ミルクフェスの紹介
この放送は、農業の常識を超越する、メタグリをキーワードに活動する、メタグリ研究所がお届けする、Metagri Voicesです。
メタグリ研究所の活動を農家目線でお届けする配信、【Famars voices🐮】第116回目ということで、おはようございまーす。
木曜日担当の島根県出雲市で落農をしております、川上牧場です。よろしくお願いしまーす。
忙しいです。いつもは朝7時にこの放送をアップロードするというのを目標にしてやっております。
今日は本当に忙しくてですね。今、対比配達しているダンプの中から収録させていただいております。
よろしくお願いします。朝5時くらいに起きて、そこからノンストップで今やっております。
今週の土曜日ですよ。
ミルクフェスin豊洲です。これがあるから忙しいんですけれども、仕事である程度片付けておかないとですね。
残ったヘルパーさんとかにお仕事残しちゃいますから大変ですから、やっていこうと思ってるんですけど、
コウシが生まれてですね。ヘルパーの最中に生まれると仕事が増えてしまいますので、生まれてよかったんですけど、元気な男の子で、でかい。
一生懸命引っ張りましたよ、一人で。
親のケアもしまして、コウシもミルクを飲ませまして、バタバタやっておりますけどもね。
そんな感じで、今日配信させてもらいます。
こんな中、私はるばる東京の豊洲へ行ってですね、ミルクフェス。
1年に1度の楽能業界のモサが集まり、そんなイベントを豊洲で行われますので、
ぜひ皆さんこちらの方ね、お時間ある方ご都合が合う方はね、参加してみていただけたら嬉しいなと思います。
飼育方法の議論
もう仕事の電話がまたかかってきました。申し訳ないです。続けてやっていきます。
早速トークテーマに入っていこうかなと思いますけども、
メタグリ研究所のディスコードの中で、源泉ニュースのチャンネル皆さんご存知ですかね。
インターン生の田中くんが作っていただきました。
ボットがですね、動いております。
毎日源泉ニュース議論ですね。
新しい農業関係のニュースがですね、上がってきてまして、
そのニュースに対して皆さんでアダコーダー、コミュニティメンバーの中でお話しし合うというね、そんなチャンネルがあるんですけれども、
その中でですね、先日鳥インフルエンザのニュースをですね、上がっておりました。
日本農業新聞の11月10日の記事でございます。
独自鳥インフル高リスク50地域指定1月に農水省ということで、
毎年毎年ですね、鳥インフルエンザの被害があり、
卵の口頭とかね、消費者の皆さんには不安になるようなニュースが上がっておりますけれども、
なかなか渡り鳥が原因なんですけど、鳥インフル。
地球温暖化の影響とかですね、あるので渡り鳥の動きとかも変わってきたりとかして、
対策をちゃんとしないといけませんよと。
大臣指定地域みたいなのでね、重点指導区域みたいな、
そういうのができてきますよみたいなニュースですね。
ここでメタグリメンバーの皆さんが議論されてたんですけど、
ちょっとね僕もこの議論の中に入らせてもらいたいなと思ったんですけど、
テキストでは伝えきれないこの熱い思いをですね、
このファーマーズボイシーズでお伝えできたらいいなと思っておりまして、
今日のトークテーマは飼育方法の理想と現実というね、
トークテーマでお話ししていこうかなと思います。
厳選議論のところでですね、
鶏をケージ買いしてですね、
狭いところで買うとですね、健康が損なわれるみたいなね、
そういう意見もありまして、
平買いの方がいいんじゃないかっていうことがあったり、言われてたりしたんですけども、
これケースバイケースですね。
一概に平買いだから全部鶏インフルエンザが防げるか、
ケージ買いだから鶏インフルエンザになるのかっていうところは、
ちょっとね、楽能家目線からね、個人的な意見もあります。
もうちょっと考えられない、ちょっと違うんじゃないかなと思ったので、
今日はですね、日本でなんでケージ買いとか、
楽能とか畜産にもですね、つなぎ牛舎というね、牛をつなぎっぱなしにして、
歩いたりすることができない、立ったり座ったりを一生それで過ごすみたいなね、
使用スタイルがあるんですけど、
それはなぜ日本でまだ残っているのかというところをね、
歴史的なところをリサーチしてですね、ちょっと調べてきましたんで、
ちょっとここら辺お話ししていこうかなと思います。
まず日本でケージの使用が生まれた理由からお話ししていきます。
日本の養鶏業がケージ飼育を導入したのは1960年代です。
背景には食料難からの脱却と価格の安定供給という国家的課題がありました。
ひらがいでは1羽あたり飼育面積が広く、1平方あたり約5羽から7羽が限界ですが、
ケージ使用では約15羽から20羽まで収容でき、
同じ敷地で3倍以上の卵を生産できます。
またフンが卵につきにくく、サルモネラキン汚染が少ないなど、
衛生管理面での利点がありました。
ヨーロッパではその後アニマルウェルフェアが進んで、
EUでは2012年にバタリーケージ、旧式の狭いケージを禁止しました。
ただしEUでも改良型ケージ、エンリッチドケージが主流で、
完全なひらがいではありません。
つまりケージコール悪ではなく、
日本の畜産業の現状
価格的に改善されたケージが進化しています。
ラクノウでも似た流れがあり、日本のツナギ牛舎、タイストールというんですけども、
ツナギ牛舎は戦後に導入され、狭い土地でも効率的に牛を管理するための仕組みでした。
乳量の測定、糞尿処理、作牛の導線が短く、
労働効率が高いのがこのツナギ牛舎です。
また北海道以外の地域では小規模軽車地が多く、
放牧やフリーストールには不向きだったという地理的要因もあります。
海外特に北欧ではフリーストールとロボット作牛が主流ですが、
それは広大な土地、安価な建築コスト、家畜福祉法の補助制度があってこそです。
日本で同じ環境を再現するには、1頭あたりの投資コストが3倍から5倍になる資産もあります。
ではアニマルウェルフェアはどう考えるべきでしょうか。
科学的な定義では、健康で快適で行動の自由、痛みや恐怖の少なさが重要です。
つまり形ではなく結果が問われます。
ひらがいでも通風や衛生が悪ければ感染症リスクは上がります。
ケージでも空間が適正で日光や換気が保たれていればストレスは軽減されます。
同じくツナギ牛舎でも運動、ブラッシング、人との接触がある環境では幸福度は高いという研究結果もあります。
EUでは鳥1羽に750㎡以上のスペースが義務化されていますが、その代わり卵価格は日本の約2倍です。
消費者の理解と支援がセットになっているのです。
アメリカでは州ごとに違い、カルフォルニア州はひらがい推進ですが、アイオワなどでは依然としてケージが主流です。
つまり土地と経済、文化、法律が複雑に絡んでおり、どの方法が正しいかは国によって違っていきます。
日本でも今後アニマルウェルフェア型仕様の転換は進むでしょう。
飼育方法の理想と現実
ただし理想論ではなく、科学的、経済的に持続可能な形で行う必要があります。
ケージをやめるのではなく、より良いケージへ。
繋ぐのをやめるのではなく、繋ぎがいでも快適な環境づくりへ。
現場の努力を悪と断じるのではなく、理解し共に進化させる視点が求められています。
アニマルウェルフェアとは、人と動物が共に健やかに生きるための科学です。
日本の現場は決して遅れているのではなく、国土と資源の中で最適化されてきた結果です。
そしてこれから、科学と共感の両輪でアップデートしていく時代となっていくでしょう。
こんな感じでまとめられております。
世界と比べたり、日本の今までの歴史、文化の流れを知ると、なぜこうなっているのかわかってくるので、
たまごや牛乳、いずれもどこでも、たまごかけごはんなんて食べられるのは日本ぐらいですからね。
たまごかけごはんが毎日食べられるのも、こういう定時外が行われて、それの流れの中でできたものです。
一概に鳥インフルエンザが出て、毎年毎年たまご価格が鳥インフルエンザのせいで上がっているじゃないか。
鳥インフルエンザが入るのは大きい農場で定時外をしているからだっていうのは、ちょっと安直ではないかなと個人的には思ったりするところでございます。
定時外というか社外している方からしてみれば、外に出している鶏のほうが感染リスクが高くて、大丈夫ですかって思ってるんですけど。
牛の場合もそうですね、感染症がいっぱいあったりして、ランピースキンダンというのが去年は、今年もまだ流行っているのかな、流行ってたりしてますけど。
どんどんアネッタに日本の気候が近くなってくると、こういう未知のウイルスとかもどんどん出てくる可能性というのは否定できませんので、
その環境に合わせた使用スタイルで最大限努力して農家をしなければいけないなというところを考えていってもらって、消費者もその例を理解していただけたら嬉しいなと思うところでございます。
ファーマーズボイシーズの活動
生産を支えている大きい農場があるからこそ、特別な特色ある農産物が売れるというところがありますから。
どうですかみなさん、牛乳や卵、もう普通にスーパーで、もうない、品が切れだ。
1本500円とか1本1000円とか卵1個500円とかそんなんで始めた時にですね、高負荷価値のものって買われないと思うんですよね。
食料機器になるとこういう高負荷価値のものって売れないんです。消費剤と施工剤というものがありまして、それを支えている畜産のおかげで高価値のものが売れる。
高価値のものが売れるから一般のやつもまた違いがあってね、美味しさが感じられるってところがありますので、ぜひここらへん理解していただけたら嬉しいなと思うところでございます。
ちょっと今日は暑くなってしまいましたけども、ダンプの中でやっております。
そんな感じで今日は終わっていこうかなと思います。
今回のファーマーズボイシーズで第116回目になりますけども、ファーマーズボイシーズ第1回から第5回までメタグリ研究所のディスコードグループに入ってNFTを購入するところまでお話ししております。
過去の配信を聞きながらスマホを操作することでNFTの購入まで進めることができると思います。
配信を聞いてもわからない部分があればディスコの中でどんどん質問していただけたらメンバーの方たくさんおられますのでどんどん答えていきますのでお気軽に参加よろしくお願いします。
ファーマーズボイシーズは農家目線でメタグリ研究所の活動を発信していただける農家さんを増やすために配信しております。
農家の声を会員の皆さんもちろん消費者の皆さんに届けていけたらと思います。
ぜひ音声配信やってみたいという興味がある農家の皆さんはメタグリ研究所に参加していただけたらと思います。
さてそれでは今回は以上になります。ファーマーズボイシーズお相手は川上牧場でした。
ぜひ来週もお聞きください。みんなみかん食べて牛乳飲んでね。バイバーイ。
今週の土曜日豊洲で待ってます。