1. 名盤ラジオ
  2. #67-3 アルバムとしての『The ..
2024-10-08 59:51

#67-3 アルバムとしての『The Downward Spiral』の世界へ~底の底へ…ミリ単位の創造・緻密な破壊

NINE INCH NAILS『The Downward Spiral』特集③!底に沈んでいくアルバム後半戦を語る!トレント・レズナーの計算、ミリ単位の創造・緻密な破壊とは? (※1.5倍速再生推奨) ※続きはこちら 「Hurt」とトレント・レズナーのその後…『The Downward Spiral』総括!【名盤ラジオ #67-4】 https://youtu.be/sK_9vl8OROI 『The Downward Spiral』アフタートーク~洋楽ロック雑談!いかにして男はNine Inch Nailsにハマったのか?【名盤ラジオ 番外編#51】 https://youtu.be/VL5Nr9KxtWA ※前回まではこちら 世紀の傑作『The Downward Spiral』特集!トレント・レズナーの魅力とは?Nine Inch Nailsを語り尽くす!【名盤ラジオ #67-1】 https://youtu.be/mksgvSblzlQ 『The Downward Spiral』序盤曲を語る!トレント・レズナーの本質、『Broken』期までの振り返りも!【名盤ラジオ #67-2】 https://youtu.be/q_4-w_KxHIo -------------------- 名盤ラジオ、本チャンネルはこちら https://www.youtube.com/channel/UCLLmGJNwNe6awEOw-avRFNQ ◎名盤ラジオ メンバーシップ◎ ↓こちらの動画および概要欄にて詳細ご説明しています。 https://youtu.be/8cODTrEK29I ▼メンバー限定動画はこちら https://www.youtube.com/playlist?list=UUMOLLmGJNwNe6awEOw-avRFNQ ▼ご参加はこちらから https://www.youtube.com/channel/UCLLmGJNwNe6awEOw-avRFNQ/join -------------------- ◎X(旧Twitter) 名盤ラジオ https://twitter.com/meibanradio エヌゾー https://twitter.com/Nzo_the_7empest ヒデキ https://twitter.com/hidekeenan タクヤ https://twitter.com/takuyameiban -------------------- 『The Downward Spiral』/NINE INCH NAILS 1.Mr. Self Destruct 2.Piggy (Nothing Can Stop Me Now) 3.Heresy 4.March of the Pigs 5.Closer 6.Ruiner 7.The Becoming 8.I Do Not Want This 9.Big Man With a Gun 10.A Warm Place 11.Eraser 12.Reptile 13.The Downward Spiral 14.Hurt 《CD&配信情報》 ●Amazon https://amzn.to/3LYQ2MA ●Spotify https://open.spotify.com/intl-ja/album/7a7arAXDE0BiaMgHLhdjGF?si=P5m6sANoRYO_uZkioFFsZg ●Apple Music https://music.apple.com/jp/album/the-downward-spiral/1440837096 ■『名盤ラジオ』とは? 3人の音楽好きが古今東西あらゆる名盤から1枚をピックアップし、お酒を飲みながら語っていく番組です。 ※自由気ままなトークです。内容に一部誤りがある可能性がございますので予めご了承ください。

00:02
名盤ラジオ、前回からの続き。
名盤ラジオ、ナインチネイルズのダウンワード・スパイラル語っております。
たくやです。今回もよろしくお願いします。
えんぞうです。どうも。
こんばんは。暗黒王子、おとひできです。よろしくお願いします。
ダウンワード・スパイラル特集やっておりますが、
前回はアルバム4曲目、マーチ・オブ・ザ・ピックスまで話をしてきたので、続きやっていきたいと思います。
はい。
次が5曲目、クローサーですね。
I wanna fuck you like an animal.ですね。
そうですね。なんて歌詞だっていう。
これが一番のヒットシングルですよね。
そうですね。これがシングルになってて。
曲調的には割と。
そうですね。
これは一番わかりやすいロックというか。
そうですね。曲調と音でそんなに攻撃性がないというか、他に比べれば。
すごいセクシーなロックというか、踊れるロックというか。
そうですね。ミドルな。
これすごいヒットシングルだもんね。
そこでなんかね、やっぱり fuck you like an animal っていう。
俺をぶち込んでしまうのかと、獣のようにファックしてやめえぞっていうのを。
これやっぱりナインメールズだなっていう。
確かに。サウンド面で落ち着いてるかと思うけど。
サウンド面ではすごい受け入れやすい。一般的に受け入れやすいサウンドだと思うし、
メロディーラインもそうだと思うんですけど、そこに入ってくる歌詞が fuck you like an animal って。
でも一般的には受け付けられない歌詞をぶち込んでくるという。
なんじゃよ、それみたいなね。
それはなかなかね。
死に暮れてるよなーって感じがしますけど。
いやー、いいなー。そこがいいっすね。
それがロック的にはね、そこが好きだなーってところなんですけど。
売れようと思ったらそういう表現はしないもんね。
I love you like 何々。
Like a flower って。
あー、いいね、それ。
I love you like a flower って。
03:10
お花のように愛し合いたいっていうのがいいですね。
素敵な。
うん、素敵な。
それがそうはいかないと。
fuck you like an animal って。
そこはやっぱりリアルだと思うし、
やっぱり時代性においては、やっぱりそんな生ぬるい表現ではいられないんだよなーっていう。
ラルクのあのフラワーをこういう歌詞で歌っちゃったみたいな感じのことですよね。
うん、いやマジでそれだと思う。
いつでも君を獣のようにみたいな。
いやマジで、いやそれすごい、俺ほんとそうだと思うよ。
すごいですよね、これ。
歌ってることは一緒だと思うんだけど、
やっぱね、そうなんだよ。J-POPの文脈でそれを伝えようと思ったら、
そうなるんだよ。ラルク的な表現になるんだけど。
でもそれをなんか全部取っ払っちゃって、売れようとか取っ払っちゃって、
ものすごいセキュララにいったら、
fuck you like an animal みたいな。
セキュララに。
いやー、ほんとこれよくシングルになったなって思いますよね。
この歌詞で。
これがシングルになっちゃうのがアメリカだなって感じがしますよね。
J-POPではならないじゃないですか。
これやめてくださいってなると思うんだけど。
アメリカではやっぱこういうのが受けるというか、どうなんですかね。
いやそれはね、ニルバーナ以降の歌詞観では受け入れられるものになっちゃったんだと思うんだよね。
曲もなんかポップっていうか、
いやポップなんだよ。ポップなんだよ。
これはすごいポップだし、この一曲で立ってるし、
アルバムという文脈によらずとも、
割と人々に受け入れられる曲調というか。
独立してる感はちょっとありますよね。
だと思うんですよね。
そこで歌われてるテーマとかはすごいダークというか、
それが受け入れられるっていうのはニルバーナ以降の歌詞観だよねっていう90年代の歌詞観。
それ以前でこれやっちゃったら、ただの頭おかしいやつだでしょ。
06:04
ニルバーナがそれを認めさせちゃったんだよな、そういうの。
頭おかしい。
頭おかしい、なんか様子のおかしい歌詞観を、
結構みんなそうでしょうみたいなのを暴いてしまったのがニルバーナで。
その文脈の上にいるっちゃいるよね、ナインチネールズは。
そうですね。
スメルズライフティーンスピリッツ、ネバーマインドが91年だから、
そう考えると3年後ですからね。
あそこでやっぱり一気に歌詞観変わったんだよね、やっぱり。
ただのキシガイだろう、キシガイ野郎でしょ、お前はみたいな。
それが結構みんなそうじゃないかっていうのを暴いてしまったのがニルバーナなんですよね。
その文脈の上でナインチネールズもいるとは思うんですけど。
そうですね。
この曲結構長いですよね、意外と。
長い。
意外と長くて、後半だいぶインストっぽいっていうか、音がどんどん重なってきて、
だいぶ長めに盛り上がっていく感じっていう。
これも結構アルバム通して、この後の曲に共通して言えるけど、
もう曲の後半がその次の曲の始まりにもなってるっていうか、常に。
ずっとそういう感じで続いてきますよね。
曲がもう全部で1曲みたいな。
だからもうこのクローサーも最後すごいカオスになって、
ずっとインストっていうか演奏だけで続いてきますけど、
これも結局なんかもうこの1曲っていうよりは、
もう次の曲、もっと言うとアルバム全体のための1部分っていう意味合いでそれが存在してるっていうか。
そういう色合いがここからすごい強くなっていくというか。
めちゃくちゃ強くなっていきますよね。
モチーフとしてこのアルバムってピンクフロイドのThe Wallにインスピレーションを受けて作ったっていう。
ピンクフロイドってやっぱりアルバム1枚で1曲みたいなのをやってたバンドだから、
09:07
なんかそこを受け継いでるんだなっていうのは感じますよね。
1曲1曲を聴くというよりはもうアルバムを1曲として聴いてくれみたいなのは感じますよね。
それって90年代のバンドは割とどいつもこいつもそうなんだよなっていうのがありますけどね。
Digioheadもそうだし。
ある種90年代ってプログレの発展したプログレーシブロックなんだよね。90年代って。
そこへの憧れというか。
ありますよね。
アルバムとして聴いてくれみたいな。1曲じゃなくてみたいな。
そこが全体的な、今の2024年的な視点からするとまだるっこしいなってなっちゃうかもしれないんですけど、
そこでしか得られない要素はありますからね。
そこはだいぶその世代によって価値観違うかなって。
違うよなー。ほんと違うよなーと思う。
自分みたいな年代の価値観はまさにそういうアルバム的なっていうところがまさにそうそうそうって感じになるわけですよ。
ひとつの作品としてのアルバム。
アルバム全体で1曲みたいな。大好物。
大好物だよ。そうであればあるほど大好き。
あるほどいい。
それで言うとね、もう本当にダウンアウトスパイロットが究極だから。
いや、マジで究極ですよね、ほんとこれ。
いやもうこのクローサーの最後の部分とかはまさにこれがあってこそのカオスの中でね、だんだんそのメロディーが出てくるっていう。
このヤバい。
それもね、ヤバいよね。
そこで最後の最後で剥き出しになるじゃない。
なるね。
ここで1回ね、それが。
見せとくんだ。
見せといてね。
これですよというところを示して。
これがダウンアウトスパイロットを貫くひとつのテーマですよっていうのをメロディーで見せてきますよね、ここで。
12:11
1回ちょっと象徴的に提示している感じはありますよね。
そうそうそう。
ここで。
で、そっからまた間髪入れずに、次ルイナーに行くわけですけど。
いいな、ルイナー超かっこよくないですかこれ。
ルイナーかっこいいですよね、これもうまた。
いや、超かっこいいよね、これ。
曲は破壊みたいな感じの。
うん。これはなんていうのかな。
途中でパーってなる。
そうそうそうそう。
あのなんかね、破壊者みたいな感じの、なんつーのかな。
なんていうかなんか、降臨したみたいななんか、やべーって感じ。
破壊するロボットが現れちゃったみたいななんか感じの、なんつーのかな。
あー、わかるわかる。
感じありますよね、なんか。
ロボットが破壊しに来ちゃったみたいな。
そういう怖さみたいななんか。
そう、怖さがなんかあるよね。
あそこに異質なものが来ちゃったみたいな。
そうそうそう、異質なもの来ちゃったみたいな、それそれそれ。
そんななんかダンサブルっていうか結構ね、ファンキーなノリの曲じゃないですか。
そうそうそうそう。
この曲ってすごいいろんな要素があるんですよね、そのダンサブル。
うーん。
結構ファンキーな。
ファンキーじゃないですか。
ダンサブルですよね、乗れる感じの。
ファンキーな感じをエレクトロミュージックでやってるっていう。
で、そこに乗せてすごいなんかインダストリアル的なハードさとかメタルっぽさもありつつ、
あとなんかヒップホップ的な歌メロで言えばものすごいパッセージ早いじゃないですか。
そうっすね。
そういうグルーヴもありしっていう、ものすごいいろんな要素が根前一体となってるんですよね。
で、それが根前一体となった結果としてものすごいなんか壮言なロックとして聞こえてしまうみたいな。
壮言になる。
降臨しましたーみたいな。
降臨しましたー。
降臨した感があるじゃないですか。でーん。
ありますね。
15:00
降臨感。
それがもうめちゃくちゃかっこいいんですよねー。
なんじゃこれはみたいな。宗教的じゃないかみたいな。
宗教的な。
ソーシーみたいな。
やばいっすねーこれ。
やばいっすねー。
いやーでもこの曲5分弱ぐらいでめちゃくちゃなんかもう展開も何もあったもんじゃないなっていう感じじゃないですか。
確かに。
なんかもうすごいっすよね。もうよくわかんないというか。
この1曲単位で言うと。
1曲単位で言うとよくわかんないねほんとに。
1曲単位で言うとだって意味わかんないですもんねこの展開が。
意味わかんないほんとに。
全然なんか繰り返しとかもないし最後っていうか途中からもうなんか何みたいな。
どうなったみたいな。
曲とかも確かになんかあれみたいな感じだよね。
どこ行ってんのみたいな。
であなた戻ってくるんですかみたいな。
完全に別の曲みたいな感じになるね。
完全に狂っちゃうっていうかね。
その辺がねやっぱもうこのアルバムの特徴だと思うんすけど。
さすが破壊者っていうだけのことがあるというかね。
破壊者ですよね。
全部ぶっ壊してる感じですよね。
全部ぶっ壊してますよね。
ほんとに。
これはだからなんかほんとに捉え方がすごい難しいというか。
やっぱ自分は多分だから最初に大学1年とかでこれ聴いてた時にやっぱこの辺からよくわかんないみたいな感じだったと思うんすよね。
確かにね。
このクローサーぐらいまでは1曲1曲で割と合ってて。
1曲1曲の認識ができるみたいな感じだけど。
やっぱこの辺からそういう範疇を超えて。
この辺からさ。
どこで曲が切り替わったかもわかんないし。
それそれそれほんと。
普通にタイトルとか曲の見ながらだったらさ、「あ、ここで切れんだ。」とかわかるんだけど。
それ聞いてないともうどこから何が始まってどうなってんのかよくわかんないのよ、この辺は。
普通に歩きながらとか、今何分だとか見ながらじゃないと全然わかんない。
どの部分なんだみたいになるからね、これ。
俺まだ同じ曲なんだみたいな感じ。
18:01
変わってたんだとか、そういう次元だもんね、もう。
そういうところなんで、やっぱこっから難易度が上がるなっていうのはすごい思う。
試され始めますね、この辺から。
でもそれが理解できるとめちゃくちゃね、このダンワード・スパイラルってアルバムの本当の意味というか価値が理解できるんだと思うんだけど。
だからこっからだなっていうのはすごい思うんですよね。
確かに。
後半戦ですよね、この放出が見えてくるのは。
クローサーまでは割とシングル的なものがあって、
ダンワード・スパイラルの世界観なんだけど、わかりやすく1曲ずつの単位でもちゃんと立ってる曲が入ってるけど、
こっからいよいよどんどんね、ダウン、ダウン・トゥ・ダウンみたいな感じになってくんで。
そういう世界観だなって思いますけど。
そのね、ルイナーから続いて7曲目のThe Becoming。
ここもそのまま行きますからね。
もうね。
ここも。
割と畳み掛けてくる感じですね。
これも本質的に表現したいものっていうのは今までの延長線上にあるというか。
そうですね。
それのアプローチをちょっと変えてみましたみたいなね。
そうですね。
ちゃんとそういうところをやるからこのアルバムってテーマは一貫してるんだけど、
音楽的に聴いた上ではバラエティ豊かに聴こえてしまうんですよ。
そこがすげえ魅力だと思うし、そこがなんかこういうところでも見えるトレントレズナのセンスだなっていう。
普通はもっとこういう世界観で固めるとなればバラエティ豊か感は感じないんですよ。
コンセプトにのっとったものをやってるんだなっていう。
そこの一貫性がアルバムの魅力になるんだけど。
トレントレズナはそれを同時にやっちゃうんですよね。
アルバムとしてのトータライズされた世界観が活躍したものと、
一曲一曲ずつちゃんと立ったものっていうのを両立し得るので、そこがやっぱこの人すげえなって思います。
21:10
この曲なんか結構悲鳴すごい入ってない?
悲鳴入ってるね。
入ってるよね。
この曲なかなかいろんな音が入ってるよね。
いろいろ入ってる。
そもそもリズムの音もめちゃくちゃすごいしね。
ずっと入ってるし。
途中アコーギーも入ってるし。
思いきやアコーギーでね。
アコーギーがもう最高にかっこいいもんね。
と思いきやめっちゃメタルっぽい感じでね。
その後デュクデュクデュクって。
あそこもかっこいいからね。
めっちゃアウトしてね。
急にデュクデュクデュクって。
その辺の楽さんも最初っからそうだけど。
やっぱこの世界観ですよね。ダウン&スパイラン。
この辺ディープだな。
この辺はほんとディープですね。
この辺ほんと手を返しなおかえやってるのかなっていう。
この辺はほんとに。
ほんとに一曲単位ってよりはアルバムの中の一曲っていう意味合いが強いものになってる。
この辺の曲は。
これ以降もうほんとそうですよね。
アルバムとしてのその流れの中の一曲みたいなのが。
そういう性格が強くなってきますね。
始まりと終わりがほんとにそれを意識して繋がりが常に。
このビカミングとかも最後もすごいですもんね。
いつの間にこんなんなってんのみたいな感じになって終わるっていう。
こんな音聞いちゃうことないじゃないですかみたいな音を出して。
確かにノイズがすごいですね。
やっぱりそこにそのロックの不審性を感じたし。
こういう新しい表現があるんだっていうところにやっぱり惹かれたんですよね。
確かになんかほんとノイズの種類がすごいですね。
そこになんかアコースティックギターまで使ってくるんだっていうね。
24:06
そこからまた次、8曲目。
I do not want this.
結構また狂ってる系の曲がね。
不穏にさせる曲が。
ここもまたいきなり不穏にさせるもんね。
出だしからなんか。
なーにこの音みたいな。
ほんと不穏な出だしだよね。
明らかにもう不穏な音ですこれ。
リズムがもうなんかちょっとやばいもんね。
ちょっとなんかカクカクしちゃってる感じ。
突然急になんか暴れだすみたいな感じがした。
この曲も結構そのグランチオルタナティブ的な文脈に沿いつつも、
なんかそっから逸脱していくんですよね。
終盤のドラムがランダスしてくるじゃないですか。
そこまでは結構、
インダストリアルだなーみたいなグランチだなーみたいな。
まあ確かにサビで一気に伝わってくる。
Aメロとバース的な、ああそういう曲なんだって思ったりするんですけど、
でもやっぱり全体で聞くとアコギが入ってきてたりとか、
一番最終盤の展開的にはものすごい、
無秩序な感じになっていくっていうところがやっぱ面白いですよね。
終盤本当に音がやばいですね。
終盤もやばいよね。
ノイズっていうかなんていうかもう。
結構それってなんかこのアルバムの特徴というか、
ものすごい全ての音がもうミリ単位でコントロールされてるんですけど、
それが結局ぶっ壊れていくっていうのが、
そこが魅力だと思うし、
なんか面白いところですよね。
結局ぶっ壊しちゃうんだよな、トレントレスナーはみたいな。
ユフミクロン単位で構築するんだけど最後にぶっ壊しちゃうんだよね、みたいなのが。
それがなんかこの曲では割とはっきり見えちゃうよねっていう。
27:00
そうですね。
でも割と音源内ではぶっ壊しもかなり緻密にぶっ壊してるっていうか。
そうそうそうなんだよ。壊し方が緻密なんですよ。
緻密ですよね、このズレ方というか。
それがね、そうなんですよ。
結局お前のコントロール感なんだろっていうのはわかるんですけど。
壊し方がね。
恐ろしいんですよね。
そうそうそう。
それがやっぱこのアルバムのすごさなんだよね。
壊し方も計算されてるというかコントロールされてしまってるんですよね。
いや本当にその計算された感めちゃくちゃありますよね、これ。
だいたいどの曲もね、後半すごいノイズになってすごいカオスになってくるのはありますけど。
なんかその感じがなんか全然その偶発的っていうか、たまたまそうなってるとか、ガーって勢いでいってるんじゃなくて、すごい計算されてそうなってる感が。
やっぱどれもあるから。
それがね、特徴でもあるし、なんか聴いてて恐ろしくなるんですよね。
それがやっぱこのアルバムのすごさだと思いますね。
こういう表現してる音楽ってある程度偶発的だったりするんですよ、これまではっていう。
そうですよね。
ここにおいて全部その一人の人間の意識下においてコントロールされた上でこの狂気が演出されてるっていうのがこのアルバムのすごさだと思うんですよね。
これ以前はね、割とたまたまだったり。
そうですよね、スタジオの。
たまたま鳴ったフィードバックがとかなんかそういう。
あんまりやってる人たちはそこまで意識してないでしょうとか、コントロールできてませんよねみたいなところでそれを成し得てしまってる部分はあると思うんですけど、ダウンアウトスパイラーそれを全部意識下においてコントロールしてこれをやってるってとこが、俺やべえ、やばすぎると思うんですよ。
だからこそやばいって思うんだな、たぶんこのアルバムは。
いやほんとそうだと思いますね。
俺んとレズナは全部これ分かって計算した上でやってるでしょっていうのが、だから怖いんだよねこれって。
そこに気づいたときにやべえっていう。
怖すぎるなこれっていう。
分かってやってんだ、これ全部分かってやってんだっていうのが怖いんですよこれ、このアルバムは。
だからこそ正規のアルバムなんですよ、正規の大傑作なんですよ。
30:00
そうっすね。
いやほんと伊達に365日1日12時間以上スタジオにこもってたわけじゃないっていう。
これはね思ったねほんとに。
たまものですよね。
たまものですよね。
1年間毎日ずっといじり続けてきてるわけやん。
これは。
そりゃ計算するわ。
緻密になるわっていう。
それはなんかトコインでもない。
やってたと思うと恐ろしいですよねほんとに。
恐ろしいよ。
美学ルールっていうかなんか想像しただけで。
ほとんど起きてる時間はほぼやってるっていう感じですよ。
すごいね。
いやほんとにだからやっぱこのダウンアードスパイラルを作ってトレントレースターよく自殺しなかったなって思うし。
そうですね。
別にこれで死んでてもおかしくねえじゃねえかみたいな思うし。
これねニルバーナはね、意図的にやれてないんだよこれ。
ネバーマインドとダウンアードスパイラルって結構その同じ領域にいると思うんですけど。
ニルバーナは無意識なんだよね。
偶然なんですよ。
あれやれちゃったのはっていうのは。
でもナインチネイルズのダウンアードスパイラルは割とトレントの意識的にやっちゃってるんだよねこれみたいな。
そこが恐ろしいんですよ。
よく君が狂わないでここまでやれたなっていうか。
死んでてもおかしくねえよみたいなところまでやっちゃってるよねっていう。
相当正気じゃなかったとは思いますけど。
そんだけ向き合ってたらそのアルバム自体が自分自身みたいな感じになってきますよね。
いやなると思いますし。
向き合い続けて。
聴いて聴いてにもそう思わせてしまうんですよ。
まさしく僕はこのアルバムは俺自身だって思っちゃってますよ。
それはやっぱダザイオさんの人間失格とかそういうレベルで。
このアルバムって俺を表現してくれてるんだ。
俺の全部を表現してくれてるんだって思うからハマってしまうんですよ。
そういう人がやっぱり90年代にいっぱいいたんだよね。
だからこそナインチネイルズってこれだけの地位を築いたし。
90年代の最重要バンドだと思うんですけどナインチって。
33:02
それだけのものになり得たんだと思うんだよな。
というところからアルバム続いて9曲目。
ビッグマンウィザーガン。
ここも極寒というか、切り替わりもあんまわかんないぐらいでいきますからね。
これは分数的にはめちゃくちゃ短いですね。1分半ちょっとなんで。
すごくコンパクトに繋いでくるというか。
そんな短いんですかね。
その短さを感じさせないのが特徴だと思うんだけど。
1曲の繋ぎが流れで聴いてると全然わかんないっていうのがそれを表してるからね。
そんな短い曲だって今気づいたわ。本当に正直。
本当そうだと思う普通は。
結構印象的な曲でもあるっちゃあるなっていうか。
わかる。結構印象的ではある。
印象的な曲だよね。
ここでこんな感じに来るんだって思っていつも聴いてたから。
すごいですね。1分半でそれを。
そうなんだよね。
割と印象的だもんね。サビっていうか。シューシューシューシューって。
なんかリズムの感じとかも。
結構他ともこのアルバムでいくと結構経路が違う感じだし。
だいぶハードでダーティーな曲だよね、これは。
シンプルにサビも繰り返す感じっていうか。
これはでも本当にこの存在感としてはやっぱりアルバムの中でのコントラストをつけるための
繋ぎの存在としての意味合いが大きいのかなって気はするけどね。
繋ぎの曲っちゃ繋ぎの曲だと思ったけど、それがこれだけの攻撃力を持って攻めてくるんだみたいな。
攻撃力を持って攻めてきてる本当に。
ロックドヒデックもすごい存在感あるみたいな感じの聞こえ方をやっぱりするぐらい。
強いんですよね。
そこがやっぱりロック的な気持ちよさであるし、ものすごい内緒的なアルバムなんだけど。
36:08
そこだけに留まってないというか、振り切れてしまってるがゆえに気持ちいいよねみたいなのを感じるのが、ここでそういうのを感じる一つのポイントかなと思いますけどね。
いやーこれもすごい曲だよ本当に。
I'm a big man today.
単純にかっこいいもんね俺。
そうっすね。
そういうね、めっちゃ激しい目な曲があり、そこから続くのがA Warm Place。
これもパタってすごいよね。
パタってインストに落とすっていうところが、やっぱりこのコントラストがこのアルバムの中の流れとして、さっきのビッグマンウィザーガンも必要な曲というか、流れありきの中の曲なのかなっていう気はするんですよね。
Warm Placeですよ、ここで来るのが。
この曲も本当にすごいですよねこれ。
9 Inch Nailsって音源においてもライブにおいても、中盤とか後半の入りぐらいでものすごいディープな曲を入れてきますよねみたいな。
それがインストだったりもするんですけど、あんまり単純に乗らせてくれないような、その芸術性が9 Inch Nailsの本質なんだみたいなのを見せてくるっていう曲を結構中盤に出てくるんですよね。
そこにすごいハマるというか、ハマる人はハマる。
それがダメな人はダメなんだろうなっていうぐらいのディープな世界観を放り込んできますよね。
そこにハマるかどうかが9 Inchにぐっと沼に入り込んでいくか、これちょっとわかんないなっていくかどうかの境目なんだろうなって気はしますけど。
このアルバムで言うとまさにこの曲が、ボーンフレースがその立ち位置ですかね。
ぐっときませんこれ。
これはやばいですね。
これ歌ないじゃないですか。完全にインストなんだけど、なんかめちゃくちゃぐっと来るものがありますよね。
39:08
来ますね。本当に。ボーンフレースですよ、これは。
美しい曲だと思うし、結構すごい好きな曲の一つだなあ、これって。
こういう繊細さがなんか9 Inch Nailsだよね。
そうですね。繊細な方の曲めっちゃいいですよね、9 Inch Nailsの。
いや本当、それを好きになって本当に9 Inch Nailsを好きになったなっていうのがある。自分の実体験も含めて。
わかる。めっちゃわかる。
めちゃくちゃやっぱ9 Inch Nailsって暴力的だし攻撃的だし暴れ狂ってるんですけど、それって結局繊細さの裏返しだよねっていうのがわかるんですよ、ここで。
だからこそ受け入れるというか、好きなんだよなあっていうのが。
そうですね。
単純になんかオラーってバカ野郎てめえろーふざけんなーって。
そういう頭の悪い荒れ狂い方じゃないんだよね、9 Inch Nailsって。
いろんなことわかって、上でもぶつけれなければならないものがあるみたいな。
このどうしようなさみたいな、人間の業みたいなのを感じるのがすごいハマってしまう部分なんだよね。
ただ荒れ狂ってるだけじゃないんだみたいなね。繊細さの裏返しなんだこれはみたいな。
ここが好きだなっていう。
やっぱアルバム的にはこのモンプレイスのところからまた流れが結構変わるなっていうところも感じていて。
ここからもうちょっと一段ディープなところに入っていくなっていう。
そうですね。
感はありますね、やっぱ。
ディープタイムですよね。
クローサー、ルイナーあたりでまた変わってたんだけど、その部分がまたこのモンプレイスで一段下に。
もう一段下の方に潜っていくっていう。
潜ったなっていう感じはすごく感じますね。
その通りだと思いますね。
42:03
っていうところでイレーザー11曲目に続いていくと。
イレーザーはもう完全に狂ってきてますよね。
完全にね。
おかしいな音になってるもんね。
もう完全にその1曲の整合性はどうでもいいみたいな。
なんかリズム的には暴力的だし、捉えどころないリズムを奏でながらいきなり歌入ったと思ったら
やたらなんか繊細なみたいなメロディーラインを奏でるじゃないですか。
歌入るのも曲の終わりも終わりですからね。
ほぼほぼインストでしょ、この曲。
インストかなと思ったら最後に入ってくるかいみたいな。
その辺の整合性は全く取れてない。
全くそうですね。
この辺も流しで聴いてるとよくわかんないですよね、曲の変わり目が。
わかんないわかんない。
なんかインストが何曲あってまた歌の曲が来たなみたいなぐらいな。
そこの辺がやっぱナインチネールが跳ね切らなかった要因だと思うなっていう。
もうちょっと抜けが良くやってればね、もっと跳ね立たろうにみたいなのは感じるんですけど。
マニアックすぎる。
そこをやらないからこそ刺さるんですよね、刺さる人には。
それはほんとそうですね。
ほんとゲセワにめちゃくちゃ売れる方向にやればオアシスとか、
そういう方向にも行けたと思うんだよね、ナインチネールズの。
ポレンドレズダーのポップセンスってそれぐらい万人に受け入れられやすいポップセンスは持ってると思うんですけど、あの人って。
ありますね。
そこに行かないからこそ刺さる人には刺さるっていう表現になってて。
そうですね。
だからこそオアシスほどは広がらなかったよなっていうのも思うし、
それが俺は愛おしいっていうのも思うしっていうのがそこの攻め際ですよね。
45:00
そうですね。
やっぱそれがポレンドレズダーなんだよね。
あんまり売れるとかどうでもいいんだよな、あの人って多分。
自分が表現したいものがいかに正確な形で表現されてるかっていうのが多分あの人の中では一番重要であって、
そこについてくるファンが多いか少ないかってあんまり多分重要じゃないんだろうなって感じしますけどね。
そっからアルバムまだ続いていきますが、12曲目続いてレフタイル。
レフタイルはでもすごいわかりやすいインダストリアルじゃないですか。
同じように始まりつつ、中身はまあそうですよね。
その歌の部分も含めて。
すごいメタル的なのが全面に出てるというか、ヘビーメダルじゃないですか。
そのヘビーメタル感っていうのも従来にあったようなドラムとベースとギターで鳴らされるヘビネスとはちょっと違うというか、やたら無機質な感じがある。
確かに本当インダストリアルですよね。
工場。
すごい無機質なグルーヴなんだけどめちゃくちゃやっぱり暴力的だし、エモーショナルなんだよなっていう相反するものが同時に表現されてしまってるのがナインチネームだなっていうのは思うんですけど。
あの何かどころどころ入ってくるバーンみたいな。
あーはいはいはい。あるね。
あのフトがすごいですよね。バーンって。
そこらへんがやっぱりバンドじゃないからこその表現の深さだし。
あの音怖いんですよね。
怖いじゃん。
なんかそんなとこまで表現するんだみたいな怖さ。
やっぱナインチネールズって一人でやってるからこそなんだろうなそこがみたいなそういう尖り方みたいな。
バンドでやってるとある程度公約数的になっちゃうじゃないですか。どれだけ尖って言おうと思っても、俺が尖って言おうと思っても、それを止めるメンバーはいるわけでしょみたいな。
48:09
それを良しとしないメンバーはいますでしょみたいな。
じゃあもうちょっと丸く分かりやすい方向でやりましょうかっていう。
なんかそれの攻めぎ合いと積み重ねが割とロックバンドだと思うんですけど、ナインチネールズってそれがないから。
そう。
徹底的に行っちゃうんだよね。トレントレズナが行きたい方向に行っちゃうんだよね。
あとはやっぱ、ロックバンドだとそれぞれの楽器の中で表現するっていうのが暗黙にあるんで。
それがやっぱり一人の人の表現だと、その選択肢もやっぱ無限にあるって言ったらもうあれだけど、
シンセ、キーボード使えばいくらでも表現できるっていうところになると、その部分でもめちゃくちゃ違いは出るよね。
強いですよね。
この辺がなんかツールとの比較で結構面白いなと思ったりするんですけど。
確かに。違い出る部分ですね。
確かにね。
ツールはやっぱりバンドでやってるから。バンドであるが故の制約もあるし、その中でものすごい異常なものをやってるのが面白さなんですよね、ツールって。
ナインチネールズってもうその糧がないんだよね、最初っから。
バンドである糧がないから、いくらでも自由にやれるっていう。
そこの中でトレントレズダーがどれだけのジャッジングをするかっていう、これは無しだ、これはありだっていうジャッジングをするかっていうところの面白さだよね。
ツールとナインチネールズって結構真逆なんですよね。
そうですね。
そこの面白さは感じたりしますね。
次がじゃあ13曲目。
はい。
The Downward Spiralということで、ここでアルバムタイトル曲が来ると。
ここで来るわけですね。
アルバムタイトル曲がね、こんななんか真っ白くなってるか。
そこがまたすごいですよね。
こんなことがあるのかっていうね。
すごい浪費なサウンドの。
これがタイトル曲としてここで出てくると。
結構このアルバムのちょっと面白いエピソードとして、
トレントレズダーがこのアルバムができて、レーベルに引き渡すじゃないですか。
51:07
これがナインチネールズの
新しいアルバムとしてできました。どうぞお納めくださいって。
で、その時に謝罪したらしいんですよ。トレントレズダーが。
謝罪。
レーベルにね、納める時に。
ごめん。すまんかったと。
これは売れるアルバムじゃねえわと。
頑張ったけど売れるものではなかったと。
お前らは俺を好きにするべきではなかったって言って。
俺を好きにしてしまったが故にこんな売れないアルバムができてしまったって言って。
ごめんこれ売れない。
売れないできたけど売れないごめんねって言って納めたらしいんだよね。
なるほど。
俺がなんかやっぱここにね、
アルバムの名を冠してる曲がこんななんかディープで、
全くコマーシャルじゃないっていうのはそういうことだよねっていう。
重たいインストで最後の方にひっそり入れてるっていう。
そりゃ売れねえわって話ですよ。
これラジオとかで流したら放送事故じゃないですか。
ニューアルバムからタイトル曲のダウンワードスパイラルですって。
全然歌始まんねえなって話じゃないですか。
始まんねえなって思いながら待ってたらねえのかよって。
うわーみたいな。
うわー。
うわー。
めちゃくちゃローファイな音でテーマみたいな音階が流れて。
それはずっと鳴ってるんだけどね。
ひたすらだからもうそこのそこへ落ちていくっていう。
やばいよ。
それこそがたぶん一番重要だったんですよね。トレンドレスラインにとって。
売れるものとかそれを作るっていうのは二の次であって。
自分の表現したいものとか湧き出るものに忠実であることが一番重要だったんだなっていうのは。
だからナインチネルズってすごい支持を得るんですよね。
自分の表現したいものに対して忠実なんですよ。トレンドレスラインって。
そこに対してはものすごい誠実なんだよね。嘘をつかないっていう。
ましょう嘘ついて売れるものをやったらもうちょっと得じゃんっていう。
54:03
それできる実力はあるんだけどそこにはいかないっていう。
そんなものよりはこの心の中の暗黒を取り出すことの方が重要じゃないかみたいなさ。
えぐり出す方が価値があるんだっていう。そっちに行くのがナインチネルズなんだよね。
そこにひたすら共感するんですよ。嘘がないんですよ。ナインチの表現には。
トレンドの表現って。だからもうこれなんか全く売れないでしょこれ出したとしてもみたいなのをやっちゃうんだよねっていう。
ここまでの数曲ほんとすごいですからね。
やたらディープじゃないですか。
歌もなんかあるんだかないんだかみたいなのが。
歌なんかねもうちょっとはっきりあった方が売れるんだけど。
でいろんな人に入ると思うんですけど受け入れられると思うんですけど。
嘘ついてまでそれはやらないんだよねトレンドレスナーはっていう。
そこがなんか愛おしいとこなんだよなーっていうのは感じますよね。
本当に。だからこそお前は信頼できるっていう。
まあでもこのダウンワードスパイラルこのタイトル曲はクローサーでも最後に出てきたメロディーがね。
テーマとして使われてて。
それがこのダウンワードスパイラルだったんだーみたいな。
その辺の伏線回収みたいな。
いやまさにね。
伏線でありそれがそのものアルバムであるっていう。
ダウンワードスパイラルっつってんだから。
ここでね一旦そのダウンワードスパイラルってアルバムが回収されてるっていう。
ここでタイトルを使うことによってそれが回収されてるんでしょうね。
でもまとめた上でというかそういうのを全部引き受けた上でのハートなんだよね。
そうですね。
この流れ本当改めてすごいっすもんね。
10曲目のWorn PlaceからEraser、Reptile、ダウンワードスパイラルっていうこの4曲の。
歌も所々ありますけど。
ここの流れは本当にディープ。
すごいっすよねーもう。
オリジナルアルバム、売れてるオリジナルアルバムの中でこんな4曲の流れありますみたいな。
57:05
これってやっぱメジャーではやらないんですよこんなことは。
だって売れないもんだってこんなことやったって。
普通はそういうジャッジするんですよ。
これやっても売れないし聞いてる人も楽しくないよねこんなのっていう。
求められてないよねってなっちゃうし。
普通はそこから外れる方向に行くんですけど、トレントレズナーってそれをやるからこそ俺が音楽活動とか創作活動、表現活動をしてる意味があるっていう人なんですよねトレントって。
一番正直なとこを出すしかないだろうっていう。
それをやらずして何がロックなんだよみたいな人なんですよトレントって。
だからやっぱナインチネイルズではそれが前面に出ちゃってるし。
そういうとこがやっぱ信頼できるんだよね。
ついてけるやつがついてくればいいじゃねえかっていう。
その時の自分にすごい正直なんだよなトレントレズナーっていう。
そこにはまれるかどうかっていう聞いてる側としてはね。
ダウンワードスパイラルとかフラジャイルの時期は俺はめちゃくちゃそこにはまったし。
でもそこにはまらない時期もあるんですよやっぱ。
もっと後の方でトレントレズナーがやるものに対して、
俺はわからん俺はみたいな。
そこはそこで離れりゃいいだけで。
たぶんそこもわかってやってるんでしょあんたはみたいな。
じゃなきゃあんな暗黒王子から坊主バッチョにはなれませんよみたいな。
ダウンワードスパイラル13曲目のところまでで、
このアルバムの一つの流れが帰結する部分でもあるというところで、
ディープな底の底にたどり着きましたよというところで、
一旦区切りまして。
なるほど。
そこの底から次、次回。
そうですね、ラストですね。
やっていければという感じですね。
はい。
ではでは。
次回へ続きます。
59:51

コメント

スクロール