#028|アートウィーク東京2026|AWTバス|56施設|オルセー美術館展|いまを生きる歓び|ミレー|落穂拾い|23年ぶり|ゴッホ|星月夜|ローヌ川|東京都美術館|100周年|イサム・ノグチ|AKARI|75年展|光の彫刻|ニューヨーク|現代美術|展覧会
2026-11-05 20:13

#028|アートウィーク東京2026|AWTバス|56施設|オルセー美術館展|いまを生きる歓び|ミレー|落穂拾い|23年ぶり|ゴッホ|星月夜|ローヌ川|東京都美術館|100周年|イサム・ノグチ|AKARI|75年展|光の彫刻|ニューヨーク|現代美術|展覧会

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毎朝のアートニュース MeeFM #028(2026年11月4日分の遅れ配信です)テーマは「昔のものが、いまの目で見直されるとき」。まず、東京という街全体を展示室にしてしまうアートウィーク東京2026(都内56施設、会場を結ぶ無料シャトル「AWTバス」、偶然の出会いを生む回遊型の仕組み)を特集。続いて、東京都美術館の開館100周年記念「オルセー美術館所蔵 いまを生きる歓び」(ミレー《落穂拾い》23年ぶりの来日、ゴッホ《星月夜》=ローヌ川の穏やかな夜、取り壊し寸前だった駅舎が美術館に生まれ変わったオルセーの歴史)。最後に、ニューヨークのノグチ美術館で始まったイサム・ノグチ「AKARI」75年展(岐阜のちょうちんから生まれた「光の彫刻」、たたんで運べるフラットパックの先駆け)をめぐります。💌 番組へのメッセージ募集中(このエピソードのコメント欄へ。ペンネームでご紹介します)📱 言語交換アプリ「モシリン」:展覧会を見た感想をブログや投稿で共有すれば、言葉の壁を越えて世界のアート好きとつながれます。Android:https://play.google.com/store/apps/details?id=com.moshilin / iPhoneの方は https://safekids.win からご利用いただけます。♪今日の1曲:ジャズ🎙 パーソナリティ:Hana × Kenta(+ノア)■参照サイト・オルセー美術館展 公式・本展について https://art.nikkei.com/orsay2627/about/・オルセー美術館展 公式・開催概要 https://art.nikkei.com/orsay2627/outline/・ぴあ/Yahoo!ニュース・ファン・ゴッホ《星月夜》やミレー《落穂拾い》が来日 https://news.yahoo.co.jp/articles/5a7704173db3665bcb5cc4d677fcfc6f470b4baf・Tokyo Art Beat/Yahoo!ニュース・11月スタートのおすすめ展覧会27選 https://news.yahoo.co.jp/articles/1c328864f0865692bd491ce905227d58f4370dc8・美術展ナビ・11月に始まる美術展・展覧会 https://artexhibition.jp/topics/news/20261026-AEJ3027720/・au Webポータル・2026年11月のおすすめ展覧会5選 https://article.auone.jp/ade4e286-3f03-472e-b2a1-90d45efda342・専修大学・ミレー「落穂拾い」が意味するもの https://www.senshu-u.ac.jp/news/nid00019367.html・Wikipedia・落穂拾い(絵画) http://ja.wikipedia.org/wiki/落穂拾い_(絵画)・note・ゴッホ《星月夜》は2枚ある https://note.com/serotonin111/n/n99faf0132ec0・note・ゴッホの見た星空《ローヌ川の星月夜》 https://note.com/astro_dialog/n/n43cd2ca3e081・オルセー美術館ガイド https://www.parisandmore.com/ja/guide/musee-d-orsay-what-to-see/・ARTnews JAPAN・オルセー美術館の傑作25選 https://artnewsjapan.com/article/2489・Barcelo・オルセー美術館ガイド(英語) https://www.barcelo.com/guia-turismo/en/france/paris/things-to-do/museum-of-orsay-what-to-see/・Cultural Heritage Online・No Ordinary Light: Akari at 75 https://culturalheritageonline.com/events/no-ordinary-light-akari-at-75-the-noguchi-museum-long-island-city-new-york-4-november-2026-5-september-2027/・共同通信/沖縄タイムス・代表作「あかり」75年展 https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/1958329・共同通信/山陽新聞・代表作「あかり」75年展 https://www.sanyonews.jp/article/2015010・共同通信/カナロコ・代表作「あかり」75年展 https://www.kanaloco.jp/news/culture/bunka/article-1317624.html・共同通信/Yahoo!ニュース・代表作「あかり」75年展 https://news.yahoo.co.jp/articles/12d79947a08e758d5394e03462d32e8d180f3431・共同通信/デイリースポーツ・代表作「あかり」75年展 https://www.daily.co.jp/society/culture/2026/11/03/0020996177.shtml・Sixtysix・A Complete Guide to Isamu Noguchi's Akari Lamps https://sixtysixmag.com/akari-lamps-complete-guide/・Patter London・5 Facts to Know — Isamu Noguchi https://patterlondon.com/5-facts-to-know-isamu-noguchi・The Midmod Corner・Isamu Noguchi Akari Lamps Story https://themidmodcorner.beehiiv.com/p/isamu-noguchi-akari-lamps-story・Guidoor Media・アートウィーク東京2026 https://www.guidoor.jp/media/art-week-tokyo-2026/・美術手帖・アートウィーク東京2026 https://bijutsutecho.com/magazine/news/exhibition/32564・TRILL・アートウィーク東京2026 https://trilltrill.jp/articles/5147602・Web eclat・アートウィーク東京の楽しみ方 https://eclat.hpplus.jp/lifestyle/culture/206434/・madame FIGARO・アートウィーク東京見どころガイド https://madamefigaro.jp/culture/261028-awt2026/■声質変換:つくよみちゃん公式RVCモデル(CV.夢前黎) https://tyc.rei-yumesaki.net/work/software/rvc/■元の音声:本番組用に生成したDJナレーション音声

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ええ、まさに嵐の前の静かさです。
星々の輝きの下で腕を組む恋人たちを偉いた静かの中に、彼の張り詰めたような喜びと、間もなく爆発する狂気にも似た情熱が奇跡的なバランスで同居しているんです。
穏やかな生活のすぐ裏側に、そんな切発のった人間ドラマが隠されていたなんて、ちょっと言葉が出ないです。
BFM
和紙と竹で作られたあのごく普通の日本の長鎮、それがなぜかですね、えーとニューヨークの美術館で、20世紀で最も影響力のある彫刻として展示されている。
え、ただの長鎮が彫刻としてでしょ?
そうなんですよ。あるいはですね、あの取り壊されてただのホテルになるはずだった古い駅舎が、なぜか世界一の印象派の伝道になってしまったりとか。
いやー視点を少し変えるだけで、見慣れた日常の風景とか実用的な道具が全く別の価値を持ち始めるんですよね。
そういう私たちの身の回りにある当たり前の殻がパチンと破れる瞬間って、なんか世界の見え方がガラッと変わって本当にワクワクしますよね。
まさにそこが今日のポイントでして、日常の場所や道具はどのようにして芸術へと変わるのか、これをあなたと一緒に探究していきたいと思います。
はい、非常にスリリングなピーマンですね。
ホストの大輝です。
エキスパートのさとしです。
NOAHです。
スマホを開けば好みの情報だけがどんどん流れてくる時代じゃないですか。だからこそ、あえてその箱を飛び出してみる。
今日はその体験を探究していきましょう。よろしくお願いします。
お願いします。
まずはですね、巨大な美術館の壁を壊して東京という街全体を展示室にしてしまったある壮大な試みから紐解いていきたいんですが、
11月4日から8日まで開催されるアートウィーク東京2026、通称AWTですね。東京の現代アートの最前線を世界に発信する年型のイベントなんですけれども、
4回目を迎える今年はですね、過去最多となる56もの施設が参加しているんですよ。
56施設ってものすごい数ですね。
アーティゾン美術館とか森美術館といった大型の施設から小山富代ギャラリーなどの多様な現代美術ギャラリーまでが東京中に点在した状態で全体で一つのイベントを構成しているんです。
今年はさらにですね、AWTフォーカスという海遊型の展覧会が10回以上に拡大しているんですよね。
ただ、ここからが本当に面白いところで、これ幕張メッセみたいな巨大なコンベンションセンターに作品を一堂に集める従来のアートフェアとは、
根本的に仕組みが違うんですよ。
そうなんです。そこが最大のポイントですね。
一般社団法人コンテンポラリーアートプラットフォームが主催して、世界最高峰のアートバーズルと提携して、さらに文化庁の特別協力まで得ている。
これだけ大規模なものなのに、あえて会場をバラバラにしているんですよね。
03:03
バラバラな拠点をどう繋ぐのかというと、このイベントの最大の特徴である移動手段なんです。
移動手段ですか。
街中を走るパープルとネオンフリーに彩られた無料のシャトルバス、AWTバスというのがあるんです。
あの派手な色。
そうです。観客自身がこの派手なバスに乗り込んで、東京の街を横断しながら美術館からギャラリーへと、自分の足で回遊する仕組みになっているんです。
でも正直なところ、ちょっと意地悪な見方をするとですよ。
今の時代、スマホのアルフォリズムがあなたのお気に入りを秒で学習して、ベッドに寝転がったまま最高のコンテンツを連続再生してくれるじゃないですか。
確かにすっごく快適な時代ですよね。
ですよね。
それなのに、わざわざバスの時間を調べて、バス停で待って、広い街を歩き回るって。
これ例えるなら、スポティファイの完璧なプレイリストがあるのに。
わざわざ埃をかぶったレコーディアの段ボールを漁りに行くような、非効率のちわみじゃないですか。
いやー素晴らしい例えですね。でもまさにその非効率なレコード探しこそが、この空間設計の核心なんですよ。
核心ですか。
ええ。これはですね、効率市場主義に対するアートからの通列なカウンターパンチだと言えるんです。
カウンターパンチ。
はい。アルゴリズムは確かに、私たちにとって心地よい情報を与えてくれます。
でも、それは同時に、私たちを心地よい予定調和の殻の中に閉じ込めているとも言えるんですよ。
あー、自分の好きなものしか見えなくなる、バブルみたいな状態のことですね。
その殻を破るには、どうしても物理的な寄り道とノーイーズが必要不可欠なんです。
ノーイーズですか。
バスに乗って移動する間に窓から見える雑多な東京の風景とか、たまたま隣に座る見知らぬ人とか、
あるいは普段なら絶対に足を踏み入れないような路地裏のギャラリーについフラッと入ってしまう偶然とかですね。
あー、なるほど。
一つの巨大な会場に作品を集めてしまったら、その移動のノイズが消えてしまうと、そういうことです。
だから、あえて街中に転在させて、観客をアルゴリズムの外側へと連れ出していくわけです。
そう考えると、そのパープルとグウィンの派手なバスに乗っていたら、
同じようにアートを求めて世界中から集まった海外のキュレーターとかファンだ。
たまたま隣り合わせになることも絶対にありますよね。
だからそこで感想を語り合えたりしたら素敵だなって。
そうそう、そこなんですよ。
アートの世界って、それ自体がすごく複雑な言語みたいなものなのに、
そこに物理的な言葉の壁まで重なると、せっかくの偶然の出会いがもったいないじゃないですか。
本当にそうですよね。もどかしいっていうか。
実はですね、私たちの番組チームが開発した言語交換アプリのモシリンは、
まさにそういうフラストレーションを解決するために生まれたんですよ。
あ、リアルタイムで言葉の壁を越えられる機能ですね。
06:00
はい、モシリンのリアルタイムAI翻訳とライブ字幕の機能を使えばですね、
22以上の言語に対応しているので、バスの隣の席で出会った人と、
さっき見た現代アートの興奮をその場ですぐに分かち合えるんです。
それはすごいですね。アルゴリズムを抜け出した先でのリアルな出会いをさらに広げてくれるわけですね。
そうなんです。予定調和を壊すというAWTの理念と、
偶然の対話を可能にするこのテクノロジーはすごく相性がいいツールになると思うんですよね。
確かにそのバスの中で使ってみたいです。
さて、街中を走るバスが私たちのアート体験をどう変えるのかを見てきましたが、
実はですね、交通機関がアートの在り方を変えた歴史ってこれが初めてではないんですよ。
次はですね、本来アートとは無縁だった実用的な交通の建物が、
世界最高峰のアート空間に大分けした歴史を見てみましょう。
交通の建物ですか?
はい。11月14日から東京都美術館でですね、
オルセイ美術館所蔵、今を生きる喜び展が始まります。
これ、開館100周年を迎える東京都美術館と、
開館40周年のパリのオルセイ美術館の記念すべきコラボレーションなんですよ。
これは非常に重要な展覧会ですね。
23年ぶりと来日となる未来へのオチボヒロイとか、
モネ・ブノワールなど、印象派の名画が約110点も展示されます。
オチボヒロイ、ダイノジー・サリュアル・ベリーってすごいですね。
そうなんですよ。
ただここで注目したいのは、
作品そのものと同じくらいドラマチックなオルセイ美術館の建物の歴史。
建物ですね。パリに行ったことがある方ならご存知かもしれないですけど、
オルセイって巨大なドーム型の屋根があって、すごく独特な形をしてますよね。
あれって元々は1900年のパリ万博の際に建てられた駅舎なんですよね。
その通りです。
その通りです。
蒸気機関車が煙を上げて、ひっけりなしに行きかって、
来場者をパリの中心部に迎えるための本当に巨大なターミナル駅だったんですよ。
え?じゃあ今は見事な彫刻とか絵画が並んでいるあの場所に、昔は線路が敷かれていたってことですか?
なさやるおっさんの通りです。
駅舎が美術館に変わるってすごいロマンスがありますけど、
でもずっとそのまま大切にされてきたわけじゃないんですよね。
えー、驚くべきことにですね、駅としての役割を終えた後、
1970年にはあの建物を完全に取り壊して、跡地に近代的な巨大ホテルを建てるという計画が持ち上がっていたんです。
いやいやいや、あの美しい建物がただのホテルになる寸前だったの?
はい。当時のフランス文化省の強い反対などもあって、本当に勘一発で計画は中止されました。
そして歴史的建造物として保存されることになって、
1986年に19世紀美術を展示する美術館として見事に再生したんです。
壊されなくて本当に良かったなぁと思う反面、
あの少し不思議に思うことがあるんですけど、
なんですか?
駅って泥臭くて騒がしくて、人がただ慌ただしく通り過ぎるだけの、ものすごく機能的な場所じゃないですか?
09:07
そこに優雅な印象派の芸術作品を飾るのって、なんだかちぐはぐな気がしませんか?
確かに。
ルーブル美術館みたいなもともとが旧例になった場所に飾るならしっくりきますけど、
なぜわざわざ駅に行って思いますよね。
いや、ちょっと待ってください。
ん?何か気づきました?
印象派って、神話の神様とか歴史上の栄誉を描くのをやめて、
カフェでお酒を飲む人とか、公園を歩く普通の人々を描くようになったんですよね。
そこです。
ということはですよ、19世紀の産業の発展とか近代化の最大の象徴って、
まさに鉄道であり駅舎じゃないですか。
彼らが描きたかった近代の生活と、その舞台である駅が、実は完全にリンクしているってことですか?
完璧な道策ですね。素晴らしいです。
ああ、そういうことか。
印象派の画家たちは、激動の近代社会の中でたくましく生きる人々の日々の暮らしのささやかな幸せ、
つまり、今を生きる喜びをカンバスに救い上げたんです。
だからこその今回の展覧会の体験ですね。
だからこそ、近代化の象徴である駅舎という空間に近代の生活を描いた彼らの作品が並ぶことには、
強烈な必然性があるんですよ。
ちぐはぐどころか、これ以上ないほど完璧な器なんです。
なんか鳥肌が立ちました。箱としての駅と中身の絵画が同じ時代精神で響き合っているんですね。
しかもですね、今回の展覧会では、そんな近代の喜びと並行して一つの狂気も来につるんですよ。
狂気ですか?
はい。ゴッホの星空やです。
ゴッホの星空や。あ、ニューヨークのモマにある、あの空がぐるぐると激しく渦を巻いている有名な絵ですよね。
そこが今回の最大の見どころなんです。
今回題につるのは、あの有名な渦巻の絵の約1年前に描かれたアルルのローヌ川を描いた別の星空やなんですよ。
え?
違う星空やがあるんですか?
はい。
渦巻の絵のような激しさは全くなくてですね、ガストーの光が静かに川面に映っていて、手前には腕を組んで歩く恋人たちが描かれている。
非常に静かで美しい夜景なんです。
同じタイトルでそんな穏やかな絵があったんですね。知りませんでした?
これはゴッホが南仏のアルルで芸術家の共同体を作るという夢を抱いてゴーガンの到着を待ちわびながら描いた作品なんです。
彼にとって最も希望に満ちていた時期ですね。
すごくロマンチックですね。
しかしですね、このわずか数ヶ月後、2人の共同体は破綻してしまいます。
そしてゴッホは自らの耳を切り落とすという事件を起こして精神病院へ収容されることになるんです。
12:08
星々の輝きの下で腕を組む恋人たちを偉いた静かの中に、彼の張り詰めたような喜びと間もなく爆発する狂気にも似た情熱が奇跡的なバランスで同居しているんです。
その言葉が出ないです。
巨大な液写という皇居の空間がアートの伝道になった歴史を見てきました。
ここで今日の1曲をお楽しみください。
今日はジャズでお届けします。
最後にですね、アートが美術館という箱すらも飛び出して私たちの個人的な生活空間そのものを変えてしまったという本日のクライミックなものです。
はい、ここからがまた面白いですよ
ニューヨークの野口美術館で現在開催されている
ノーオーディナリーライト
あかりアットセブンティーファイブ展です
20世紀を代表する彫刻家の
イサム・ノブチがデザインした照明
あかりが誕生から75年を迎えました
1951年ですね
ノブチが岐阜の長良堂で
迂回を見学した際に
地元の長賃に着想を得て誕生したシリーズです
彼は商売で200以上のモデルを
デザインして今なお世界中で
愛され続けている名作ですね
日本の長賃がデースを上がってるですね
そもそも世界的な彫刻家である彼が
なぜ日本の長賃を作ることになったんですか?
当時ですね、岐阜の市長が
衰退しつつある長賃産業を
現代のデザインで復興してほしいと
ノブチに直接依頼したのが始まりだったんです
市長が直接ですか
一人の市長の切実な熱意が
結果的にアートの歴史を大きく動かしたと言えます
伝統産業を救うための切実なプロジェクトだったわけですね
そうなんです
身の足と竹ひごを使いまして
現在も岐阜のお関という工房の職人たちが
当時のままの伝統的な手作りで製造になっています
そして驚くべきはその構造なんですよ
構造ですか
畳んで平らにして出荷できて
使うときに竹ひごの反発力を利用して広げるんです
いや、ちょっと待ってください
15:00
畳んで平らにして箱で送れるって
IKEAが世界を設計した
フラットパック家具の概念を
1950年代にすでに実現していたってことですか
まさにその通りです
それって大理石の彫刻を買ったら
ピザの箱みたいな薄いパッケージで
家に届くようなものですよね
凄ましい発想だな
でもそれだけ世界中で爆発的に売れて
構造もシンクルなら
偽物もたくさん出回っていそうですよね
おっしゃる通りです
構造自体は伝統的な拠地の応用なので
特許が非常に取りづらくて
現在もチープなコピー品が
世界中に蔓延しています
やっぱりそうなんですね
だからこそですね
野口がデザインした赤い太陽と月の
ロゴマークがあるんですが
これが小関工房で作られた
本物の証として機能しているんです
なるほど
でもここでちょっとあえて
ぶっちゃけた疑問を聞いてもいいですか
はい、なんでしょう
その明かりって結局のところ
凄く良くできたオシャレな和風の照明器具ですよね
むちゃけホームセンターでも
似たようなものが買えたりするわけじゃないですか
確かにお金は普通の和紙のランプですよね
ですよね
それがなぜわざわざニューヨークの美術館で
20世紀で最も影響力のある彫刻作品として
特別扱いされているんですか
ただのカーテンじゃないんですか
大輝さんそこが最も重要なポイントなんですよ
え
ひまむそう
野口自身これを
単なる照明器具とは呼びませんでした
彼はこれを光の彫刻
ライトスカルピッチャーと呼んだんです
光も彫刻
はい
彫刻といえばですね
石やブロンズなど
重くて動かせないもので作られるのが
何千年もの美術史における常識でした
確かに彫刻って重々しいイメージです
しかし彼はですね
和紙を通した太陽のような柔やかな
調整をしたんです
空間から重力を消し去る
ということは
えーとつまり
部屋を明るくするための実用的な道具として
作ったわけじゃなくて
光と影を使って
私たちの部屋の空間そのものの
室を彫刻してしまったということですか
その通りです
アートといえば
美術館の分厚い額縁の中にあったり
重い台座の上に鎮座しているものでしたよね
しかし明はその特別な箱から降りてきて
私たちの日常の生活空間に直接溶け込んだんです
なるほど
そして誰もが過ごす見慣れた部屋を
スイッチ一つで芸術空間に変容させてしまった
これが彫刻としての最大の功績なのです
じゃあ美術館に飾られるような
歴史的な芸術作品なのに
過去の触れないヴィンテージじゃなくて
今も同じ工房で同じ材料で作られていて
数万円で誰もが自分の部屋に変えるってことですよね
ええそうです
それって現在進行形のアートですよね
むなすごく感動的です
アートはもう美術館という特別な箱の中だけにあるものじゃないんですね
まさに日常と芸術の境界線は
18:01
私たちが思っている以上に曖昧だということです
街を走るパークルとグリーンのバス
かつて蒸気機関車が走っていた古い駅舎
そして夜の部屋を照らす和紙の照明
今日探求してきたこれらは全て
アートが決められた枠組みを飛び越えて
私たちの現実世界を侵食してきた証拠なんですね
視点一つ歴史の文脈一つで
世界はあっという間に芸術へと反転しますからね
本当に面白いです
もしあなたが今この音声を聞きながらコーヒーを飲んでいるなら
手元にあるその何の変哲もないマグカップを見てみてください
それが明日世界中の視点を変えるアートのカンバスにならないと
一体誰が言い切れるでしょうか
今日のお話を聞いてからだと
普段の景色が全然違って見えそうです
私特にゴッホの星空の裏にある
嵐の前の静けさと狂気のドラマをもっと知りたいと思いました
もしそのゴッホの人間ドラマにもっと深く浸りたければですね
私たちの姉妹番組の
美術を自由に学ぶ
MEFM学芸員事件も
というポッドキャストもあるんですが
そのゴッホのエピソードをぜひ聞いてみてください
一つの歴史的事件を通して
彼らの狂気と情熱を物語として深く味わいますよ
作品の背景にある血の通った物語を知ることで
さらに解像度がぐっと上がりますからね
えー間違いないです
それでは最後にあなたに問いかけます
次に芸術へと姿を変えるのは
あなたの身の回りにある何だと思いますか
ぜひその答えを探しながら
今日の日常を見渡ってみてください
野井でした
エキスパートの佐藤でした
ホストの大工
20:13

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