ボイズレスクリーミングだったらタイちゃんがどういう気持ちで。
そうすると、基本の、例えばEndless Rainだったら、サビができた、それを聴かせてもらう。
その瞬間に、バッハとかベトベンと同じような才能を開花させた吉木を見て、もう感激溢れるというか、これで世界に届くと思うみたいな。
そういうサビを聴いて、またしばらくしてからゆっくり全体像ができていくっていうのもあるし。
ボイズレスクリーミングだったら、もうタイちゃんがあの曲の実際のバージョンの倍ぐらいの長さに組曲みたいになったり短くなったりって、もう頭かかりながらやってるのを全部見てるとかね。
そういうその制作の過程を俺見ちゃってるから、それで最後にこれしかないってできたバージョン。
サイエンジェラシーだったら、最後のエンディングが全くなかったから、レコーディングの最中にいろいろ、吉木がいろいろ考えていろいろやってるうちにエンディングが見えたって。
これやりすぎかな、聴いてって笑いながら聴かせてくれて、素晴らしいじゃんって。
でもここまでやるのってあるかな、いやこの曲だからこれじゃんっていう会話もあったんですよ、吉木との間で。
そういうやっぱりやりとりがあって、完成するっていうのを全部補佐するっていうのがコープロデューサーの役割で、ディレクターの役割だから。
それをやっちゃった俺にすると、それを変えて演奏するってのはどうなんだろうっていうのがね。
なるほど、すごい過展がいったというか、なるほどって思いましたね。
めちゃくちゃ真面目に語ってるじゃないですか。
本当は逆なんだよ、本当はスタンピアのバージョンである以上はめっちゃ変えちゃうかなっていつも思いながら、変えて俺流にするよって。
チビアの時途中でやめよう、やっぱちゃんとやろうって思っちゃう。
その可能性もちょっと思ったんですよね、最初聴くとき。
そこが結構なんかこれを聴いててグッと来たとこというか。
なんかオフィシャルでここまでやってる音源ってないなっていうか。
めちゃくちゃサイレントジェラシーとかもめちゃくちゃリフとかギターソロとかちゃんとやってるじゃないですか。
それが本当すごくて、ギターソロのあの部分ピアノでやってるのちょっとびっくりしたんですよね。
俺逆だと思ってた、俺はギターソロとかは必ずピアノらしくあるいは俺らしく変えちゃうから、いつもごめんねみたいな。
ただ、俺が作曲をしてアレンジをする人間でコープロデューサーだから、ここを変えられると嫌だっていうのはものすごくわかるんですよ。
その前の曲は最新の曲も同じなんだけど、ものすごくぶつけるんですよ。
それがかっこいいのと、俺だったら出てこないなっていう。
ワイルドに行くときいきなり突き刺すようにぶつけるとかね、
それがちゃんと俺と違うから、そういうのがワクワクするんですよね。
それは結構最近の傾向なんですかね。
昔からそうだった。
スタンディングセックスのやっぱりフレーズなんかはすげえなと思った。
なんでそこで半音行くのみたいなのが、もう昔からありますよ。
だからその整った世界だったらものすごく整える。
ぶつけるときはぶつける。
あともう一個はピアノはぶつかりをものすごく禁止するのに、
ストリングサウンドはものすごくぶつけるのが好きなんですよ。
なるほどな。
半音と一音でぶつけばくるのがまた好きで、
そういうちょっと違い。
俺はストリングス、弦だったらそこまでぶつけないなっていうのを
ヨッチャンはぶつけるとか、そういう細かい違いを俺は楽しんでたんですよ。
やっぱヨッチャンと一緒だった。
すごいな。
その辺は何か意識的に、いやこっちの方がいい、こっちは良くないっていうジャッジをしてたんですかね。
だからそれが音楽家みんなオリジナルっていうことです。
絶対に真似じゃないっていう、オリジネイター同士の会話みたいな。
これがヨシキみたいなオリジネイターじゃなかったら、もっと安易な会話になっちゃうんですよ。
じゃあぶつけときますとかね。
それがもうヨシキはもうそこら辺のミュージシャンと結果が違うんで、オリジネイターなんですよ。
でもそこはやっぱぶつかる感触があるから、ヨシキ的にも津田さんとそういうのが継続されてたんでしょうね、ずっと。
そうなのかな。
あとは何も手応えがなければ多分それ、もう意見も求めないというか。
あー、なるほどなるほど。
あるかな、それもあるかもしれないけど、どっちかって言うと、
そうとも言えないけどね、何て言ったらいいんだろう。
それもあるかもしれないけど、もうちょっと2つ分かってるから話すねみたいな。
2つ分かってるから聞いててっていう感じですか。
1つは、津田さんは音楽全部分かってるからね。音楽分かってるから、全部分かってるから、全部分かってくれるから。
だから、全部分かってる人にまず聞かせるねっていうのと、こっちが大事なんだけど。
もう1つは、俺を分かってくれてる。ヨシキが自分のこと分かってくれてるから聞いて。
あー、なるほど。
その2つがクロスしてる感じで。
今の俺がタイちゃんにそれ言われたら
あのさロックが本場がLAであれアメリカであれどうであれ
もともとロックンロールって黒人と白人がぶつかって生まれた音楽じゃん
ジャパニーズの魂が何であるかなんていうのはロックとか関係ねえじゃんって言えるんですよ
それを聞きでは多分あの大江戸カーボンでやってたと思うんだけど
で吉木のダダダダダダダダダダダダっていうスタンディングセクションのフレーズに現れてる
今のXYとかを聞いてる彼の姿勢とかザラソスターズで挑戦状態を突きつける吉木の姿勢に現れてるんだけど
日本人の俺だ何が悪いかこの野郎っていう俺がロックなんだっていう自信とそれからそこら込み上げてくれるエネルギーが全てだっていう
自信とエネルギーだと思うんですよねあの誇りだ誇りだと思うんですよ
それを多分俺は言うべきだったと思う大江戸カーボンに
その大地が悩んでるグルーヴって今の主流のグルーヴでしょ
でもXが新しいグルーヴを見せればいいんじゃないのって言うべきだったんですよ
俺はできなかったんですよ大江戸カーボンにそれを言えなかったの
俺が言えたのはないないないない
俺だったらバラードリズムでドーンとターンとドーンとターンとドーンとターンとドーンでしょ
それと同じとこがありえないじゃんってしか言えなかった
で大地はどうやら言うなって言ってまた結局普通のいつものリズムに戻ったんだけど
俺は津田直史制作ディレクターとしてちゃんと言えてるのって
ものすごい疑問だったんだよその時に大ちゃんの時に答えられてるのって
で今だったら言えるんだよねジャパニーズが何がダメなんだよ
エイジアンが何がダメなのロックってそこじゃないじゃんって
オリジンじゃんって
でもしかするとそれを宮城やってるんですよ
あのタッピングの早いところってあれエイジアンじゃなくてできないですよあれ
あれエイジアンですよあの凄さとかあの格好良さは
それすごい大事だと思うんですよ
でもその時俺言えなかったね大地に
それは俺の弱さで俺が世界の世界的なディレクターじゃなかった証明です
エビデンスだから要するに俺はそれ言えないってことは失格なんですよ
絶対にXジャパンの制作ディレクターじゃいけなかったんですよ
でその時に大地がいないのもものすごく一致してて怖いぐらい
ティアーズは分かんなかったんだと最初はっていう
のを表現してますね結果的には
なるほど
はい吉田さん質問なんですけど
ティアーズまではアルバムからシングルカットだったじゃないですか
でティアーズは一番売れたシングルっていうのもあるんですけど
なんかやり方が大きく変わってる気がするんですよね
なんかその辺吉田さんなんかこうアルバム出してからシングルカットじゃなくて
なんかカッコ悪いなみたいなのとかありますかとか吉田さん
えー
えどうどうアルバムからシングルカットがダサい?
逆です逆です今までアルバムからシングルカットで2作やってきたわけじゃないですか
でティアーズからいきなりシングルピンで出たわけじゃないですか
なんかそこに違和感というかなんか感じたりとかってありました
もしタイムスリップしてその時代に今飛んだらね潜入感なく飛んだら
どっちの立場で?ユーザーの立場でいいの?
でも吉田さんいろんな立場があるわけじゃないですか
でももっと言うと今まではアルバム出してシングルカットだったわけじゃないですか
でそこになんかこだわりとかあったんですか逆に言うと
ブルーブラッドが出来上がったらこのアルバムをとにかくね
そのアルバムっていうのは要するに曲数がいっぱいあって長さも長いけど
これがXなんだってこれがXなんだよっていうのができたら
これを日本全国に届けようってなるじゃんだって全ての世界
つまり戦略も何もこれが一番正しいわけじゃないですか
ソニーミュージックグループ全部を使って届けようと
メンバーは渋谷公会堂から始まって寸前の最後のライブから始まって
それからバーッとツアーやるわけですよ
でみんなでとにかくこれを届けようというのはこれが本当のリリースだっていう感じですよ
それはこのシングルがなんとかのコマーシャルに使われてタイアップでってやればいいんだろうけど
それを上回っちゃったんですよその戦略を上回ったっていうのが僕の解釈
戦略が間に合わないんじゃなくて戦略なんかよりも一番大切な中身の方
こんなのだって誰も作ってないんだからこっちの方がすごくないっていう風になっちゃった
のがジェラシーまでそのままずっとやってたっていう感じ
その後にシングルがあってって時に俺はいろんな話聞くよ