#027|東京国際映画祭|最終日|204本|Aフェスティバル|ゴジラ-0.0|Filmed For IMAX|1.43:1|郵政博物館|局舎の窓|窓口|吉田鉄郎|大阪関西万博|プレイ郵便局|日比谷|映画祭|建築|展覧会
2026-11-04 20:07

#027|東京国際映画祭|最終日|204本|Aフェスティバル|ゴジラ-0.0|Filmed For IMAX|1.43:1|郵政博物館|局舎の窓|窓口|吉田鉄郎|大阪関西万博|プレイ郵便局|日比谷|映画祭|建築|展覧会

おたよりを送る

本日2本目のMeeFM。テーマは「壁を越え、つながりを生み出すための窓」。本日最終日を迎えた第39回東京国際映画祭(204本上映、FIAPFのAフェスティバル認定後初の開催)、日本映画初のFilmed For IMAX作品『ゴジラ-0.0』、そして郵政博物館の企画展「局舎の窓から射す陽光~郵政建築の機能美~」をめぐって、映画祭のスクリーン、巨大なスクリーン、そして郵便局の窓口という3つの「窓」から、分断を超えるつながりの仕組みを掘り下げます。


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♪今日の1曲:クラシック

🎙 パーソナリティ:Hana × Kenta(+ノア)


■参照サイト

・東京国際映画祭公式「開催概要」 https://2026.tiff-jp.net/en/tiff/outline.html

・映画.com「東京国際映画祭、後半戦に突入」 https://eiga.com/news/20261031/4/

・cula「第39回東京国際映画祭・全上映作品一覧」 https://cula.jp/2026/10/25/tokyo-international-film-festival-2026-all-films/

・Metropolis「Tokyo International Film Festival 2026」 https://metropolisjapan.com/events/tokyo-international-film-festival-2026/

・TRANSIT「第39回東京国際映画祭 上映ラインナップ」 https://transit.jp/article/tokyo/news_tokyo-international-film-festival-2026

・NEWSjp「第39回東京国際映画祭・多彩なイベント」 https://news.jp/i/1486159828898382157

・Wikipedia「39th Tokyo International Film Festival」 https://en.wikipedia.org/wiki/39th_Tokyo_International_Film_Festival

・映画.com「エシカル・フィルム賞」 https://eiga.com/news/20261103/6/

・MOVIE WALKER PRESS「黒澤明賞記者会見」 https://press.moviewalker.jp/news/article/1454149/

・Asian Movie Pulse「39th TIFF Launches 3 New Initiatives」 https://asianmoviepulse.com/2026/09/39th-tokyo-international-film-festival-launches-three-new-initiatives-for-2026/

・Yahoo!ニュース(映画.com)「エシカル・フィルム賞」 https://news.yahoo.co.jp/articles/3673a5cf3cdfd1abaee17a31085c4476470b70e9

・日本映画大学「第39回東京国際映画祭開幕レポート」 https://www.eiga.ac.jp/topics/20261026-2.html

・manettiagogo「台湾映画紹介」 https://www.manettiagogo.com/post/2026tiff

・Japan Travel「Tokyo International Film Festival 2026」 https://en.japantravel.com/tokyo/tiff/31711

・Screen Daily「Tokyo film festival, TIFFCOM sets 2026 dates」 https://screendaily.com/news/tokyo-film-festival-tiffcom-sets-2026-dates/5214662.article

・郵政博物館公式「企画展「局舎の窓から射す陽光」」 https://www.postalmuseum.jp/event/2026/08/architecture2026.html

・マピオン「企画展「局舎の窓から射す陽光」リリース」 https://www.mapion.co.jp/news/release/ap629044-all/

・StartHome「企画展「局舎の窓から射す陽光」リリース」 https://home.kingsoft.jp/news/pr/atpress/629044.html

・ウーマンエキサイト「企画展「局舎の窓から射す陽光」リリース」 https://woman.excite.co.jp/article/child/rid_atpress_629044/

・レトロポスト「レトロ郵便局の旅展」 https://retropost.net/specialexhibit/

・Yahoo!ニュース(映画.com)「ゴジラ-0.0 初日201%」 https://news.yahoo.co.jp/articles/35d8e40c78148b5a484b3f1f03d5ea9cf7d7087c

・NEWSjp「ゴジラ-0.0 インタビュー」 https://news.jp/i/1490126151200899752

・Asia Daily「ゴジラ-0.0 初日レポート」 https://jp.asiadaily.org/news/17364/

・note「ゴジラ-0.0 観る前に」 https://note.com/atoyomi_note/n/n428003dc30fb

・ライブドアニュース「キングギドラ参戦」 https://news.livedoor.com/article/detail/32709678/

・映画.com「11月公開映画 期待度ランキング」 https://eiga.com/news/20261102/25/

・TRILL「11月公開の注目映画3作」 https://trilltrill.jp/articles/5152319

・建材タイムズ「ジャパンホームショー」 https://kenzai-times.com/articles/tenjikai-annai-2026-11/

・日本能率協会公式「ジャパンホームショー&ビルディングショー2026」 https://www.jma.or.jp/homeshow/visit/index.html?utm_medium=paid&utm_source=fb&utm_id=120256322183470492&utm_content=120257164641780492&utm_term=120257164547370492&utm_campaign=120256322183470492

・ウレぴあ総研「みらいのたね賞」 https://ure.pia.co.jp/articles/-/3539139

・ものつくり大学「住宅課題賞2026」 https://www.iot.ac.jp/news_all/20261104_1/

・DANMEE「11月に日本公開の韓国映画5選」 https://danmee.jp/knews/koreanmovie/koreanmovie2611/

・たっつー「11月新作映画14本まとめ」 https://www.what-is-your-problem.tokyo/november-2026-movie-list/


■声質変換:つくよみちゃん公式RVCモデル(CV.夢前黎) https://tyc.rei-yumesaki.net/work/software/rvc/

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サマリー

「壁を越え、つながりを生み出すための窓」を軸に、東京国際映画祭、映画『ゴジラ-0.0』、郵政博物館の企画展を語る。映画祭では、映画館で他者と同じ作品を観る物理的な体験が、分断を越える集合的記憶を生むと論じる。『ゴジラ-0.0』では、1.43対1のIMAX画角による没入感と、戦後社会が過去の「ゼロ」に戻れない現実を描く物語を取り上げ、青山という女性専門家を新しい時代への窓として捉える。郵政博物館の展示からは、郵便局の窓口が効率化では失われる地域のつながりや社会関係資本を支える物理的インフラだったことを考察する。三つの話題を通じて、アルゴリズム任せではなく、自分の意思で新しい窓を開き他者とつながる重要性を提示する。

「窓」をめぐる三つのカルチャー・ニュース
戦前には戻れないという現実を受け入れた上で、全く違う角度から未来を設計する。
彼女の存在が社会のOSをアップデートするための突破口になる気がします。
え?破壊された過去に執着するのか?それとも戻れない現実を受け入れて、新しい窓を開くのか?
この問いは、2026年を生きる私たちへの通列なメッセージでもあります。
ME-FM
映画のポスターで真っ暗な背景にポツンと浮かび上がる、もう無には戻れないっていう言葉。
これ、今日、2026年11月3日に公開されたばかりの新作映画、ゴジラ-0.0のキャッチコピーなんですけど、
これ、なんか見てば見るほど不思議な感覚になりませんか?
そうですね。
あの、山崎隆監督自身は、この作品の根底にあるテーマをゼロに向かっていく力だ。
ゼロに向かっていくんですか?
はい。ポスターが突きつける戻れない現実と、監督が言う戻ろうとする力ですね。
この強烈な矛盾が、もう映画の幕が上がる前から、私たち観客に投げかけられているわけです。
いやぁ、失われた日常を取り戻そうともがく人間のエネルギーと、一度破壊されたものは決して完全な元通りにはならないっていう残酷さ。
これ、すごいですよね。
本当にそうですね。
これって、スクリーンの中だけの話じゃなくて、情報があふれて分断が進む、今の私たちが生きている社会そのものを見透かしているような気がします。
だからこそ、今日私たちが直面している様々な事象を読み解くための、とても重要なヒントになるんじゃないかなと。
なるほど。
こんにちは。軽やかで優しい声の花です。
魅力的で落ち着いた声のケンタです。
そして、緩い雰囲気で場をまとめるノアです。
知的好奇心が旺盛で、情報の裏側にある「なぜ?」を深く理解したいあなたに向けて、今日も3人でじっくりと紐解いていきます。
ちなみにこの配信は、本日1本目に配信されたME!FMのアート編と推移になる回です。
あちらで語られたテーマともすごく響き合う内容になっているので、ぜひ合わせて楽しんでくださいね。
さて、今日のカルチャーニュース全体を貫く一つの大きなテーマ。
それはですね、壁を越え繋がりを生み出すための窓です。
分断を越えるための映画祭という窓。
絶望と新しい時代を隔てる窓。
そして、建築における物理的なインフラとしての窓。
今日は、この切り口から3つの話題の奥底にあるメカニズムを掘り下げていきましょう。
東京国際映画祭と共有されるスクリーン
まず最初の窓は、現在開催中の第39回東京国際映画祭ですね。
10月26日から11月4日まで日比谷や有楽町周辺で開催されている日本最大の国際映画祭です。
今年のテーマがまさに、コネクト映画がつなぐその先の世界となっていますね。
今回はアメリカアカデミー賞を主催する映画芸術科学アカデミーのCEO、ビル・クレイマー氏がアジア初来日を果たしたことも業界内で大きな話題を呼んでいます。
それはすごいですね。
さらに注目なのが国際交流基金との協賛でクロスカットアジアプラスという新部門が立ち上がったことなんです。
今回のテーマはサイドバイサイドでして、東南アジアと日本の機営のプログラマーたちが独自の視点で厳選した作品を一挙に上映しているんですよ。
このプログラマーが厳選するっていう仕組みこそが国際映画祭の心臓部なんですよね。
世界中で年間何千本と作られる映画の中から。
今世界に見せるべき物語は何かっていう強烈な意図を持って作品を救い上げるわけです。
なるほど。
国際交流基金のような機関が莫大な理由があって。
それは映画という表現形式が持つ一種の変換装置としての機能ですよね。
まさに。
例えばニュース報道で遠い国の紛争とか社会問題を見るとどうしても客観的な事実とか統計数字あるいは俯瞰したカメラワークの映像として処理してしまいがちじゃないですか。
頭で理解しようとしますよね。
でも映画は違うんですよね。
まえて主人公の顔に極端なクローズアップを重ねたり日常の些細な沈黙の時間を意図的に長く見せたりすることで客観的な事実を私たちの脳内で強制的に主観的な人間の痛みや喜びに変換させる。
その通りです。
ニュースが頭に訴えかけるものだとしたら映画は身体感覚に直接侵入してくるんですよ。
見ず知らずの国の物語が気づけば自分自身の記憶とか痛みとリンクしてふーふー映画祭という窓を通すことで遠くの出来事を隣人の出来事として体感するシステムが機能しているわけです。
とはいえここでちょっと意地悪な見方をさせてください。
はい何でしょう。
今の時代映画が感情を変換する装置だっていうのはすごくよくわかります。
でもそれならスマホとかタブレットでサブスクの配信を見れば済む話じゃないですか。
わざわざ日比谷の大きな会場に何百人も集まって決められた時間に同じ映画を見るという物理的な制約に果たしてどれほどの投資対効果があるんでしょうか。
いやそこなんですよ。
その問いはまさに2026年11月1日に配信したミーFM第24話会いに行く理由。
画面をしては済まない現場へ足を運ぶわけの議論と完全に同期していますね。
あの回でも現場の熱量について語りましたけど映画性における集まる意味って。
実は脳科学的にもちゃんと説明がつくんです。
そうですねスマホの画面というのは完全に個人の窓なんですよ。
アルゴリズムがあなたに最適化したものを一人で消費する。
でも映画館の巨大なスクリーンは共有される窓なんです。
暗闇という外界から遮断された空間で国籍も背景も違う見ず知らずの他人数百人が同じタイミングで息を飲んだり心拍数を同調させたりする。
この物理的な共鳴はデジタル空間では決して再現できない強烈な集合的記憶を作るんですよ。
なるほど集合的記憶ですか。
確かに隣の席の人が太い息を漏らした瞬間自分の中の感情もさらに増幅されるような感覚ってありますよね。
分断を超えるコネクトの第一歩はまず同じ空間で物理的に空気を震わせ合うことにあると。
映画祭から世界の観客へ広がる対話
そしてその映画館で作られた熱量を今度は言葉にして国境を越えて広げていくための窓もあるんですよ。
例えば私たちが作っている言語交換アプリモシリンの機能が映画祭の体験とすごく相性が良くて。
22以上の言語に対応しているモシリンですね。
映画祭の後ってどうしても誰かと感想を語り合いたくなるじゃないですか。
なりますね。
モシリンの音声ルームを使えば世界中の映画ファンとリアルタイムでつながれるんです。
その際リアルタイムのAI翻訳とライブ字幕機能を使うんですね。
海外の監督のインタビューとか他国の観客の熱のこもった感想が話している側から自分の母国語の字幕として流れてくるんですよ。
それは面白いですね。
言語の壁を取り払うというより文句の違う複数の部屋を同時に開けられる万能書きを手に入れるような感覚ですね。
スクリーンの前で感情を共有してさらにタプリというデジタルの万能書きで議論を深める。
ここで今日の一曲をお楽しみください。
今日はクラシックでお届けします。
物理とデジタルの窓が補完しあっているんですね。
『ゴジラ-0.0』のIMAX画角と戻れない現実
ではその映画祭のスクリーンという窓から今度はもっと特殊な形をした新しい窓のお話につなげていきましょう。
先ほど冒頭で触れた本日公開のゴジラ-0.0です。
はい待ってました。
前作ゴジラ-1から2年後戦後復興期の1949年が舞台となっていますね。
今回日本映画初となるフィルムド4アイマックス作品として制作されたことが映画ファンの間で熱狂的に支持されています。
このフィルムド4アイマックスという仕組み、実は単に画質が良くて画面が大きいというだけの話じゃないんですよ。
違うんですか?
重要なのは撮影に使われているカメラのセンサーサイズとそこから生み出される1.43対1という特殊な画角、つまり窓の形にあるんです。
縦に広い正方形に近い画角ですよね。それが私たちの体験をどう変えるメカニズムになっているんでしょうか。
通常の横長のスクリーンだと人間の目はどうしても枠の向こう側で起きている出来事として処理してしまうんです。
しかし1.43対1の画角は人間の上下の視野角、つまり周辺視角を完全に覆い尽くすんですね。
そうなると脳はフレームの存在を認識できなくなって
結果として見上げている感覚とか
3本機関が揺さぶられるような空間のスケールを擬似的な現実として錯覚してしまうんです。
だからこそ巨大なゴジラがもたらす絶望的な破壊が単なる映像ではなくて自分に迫り来る物理的な脅威として直接脳に叩き込まれるわけですね。
専用のアイマックス劇場を選ぶことがこの作品を100%体験するための必須条件になる。
つまり巨大な正方形の窓から底なしの絶望を覗き込むような没入感ですね。
いやーすごい。
でも物語の根幹についてどうしても腑に落ちないこともあるんです。
前作のマイナス1で主人公たちは特攻という過去の呪縛や戦争のトラウマにようやく決着をつけたはずですよね。
社会全体も復興に向かっている。
なのになぜまたゴジラという破壊の象徴が現れる必要もあるんでしょうか。
社会をそこまで痛めつけられなければならないんですか。
いやーそれこそが監督が仕掛けた最大のパラドックス。
ゼロに戻ろうとする力の危うさなんですよ。
人間は戦争で失われた平和や日常を無意識のうちに戦前の元のゼロに戻そうと願ってしまう。
でも一度起きてしまった破壊つまりマイナスからは決して完全な元の姿には戻れないんです。
社会の構造も人々の心も不可逆的に変質しているのに表面上だけ元通りを取り繕おうとする。
その戻れない現実を無視して古い価値観のままシステムを再構築しようとする人間の傲慢さに対するカウンターとしてゴジラが現れるわけですよね。
そして今回この絶望的な状況に新しいパラダイムを持ち込む存在として登場するのが長澤正美さん演じる天才予報官青山です。
なるほど。1949年という時代設定を考えると男性中心の作戦会議のど真ん中に女性の専門家が座って意見を戦わせること自体が当時は強烈な異物感として描かれているはずですよね。
そうですね。過去の成功体験やこうあるべきという古い価値観に囚われた男性たちだけではもはや対処不可能な現実が目の前にあるんです。
だとすれば青山というキャラクターは単なる優秀な専門家ではなくて過去のゼロに執着する男たちが作り上げた古い壁を壊すための新しい窓そのものなんですね。
なさお。戦前には戻れないという現実を受け入れた上で全く違う角度から未来を設計する。彼女の存在が社会のOSをアップデートするための突破口になる気がします。
ええ。破壊された過去に執着するのか、それとも戻れない現実を受け入れて新しい窓を開くのか。この問いは2026年を生きる私たちへの通列なメッセージでもありますね。
展示が開く過去への窓
はい、ここで少し番組自身の振り返りをさせてください。
今日はリスナーからのメッセージコーナーはお休みして、本日1本目に配信されたMEFM第8話のアート編について、私たちが語り尽くせなかった部分を少し共有したいなと。
アサカイのテーマですね。閉ざされていた宝物が人の前に開かれる日でしたっけ。
アサカイ工業三の丸肖像館の特別展とか、奈良芳明さんの四字豊穣受賞、そしてアートコラボレーション京都2026を取りやりましたよね。
過去の閉ざされた宝物を現代の私たちの前に窓を開けて見せることの意義について、もっと構造的に考えたかったんですよね。美術展って単に古いものを並べて綺麗ですねって鑑賞する場ではないですから。
そうなんですよ。展示という行為のメカニズムって、過去の人々の美意識とか権力構造、あるいは祈りといったコンテクストを、現代の私たちが生きる文脈の中に再配置することにあると思うんです。
例えば三の丸肖像館の後室の四方も、長らく限られた人々の間に閉ざされていた壁が取り払われて、一般の空間へと窓が開かれたわけですよね。
それによって私たちは過去の眼差しを通して、現代の自分たちの立ち位置を相対化できる。
アートの展示も先ほどの映画祭も、時空を越えて見知らぬ他者と接続し、未来への足場を固めるための窓であるという点で、見事に機能が一致していますね。
郵政博物館と郵便局の物理的な窓口
時空を越えるデジタルの窓やアートの窓の話から、次はより実体的で、私たちが日常的に触れている、
物理的なインフラの窓に視点を移しましょうか。
郵政博物館で開催中の企画展、局舎の窓から差す陽光、郵政建築の機能日です。
11月23日までの開催となっています。
郵便局の窓口ですか。なんだか急に生活感のある、ほっとする響きです。
え?この展示は、単に局舎の窓の歴史をたどるだけではなくて、大阪関西万博に設置された新しいスタイルの郵便局、プレイ郵便局の窓口も再現されているんです。
へー、プレイ郵便局ですか。
はい。郵便局というインフラはどう構築されてきたか、その歴史的背景をひも解くと、これがとんでもない巨大プロジェクトだったことがわかるんですよ。
巨大プロジェクト?
明治以降、国が莫大な国家予算を投じて、北海道から沖縄の離島まで、文字通り全国地通路裏に物理的な窓口を作ったわけです。
すごい規模ですよね。
これは手紙を運ぶ物流の枠を超えて、社会の隅々にまで国家の神経網を行き渡らせる、人と人をつなぐ巨大なネットワークの構築でした。
つまり、日本最古の物理的なインターネットといっても囲んではないんです。
効率化の時代に再評価される地域の窓
それは歴史的な偉業だとは思うんですけど、今のデジタル経済の視点から見ると、
大きな矛盾を感じてしまって。
矛盾ですか?
はい。情報伝達も金融手続きもスマホで瞬時に、しかもほぼゼロコストで完結する今の時代に、
なぜわざわざプレイ、つまり遊ぶとか楽しむなんていうコンセプトを掲げてまで、物理的な郵便局の窓口を維持しようとするんでしょうか。
ああ、なるほど。
経済合理性や投資対効果を考えたら、究極まで効率化して無人端末にするか、
倒廃後を進めるのが筋じゃないですか。不細になりかねない物理的な窓を、なぜ残すんですか?
いや、その厳しい経済合理性の追求こそが、逆に現代社会の脆弱性を生んでいるからなんですよ。
脆弱性ですか?
ええ。
すべてをデジタル化し、効率を極めた結果、私たちは確かに便利さを手に入れましたよね。
でも、同時にアルゴリズムによって…。
価値観のパコツボ化が進んで、社会の分断は深まるばかりじゃないですか。
だからこそ、物理的なインフラが持つ余白や冗長性が再評価されているんです。
余白ですか?
はい。かつての郵便局の窓口は、単なる手続きの場ではなくて、地域の人々が顔を合わせ、言葉を交わし、地域の見守り機能も果たすコミュニティのハブだったんです。
効率化でそぎ落とされてしまったこのソーシャルキャピタル、つまり社会関係資本をどう再構築するか。
つまり、プレイ郵便局という試みは、無駄に見える物理的な空間を人々が集まり、つながりを生み出すためのコミュニティの窓として採点にして、そこに新たな価値を見出すための壮大な社会実験なんですよね。
効率化とつながりは往々にしてトレードオフの関係になりますから。
建築やインフラのデザインにはこうした時代の妖精や人間ドラマが色濃く反映されています。
もしこういう歴史や建物の裏側に隠された物語を読み解くのが好きな方がいれば、姉妹番組美術を面白く学ぶ民FM学芸員の事件簿もぜひ聞いてみてください。
一人の作家と一つの歴史的事件を物語形式で解き明かす教養番組なんですけど、インフラが社会にどう影響を与えてきたかという視点でもきっと新しい発見があるはずです。
ラジオDJの声になり、あなたのメッセージと一緒に番組の中で紹介されます。
自分の声がラジオDJになる体験。
ちょっと面白そうじゃないですか。
なお応募いただいても採用をお約束するものではなく、声のご提供は無償のボランティアとなります。
詳しい送り方と条件は番組の説明文に書いてあります。あなたの参加待っています。
自分の意思で新しい窓を開く
さて今日徹底的に紐解いてきた3つの話題。
分断された他者の痛みを共有する東京国際映画祭のスクリーン。
1.43対1という圧倒的な没入感で戻れない現実と新しい時代への突破口を描くゴジラマイナスゼロ。
そしてデジタル時代にこそ再評価される地域社会をつなぐ郵便局の物理的な窓口。
一見バラバラに見えるこれらの事象はすべて壁を越え繋がりを生み出すための窓というメカニズムで共通していました。
そうですね。窓というのはただそこにあるだけでは決まった景色を映し出すだけなんですよね。
アルゴリズムが自動的に見せてくれる景色に満足するのではなくて、重要なのは私たち自身がどう外の世界と関わり、どう自分の手で意思を持って窓を開くかということなんでしょうね。
過去というゼロには戻れない現実を前にしたとき、私たちはどんな窓を新しく設計し誰とつながっていくのか。
今日の話題が皆さん一人一人にとっての新しい問いになれば嬉しいです。
今日の話を聞いてあなたはどんな窓を開いてみたくなりましたか。
今日の感想や今後取り上げてほしい映画展覧会のリクエストなどがあればぜひスポティファイのコメント欄から送ってくださいね。
あなたからのメッセージが私たちの新しい窓になります。お待ちしています。
次回もまた、あなたが自ら開いた新しい窓の向こう側でお会いしましょう。
20:07

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