今、地声の話をしたんですけど、裏声も実は一緒で、
質問としてはね、裏声のところがお好きというところで、私も一緒ですけど、
裏声もどれぐらい息を入れるのか?
息と声の割合みたいなものを、本当にいろんな表現をされていて、
例えばこの曲のメロディーでやると、
なーんとーでものとーで、
どでが裏声になっているんですけど、
結構息を入れて、
たーでーっていうこのシャワシャワの音、
はーっていう音、
たーでもーっていう風に息混じりで歌うこともあります。
まさに国宝のエンドロールの最初のはーのところなんかは、
息をたくさん混ぜていらっしゃいました。
でもそうじゃない表現の時もあるんですよね。
同じメロディーで、こういうこともあるよという表現でさせていただくと、
なーんとーでもーみたいな、
とーでもーあんまり息の音しない。
たーでーとは違くて、
とーでもー息の量を減らすことで、
割とこう、輪郭のある音になったりするんですけど、
そういう風に歌われる時もあるんですよね。
だからその井口さんの裏声っていう風に、
一個に決められないいろんな裏声を出されるので、
で、どれもすごい。
どれもものすごく安定しているし、
でも声も安定してるんですけど音程も安定してるので、
もうね聞いてて、
安心するし、
包み込まれるし、
たまらんですよね。
本当にね、声の表情がとても豊かな方で、
それをちゃんとこう、
なんて言うんでしょうね、この表現に落とし込んでいるというか、
声で映像を見せてくれるというか、
ちょっとごめんなさい、私の語彙力が足りなすぎるぐらいなんですけど、
本当に素晴らしいアーティストさんだなと思ってます。
他アーティストとの違い
そうですね、他のアーティストさんとの違いがありますかっていうところなんですけど、
もちろん他のアーティストさんとは、いろいろそれぞれ特徴があるので、
これもね、もう一言では言い表せられません。
もう止まりません、私は。
なので、いろいろ違う方はもちろんたくさんいらっしゃるんですけど、
江口さんの声に関しては、
息漏れであろうがなかろうが、ものすごく透き通った声を出されるっていうのはあります。
でもこんな話しだしたら、ちょっとこう、じゃみらせて、
じゃみるってごめんなさい、私が勝手に作った言葉なんですけど、
じゃみじゃみした声、アーッみたいな声あるじゃないですか。
じゃみらせた高音とかも使うので、
透明感だけでもないっていうところになると、
もう止まりませんね、ちょっとこれぐらいにしておきます。
本当に透明感のある声も出されるし、パワフルな声も出されるし、
じゃみじゃみした声も出せるし、
すごいんですよ。
ということで、あんまり答えにならなかったかもしれないんですけど、
江口さんの自声と裏声、またそれだけじゃない声の魅力、表現の魅力みたいなものを、
本当に一部、ちらっとだけお話しさせていただきました。
何かしらお答えになっていたらいいなと思います。
ご質問ありがとうございました。
そういえば私この前、このマニアプリの濃度をちょっと薄めますとか言ってたのに、薄められなかった。
今日ももしかしたらミカさん何言ってんにゃろって思われるかもしれないな。
すいません、このまま出してしまった。
もうちょっとわかりやすく伝わりやすく話せたらなとは思っているんですが、今後とも頑張ってまいります。
ということで引き続き質問とか、この人の声どうなってんのみたいなことがありましたら、概要欄にある質問フォームからぜひぜひお寄せください。