1. Metagri Voicesチャンネル
  2. FarmesVoices🍊vol.77 光合成..
2025-04-21 11:30

FarmesVoices🍊vol.77 光合成で生成された炭水化物はどこへ行く

FarmesVoices🍊vol.77


今回のテーマは「光合成で生成された炭水化物はどこへ行く」

前回の放送でお話ししたみかんの3種類の芽「発育枝」「有葉花」「直花」。
これは芽が伸びる時期に蓄えている炭水化物によって分化します。
(正確には昨年の7月から分化している)
では、炭水化物は植物内でどのように使われているのでしょう。

#農業 #みかん #光合成
---
stand.fmでは、この放送にいいね・コメント・レター送信ができます。
https://stand.fm/channels/6469db0f0b5e6b2d874b7da6

サマリー

今回のエピソードでは、高剛性で生成された炭水化物の行き先が探られます。特に、みかんの成長における炭水化物の役割や、芽の種類との関係が詳しく解説されます。

みかんの花と芽の観察
この放送は、農業の常識を超越する、メタグリをキーワードに活動する、メタグリ研究所がお届けする、Metagri Voicesです。
皆さん、こんにちは。日曜担当の富山みかんです。
FarmersVoices🍊未完、第77回目の放送になります。よろしくお願いします。
前回の放送でですね、今年はみかんの花が少なくて、
終了が昨年の3分の1になるんじゃないかというお話をしたのですが、
どうもその後も観察していると、なんかちょっと例年と違うなっていう感じがして、
もしかしたらそんなに花が少なくないんじゃないかなと思います。
前回のおさらいとして、みかんの芽は大きく分けると3つあります。
1つはハツイクシ、葉っぱと枝になる芽ですね。
もう1つはユウヨウカといって、花が付くんですけれど、それに葉っぱが付いてくる。
もう1つはジカバナといって、花だけ付ける芽があります。
この3種類なんですけれど、花が少ないからハツイクシだと思っていたら、
どうもそのハツイクシが伸びて、その先端に花を付けるユウヨウカ。
異常にユウヨウカが大きいというか長いというか感じがするんですよ。
ユウヨウカは品質が高いと言われているのですが、ユウヨウカの葉っぱの枚数が5枚以上だと、
今度は果実のサイズが大きすぎて品質が悪くなると言われているんですよね。
とは言われているんですけれど、ちょっと今回の場合はそれとはまたちょっと違うんじゃないかなというような気がします。
まだわかんないですけどね。
今までにないパターンなので、もうちょっと様子を見ていこうかなと思っています。
少し話は変わりまして、
本職のほう、葉液栽培のほうで作物の残砂をある工作法基地、会社のほうで工作法基地を置かれていて、そこに作物の残砂を捨てに行っています。
その工作法基地に1本天夏の木があって、ちょっと佐賀で観察してしまうんですけど、結構いい木でして、カカがついてたりして羨ましいなと思っています。
さらにもう1箇所、残砂を捨てに行く場所があって、そこは普通の家庭産園の畑なんですけれど、他の会社とは関係ない人のところに1箇所穴が掘ってあって、
そこに捨てさせてもらっているんですけれど、そこを普通に家庭産園と自家消費用の天夏だったりしらぬいだったりが植えてあって、あんまりそこは良くないんですよね。
あんまり良い木ではなくて、あんまりというかかなり良くないです。
時々地主さんが作業しているので話をするんですけれど、みかんの話になって、地主さんのみかんの木を何か褒めてあげないといけないなと思うんですけれど、
なんかね、ちょっと褒めるところがなくて、今年もあんまり花が付いていませんねとか、ちょっと鉄結棒っぽい葉っぱしてますねとはなかなか言えないので、
この辺土地の値段高そうですねとか、よくわからない話をしています。
なんかここ30年ぐらいで土地の価格が3倍になったそうですよと、だいぶどうでもいい話をしてしまいましたが、今回のテーマに入りたいと思います。
炭水化物の役割
今回のテーマは、高剛性で生成された炭水化物はどこへ行くというテーマでお送りしたいと思います。
僕の畑や地主さんの畑のみかんの木が花を咲かせないのは、実は高剛性でできた炭水化物が関係してきます。
先ほど言いましたみかんの3種類の芽、はついくし、ゆうようか、じかばな、この3つの芽は、芽が伸びる時点での木の貯蔵用分によってこの3種類のどれになるかというものが決まります。
まずはついくしになるパターンは、炭水化物が足りていません。
例えば、昨年たくさん果実をならせすぎて、高剛性でできた炭水化物を全部果実の方に使ってしまうことによって、
木が炭水化物がない状態で春を迎えて、果実の方に使う炭水化物がないから、枝葉しかつかないというパターン。
次はじかばな。じかばなは先ほどのはついくしの逆で、炭水化物が多い場合にじかばなになります。
前年はついくしが伸びて、そこで、枝葉の成長は窒素が多く使われるので、窒素を使いすぎて窒素が少ない状態で花だったり果実をつけていないから炭水化物が残って、
次の年に葉っぱを持たない花だけ咲かせるじかばなが多くつくパターンです。
最後がゆうようか。ゆうようかは今のはついくしとじかばなの中間というかバランスがいいパターンですね。
高剛性炭水化物もあって窒素もあると、そういった状態はゆうようか。葉っぱがつく花、葉っぱがついた果実になります。
残差を捨てに行く工作放棄地にあるアマナツは高剛性もしっかりできていて、窒素もしっかり残っているバランスのいい木になっています。
本題の炭水化物はどこに行くのかと言いますと、新しい芽、花、果実、加賀文化、幹、枝、根、
根から分泌されるブドウ等、基本的に植物の成長にはすべて高剛性でできた炭水化物が使われるのですが、時期によって用分の配分に優先的に使われるのが変わってきます。
面白いのが、根から分泌されるブドウ等が高剛性でできた炭水化物の5%から20%が根から分泌されていると言われています。
なぜ根から分泌されるのかと言いますと、根から出た分泌物によって土壌中の微生物と共生関係にあって、その微生物が土壌中の栄養を根っこが吸収できるような形にしたり、
また、根から出た分泌物が土壌中の栄養を直接溶かして吸えるような形にしたりということで、
ただ根っこが栄養を吸収するというわけではなく、根から出る分泌物によって根っこが吸収できる形に栄養を変えるということです。
なので、高剛性でできた炭水化物は植物の成長になくてはならないもので、肥料はいかに高剛性をしっかりさせるかというために与えていると言っても、ほぼ間違いではないと思います。
なので、高作放棄地の天夏のように良い花を咲かせるためには、高剛性を意識した栽培をしないとダメだなと、ごみを捨てに行くために痛感しています。
それでは、今回は以上になります。
今日もメタグリボーシーズを最後までお聞きいただきありがとうございました。
あなたと一緒に新しい農業の世界を創造する旅を続けていけることに感謝しています。
次回もお楽しみに。
みんな、みかん食べてね。牛乳飲んでね。バイバイ。
11:30

コメント

スクロール