新技術の紹介
この放送は、農業の常識を超越する、Metagriをキーワードに活動する、Metagri研究所がお届けする、Metagri Voicesです。
皆さんこんにちは、富山みかんです。
先週は体調不良で一回お休みいただきました。
今週からまたバリバリ配信していきたいなと思うんですけど、
もうちょっとしたらね、みかんの収穫の時期に入ってくるので、忙しくなったらお休みすることもあるかもしれません。
先々週かな、地元のお祭り、地元と言いましてもね、
僕が住んでいる三日部町の中のさらに細かい地区の方のお祭りがありまして、
先週、それの打ち上げと言いますか、お疲れ様会みたいな飲み会がありまして、参加してきたんですけど、
結構周りの人たちも僕がみかんを作っているというのは知っているので、いろんな話をしましてですね、
僕がちょっと奇抜な栽培をしているということも皆さんなんとなく気づいているので、
いろいろ質問を受けたりして、引かれない程度にバイオスティミュラントをいろいろ使っているんですけど、
結構効くけど逆に元気になりすぎちゃって、ちょっと失敗したなというふうに思っているんですよみたいな程度で話はしたんですけれど、
やっぱりですね、あまり新しいことにチャレンジしている人は少ないんだろうなというふうな感じがありました。
その中でやっぱりみかんの着色が遅いということで、今年は昨年よりかはマシかなと思ってはいるんですけど、
やっぱり気候変動の影響で年々着色が遅くなっているなというような話をしていました。
僕もこのままではまずいなと思っていまして、何回か前の配信でも言いました、石灰溶合剤という殺菌剤ですね。
これが着色を促進する効果があるのではということで散歩しようと思ってはいるんですけれど、
このところの秋雨前線の影響で僕の休みの日が全部雨なんですよね。
本当に困ってましたね。
やっぱり農薬散歩ってちょっと濡れてたりしたり、散歩後に雨があったりすると効果が薄れてしまったり、効果がなくなってしまうので、
せっかくやるんだったらしっかり効いてほしいので、なんとか晴れ間を見計らって散歩したいのですが、なかなかできません。
いつも仕事帰りに1時間ぐらい畑で作業しているのですが、
昨日も雨が降ってましてね、小雨なんですけれど、仕方がないなと思って図書館で柑橘大辞典という何千ページもある本を読んでたら、
石灰溶合剤について使っている農家さんがいて、その人はもちろん着色促進で使っているのですが、乾燥によって着色促進になるということが書かれていて、
あれ?と思って色々調べてみると、石灰溶合剤に含まれる硫化カルシウムという成分が一時的に細胞外脱水を起こすということが分かりました。
この細胞外脱水ですが、植物の表面だけを細胞外脱水することで、ものすごく植物にとってダメージを与えるわけではないということが分かりました。
これ実はみかん栽培にとってすごい有益なことではないかなと思いまして、通常みかん栽培でシートマルチというマルチを引いて、
雨水を植物に与えず、乾燥ストレスで糖度を上げるという技術があるんですよね。
ただこれだと木にダメージがかかりすぎて、来年果実がならなかったり、下手したら枯れてしまうみたいなことが起きるわけです。
そのリスクを負わずに乾燥ストレスを与えることができるのではないかなと思いまして、ちょっとこれはですね、ちょっとじゃなくて結構すごいことではないかなと思って、
今更なんで、もう収穫期なんで、今年は実験できないんですけれど、来年実験してみようかなと思っています。
乾燥してほしい時に乾燥させるために石灰溶合剤を2,3本の木に散布して、他の木と比べてどれくらい違いが出るかとか、すごい技術なんじゃないかなと。
もしかしたら日本でも下手すぎた世界でもやってる人間は自分しかいないかもしれません。
もしかしたらもう試されてて効果ないよっていうのがわかってるかもしれませんけれど。
まだ大きいことを言える段階ではないので、来年実験してみて結果が出るのが1年以上先なので、ちょっと気長にこういうことをやってるやつもいるんだということで、覚えておいてください。
今回のテーマは新技術発見というテーマでした。
実験計画
それでは今回の放送は以上になります。
今日もメタグリボイシーズを最後までお聞きいただきありがとうございました。
あなたと一緒に新しい農業の世界を創造する旅を続けていけることに感謝しています。
次回もお楽しみに。みんなみかん食べてね。牛乳飲んでね。バイバーイ。
