#023|横浜美術館|市民のアトリエ|子どものアトリエ|alter. 2026|日本橋三井ホール|プロトタイプ|試作品|ライブペイント 30vs30|アートラインかしわ|藤浩志|ケモノ|おもちゃ|ハウディモール|商店街|現代美術|美術館
2026-11-01 18:32

#023|横浜美術館|市民のアトリエ|子どものアトリエ|alter. 2026|日本橋三井ホール|プロトタイプ|試作品|ライブペイント 30vs30|アートラインかしわ|藤浩志|ケモノ|おもちゃ|ハウディモール|商店街|現代美術|美術館

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今日のテーマは「つくる場が、街に開く」。柏の商店街の路上で30人が同時に絵を描く「ライブペイント 30vs30」と、不要になったおもちゃから生まれた藤浩志の「11匹のケモノたち」。試作品そのものを来場者が買い、作り手と一緒に育てていく仕組みの、日本橋のデザインイベント alter. 2026, Tokyo。そして横浜美術館の市民のアトリエと子どものアトリエ――展示室で感動したその足で、プロのエデュケーターに教わりながら自分の手を動かせる場所と、子ども時代に通った人が親になって自分の子どもを連れて戻ってくる循環。完成品ではなく、つくっている途中を見せる3つの現場を追います。📱 Moshilin(番組チームの言語交換アプリ):今日のテーマ「人から直接教わる」にぴったりの、ネイティブスピーカーとの1対1のプロレッスン。詳しくは safekids.win をチェック。💌 番組へのメッセージ募集中:感想や取り上げてほしい展覧会を、Spotifyのコメント欄から送ってください。🎙 パーソナリティ:Rin × Kenta(+ノア)♪今日の1曲:メディテーション■参照サイト横浜美術館 公式/ぐるりアトリエ見学会 2026 - https://yokohama.art.museum/event/atelier2026/横浜美術館 公式/市民のアトリエ体験ワークショップ - https://yokohama.art.museum/event/202506_taiken_ws/横浜美術館 公式(英語)/About Us・施設概要 - https://yokohama.art.museum/eng/about/overview/nihonmono/横浜美術館インタビュー - https://nihonmono.jp/en/article/5125/横浜美術館 公式/子どものアトリエ案内PDF(2026年4〜9月版) - https://yokohama.art.museum/wp-content/uploads/2026/04/YMA_ChildrensWorkshop_202603.pdf横浜美術館 公式/子どものアトリエ案内PDF(2025年10月〜2026年3月版) - https://yokohama.art.museum/wp-content/uploads/2025/10/YMA_ChildrensWorkshop_202509.pdf横浜美術館 公式/記者発表資料(2024年11月1日一部事業再開) - https://yokohama.art.museum/wp-content/uploads/2024/09/20241001_pressrelease_city_partly-open.pdf横浜美術館 公式(英語)/2024年6月10日以降のスケジュール - https://yokohama.art.museum/eng/news/20240610/アーティゾン美術館/技法紹介 - http://www.artizon.museum/exhibition/download/79alter. 公式/alter. 2026, Tokyo - https://altertokyo.com/2026/alter. 公式/EXHIBITION出展プロジェクト一覧 - https://altertokyo.com/2026/projects/TRILL/デザインの可能性をひらく実験的なイベント「alter. 2026, Tokyo」が開催中 - https://trilltrill.jp/articles/5147261Pen Online/出展料無料、制作費を最大300万円支援する新たな仕組み - https://www.pen-online.jp/article/022496.htmlTokyo Art Beat/次世代のデザインイベント「alter. 2026, Tokyo」が日本橋三井ホールで開催 - https://www.tokyoartbeat.com/articles/-/alter-2026-tokyo-news-202610ART NEWS JAPAN/越境型デザインイベント「alter. 2026, Tokyo」開催 - https://artnewsjapan.com/article/90588GQ JAPAN/プロダクトデザインの可能性を広げる「alter.」が開催 - https://carview.yahoo.co.jp/news/detail/da7058d3e0f9eb332196021a348cfcbaea4acb41/TRILL/70名を超えるクリエイターが参加するデザインイベント『alter.』って? - https://trilltrill.jp/articles/5143204エキサイトニュース/「alter. 2026, Tokyo」開催まで1ヶ月 - https://www.excite.co.jp/news/article/prtimes_2026-09-30-169332-5/Peatix/alter. 2026, Tokyo チケット - https://peatix.com/event/5136921毎日キレイ/「alter. 2026, Tokyo」開催まで1ヶ月 - https://mainichikirei.jp/prtimes/article/20260930prt00m100001009a.htmlアートラインかしわ2026 公式トップ - https://2026.kashiwa-art.com/アートラインかしわ2026 公式/ライブペイント 30vs30 - https://2026.kashiwa-art.com/program-7/柏つうしん/11/1(日)柏駅前通りのハウディモールにて「ライブペイント 30vs30」が開催 - https://kashiwa-tsushin.com/27970.htmlDellows News/柏駅周辺でアートラインかしわ 2026が開催中 - https://news.dellows.jp/900531/?from=related-reading-list号外NET 柏市/『アートラインかしわ 2026』開催中 - https://kashiwa.goguynet.jp/2026/10/29/artlinekashiwa2026/多摩美術大学校友会/アートラインかしわ2026 - https://alumni.tama-art-univ.or.jp/news/event/%e3%82%a2%e3%83%bc%e3%83%88%e3%83%a9%e3%82%a4%e3%83%b3%e3%81%8b%e3%81%97%e3%82%8f2026スカイプラザ専門店街/まわる、めぐる、かえる アートラインかしわ2026開催中 - https://skyplaza.jp/2026/10/27/%e3%81%be%e3%82%8f%e3%82%8b%e3%80%81%e3%82%81%e3%81%90%e3%82%8b%e3%80%81%e3%81%8b%e3%81%88%e3%82%8b%e3%80%80%e3%82%a2%e3%83%bc%e3%83%88%e3%83%a9%e3%82%a4%e3%83%b3%e3%81%8b%e3%81%97%e3%82%8f2026/朝日れすかPLUS/街なかにケモノが現れた アートラインかしわ、藤浩志さんの作品も - https://resuka.co.jp/townnews/2026/10/8185/永沼としあき公式ブログ/柏が巨大なおもちゃ箱に!「アートラインかしわ2026」で懐かしのケモノたちを探す冒険へ - https://lingvistika.blog.jp/archives/1086789420.htmlnote/同上(別媒体) - https://note.com/lingvistika/n/na3e1fc196417イザ!/柏の街頭が巨大キャンバスに!30人の表現者が一斉に挑むライブペイント「30vs30」11月1日開催 - https://www.iza.ne.jp/pressrelease/prtimes/GEEHZJF3DRO3BMFMY5MFIZ4GLQ/RVCモデル:あみたろの声素材工房(https://amitaro.net/)

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00:00
このアトリエが開設されてから、もう長い年月が経って、今、あるすごく美しい現象が起きているんだよ。
2、3年前にこの子供のアトリエで、絵の具まみれになって学んだ子供が大人になって、いえ、今度は親になって、自分の子供を連れてこの場所に帰ってきているんだよ。
わー、それはすごく感動的ですね。
おー、すごいね、それ。
単なる場所じゃなくて、文化のDNAみたいなものが、世代を超えて受け継がれる循環装置になっているというか。
まさにそうなんだ。
EFM
美術館のすごく静かな空間で、温度管理されたガラス越しに、博物院に飾られた完璧な完成品を眺める、それだけがアートの正しい楽しみ方だって思っていませんか?
普通はそう思うよね。
ですよね。
でも、今日一番意外な事実は、街のど真ん中で30人ものアーティストが一斉に絵を描き始める、そんなノイズだらけの空間があったりとか、
さらにはまだ完成すらしていないプロトタイプ、つまり試作品をそのまま変えちゃうイベントが、今すごく熱狂的な支持を集めているということなんです。
完成してないものかも。
そうなんです。
メイクFMへようこそ、凛です。
ケンタです。
のおです。
今日は完成品をただ眺めるだけではなくて、作られる過程や作り手と直接交わるアート体験という、この一つのテーマを軸に、あなたと一緒に最新のアート、
勝利をじっくりひまたいていきたいと思います。
いやー、街の真ん中で30人が一斉に絵を描くって、なんか想像するだけで圧倒されるというか、
すごい熱量だよね。
そうそう。これ、11月1日の日曜日に柏駅前のハウディモールで開催される、アートライン柏2026っていうイベントの内部ペイント30対30っていう名物企画なんだけど、
NPO法人がもう長年続けてる企画ですよね。
そう。駅前の歩行者展望部にさ、30人のアーティストがそれぞれ30号っていう結構大きなキャンバスを並べて一斉に描き始めるんだって。
30号っていうとだいたい長辺が90センチくらいあるからね。
そんな大きいのが30人並ぶって、もうすごいことになりそうだよね。
実際に行ったことあるんですけど、見ごたえ10倍。それが30枚並ぶのはかなり爽快だよ。
それに加えて、今年のメインアーティストである藤浩さんの11匹の獣たちとの実践っていう展示も、駅周辺の6カ所の屋外に点在しているそうです。
獣たち。
これ、大量に消費されて捨てられちゃうクラスチックのおもちゃを素材にして、巨大な獣の形に作られてるんですよ。
それが見慣れた日常の風景に突如として現れるっていう。
カラフルなプラスチックの塊が駅前に突然出現するっていうのか、ちょっとしたバグみたいで面白いかも。
03:00
助かる。
でもさ、これすっごく根本的な疑問なんだけど聞いていい?
はい、なんでしょう。
アーティストって、普通は外部の刺激を完全に遮断した静かなアトリエにこもって、自分の内面と向き合いながらじっくり作品を仕上げていくものじゃないの?
まあ、そういうイメージは強いよね。
だよね。人通りもすごく多くて、ガヤガヤした路上で、しかも制作プロセスを丸裸にして晒すなんて、プレッシャーで集中力が途切れて失敗しちゃわないのかなって思うんだけど。
ああ、なるほどね。確かに失敗のない完璧な一枚を効率よく綺麗に作りたいなら、路上は最悪の環境だよね。
でも彼らはあえてその制作プロセス自体をエンターテインメント、つまり一つの現象にしているんだと思うんだ。
現象ですか?
アトリエの密室では光も温度もすべて完璧にコントロールできるじゃない。
誰にも邪魔されないしね。
でも路上には街の騒音とか、風や光の急激な変化とか。
あとは何より足を止めて覗き込んでくる。
通行人の視線とか遠慮のない反応みたいな、いろんなノイズが溢れてる。
そのノイズって普通はクリエイティブの邪魔になる不純物って捉えられがちですよね。
そうなんだけど、その予測不能なノイズを取り込むことで、
アーティスト自身も予定していなかったような予定調和を完全に壊す表現がキャンバスに立ち現れるんだよ。
ジャズの即興セッションみたいな感じ?まさにそれ。
楽譜通りに弾くんじゃなくて、その場その瞬間の街の熱量とか、観客の空気に反応して、絵の具の乗り方とか筆の勢いが変わっていくっていう。
密室では絶対に生まれないエネルギーなんですね。
完璧なコントロールを手放すことで得られる熱量というか、さらさら。
しかもこの日はプロのアーティストだけじゃなくて、
日本画家のナユキタイガさんがデザインしたカエルをモチーフにした巨大な絵に、
通りかかった市民が少しずつ色を塗っていくっていう参加型のペイントもあるそうですよ。
え、通りすがりの人が塗っちゃうの?
そうなんです。
プロの熱気に当てられた通行人が、そのまま自分も筆を持って参加しちゃう。
街のノイズと人がどんどん混ざり合って、
一つの作品が完成していく過程そのものがまさにアートですよね。
綺麗に出来上がったものを遠くから見るだけじゃなくて、
自分もその過程の一部になれるってことか。
失敗してもいいからちょっと色を乗せてみる、みたいなエネルギーの連鎖が路上の魅力なんだね。
そうやって路上で作られる過程を共有する動きがある一方で、
今度はその未完成な過程そのものを売買してしまうっていう、
さらに一歩を踏み込んだ現象が東京で起きているんです。
ちょっと待って、さっき言ってた未完成なものを買っちゃうっていう話?
はい。
10月29日から11月1日まで、日本和紙三井ホールで開催される
オルタ2026東京っていうデザインイベントなんですけど、
これ、建築家の青木篤さん達コミッティメンバーが選出した
06:02
国内外の75名もの異分野のクリエイターが集まって、
チームを組んで新しいプロジェクトを模索するんだよね。
そうなんです。
でも単なる新作の展示会ではないんですよ。
最大の特徴はサーキットっていう新しいプログラムで、
サーキット?
うん。
会場に展示されている革新的なアイデアのプロトタイプ、
つまりまだ完成していない試作品を、
など来場者が実際に購入できるっていう仕組みなんだ。
えー、本当に買いちゃうんだ。
さらにね、good display cloakっていう企画があって、
クリエイターが制作したフックに、
お客さんが自分のコートとか私物を預けるんだけど、
なんとそのフック自体も変えてしまうっていう。
電池用の樹器と商品の境界線すら完全に溶かしちゃってるんですよね。
いや、ちょっと待って、正直に言うとさ、
私はお金を払うなら絶対に壊れない、
傷ひとつない完璧な完成品が欲しいタイプなのね。
ああ、普通はそうですよね。
試作品ってまだ発展途上で、いってみれば、
バグだらけかもしれない不完全なものでしょう?
消費者がわざわざお金を出して、
クリエイターのベータテストに付き合う理由が全然わからないんだけど。
いや、非常に鋭い指摘だね。
なんでそんなに完成なものをみんな買うの?
そこがまさにこのイベントの核心で。
完成された便利な道具が欲しいなら。
量販店に行けばいくらでも安く手に入るじゃない?
ああ、そうだね。
ここでわざわざ試作品を買う消費者は。
農耕を買っているんじゃなくて、
未来のデザインを育てるカイロに参加する金利を買っているんだよ。
カイロ、つまりイベント名のサーキットっていうことですね。
その通り。
例えば、インディーゲームのアーリーアクセスってあるじゃない?
ああ、開発中のゲームを安く買うやつ?
そうそう。
未完成の段階で購入して、プレイヤーがバグを報告したり、
ここをもっとこうしてほしいってフィードバックを送ったりして、
開発者と一緒にゲームを完成させていく仕組み。
あれのフィジカルなプロダクト版と言えるかもしれないね。
なるほど。
つまり、消費者は単なるお客さんとしてポーンってお金を払うわけじゃなくて、
クリエイターの思考のプロセスに投資するパトロンであり、
共犯者になるわけですね。
まさにそう。
通常の製品って完成してきれいにパッケージされて、
一切の隙がない状態になってから社会にドロップされるでしょ?
うんうん。箱に入って売られてるよね。
でもこのイベントでは、プロダクトが社会に出る前の、
まだあやふやで脆い過程に消費者が直接組み込まれるんだ。
試作品を買った人がそれを実際の暮らしの中で使ってみてフィードバックを返す。
そう。で、クリエイターがそれを元にまた改良する。
展示室の中で完結して終わるんじゃなくて、
社会に届くまでの生きた回路を生み出しているんだよ。
そっかー。
完璧なものをただ買うっていう消費から、
未完成なものを一緒に育てていくっていう体験へのシフトなんだね。
あ、ええ。
2分野のクリエイター同士が推し合いとか、
影響を与え合いながら試作して、
そこに私たち消費者も巻き込まれていくっていう、
その熱量はただのお金じゃ買えない価値かもしれないな。
こうして見てくると、人が直接教え合い、
対話しながら作り上げるプロセスにこそ、
09:01
私たちが今最も引きつけられる価値があるのかもしれませんね。
確かに。
それで、ここで少し番組の振り返りをさせてください。
あなたも覚えているかもしれませんが、
前回のカルチャー編第22話では、
閉じた場所にもう一度火が灯るというテーマを紐解きました。
映画館のような、一度役割を終えて閉ざされた空間が、
どう生まれ変わるかっていう話だったよね。
はい。前回は閉ざされた空間の再利用がテーマでしたが、
今回は元々開かれた路上や、
オープンスペースで新しいものが生まれるお話です。
まさにお互いが対になるテーマとして連続して聞いていただくと、
より面白い発見があると思います。
予測不能なノイズを取り込みながら、
人と人が直接教え合ってプロセスを楽しむって話を聞いてて、
ちょっとふと思ったんだけどさ、
この番組をお届けしているチームが作っている語学アプリのおもしりにも、
ネイティブスピーカーとの一対一のプロレッスン機能があるじゃない。
ありますね。
これって今日のテーマにすごく通じるなって思って。
言語学習とプロトタイプの制作はどう繋がるの?
今ってAI翻訳ツールがすごく優秀だから、
完成された完璧な翻訳結果をポンって一瞬で出すことはすごく簡単だよね。
そうですよね。確かにね。
でも、あえておもしりのプロレッスンを使って、
ネイティブの先生から直接言葉の文化的な背景とか、
細かなニュアンスを教わりながら、
つっかえつっかえ自分自身の言葉を組み立てていく。
試行錯誤する泥臭いプロセスにこそ、
言語を学ぶ本当の喜びがあるんじゃないかな。
なるほど。完成された完璧なツールを使うだけじゃなくて、
人と直接やりとりしながら作り上げるってことですね。
そうそう。気になった方は sitelock.win でチェックしてみてね。
完成品をもらうだけじゃなくて、
一緒に言葉を育てる体験ができるはずだから。
確かにAIが3行で作ってくれる完璧な文章よりも、
人と人がノイズを交えながら作り上げる不完全な言葉の方が
心が動くことってありますよね。
間違いないね。
では、その教わりながら自ら作り手になることの
究極の形ともいえる本日の最後の話題に行きましょう。
お、次の出題が横浜だね。
ここで今日の一曲をお楽しみください。
今日はメディテーションでお届けします。
12:07
日本を代表する建築家、
端で建造が設計した壮大な建築を誇る横浜美術館。
ここすごく広大な展示室を備えた立派な美術館なんですけど、
実はその中に市民のアトリエと子どものアトリエ
っていうのが併設されているんです。
アトリエって作業する場所のこと?
そうです。版画のプレス機とか石や木を彫るための彫刻設備など
個人のマンションでは絶対に持てないような
本格的な専門機材がすごく充実してるんですよ。
へー、すごい。
しかも、ただ場所を課すだけじゃなくて。
エデュケーターと呼ばれる専門スタッフとかアーティストが常駐していて、
市民は直接プロのサポートを受けながら
本格的な捜索活動ができるんだ。
ちょっと待って、これまたすごく根本的なツッコミをしていい?
はい、どうぞどうぞ。
美術館ってさ、静かに貸し込まって
何百年も残るような歴史的な名画とか彫刻を保存して
私たちがありがたく拝見する場所でしょ?
一般的な認識はそうだね。
短毛建造のあんなに立派で壮觀な建築の中に
市民がわいわい作業するアトリエなんか作ったら
絵の具で床は汚れるし、石を削る粉塵は舞うし
トントン叩こうとも響くじゃない?
確かに。
美術館の神聖な雰囲気が台無しにならないのかな?
展示空間とドロドロに汚れる製作空間は
絶対に分けた方がいいと思うんだけど。
いやー、従来の美術館の常識からすれば
その指摘は完全に正しいよ。
でしょ?
美術館の市場命題はやっぱり作品の保存と展示だからね。
埃やノイズは点滴中の点滴だ。
なのにどうして一緒の建物にしちゃったんですか?
横浜美術館は1989年の開館当初から
その常識を根底から覆したんだよ。
彼らが掲げた理念は
見る、作る、学ぶ
この3つを一つの空間で一体化させることだったんだ。
一体化?
わざわざノイズの元を一緒にするメリットって何なの?
ちょっと想像してみてほしいんだけど
展示室で一流のアーティストが魂を削って生み出した
圧倒的な完成品を見るじゃね?
うん、見たらすごい感動するよね。
そこで強烈なインスピレーションを受ける。
でも普通の美術館なら
お土産コーナーでポストカードを1枚買って
家に帰るまでにその熱はだんだん冷めてしまうよね。
ああ、日常に戻っちゃいますもんね。
でもここでは興奮な冷めないその足で
同じ建物の中にあるアトリジンに取り込んで
自分の手を動かして何かを作り始めることができるんだよ。
それはすごい。
しかもそこにはやり方を教えてくれる
プロのイリュケーターがいてくれるわけですよね。
そう、最高のインプットとどのくさいアウトプットのサイクルが
同じ空間の中でシームレスにくるくる回っているんだ。
そっか、熱をそのままぶつけられる場所があるんだね。
そしてね、ここからが一番象徴的な話なんだけど
このアトリエが開設されてからもう長い年月が経って
今、あるすごく美しい現象が起きているんだよ。
15:02
2、3年前にこの子供のアトリエで
絵の具まみれになって学んだ子供が大人になって
いえ、今度は親になって
自分の子供を連れてこの場所に帰ってきているんだよ。
わー、それはすごく感動的ですね。
すごいね、それ。
単なる場所じゃなくて文化のDNAみたいなものが
世代を越えて受け継がれる循環装置になっているというか。
まさにそうなんだ。
アートは一部の選ばれた天才が作った完成品を
私たちが受け身で消費するだけのものではなくなった。
ふんふん。
自ら酸化して手を汚して失敗というノイズを楽しみながら
次世代へ繋いで共に育てるものへと
パラダイムシフトしているんだよ。
横浜美術館のアトリエはその生きた証明だね。
ここまで3つの事例をじっくり紐解いてきました。
街のノイズをエネルギーに変える柏の内部ペイント
未完成な試作品を共に育てる絵の具を作った東京のイベント
そして見る、作る、学ぶを一体化させ
世代を越えた循環を生み出す横浜美術館のアトリエ
最初から最後まで綺麗にパッケージされた結果じゃなくて
泥臭くて予測不能な過程こそが主役だったね。
すべてを貫いていたのは
アートやデザインが消費される完成品から
共に育てるプロセスへと変化しているという事実です。
プロセスといえばさ
過去の偉大な芸術家たちが
どんなプロセスを経て名作を生み出したのかを
もっと深く知りたいあなたには
姉妹番組のミーFM学芸員の事件本もオススメだよ
ああ、あの番組ね
一人の作家と歴史的事件を物語形式で解き明かしていく教養番組なんだけど
天才だと思われている芸術家たちの
実は泥臭い試行錯誤とか
大失敗のプロセスに焦点を当てた回もあるから
今日のお話の後にぜひ聞いてみてね
いいですね
生成AIを使えば
誰もがたった3秒で傷ひとつない完璧な完成品を
作り出せる時代になりました
確かに便利にはなったよね
だからこそ人は今
路上での予測不能なハプニングだとか
未完成な試作品の手探りとか
絵の具で手が汚れる感覚といった
AIな決して代替できない
不効率で泥臭い家庭に植えているのかもしれません
あなたが次に街を歩くとき
そこにはどんな未完成のアートが隠れているでしょうか
Spotifyのコメント欄では
あなたからのメッセージをお待ちしています
今日の話題を聞いて感じたことや
自分ならこんな未完成のプロジェクトに
参加してみたいといったご意見
そしてぜひ番組で取り上げてほしい
展覧会のリクエストなど
気軽に書き込んでくださいね
お待ちしています
それでは
リンとケンタとノアでお送りしました
完璧なものだけが美しい時代は
もう終わったのかもしれません
変化し続ける家庭と
そこに宿る熱湯の中にこそ
時代の豊かさが隠されています
18:00
それではまた
18:32

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