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2024-10-09 53:19

#67-4 「Hurt」とトレント・レズナーのその後…『The Downward Spiral』総括!

NINE INCH NAILS『The Downward Spiral』特集④(最終回)!最終曲「Hurt」とトレント・レズナーのその後について…。ナイン・インチ・ネイルズはドキュメンタリー!そしてマリリン・マンソンとの違いは? (※1.5倍速再生推奨) ※アフタートーク回 『The Downward Spiral』アフタートーク~洋楽ロック雑談!いかにして男はNine Inch Nailsにハマったのか?【名盤ラジオ 番外編#51】 https://youtu.be/VL5Nr9KxtWA ※前回まではこちら 世紀の傑作『The Downward Spiral』特集!トレント・レズナーの魅力とは?Nine Inch Nailsを語り尽くす!【名盤ラジオ #67-1】 https://youtu.be/mksgvSblzlQ 『The Downward Spiral』序盤曲を語る!トレント・レズナーの本質、『Broken』期までの振り返りも!【名盤ラジオ #67-2】 https://youtu.be/q_4-w_KxHIo アルバムとしての『The Downward Spiral』の世界へ~底の底へ…ミリ単位の創造・緻密な破壊【名盤ラジオ #67-3】 https://youtu.be/n5oCQ-AqJRI -------------------- 名盤ラジオ、本チャンネルはこちら https://www.youtube.com/channel/UCLLmGJNwNe6awEOw-avRFNQ ◎名盤ラジオ メンバーシップ◎ ↓こちらの動画および概要欄にて詳細ご説明しています。 https://youtu.be/8cODTrEK29I ▼メンバー限定動画はこちら https://www.youtube.com/playlist?list=UUMOLLmGJNwNe6awEOw-avRFNQ ▼ご参加はこちらから https://www.youtube.com/channel/UCLLmGJNwNe6awEOw-avRFNQ/join -------------------- ◎X(旧Twitter) 名盤ラジオ https://twitter.com/meibanradio エヌゾー https://twitter.com/Nzo_the_7empest ヒデキ https://twitter.com/hidekeenan タクヤ https://twitter.com/takuyameiban -------------------- 『The Downward Spiral』/NINE INCH NAILS 1.Mr. Self Destruct 2.Piggy (Nothing Can Stop Me Now) 3.Heresy 4.March of the Pigs 5.Closer 6.Ruiner 7.The Becoming 8.I Do Not Want This 9.Big Man With a Gun 10.A Warm Place 11.Eraser 12.Reptile 13.The Downward Spiral 14.Hurt 《CD&配信情報》 ●Amazon https://amzn.to/3LYQ2MA ●Spotify https://open.spotify.com/intl-ja/album/7a7arAXDE0BiaMgHLhdjGF?si=P5m6sANoRYO_uZkioFFsZg ●Apple Music https://music.apple.com/jp/album/the-downward-spiral/1440837096 ■『名盤ラジオ』とは? 3人の音楽好きが古今東西あらゆる名盤から1枚をピックアップし、お酒を飲みながら語っていく番組です。 ※自由気ままなトークです。内容に一部誤りがある可能性がございますので予めご了承ください。

00:02
名盤ラジオ、前回からの続き。
名盤ラジオ、ナインチネールズのダウンワード・スパイラル特集やっております。
タクヤです。今回もよろしくお願いします。
エルゾウです。よろしくお願いします。
イリキです。よろしくお願いします。
ダウンワード・スパイラル特集、全曲トークやっておりますが、そこのそこにたどり着きまして…
どん底まで行きましたね。
そこのそこに…
そこのそこに…
どん底かやるじゃないですか、もう、こんなの。
どん底まで行きましたよ。
13曲目のダウンワード・スパイラルタイトル曲。
ここでね、そこのそこにたどり着きまして、
ここから最後の曲、14曲目のパートですよ。
これがね、やっぱ最後にあるっていうのがね、このダウンワード・スパイラルのすごい大きな部分だとも思うし、
なんか本当に、なんていうのかな、適当に最後に置いてるわけじゃなくて、
ちゃんとそこまででアルバムとして回収して、
そしてそこのそこでここまでたどり着いた人は、
ハートを聴くが良い、みたいな、なんかそういう流れになってるなっていう感じですよね。
このアルバム、ハートで終わることによって、なんていうんですかね、
あのままダウンワード・スパイラルで終わられちゃったら、全く違う感覚のまま終わることになるなっていう。
全然違うと思いますね、それで言うと。
ダウンワード・スパイラルにおいてこのハートで最後終わってるっていう意味はめちゃくちゃでかいですよね。
これは本当に名曲だと思いますけど。
ハートは単純に音楽的にも美しいし、そこで歌われてるメロディーっていうのは胸にきますよね。
本当に純粋に曲としてグッとくる。
最後の最後でこんなバラードの名曲を持ってきてっていうね。
そこで歌われてるのはすごいネガティビティの究極なんだけど、
このメロディーの美しさとかその音楽的な美しさ。
03:04
これが、ジョニー・キャッシュがこれカバーしてめちゃくちゃ売れたんですよ。
それってその単純な音楽の美しさだよねっていう。
そういうところを表現し得てたのがトレント・レズナーの音楽センスなんだよなっていうのは感じますよね。
そこを両方、文学的表現と音楽的表現というのを両立してたっていう。
単純に歌としてアコースティックギターでジャカジャーンって弾いて、弾き語ったとしてもやっぱり美しさだよねっていう。
本当に美しいですね。
これがジョニー・キャッシュがカバーして、もうやっぱり売れた。
とんでもなく売れたんですよ。200万枚とか売れた。
そこがトレント・レズナーの音楽センスなんだなっていう。
ものすごく綺麗で繊細で美しい。
繊細でね。
メロディーだし、スタウンドメイクもそうだし。
そうですね。
やろうと思うとそういうことをやれちゃうんですよ。
やろうと思うとそういうことをやれちゃうんですよ。
多分ここまでのキャリアでこういう曲ないですね。
ないですね。
そうですよね。
ほんとにシンプルな曲ですんで。
めちゃくちゃシンプルなんですよね。
めちゃくちゃシンプルな曲ですよね。
めちゃくちゃシンプルな曲ですよね。
まぁあのー、盛り上がっていくというか、途中のあれはやばいよね。
あれだけのアレンジが逆にすごいっていうか、
やばいなと思う。
mà すごいですね。
ぶち尽くそう。
なんかおかゆとか入れちゃうなんて本当に。
あれだけのアレンジが逆に凄いっていうか
凄い凄い
てんてんてんてんてんてんてんてんてんてん
それだけだもんね
それでいくだけなんだよね
それだけでこんな曲ってできちゃうんだっていうか
こんなに凄い心に響くサウンドっていうかね
凄いな
9インチネイルズって結構そうこなんだよね
音楽的に解体してみるとめちゃくちゃシンプルというか
大したことやってねえじゃねえかみたいな
歌メロだけ見るとそんな難しいことやってないよねとか
そういうシンプルなポップネスというかキャッチーな部分がありつつも
06:08
サウンド面でやたらマニアックなことをやるっていう
そこの塩梅というか絶妙な組み合わせ方のセンスがやっぱり
そこが凄いんだよなトレントレスナーっていうのは感じますよね
純粋にいい曲バラードだけではなくて本当に歌詞のメッセージ性っていう言い方もずっとあれだけど
歌われてる内容がまたこのアルバムの意味合いをすごく深くしてるものだなって思いますけど
歌詞の意味的にはこれはあれなのかねちょっとだけ前向きにっていうか
西山このアルバムって要はコンセプトアルバムで
結局自殺に向かう人間の心理状態を表してるんですよ
でやっぱ最終曲ハートにおいてもしやり直せるならば
ミリオンマイルズの道のりをやり直してでもうまくやってみせるのにって言って
結局いるんだよねっていう結局最後バッドエンドなんだよこのアルバムっていう
そこが一番でかいんですよね
結局自殺に向かう人間の心理状態を表現したコンセプトアルバムなんですよこれって
だからもうはっきり言ってしまえば前向きなものって一切ないんだよね
バッドエンドですよバッドエンド
だからダーンって終わるじゃないですか
でもうその後ずっとノイズで終わっちゃうじゃないですか
あれってもう死人でですよ
最後そういうことなんですね
ポジティブなものっていうのは全くなくて
でもその徹底的なネガティブを描かないとその後に浮上できないというか
このダウンワードスパイラルって自殺する人間の心理とか何もかもセキュララに表したことで
09:04
トレントレーズだって生き残れたと思うんですよね
ここで表現したからこそその後は生きるしかないじゃんみたいな方向に行けたと思うんですよ
それがこれ以降のナインチネージズのアルバムだと思うんですよ
このアルバムってある意味そのトレントレーズの治療作用というか
あの人が癒されるためというかこの先生きていくために表現せざるを得なかったというか
出し尽くさざるを得なかったものが全部出てるんだろうなっていうのは感じますね
だからこそ多分胸を打つんだろうし
ここで全部出し切れたからこそトレントレーズだって今も生きてるんですよねっていう
それが成し得なかったら多分あの人死んでたと思うよ自殺してたんだろうなっていう
芸術として消化できたから今も生きてるんだろうなみたいな
そういうのを感じるアルバムですねこれは
最後はすごい安らかな気持ちじゃないけど何て言うんですかね
結論は語られてはないけどってことですよね今の部分は
もう全てを悟った状態でもう安らかに自殺みたいな死ぬみたいななっていうか
最後のところのバーンバーンバーンっていう
あそこで命を絶ったみたいな考えるとめっちゃ怖いですねこの曲最後に
そこでもう引き金引いたんでしょうね
引いたっていうまさにそういうことですね
あのアルバムの主人公というか自殺がテーマのコンセプトアルバムだからね
そういうことだよねっていう
それがもうセキュララに全部表現されてしまってそれが売れてしまった
めちゃくちゃ売れてしまったっていうのがあの時代のロックだし時代性だし
もうなんか病んでたんだなみんなみたいな
今この時点から俯瞰してみるとやっぱなんか病んでたねみんなみたいなのは思いますけどね
まあこのハートもね出だしが
12:03
まだなんか感覚があるか確かめるために自分を傷つけてみたっていう
すごい象徴的な歌詞だと思いますけどこれも
まあすごくねそのさっきからエヌドさんが話してるような自殺する人の心情っていうのは
このハートの歌詞はまさにそういうところですよね
そういう中においても
まあmy sweetest friendとか最愛の友が誰もが最後には去っていくみたいな
そういうところも含めて歌いながらエンディングに向かっていくっていう
のがこの曲だと思いますけど
でやっぱまあこの曲はさっきから出てるけどやっぱ詩の部分での共感性みたいなのが
時代にもマッチしてたんだろうなっていうところは感じるかな
すごいトレントレズナーと歌詞ってセキララだし
飾り気がないというかもう全部自分をさらけ出してしまうような歌詞を書くんですけど
そこがカート・コバーンの系譜というか
この時代にめちゃくちゃフィットしたんだろうなっていうのが感じましたね
もうそのいわゆる90年代前半的なすごく内向的な世界観の本当まさに象徴の一曲だと思うんですけど
ニルバーナとかもそうだし
レディオヘッドだとクリープとかまさにそうですけど
そういうところでの時代を象徴するアンセムの一つなのかな
どうしようもない自分をもうさらけ出すしかないじゃんっていう
そこにしかオリジナリティが宿らねえんだよっていうのをやってたんですよね
そこが一番誠実じゃねえかっていう表現として
それがやっぱニルバーナでありレディオヘッドであり第一デルスだったんだろうなって思いますけどね
一番情けない部分をさらけ出してたんじゃないですかねこの人たちって
だからこそなんか思想説的であってすごく異常なまでに刺さってしまうというか
刺さる人にはもう刺さってしまう
ハマる人はハマるっていう表現になってるんですよねこのアルバムは
15:03
このハートはだいぶなんか自分的にも本当に大学の頃に深夜によく聴いてたなあっていう曲なんで
なかなか思い出せないんですよね
なかなか重い曲ですねなんか簡単に聞けないというか
まあ重い表現ですよね
しんどいじゃないですかもうなんか
もしやり直せるのならばミディオンマイルズの道のりでも耐えて
もう一度道を見つけ出すのにって言って終わっていくんですよ
やり直せるのならばやり直せずに終わっていくんですよっていうね
いわゆるグッドスタートアゲインですからね
表現の上でそっちを表現したからこそ現実のトレントレズナはやり直せるんだよねあの人って
やり直してるからこそ生き延びてるわけだから
そこがなんか
実際はそうですね
鍛え直したんですね確かに
そう筋肉の鎧をまとってね
間にフラジャイルがありますけどね
このダウンワードスパイラルのツアーがあって
フラジャイルもここから5年?
5年だね
アルバムの年数で言うと
途中ツアー挟んでますけど
フラジャイルのツアーやったのが
アンドオールだとグッドハッピーになってますというところで
そっから次のアルバムまでが
次がウィズティース2005年
5月だから6年いかないぐらい経ってるというところで
このフラジャイルとウィズティースの間で
いろいろドラッグとかの
公正施設とか入ったりして
クリーンになって
体も鍛え直してっていう感じですね
最終的には最終じゃないけど
その後としてはすごく健康的になってるというところは
その通りですね
ダウンワードスパイラルでネガティビティを全部吐き出したからこそだと思うんですよね
18:05
ダウンワードスパイラルでそこで全部吐き出して
フラジャイルっていうのはある種のリハビリなんですよ
全部吐き出した上で
でも弱々しくとも何にも頼らず
俺はこの肉体で生きていくっていう
その決意表明が割とフラジャイルなんですよ
すっごい弱いんだけど
死ぬかもしれないんだけど
でもやっぱり生きていく
そっちの方向に行くっていうのがフラジャイルで
それがもっと肉体性を伴って
ちゃんと俺できるぞっていくのがウィズティースなんですよね
トレントレスナーの精神状態というか
結局あの人の詩小説じゃねえか
ナインチネイルスっていうのは
感じるかな
トレントレスナーの一番正直な表現が出てるっていう
音楽で表現せざるを得ないんだな
あの人ってずっとっていう
そうですね
まあ本当はそのダウンアードスパイラルは
まあダウンアードスパイラルとして
トレントレスナーはね
もうその後もいろいろやってるわけなんで
その後も含めた話にやっぱなってきますけど
まあボーズで筋肉ムキムキっていうのはやっぱ
僕ら的にもすごい衝撃だったんで
その辺はねありますよね
変化として
でもあれ割と納得いくっちゃ納得いくというか
もともとトレントレスナー結構筋肉質だしみたいな
まあそれもなんか分かりますね
あとあの人の精神性の方向性として
やっぱマッチョな方に憧れあるでしょっていうのは
最初から感じるんだよね
じゃないとね
ナインチネイルズってあんな精細な表現してて
でもライブにおいてはあんなミリタリールックでさ
すごい汚れて暴れ回ってみたいな
あれやらないもん普通って
もっとなんかこじんまりした方にいくというか
最初からそういうマッチョイズムに対しての憧れって
多分トレントレスナー持ってるんだよねみたいな
そこが三島幸男的なんだよ
すごい文学的な文学的才能を持ってるんだけど
でもマッチョイズムに憧れてるんでしょみたいな
結局そっちに向かっていくっていうのは
21:03
三島幸男にめちゃくちゃ近いところを感じますね
トレントレスナーって
最初からそっちへの憧れってあるよねっていう
それを持ってなかったからこそのひねくれが
あの表現になってたんでしょあの時代においてはみたいな
ブロークンとかダウンワードスパイラルとかもそうだけど
マッチョイズムの憧れが到達しえないからこその
なんか絶望なんでしょみたいな
音楽的な話で言うとハリウッドのね
もう映画音楽館になるじゃないですか
映画音楽館じゃないですか今
そこらへんはなんかそういう
詩小説的な表現自分の内面の表現的な部分とはやっぱ別に
すげー音楽的に優れてるんだなっていうところも感じるし
音楽的な表現の優秀さとその人間の
あんぶとか見にくい部分をえぐり出す表現の
やっぱ上手いんだねっていうところも感じるんですよね
自分の表現する上手さもあるし
そうじゃないなんか普遍的な人間のあんぶをえぐり出す上手さとか
あと音楽的なセンスの良さっていう
そこがやっぱちゃんとあったんだなっていうのは
ハリウッドの映画音楽
映画音楽家としての成功を見ると
そういうところのセンスもちゃんとあったんだっていう感じですよね
まあそうですね
その辺はもう素養として
幼少の頃からクラシックピアノやってたりっていうところが
かなりダイレクトに生きてんだろうなみたいなところもありますよね
それとあとやっぱりなんか表現のえぐり出す上手さ
映画見たことあります?
トレントレスラーが音楽やってる映画
ありますね
ソーシャルネットワークと
ドラゴンタトゥードと
ゴーンガール
あれめちゃくちゃやっぱ上手いじゃん
なんか心理的ななんか
醜さというか何というか
居心地の悪さみたいなのをえぐり出す
の音楽がになってるじゃないですか
24:00
そこがやっぱトレントレスラーそういうところ上手いんだな
もともとみたいな感じますよね
いやめちゃくちゃすごいですね
なんか不安感を煽るというか
そういうのやっぱ上手いですよねあの人
後のそういうキャリアにおいては
そういうのを上手く武器として使ってるんだなっていうか
ダウンワードスパイラルとかブロークンとか
フラジャイルぐらいの時期はなんか
必死にやっていく中でそういう風になってたんだな
っていうのはなんかありますね
90年代の作品はほんとそうですよね
本当になんかもう
等身大の出せるものをその時の出せるものを出して
そうなってるっていうところなんだろうなっていう
全部出していったもの全部全部を出していって
そこで得たなんか武器というか
それをなんか使って後のハリウッドで
キャリアを築いてるのかなって感じしますけどね
めちゃくちゃリアルなんですよねやっぱ
ダウンワードスパイラルとかフラジャイルとかブロークンあたりの
表現って
トレントは本当になんていうか
今もずっと出てますけど
90年代あれだけもうギリギリの状態で
このダウンワードスパイラルがもう自殺のアルバム
っていうところで本当に死ぬんじゃないかみたいな
っていう状態で作って
その後2000年代入って
筋肉ムキムキになって坊主になってその後は
グラミーショーを撮るような映画音楽も手掛けるっていう
その後もいろいろやっていて
子供も4人ぐらいいるんですよね
トレントってそういう家庭も持って
っていうところの人になっていくわけですけど
そこのなんていうのかな
その素養ってやっぱ
あのギリギリの頃90年代終わり
ぐらいの頃にもなんかちょっと垣間見えたな
っていうのがand all that could have beenで
マリリンマンソンと共演してるやつあるじゃないですか
映像スターファッカーで
あれでマリリンマンソンとトレントレジナーが並ぶと
割とトレント普通に見えるというか
存在感というか
27:01
マリリンマンソンが強烈すぎるっていうのがあるんですけど
っていうその辺に割と
普通の人としての
なんていうのかな
素質というか素養が垣間見えたんですよね
本当にやべえとマリリンマンソンの
その後みたいな感じになってて
見えたのがトレントレジナーなんだなみたいな
っていうそれをあのステージで
見たというか
トレントレジナーはやっぱ
だいぶやばい状態にはそのところどころ
あったとは思うんですけどそこにやっぱ踏みとどまれる
人だったんだなっていう
ところ
普通でありたいみたいなのがあるんですよトレントレジナーって
そこがなんか踏みとどまった
一番の要因じゃないですかね
それがなんか今タクが言った
マリリンマンソンと共演してみると
割と普通の人に見える
普通でありたいんだよねトレントって
そことのせめぎ合いというか
マリリンマンソンは割と割り切ってるんだ
あの人っていう
キャラクターとして最初から
そっちにいってるんだよねみたいな
トレントレジナーってキャラクターじゃないんですよあの人
だから言うなればマリリンマンソンって
ショーなんだよね
でナインチネールズってドキュメンタリーなんですよ
そこがなんかその差かなって思う
ドキュメンタリーだからこそ最終的にはやっぱ
普通でありたいと思うし
ちゃんとそっちに行けたんだっていうのが
ナインチネールズで
でもマリリンマンソンはマリリンマンソンである上では
ずっとショーやってるからあの人って
別に普通である必要もないし
そこは本質的に違うよね全然
感じるよね
そこかなり大きいというか
意外と気づきにくいというか
トレントレジナーもやっぱなんかある種
キャラクター化しがちというか存在感が
30:01
存在が大きいから
あれだけすごい強烈なキャラクターでありパフォーマンスもすごい強烈だし
っていうところがあるんで
やっぱりそれをキャラクター的に
見ちゃいがちですけどそうではないっていう
ところはすごい重要なポイントだなっていうのは思いますね
だからこそ本当のそのキャラクターの
マリリンマンソンと並ぶとめちゃくちゃその違いが分かる
意外と普通なんだみたいなねそうそうそうキャラクターじゃなかったんだねみたいな
それは本当そうだなと思いますね
それがだから横に並ぶとすごい分かるっていう
器がでかいんですよ
トレントレジナーってものすごく器がでかいから
割となんかそういうキャラクター的な部分も引き受け
ちゃいがちというか引き受けられるんですね
でも本当に
キャラクターをやってるマリリンマンソンと並ぶと
普通の人だったんだドキュメンタリーなんだ
ナインチネールズっていうのがはっきり見えるっていう
そこはなんかそうだなって思いますね
だからこそ響くんじゃない
ナインチネールズって徹底的に嘘がないんだよ
あの人ものすごいなんか
ショーに見えるんだけどでもやっぱり嘘じゃないんだ
全部嘘じゃなかったんだっていうのがナインチネールズなんですよね
リアルですよね
ひたすらリアルなものを見せつけられてたんだずっと
っていうのがナインチネールズで
そこと比べるとマリリンマンソンって
夢見せてくれてんだなみたいな
そうですねそれは本当にそのショーとしての
すごさというか価値があるわけですけど
別軸として
トレン・トレズナーっていう人はやっぱり
リアルの等身大の
ショーではないキャラクター
人間としてのそこでい続けたっていうところが
後の2000年代後半の
変化になっていくっていうところなんですかね
ショーをやろうと思ったら
暗黒王子を続けるんじゃないですか
確かに
暗黒王子やった方が
ロック的な幻想としては
あっちの方が幻想が大きいじゃないですか
33:01
でもナインチネールズって別にそれをやるバンドじゃないんだよというか
トレン・トレズナーってそういうアーティストじゃないんだよということなんですよね
幻想を見せる人じゃないんですよあの人って
現実を見せる人なんでだからこそあっちに行っちゃったんですよ
俺はマッチョ行くぞと筋肉つけて
健康的に行きますわっていう
そこの変化にすごく大きかった
かもしれないのがやっぱり9.11
それもあるだろうね
そこを2001年なんで
タイミング的にもあったのかなっていうのは
思いますね
ずっと自分の内側を見て
そこしか見てなかったんだけど
そこをそんな場合じゃなくなっちゃったっていう話ですよね
もうちょっと外を見なきゃいけないみたいな
あそこでも明確に変わっちゃうよね
表現に
アートに誠実であればあるほど
あそこで変わらざるを得なかったっていうのはありますよね
もう自分の内面ばっか見てられねえよ
もっと外を見なきゃダメだってなったんだろうな
っていうのもそれはそうなんだろうな
その辺は
長野チャンネルでも言われてた
とこでほんとそうだなと思ったんですけど
やっぱ9.11でその辺のオルタナ界隈の
人たちがもうそういう絶望ごっこ
してる場合じゃなくなったっていう
表現とかがまさにそうだなっていう
あれ以前ってずっと俺は俺はっていうのを歌ってたんだけど
あれ以降もそれどころじゃなくなっちゃったんだもんね
俺は俺はって俺の内面ばかり見てる
そんな場合じゃねえよって
とんでもないこと起こってんだよ外を見ろよってなっちゃったんだよね
みんなが
そこで自意識ロックみたいなのはもう終わりを告げた
というかあそこで死んだというか
それ以上にもっと切実に
見つめなければならない現実っていうのが
目の当たりにされてしまったっていうか
9.11ネイルズはほんと正直ですよねその辺
ものすごいダウンロードスパイラルとフラジャイル
フラジャイルって事故の内面をずっと見つめてたのにさ
それその後の作品ではそうじゃなくなるじゃないですか
36:01
そうですね
そういうところがやっぱ誠実なんだよなっていう
その辺がだからもうあくまでも等身大でした
等身大でしたっていうところなんだよね
そこがだから本当に
ショーでやってたわけじゃなく等身大でやってたから
ウィズティースイヤーゼロ
その辺のアルバムを経て映画音楽の方にも
行けたんだなっていう
トレントレズナーっていうのはそういうすごく
特殊なのかななんて言ったらいいのかわからないけど
めちゃくちゃ特殊だと思いますあの人
そういうロックの人においてなかなか
すごくある種器用に立ち回って
なんだろうね音楽史においてすごい特殊だよね
トレントレズナーって
異常にオリジナルすぎるというか
なんだろうな何々っぽいっていうのが
あんま見えないんだよなあの人の音楽ってオリジナルすぎて
そういうところに惹かれるし
そこがなんかポッツキン憎さにもなってるとは思うんですけど
もっとなんかね
既存の体型にはまった方が
その流れで惹かれやすいじゃないですか
ナインチネイルズって異常に
外れちゃってるからここら辺が日本で
あんまり跳ねてない理由の一つなのかなみたいな
もっとどっかの文脈にはまってた方が
売れやすいのかなみたいな
でもそこにいないからこそオリジナルであり
絶大なあれなんですよね
惹かれる部分ですからねそこは
もっとどっかの文脈にはまってた方が
やっぱりもっとなんかグランジっぽいなとかさ
何々っぽいなっていう方が
見えた方が多分入りやすいとは思うんですけど
それがないからこそ最高なんだよな
ナインチネイルズってっていうのは感じますよね
本当に唯一無二っていうか
比較する対象がないみたいな
ユイが独尊の
存在ですよねあれって
話がトレントレズナー
という人間の大きなところ
その後も含めてですけどにいきましたが
39:01
今回ダウンワードスパイラル特集っていうことで
このアルバムいろいろ1曲目から
最後まで見てきましたけどどうですか
ひでっくんまとめは
私はそうですね
このアルバムを通じてそこのそこまで
落ちきりましたね
すごいアルバムだしすごい人ですね
トレントレズナー本当に
ドラマ的に言うとあんまり面白くないんじゃないの
そうでもない? めちゃくちゃ面白いですね
むしろ面白いっていう
やっぱ生身のドラムで
作ってないっていうか打ち込んで作ってる
ですよね
発想が生身の人間が叩く
発想じゃない発想でできてる部分が結構多くて
ここでそういうリズムにするんだみたいなの結構多いんですよね
だからそれがすごい
面白いんですむしろ
生身の人間が叩いてるっぽいドラムのサウンド
ではあるんですけどそれの作られ方が
実際に体を動かして作るっていう感じとはちょっと
多分違うから
なんていうんですかねうわそこでそういう風になるんだ
みたいなのは本当に多い
いいですねまたライブで再現する
時にこうなるんだみたいなのがまた2度多いし
実際ダウンアウトスパイラルとかだと
どうなんだろうね生ドラムを
鳥としては生ドラムでその後加工とかっていう
その辺の
一発一発の音は生の音を
取ってるかもしれないんだけど
生ドラムのプレイを加工して
プレイした音を加工してっていうことじゃなくて
基本的には全部バラバラに分解して
パーツとしてのそうそうそうバラバラのものを
パーツとして組み合わせてるっていう
作りを全部してるから多分
ドラムマシーン的な感じなんだね素材はあれとして
生ドラムっぽくは
組み立ててはいるんだけど
生ドラムではない面白さみたいな
ドラマーがいないからっていうかソロ一人で
42:01
やってるから面白くないみたいな感じでは全然ない
逆に面白い
ヌードさんはどうですかダウンアウトスパイラル
ここまでいろいろ話してきましたけど
ダウンアウトスパイラルは
全てにおいて
マスターピースですね
僕の結論的には
90年代ロック史において
最重要アルバムだと思いますし
人類の音楽の歴史の上でも
やっぱり
名番ですね
究極のノイズアートだと思うし
究極の小説だと思うし
音楽における
それが90年代のロック史において最重要な
位置にあるアルバムだと思うし
個人的にもこのアルバムこそが
俺なんだよっていうぐらいに
気に入ってしまうぐらいの特別なアルバムですね
人生において
最重要な作品の一つですね
あらゆるジャンルにおいて
それぐらい本当に特別なアルバムだな
これは
作家さん的にはどうですか
すごい近いですけど
アルバムっていう一つの形態
一曲ではなくてアルバムっていう塊
そこにおける究極形だなっていうのは
思ってるところかな
曲のところでも話してきましたけど
特に後半に行けば行くほど
一曲としての存在ではなく
アルバム全体としての一曲っていう
成り立ちになってるんで
そこへの理解が深まれば深まるほど
このアルバムダウン&スパイラルへの理解が深まって
それを理解の積み上げが
どんどんなされていくと
そこへの恐ろしさがどんどん増してきて
やべーってなるっていうのが
年々積み上がるっていう
その緻密さに恐れをのくっていうか
45:02
恐ろしいですよね
ありとあらゆる音
ノイズ一つとっても名産しつくされてる
場所に配置されてると思うし
音楽的要素としてはすごいバラエティ豊かなんですよ
いろんなジャンルの
音楽の要素がものすごい詰まってると思うんだけど
でも世界観としては
ものすごい統一されてるじゃないですか
一部の隙もないぐらいに
そこの相反する要素が両立されてしまってる
感じがやっぱり恐ろしいなっていうのは感じますよね
これ全部アルバムで1曲なんだなぐらいの
統一感はあるんだけど
1曲ちゃんと聴くとすごいバラエティは豊かなし
みたいな
でもバラけた印象はないんだよねっていう
むしろ繋がりが全然わかんないぐらいですかね
どこで変わったみたいな
全部1曲ぐらいの統一性があるじゃないですか
そこが両立されてしまってるところ
ものすごく破壊的でカオスでめちゃくちゃなんだけど
でも全部統率されてるよね
コントロールされてるよねっていう
そこも恐ろしいし
全部恐ろしいんですよね
それがやっぱり
トレンド・レズナンっていう1人の人間がやってるからっていうのが
そこに行けてる大きな要素というか
成り立ちの部分での
僕らバンドの音楽を普段よく聞いてるのはやっぱり多いと思うんで
そこからするとやっぱりナインチネールズって
結局は1人なんだなっていうところが
そこの違いを生んでる部分でもあるのかなっていう
1人だから行けるとこまで行けちゃうんだろうなっていうのはあるよね
バンドだと
どこまで行ってもある程度公約数的にならざるを得ないじゃないですか
だってジャッジする人が何人かいるわけだから
バンドって絶対物理的にそうなるじゃんっていう
それが広く受け入れられる
部分でもあるだろうし
ある意味言ってしまえば表現が丸くなってる
48:02
部分でもあると思うんだけど
ナインチネールズってトレントレーザー1人だから
どこまでも尖れてしまうんだよねっていう
そのとんがり具合が
ナインチなんだろうなっていうのはありますよね
1人だからどこまでも行ってしまうっていう
それが良くも悪くもありだとは思うんですけど
やっぱりとんがりすぎてるもんね
悪いところで言えば
あれ分かんないでしょっていうとこまで行っちゃってるもんね
そこが
何千万枚は売れてないわけじゃないですか
3千万枚とか5千万枚とかは売れてないじゃないですか
そこはそういうところなのかなっていう
でもそこまで丸くなってないからこそ
刺さる人には刺さるんだよねっていう
そこがロックだよねっていう
そういうとこも感じますね
いろいろ本当話してると
トレントレーザーナインチネールズがいかに
すごく特殊な存在であり
このアルバムがその中で生み出された
マスターピースかっていうところが
浮き彫りになってくるところですけど
それに尽きるなーって感じしますね
どれだけナインチネールズが特殊で
異常な存在であり
その中でもこのダウンワードスパイラルって
どれだけ異常な作品なのかっていう
だからこそロックが
ロックを愛する人にはこれ聴いてほしいな
っていうアルバムですよね
っていうところの話を結構できたんじゃないかと
いう感じですね
というところで
ダウンワードスパイラル特集こんな感じに
しましてまたねナインチネールズはいろいろ
話していきたいと思いますが
ナインチネールズは
何かと触れていきたいですね
その後もいろいろ出てますし
ライブ作品とかもあるし
いろいろ語るべきところはあるんじゃないかなと思うので
またいろいろ話していければと思います
ということで
51:02
明版ラジオ的には次のアルバムを決めて
いければと思ってますけど
次は遠藤さんの番ですが
私が決めていいんですか
じゃあ
なんでしょうじゃあラルクアシェルで待っておきますか
久々ですね
エヴンリーでも語りますか
次はそうですねティエラまで行ったんで
エヴンリー
ティエラ回もだいぶ盛り上がりましたからね
その次のアルバムとしてエヴンリー
ということで
ラルクアシェルのファンの方に聞いていただけたら
いいんじゃないかなと思います
そっちは日本のバンドなのでこの洋楽館ではなくて
元々の明版ラジオのチャンネルの方で配信するかと思いますので
そっちの方もぜひチェックしてみてもらえれば
という感じですね
じゃあ次はラルクですけど
今回ナイチネイルズダウンワードスパイラル特集
4回にわたってやってきましたが
こんな感じでね洋楽のアルバム
いろいろ過去も語ってますんでぜひ
この最後まで聞いてくれてる方はそっちのアルバムも
いろいろあるんでチェックしてもらえればなという感じです
ということで最後まで聞いていただきありがとうございました
ありがとうございました
また明版ラジオ
53:19

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