それが受け継がれる物語なんだっていうところで発展するんですよね。地というものが。
知識の地の継承みたいな本当にそういう。
地蔵設の地だし、地の地勢の地だし、
それがやっぱりまたブラッドの地でもある。
そうそうそうそう。
それがこの先に見えてくるわけだし。
すごいタイトルですね。
タイトルの話してなかったけど、タイトルもすごいですよ。
よくよく考えたらすごいね。地ってタイトルは。
地って、これ見た段階でわかんないんですよ。地って。なんか変な題名だなっていう。地丸って。
なんかそうですね。
地丸ね。
名前なのか何なのか。
単純に言うと地蔵設の話だから、それの地なんだろうなって思っちゃうんですけど最初は。
でもここでラファウ君が退場して、ここで受け継がれて、主人公が変わって受け継がれて物語が続いていくっていう段階で、
この地ってそういう一変的な意味の地じゃないんだっていう。ものすごい多面的な意味を持った地なんだっていう。だからカタカナなんだっていうのがわかるんですよね。
シン・エヴァンゲリオンとか、シン・ゴジラのシンと似たような。
まあでもこのタイトル、作者の話してませんでしたけど、魚人さんっていうね。
はいはいはい。
またすごい若いんですよね。97年生まれだから。
そうなんだ。
めちゃくちゃ若いですよね。まだ20代ですから。
10代!?
すごい。その方がタイトルも当然つけてるわけですけど、一文字って面白いだろうっていうことでつけてるっていうふうに、編集者の方のインタビューを見たら言ってて。
でもそれも理由として、そういういろんな意味を含ませてるっていうのもあるんですけど、一文字だといわゆるエゴサできないっていうところも狙ってるっていうのを言ってて。
それもね、すごいなと思って。今って結構いろんな作品見て、タイトルで検索して、その出てきたいろんな解説とかいろんなのを見て、
で、自分がどう思ったかっていうよりそっち見ちゃって、それに合わせるみたいな。そういうのってあるじゃないですか。
それでも感想とか読んじゃってね、それを引っ張られて。
それに乗っかるみたいな。で、そういう検索しづらくすることによって、もっと他者の意見じゃなくて自分の意見を持つように向けたっていう。そういう意図もあったらしいですね。
すごい。
いや、すげー。そこまで考えてんの。
いや、でもそれはね、素晴らしい判断だと思いますね。
すごいですよね。
いや、それって作品のプロモーション的に言うと、たぶんマイナスだと思うんですよ。
検索しづらいじゃないですか。チッて。
そうそうそう。
チッてやったらなんかいっぱい引っかかっちゃうみたいな。
そこでなんか捉えづらいみたいな。
それってやっぱセールス的にはマイナスだと思うんだけど、
でもそれよりも、あなたがどう感じたんですかっていうのを重視してるんですよね。
検索して引っかかる感想よりもあなたがどう感じたんですかみたいな。
検索して引っかかった感想をあなたの感想にしてほしくないっていうことですよね。
お前はどう思ったんだっていうのを突きつけてるんですよね。
これはほんと素晴らしいなと思いますね。
これを見てお前はどう思ったんだっていう。
やっぱ見る人、読む人に覚悟を求めてるというか。
そんななまっちょろい作品じゃねえぞと。
これを見てお前がどう思ったんだっていうのが一番大事だっていうことですよね。
そういうことですね。
でもそれが拡散するのが一番のプロモーションなんですよ。今の時代って。
確かに。
各々がどう思ったっていうのが一番大事だと思うんですよね。
マスに飲み込まれてはダメなんですよ。
そんなものは偽物なんですよっていう。
それを信じられたっていうのがすごい。
その編集がこの作品のオリジナリティを信じられたっていうのがすごいなっていう。
それだけの強度を持った作品なんだなっていうのも感じるし。
編集の人も、「地ですか?」ってなりますよね。
戸惑ったって言ってましたね。
一文字って英語さできないじゃないですか、みたいな。
パブサ、パブリックサーチね。
パーチできて共有できた方が有利じゃないですか、生物的にはね。
でもそんな安っぽいもんじゃねえんだよ、この作品っていう。
作者の方もそうだと思うし、宇施さんもそういう信念を持って作った作品だと思うし、
それを受け取った編集もすげえなっていう。
そうですね。
そういうタイトルの話をするんですけど。
第2章は10年後ですね、第1章からは。
ここでだからさっきから話出てますけど、時代が変わって、
ラファーくん本当にもう出てこないんだなみたいな感じになるっていうのが、
切り離される感じですよね。
ああ、そういうことなの?ってなりました、あれ。
というところから、第4話から話が進んでいきますけど。
なんか、気持ちの整理をつけながら見進めてる感じになりましたね、この時は。
リアルタイムで見てくるとなんか、
気持ちの整理をつけるんじゃなかったですかね、結構ちょっと。
リアルタイムで見てくると本当そうなんですよ。
この新しい2人のよく知らない人を受け入れるまでの。
俺、ラファーの物語としてこれを言おうと思ってたんだけど、変わるの?みたいな。
ちょっとで気持ちの整理つける時間若干かかりましたね、最初。
やっぱラファー君って頭いいし、すごい信念があって、そこに準じたわけじゃないですか。
奥二君って真逆なんですよ。
真逆ですよね、完全に。
奥二君バカだし、あいつ。さほどの信念もねえじゃないですか。
ないない、全然人に言われたからやってる。
これを届けろと言われたけど、なんだか分かりません。
フラフラしてるけど、なんか分かんねえけど、なんかやってるな、みたいな。
そこってやっぱり見てる方としては勘違いできないんですよね。
分かる、めっちゃ分かる。
でもその人がこの物語を展開していくっていう。
そこでこれってどうなっていくんだろうって分かんないから、引き込まれちゃうみたいなところがあるし。
最初、この2章始まって最初、しかもまだ出てこないじゃないですか、バディーニさん。
しばらく奥二君もグラス。
彼と2人でいるから、両方全然主人公感ないな、みたいな。
全然さ、気持ちの整理なかなかこっちでつかないね。
僕はね、そこで1回ちょっと挫折しましたね。
挫折しかけましたね。
なんかラファウいなくなって、もうちょっとよく分かんなくなってきたな、みたいな感じで。
物語の軸がずぶれるじゃないですか、ここで。
ラファウはやっぱり強固なものを持ってるし、バディーニはやっぱり己を持ってるわけで。
ここでちょっと空白自体ができるんですよね。
ここでなんか、え、どこに行くんだろう、これ。これなんか面白いのかな、見てる人も、みたいな。
なんかちょっと分かんなくなっちゃうっていう。
ここでなんか、ふらふらして。
ここでなんか、え、なんなんこれ、みたいなのもあるよね。
グラスさんもやっぱり主人公感全然ないよね。
そう、そう。
全然ないよね。
グラスさんは結構強固なものを持ってんだけど、こいつは主人公じゃねーよな、みたいな。
どうもだけど主人公じゃないでしょ。
めちゃくちゃ重要な役割なんだけどね、めちゃくちゃ。
そうそう、重要な役割なんだけど。
全然主人公感ないよね。
主人公感ないのに主人公っぽく振る舞うじゃないですか。
主人公ぽいじゃないですか、みたいな。
すごいんですよ、めっちゃぽい。
ここで物語として軸足がちょっとぶれるんで、そこで危うくなるんですよ。
え、これどういう、大丈夫?みたいな。
ここめっちゃ不安になりましたよね。みんな不安だった。
めちゃくちゃいきなりアルバムで3曲目ぐらいにトイレソングが。
大丈夫かな?みたいな。
え、ここでその曲くるんすか?みたいな。
こんなくだらねー曲やるんすか?みたいな。
序盤の大事なところだよっていう。
リアルタイムの順を追って見てるとやっぱそうだし、
ここでずっとフラついちゃってるけど大丈夫?みたいな。
でもここめちゃくちゃ重要じゃないですか。
いやそうなんですよね。
モブみてぇなあいつがさぁ、みたいな。
めっちゃモブ感が。
モブみてぇなあいつが、その作品の重要なテーマであるものを受け継いだんですよ、奥神経に、みたいな。
そうですね。
あのね、誤想してる異端のやつもすごいっすよね。
そうそうそうそう。
あいつ何者なんだろうって。
後から思ったらさ、あいつはどっから受け継いだんだろう?みたいな。
あいつの説明全然ないっすからね。
お前どっから出てきたんだ?みたいな。
またさ、ダークサイドのあのやつでしょ。
そう、めっちゃダークサイドのやつ。
めっちゃわかりやすくダークサイドのローブを。
そうそう、ローブ。
ローブ纏いがちだよね。
ローブ纏いで。
ダークサイドのやつら、ローブ纏いがち。
いや、ローブ。
完全にさ。
いやでも、あれがいなければ第二章始まんないからね。
あの誤想されてる異端がいなければ。
あいつね、名前わかんねえけど。
あれ何やらかしたんだよ。
何どつ。
いやでもそれってめちゃくちゃ重要で、この地という物語。
めちゃくちゃ重要で。
その各章の主人公、この物語において重要な役割になってるキャラクターっているじゃないですか。
はいはいはい。
やり合ってるはずだよね、これ。
間違いなく。
いやー。
こいつは。
まだ第2章のド頭、ド頭だからね。
ド頭すぎる。
そっからね。
どっから。
橋渡るところとかも結構印象的になってる。
結構ね、僕、まちっちってこの作品本当に素晴らしいと思うんだけど、
結構ちょいちょい漫画的すぎるなというか。
本当に。
漫画的すぎる、アニメ的すぎるプロジェクトがあると思ってて。
ここは。
これまさにその、なんかその異端者のネックレスをさ、
いきなり道が崩れてさ、あのおっさんがうおーってなって。
で奥に行くんか、そのネックレス掴んで。
異端者のおっさんもネックレス掴んでみたいな。
いや、これはねえだろうと思って。
あれだけで支えらんないですよね。
そうそうそうそう。
いや、これそんなことにはならないだろうって。
首のネックレスで、ネックレスを何百キロ支えてんだみたいな。
ネックレスだけで。
いや、で都合よく橋もね、崩れるから。
でもね、分かりましたよ。この橋は崩れるんだろうなと。
そこはちょっとなんかツッコミどころというか、面白いところなんだけど。
いいですね。
このね、ここでの。
地はね、ちょいちょいあるんですよ。
ちょいちょいね。
ものすごくその人間存在のね、なんか本質的な部分をついた素晴らしいセリフがあって、
なんかそこに感動するみたいなのがあるんですけど。
真逆の方向性で、これ漫画的すぎねえかみたいな。
これはねえだろうみたいな描写がちょいちょいあって。
そこはちょっとなんか笑っちゃうみたいな。
いや、このネックレスぶち切れると思うよ。
強度強い。
なんで二人の体重は支えねえだろうみたいな。
こりゃあるよ。
ありますよ、ここは。
めちゃめちゃ話すじゃないですか、その。
落ちるまでにすっごい話してますからね。
そんな、すげえ意外と余裕あるじゃねえかみたいな。
めちゃくちゃメッセージ伝えて、伝えきって。
あの人に言ってくれみたいな。
それですごい最後こうね、満足げな顔で。
グラスね。
グラスさんのもう。
あんだけねえ強度あるやつを最後こう自分で指でプチって切るんですよ。
簡単に指でプチって。
こんな強度を保ってたネックレスを指でプチってやれるんだ。
指でプチって切って。
もうその辺にしといて。
このシーンでそんな。
台無しですよ、もうね。
ここでちょっと道に反らせたらもうたどり着かないですよ。
もうやめましょう。
ツッコミはやめましょうね。
ツッコミのフォローでえぐるっていう。
一応一応やるんですよ、この作品。
一応ツッコミポイント。
そこが面白いところであるんだけど。
これで4話5話ぐらいかな。
4話5話ぐらいですかね。
そこからバディーニに続く。
まだバディーニさん出てないんですよね。
出てないもんね。
だからこの2話ぐらいがね、なかなか。
空白地帯ですから。
でもだいぶあれだけよね、いろいろ。
ストーリー的には。
大分動いてるけどね。
2人継承してるからね、この2話で。
2人もうすでに。
2人継承してオクジーくんに行くから。
その時点ではね、このオクジーくんだいぶ重要キャラなんだなっていうのが。
こいつがついていくんだっていうのはわかる。
この何者でもないこの人がみたいな。
この何者でもないオクジーくんが成長していく物語なんだなって。
次はそういう。
みんなくんづけ。
オクジーさんじゃないもんね。
オクジーくんですよね。
なんなら別にオクジーでもよくねみたいな。
オクジーよお前よみたいな。
このオクジーが。
7話ぐらいから出てくるんですよね、バディーニさんは。
ずっと気にはなってたんですよね。
バディーニちょっとかっこよいじゃないですか。
こういうの出てくるとやっぱなんか主人公感出てきたなみたいな。
主人公感あるよな、やっぱかっこいいんだあいつは、イケメンなんだ。
絶対凶キャラだよこいつって思う。
やっぱ期待にたがわない凶キャラじゃないですか。
メンタル強くて。
バディーニはてっぺん上げてっけどみたいな。
お前だよみたいな。
俺らお前を求めてたんだよみたいな。
バディーニさん。
我々の好きなキャラですよね、なんとなく。
頼もしくてさ、すげー。
メンタル強くて、ニヒリストでみたいな。
ベジータとかピッコロみたいなね。
そっち寄りの。
バディーニさんいいよね。
これやっぱね、こっからまた動き出す感じがいいですよね。
そのオクジー君と。
オクジー君とバディーニさんの絡みは。
何者でもないオクジー君と。
やっぱすげーやつなんですよ、バディーニはもはや。
性もあるし、Tもあるしっていう。
すごすぎるが故にはみ出してるみたいな。
そうそうそうそう。
またこう交わっていくっていう。
バディー物みたいな感じで物語が展開していくのがやっぱ面白いですよね。
またここでもう虜になりますよね。
引き込まれますよね。
ちょっとワクワクしてくる感じですね。
なんだろう、このバカと、このデコボココンビみたいな。
どうやったらいいやつどうどこ。
このコンビネーションがどういう展開していくんだろうね。
そこに絡んでいく。
ヨレンタ。
この女の子がね。
この子もだいぶ重要な役割なんだろうなって最初から感じますよね。
ヨレンタさん。
この時点ではヨレンタちゃんですよね。
あれ何歳くらいなんだろうな、あの少女時代のヨレンタ。
13、14くらいじゃないから、たぶん。
でも大学とかで働いてる感じじゃないですか、あれ。
大学じゃないのかな。論文書いてみたいなことしてる。
でもそっか、論文書いてんだもんな。
論文書いて発表するとか言ってるから、大学生とか。
18とかそれぐらいまでいってるのかな。
18とかぐらいかな。でももうちょっと下に見えるけどね、確かに。
知性としてはそれぐらいのものを持ってるけど、実年齢は13歳だと思うんですよ。
飛び急的な感じ。
飛び急的な感じなんだと思う。
ラファーもそうだったけど。
そうそうそうそう。
あーそっかそっか。
そういう。
なるほど。
まあそれくらいだよな、たぶん。
ムーンブルグの王女みたいな、そんな感じの。
ドラクエか。
ドラクエ絡めてくる。
ドラクエのパーティー感っていうか、その3人組でさ。
あー3人組。
そう、3人組のその感じとかが。
なるほど。
主人公と主人公ローレシアバディニとサマルトリア頭のアホみたいな。
ぼーっとした優しいぼーっとしたオクジ君とムーンブルグの王女のヨーレンタカ。賢いヨーレンタカ。
その構図をちょっと思い出した感じですね。この3人パーティーなんだと。
そこがやっぱ上手いんですよ。
第1章はもう1人主人公だったのが第2章で、ドラクエ2になると3人主人公がいるみたいな。
そうそう。
そういう物語的な。
行動的ななんか。
公式あるじゃないですか。こうやった方が上手いっていう。
それを乗っ取りつつも既存の物語構造の予定調和にはまらないっていう。
それ乗っかることで我々はまんまとその既存のやつの思考に1回持っていかれた上で裏切られる。
あーなるほどね。
こうならばこういくだろうっていう。そういう予想するんだけど、それを裏切るじゃないですか。
そこが上手いよねっていう。
1回騙されてというかね。まんまと騙されるなっていうの。毎回騙されるんですよね。
なるほど。
普段、日常生活ではね、今の時代そんなに意識しないんですけど。
改めて考えると、すごいやっぱロマンあるし。
でもすごく思ったのが、昔って夜とかすごい真っ暗だと思うんで電気とかないから。
星見るぐらいしかなかったんだろうなみたいなのもあるんで。
夜やることはね。
だから結構やっぱ星に注目いってたんだろうなっていうのはあるんですよね、関心として。
でなんか、いつもあの星あの辺にあるなーとか。
別にその娯楽ないわけですよ、夜の。
インターネットもないし、テレビもないし。
何もないですよね。
読む本もないんですよ。
本もないですよね。
で、ちょっと見上げてみたら、ものすごい美しいものが広がってて。
そこに想像を馳せるしかないじゃないですかっていう。
それが星座だと思うし。
それってなんかすごい人間の想像力だよねっていう。
その美しさに何を見たのかっていう。
そのロマンの話なのかなーっていうのも感じるんですよね。
そうなんですよね。
すごいだから壮大な人類の長い歴史みたいなのを感じられるっていうかね。
多分すごく何千年も前の人類が抱いてたような感情が薬脈と受け継がれて、この星のいろいろ受け継がれてきてるんだろうなーみたいな。
そういう本当に壮大なものが地動説につながってるんだろうなーみたいな。
その前の天動説もそうですけど。
そこがやっぱ天体っていうのが多分、僕らの今の時代に生きてる人よりすごく大きなものだったと思うんですよね。
極端に大きいものだったと思いますよ。
そこもすごく感じられるというか。
夜何を見るって言ったら夜空しかないですよね、多分。
そこに何を見出すかっていうところで。
なのでそういう夜空の星の描き方をちゃんとしてるなっていう。
そういうのがちゃんと見せてくれるよね。
人類が脈々と受け継いでいく星空のロマンみたいなのもあるし、
あの美しい夜空に個人が何を見たんだっていうのもちゃんと見せてくれてると思うんですよ。
オクジーくんがあの処刑される夜にあの夜空に何を見たかとか、
すげーパーソナルな。
ヨレンタさんがじゃあ死ぬ時の夜空に何を見たかみたいな。
人類が何を見たかと同時に個人個人があの美しい夜空に何を見たかっていうのも見せてくれてるなっていうのを見せてくれてると思うんで。
それはやっぱりすごい作品だなって思いますよね。
星は本当にこの全体のすごく重要なテーマですからね。
そうですね。
その描き方っていうのもすごいと。
あとはね、第2章でちょっと個人的に結構印象に残ってるシーンとしては、
居酒屋であの3人が飲んでるシーン。
地動説が完成したって言って。
そうそうそう。お祝いみたいな飲んでる時の。
そうお祝いしてる。
あそこのね、下りのところで来るじゃないですか。
来ますね。
もうあれなんかもうわかるよね。
もうあの浮かれてる感じでさ。
いやもうそれだめでしょみたいな。
そんな浮かれてたら絶対良くないこと起きるでしょ。
立ちまくってるけどさ。
もうね、フラグがもう。
来るべくして来るじゃん。
父ですって言って。
あのあたりのね、ところの。
でこうね、やっべーってなって。
気づかれないでくれって言って。
こっちもね、一緒になってドキドキしながら。
あれドキドキするよね。
頼むから気づかないでくれって言って。
ちゃんと隠して。
全然気づいてない。良かったって言って。
で帰って。
でなんか、あー良かったって言って。
そしたら、ちょっといいかなって戻ってくるじゃないですか。
そこはね、子供。
そこはかなり。
まあでも、来るよねって言う。そこも。
もうわかってんだけど。
めっちゃわかってるんですけどね。
来ないでくれってなるんだけど。
来ないでくれってなんだけど、もう来るよねって言う。
来るよね。
絶対ちょっといいかなってなるよね。
やっぱりそうなんだって言う。
あそこでもね、野爆がちゃんとこう、
一旦尋問官としての仕事をしてくれますよ。
我々追われてるんで。
我々はね。
あそこのさ、日照はその野爆の怖さと、
バディーニって頭いいじゃないですか。
あいつがどうにかしてくれないかなみたいなさ。
バディーニVS野爆っていう。
その構図結構ありますね。
バディーニなら、
バディーニなら何とかしてくれるみたいなあるじゃないですか。
野爆を倒してくれるっていう。
奥人はバカだからさ、もうあいつもダメだけどもみたいな。
バディーニさんは頼りになるから。
バディーニは何とかしてくれるよねみたいな。
めっちゃそれは分かりますよ。
野爆出し抜いてくれるでしょ。
そうそうそうそう。
みたいなあるじゃないですか。
期待感みたいな。
バディーニは強いから。
めちゃくちゃ頭いいし強いから。
いやお前は生き残ってくれるじゃんとか。
なんかついてくれるじゃないですか。
バディーニはみたいな。
すごい奥二君に自分がなってる感にちょっとなるんですよ。
そうそうそう。
めちゃくちゃ奥二君に。
そこがもうあれなんですよ。
作者の宇野さんの多分思い通りだと思うんですよ。
奥二君に、読者は奥二君に感情移入してほしくて。
だからバディーニさんに頼りがいがあるという。
そう。
その視点にめっちゃなりますよね。
なるじゃん。
もう絶対になるじゃん。
なるね。
野爆に追われることでそういう風に完全に入り込むんですよ。物語の中に我々が。
野爆を出し抜いてくれってなるじゃないですか。
バディーニさんならどうにかしてくれるでしょってなるじゃないですか。
めっちゃねバディーニさんにすがりついてますよ心は。
その時見ながら。
家っていうか小屋みたいなところに来る時もね。
まあでもバディーニさんがちゃんとしっかりこうね対策を取ってくれてて。
最後の最後にあのペンダントが。
ペンダントが。
出た時のあの。
あの。
そうあれでさ。
みたいな。
そこの。
見つかった。
あれあるよね。
あれめちゃくちゃありましたよね。
あれを見た時の野爆の顔ね。
完全にもう。
野爆!
あの瞬間。
あの瞬間のあのもう。
あの瞬間の。
でなんかその、いやいやいやこんな安全なのに変なうかがいかけちゃってごめんなさいみたいな。
そういう感じで終わるんですよねそのシーンも。
そこもねこう一回こう。
一回ね。
もしかしたらもしかしたら助かったって思わせといてても絶対助かんねーよなこれみたいな。
絶対これ来るよって。
このなんかジェットコースターみたいな感じで行こうみたいな。
あれはほんとなんかね。
追い込まれ方というかもうすごいですよね。
この辺もううまいなと思う。
うまいほんとうまいし。
でもその時点でその野爆がその異端的な思想に気づくわけじゃないですか。
はいはいはい。
でもそれはお前の娘にとってどうなんだと。
どうなんだと。
いやーもうここもほんとに。
ヨレンタを追い詰めてんだよっていうその二律背反じゃないですか。
もうこれアンビバレントなんですよ。
それでねお前がこの異端を取り締まれてよかったねってなるならいいんだけど。
これはお前の娘の最愛の娘のヨレンタを追い詰めることになるんだよっていうこの二律背反ですよ。
いやーほんとに。
これは決していいことじゃないんだよお前みたいな。
お前にとって苦しいことになるんだよっていうのもあるじゃないですか。
ありますねめちゃくちゃ。
あの時点で気づいてるんですよね。
ヨレンタと二人は一緒にいたわけだから。
まだか。
いやー多分あれね気づいてない。
そこまで行ってない。
ヨレンタを。
そこまでの関わりはない。
娘に近づいたっていう。
ぶち切れてるみたいな感じの言ってましたよね。
娘に近づいたから俺はぶち切れてるんだみたいな。
そんなに深い関わりではなくってことですね。
娘がその地道説を。
多分その。
お前らが巻き込んだなぐらいの認識だった。
そうですね。
ヨレンタさんってやっぱ異端じゃないですか。
思想的にあの思想に触れてその地道説に触れて。
やっぱヨレンタ頭いいから。
これが真理だってわかっちゃってるんですよ。
ヨレンタはもうそっちに行っちゃうんだけど。
ノバクはそう思ってないというか。
てめえら巻き込みやがってぐらいなんだよねっていう。
ヨレンタが自分の意思で自分の思想自分の裁量でそっちに寄ってるとは思ってないよねっていう。
てめえらが巻き込んだなふざけんなよぐらいですよね。
たぶん勘づいてたとして。
最大限勘づいてたとしてそれぐらいだと思うんですよ。
最終的にヨレンタさんが自分の意思でそういうものに行ってたんだなって気づくとは思うんですけどね。
そうですね。
その後。
そっからの展開がね。
ヨレンタさん拷問されてね。
そこはなんかドキドキしましたよね。
そうですね。これどこまで行くんだろうみたいな。
最後まで行くのかなみたいな。
それはどうなんだろうみたいなね。
本当に歯抜いちゃったっていう。
この作品最後まで行きかねえぞみたいな感じだから。
あっさりここで本当に殺されるのはあるからね。
ここでなんか予定調和を見せてないというか。
そこが物語として優秀だなって思うんですよね。
行くとこまで行くよみたいな。ちょっと見せてるじゃないですか。ずっと。
主人公であるラファーくんが死んじゃうとか。
ここがしよしひろ的な方法論ですよね。
どこまで行くかわかんないよっていう。
それがなんか作品に触れる側の視点としてはなんかここまではやらねえだろうとか。
こういう流れで行くだろうって予定調和的な固定観念ってあるんですけど。
やっぱり血はそこをぶち破ってくれたというか。
そういうのをやるよと見せつつ、それやりませんよみたいな。
その絶妙なバランス感覚があったからずっと引き込まれちゃったなっていうのはありますよね。
今回は逃がしてもらえるっていうね。
逃がしてもらえるならばそれはどういうものにつながるんだろうっていう。
まあ確かに確かに。
逆にってなるもんね。
でもこの殺されたってノバクは報告されて、その時のノバクの心情たるやみたいなところも結構。
そうだよね。
あれはどうだったんだろうね。でもやっぱり
信じてなかったんじゃないですかね。ノバクとしては。あの時点では。
生きてるっていうかそんなはずはない。
なるほど。
なんかすごいわかんない表情してるんですよね。結構ほんと。
ノバクのなんていうんですかね。表情というかなんていうか。
手袋とかをプレゼントしてみたいな過去の回想があったりするんですよね。
その辺とかも結構なかなか。
すごく冷血なロボットではないっていうことですよね。ノバクって一番人間らしい人間だと思うし。
すごくなんか正義感にあふれてる人だと思うし。
すごい愛情深い人だと思うんですよ。ノバクって。
それがその時代的なとか環境的なもので。
なんか悪役になってしまうしみたいな。そのなんていうかな。
相対的な視点というか。ノバクって一番その由来出ると思うんですよ。
悪役になり得ると思うし、絶対的な正義にもなり得ると思うんですけど。
それがこの血という物語においてはもう悪役になっちゃってるんですけど。
でも悪じゃないじゃん。ノバクってずっと正義貫いてるじゃんみたいな。
それ見てる俺らはわかるじゃん。
この辺からちょっとノバクに若干感情移入。
めっちゃ感情移入するじゃない。
そうですね。
しはじめるんですよ。この辺から本当。
ずっと見ててもうなんかこいつ気持ち悪いな、怖いなって。
もうなんか生理的に受け付けないぐらいな、思ってたんだけど。
この段階では、いやこいつそんな悪いやつじゃないよねっていうか。
こいつに一番感情移入しちゃうよねっていう。
これぐらいあるよね。
ありますね。
そこがなんかすごいよね。
一番非人間的なものに見えてたのが、ここに至って一番人間的なものに見えてしまうというか。
自分も同じ立場だったら同じことしただろうし。
でも俯瞰してみるとお前は悪だよってなっちゃうしみたいな。
そこになんかすごい引き裂かれちゃうんですよね。
そこがなんかこの物語の深みというのが現れてるなっていうのは。
そうですね。