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2025-06-23 11:16

FarmesVoices🍊vol.86「土壌水分と植物ホルモン」

昨年接ぎ木した苗木が草生栽培と裸地では倍以上樹高に差が出ました。
分かってはいましたが土壌水分によって生育にかなりの差が出ます。

土壌に起きている現象は多岐にわたるので今回は土壌水分と植物ホルモンについて触れてみます。
#農業 #みかん
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サマリー

このエピソードでは、土壌水分と植物ホルモンの関係について詳しく掘り下げられています。特にアブシシン酸、オオキシン、サイトカイニンの役割が植物の成長に与える影響について議論されています。

植物ホルモンの作用
この放送は、農業の常識を超越する、メタグリをキーワードに活動する、
メタグリ研究所がお届けする、Metagri Voicesです。
この放送でもよく、葉面散布の話をしていますが、
なかなか果樹の場合だと、葉面散布してもパッと結果が出るものではないので、
いまだに効果があるのかなと思いながら、散布しています。
昨年、秋が高温だったせいで、
ミカンで回避障害が多かったそうですが、
うちは回避障害が全くなかったので、
そういったところでは非常に効果があったんだろうなというのはあるんですけれど、
なかなか効果がすぐ出るものではないので、
まだ、絶対やらなきゃいけないものだと思って使っていないんですけれど、
目に見えて効果が出るものでもないしなと思っていたんですよね。
本植の方で、洋液栽培の方で、
先週から気温が上昇してきて、チップバーンが起こっています。
気温が高くなると、カルシウムが吸いにくくなって、
刃先が枯れてしまう症状が生理障害があるんですけれど、
これをチップバーンと言います。
先々週からそういった症状が出てきたので、
カルシウム剤を注文して、1週間かかって到着して、
届いてからすぐやり始めたんですけれど、
あっという間にチップバーンが治りまして、
こんなに早く効果が出るんだっていうのをびっくりしました。
やっぱり果樹と違って野菜は、
結果が出るのは早いです。本当に。
いいなーってぐらい早い。びっくり。
本当使い始めて1週間も経ってないのに、
こんなに結果が出るんだっていう感じで、
それ以外にも色々勉強になることも多くて、
これが自分の農業の方にどう活かせるかっていうところが、
すぐ活かせるものではないんですけど、
知識としてこうやって、果樹だけじゃなくて野菜の方でも、
知識があることがまたどこかで活かせることはあるんじゃないかなと思って、
日々勉強しながらやっています。
というわけで、ファーマーズ・ボーイシーズ2巻、
86回目の放送になります。よろしくお願いします。
土壌水分の重要性
先ほどもちらっと言いましたけど、
先週すごく暑くて、
強いりしたといってもそんなに雨も降ってないので、
今日は降ってるんですけどね、
ちょっと土壌が乾燥気味だなと思いまして、
昨日お苗木に域費を与えたんですけれど、
域費を完遂したんですけれど、
昨年タグチワセっていう、
品種のみかんを2本植えて、
片方はかなり生育が良くてですね、
来年収穫できそうだなっていうくらい大きいんですけど、
もう片方があんまり大きくならなくてですね、
昨日完水をして、
なんかちょっと土壌に染み込んでる感じがしないなと思ってですね、
ちょっと植えてある土をいじってみたらですね、
4リットルくらい与えたんですけど、
根元のあたり掘ってみても染み込んでないんですよね。
あーこれかーと思って木が大きくならないのは、
なかなか土が弾流構造じゃなくてね、
弾流構造になっているせいで水が染み込んでいかない。
弾流構造だとその土に気相がない、空気があまりないので、
根元が伸びにくいということで、
これで大きくならないのかっていうのが分かりました。
土作りって大変だな、大変じゃない大切だなって思います。
昨日Xでもポストしたんですけれど、
昨年スイングルシトロメロとシクワサの木に
いろんな品種を追記しました。
今年になってスイングルシトロメロとシクワサで
倍以上樹高が違っていまして、
これはシクワサの方はスイングルシトロメロより樹性が強いんじゃないかなって
思ったんですけれど、
シクワサを植えていた方が、
創生栽培でクラピアっていうグランドカバーを植えていて、
そこが茂ってずっとその土壌に水分があったから、
シクワサに追記をした方が伸びたのかなというような考察です。
もちろん知識として土壌水分があった方が植物は成長するというのは分かっていたんですけれど、
ここまで違いが出るというのは知識として知ってはいても、
経験として実感するとまた違うなというのが身に染みて分かりました。
ちょっと前置きが長くなりましたが、今回のテーマに入りたいと思います。
今回のテーマは土壌水分と植物ホルモンというテーマでお送りしたいと思います。
土壌に関することだとすごくいろいろなことが土壌で起こっているので、
土壌水分一つにとっても肥料の水がどうのこうのとか微生物とかそういったところまで話が多岐に渡ってしまってまとまりがなくなってしまうので、
植物ホルモンに絞って植物内で一体どんなことが起きているのかということをお話しさせていただきたいなと思います。
まず土壌が乾燥していると、土壌に水分がない状態だと植物はアプシシン酸という植物ホルモンを出します。
アプシシン酸は植物のストレスに関与する植物ホルモンで乾燥すると、これ以上乾燥しないように葉の気孔を閉じたりして植物水分を逃がさないようにするわけですね。植物を守るホルモンが出ます。
そうすると植物は成長が止まってしまうんですよね。止まるがいいすぎか抑制されます。
では土壌に水分が十分ある場合ですけれど、土壌に水分が十分あるとオオキシンというホルモンが活性化されます。
オオキシンはいろんな作用があるんですけれど、根っこが伸びたりしますね。
オオキシンだけじゃなくてサイトカイニンという植物ホルモンも働きます。サイトカイニンは細胞分裂を活発にする働きがあります。
さっきのアプシシン酸と逆でオオキシンやサイトカイニンは植物を成長させるホルモンです。
植物は特に苗木にとっては乾燥は元気で土壌は水分が十分ある状態が理想なんですけれど、逆にやりすぎると根腐れということも起きるわけなんですよね。
もちろん病気の危険性もあります。
そういったメリットデメリットを考慮して、やっぱり有機物マルチをすると土壌が暖流構造になって良いのではないかなと考えていて、
この間丸岡さんから灰羊毛をたくさんもらったので、それを苗木にマルチしてみて、どのようになってくるか試験的にやってみています。
今回の放送は以上になります。
今日もメタグリボーシーズを最後までお聞きいただきありがとうございました。
あなたと一緒に新しい農業の世界を創造する旅を続けていけることに感謝しています。
次回もお楽しみに。みんなみかん食べてね。牛乳飲んでね。バイバイ。
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