#025|ウニッコ|花柄禁止令|マリメッコ展|東京都庭園美術館|マイヤ・イソラ|ケシの花|1964年|吉田ふじを|10年の空白|62歳からの逆襲|横浜美術館|海をこえてゆく彼女|のん|こけし灯篭|ミント神戸|2メートル|巨大リボン|見えない壁を壊す|現代美術|展覧会
2026-11-02 22:40

#025|ウニッコ|花柄禁止令|マリメッコ展|東京都庭園美術館|マイヤ・イソラ|ケシの花|1964年|吉田ふじを|10年の空白|62歳からの逆襲|横浜美術館|海をこえてゆく彼女|のん|こけし灯篭|ミント神戸|2メートル|巨大リボン|見えない壁を壊す|現代美術|展覧会

おたよりを送る

MeeFM朝回。テーマは「見えない壁を打ち破るクリエイターたちの、反骨の花」。


🎙 パーソナリティ:レン × Kenta(+ノア)


東京都庭園美術館「マリメッコ展 模様のちから」(10月3日〜12月20日)。フィンランドのデザインハウス・マリメッコの顔「ウニッコ」は、創業者アルミ・ラティアの「花柄禁止令」に抗してマイヤ・イソラが1964年に生んだデザイン。自然の花を写すのではなく、極端に巨大化したスケールとビビッドな色彩で布地の上にしか咲かない花を突きつけた、社長の理屈を美しさで打ち破るステートメントでした。


横浜美術館コレクション展「海をこえてゆく彼女」(2026年8月1日〜2027年2月11日)。十代で水彩画で絶賛された天才少女・吉田ふじをが、長女の死や長男の病気、そして男性中心の社会構造とケアの負担に縛られて10年近く筆を折った空白。その10年分の感情が62歳で開花し、日本の花を極端に拡大した巨大な木版画となって世界的な評価を再び得た逆襲を掘り下げます。


ミント神戸「のん Ribbon art -調和-」(11月6日〜15日、入場無料、開業20周年)。俳優・アーティストののんがデザインした高さ約2メートルの「こけし灯篭」が商業施設のど真ん中に並ぶ。ガーリーで小さく可愛いものの象徴だったリボンを、巨大スケールで伝統的なこけしの背中に結び直すことで、女優としてのパブリックイメージという見えない縛りを痛快に破壊する仕掛けを読み解きます。


番組内で紹介したMeeFMチームのアプリ「Moshilin」は、展覧会の写真を投稿し、リアルタイムAI翻訳で22以上の言語に訳して世界中のネイティブスピーカーと感動を共有できるのが特徴です。Androidはこちら https://play.google.com/store/apps/details?id=com.moshilin 、iPhoneの方はWeb版 https://safekids.win からどうぞ。


🎙 ゲストDJ募集中:あなたの声がDJになって番組に出演する企画です。応募はこちらから https://forms.gle/bYbjnpdWPfJLbGZJ6 (採用をお約束するものではなく、声のご提供は無償のボランティアとなります)


感想やリクエストは、Spotifyのコメント欄からお寄せください💌


♪今日の1曲:ジャズ


📻 ラジオドラマ『ふたり分の朝ごはん』(本編終了後)――亡き妻の分まで毎朝ふたり分の朝ごはんを作り続ける祖父と、帰省した孫娘。習慣の本当の意味に気づいた朝の物語。


■参照サイト

https://yokohama.art.museum/exhibition/202608_collection/

https://www.asahi.com/articles/ASVB535C8VB5UCVL05FM.html?iref=_culture_art_list_n

https://www.asahi.com/articles/DA3S16561597.html

https://yokohama.art.museum/eng/exhibition/202607_mohriyuko/

https://yokohama.art.museum/pressroom/

http://ja.wikipedia.org/wiki/渡辺幽香

http://ja.wikipedia.org/wiki/吉田ふじを

http://en.wikipedia.org/wiki/Fujio_Yoshida

https://www.asianartscollection.com/a/Fujio-Yoshida/113

https://news.livedoor.com/article/detail/32521747/

https://www.pen-online.jp/article/022530.html

https://numero.jp/news-20261003-marimekko/

https://note.com/yamato_x042/n/n7b5395b1a4f8

https://www.barnebys.co.uk/blog/the-woman-behind-one-of-the-worlds-most-famous-patterns

https://www.homestolove.com.au/diy-and-craft/marimekko-unikko-history-7107/

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9E%E3%82%A4%E3%83%A4%E3%83%BB%E3%82%A4%E3%82%BD%E3%83%A9

https://news.jp/i/1487334550016115024

https://woman.excite.co.jp/article/lifestyle/rid_Cinemacafe_83772/

https://ac.nact.jp/english/artcommons/user/detail/3349

https://www2.panasonic.biz/jp/tamarie/sumai_no_bunka/0017/

https://mint-kobe.jp/shopnews/141501

https://nondesu.jp/31871/

https://www.daily.co.jp/leisure/kansai/2026/11/01/0020991491.shtml

https://kobe-journal.com/archives/2594253836.html

https://nondesu.jp/31914/

https://www.chiba-tv.com/plus/detail/2026102107610

https://nondesu.jp/en/category/works/artist/

https://www.excite.co.jp/news/article/Entameplex_23439/

https://www.mlit.go.jp/tagengo-db/R4-00505.html

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%B5%A4%E3%81%B9%E3%81%93

https://www.japanrailclub.com/tohoku-cultural-icons/

https://art.nikkei-ps.co.jp/news/2026/11/01/4933/

https://news.infoseek.co.jp/article/abematimes_10285737/


■声質変換:つくよみちゃん公式RVCモデル(CV.夢前黎) https://tyc.rei-yumesaki.net/work/software/rvc/

■元の音声:本番組用に生成したDJナレーション音声

感想

まだ感想はありません。最初の1件を書きましょう!

00:00
で、写実的な風景画なんかじゃないんです。 10年分の光と感情が一気にフィルムに焼き付いたような、
対象を極端に拡大したすさまじいスケールと、露出オーバーのエネルギーが塊だった。 なるほど。あの空白の10年間の抑圧がなければ、
あの巨大な花の抽象画は決して生まれなかったはずだった。 マリメッコのウニッコと同じ花というモチーフですけど、その意味合いは全く異なりますね。
藤代さんが描いた巨大な花はただの植物のスケッチじゃない。 で、それは自分自身を縛りつけていた男性中心の社会構造や固定の壁と、
E.F.M.
皆さんあの待ち行く人のバッグとか鮮やかなワンピースにプリントされた、 あの巨大で色鮮やかな赤い消しの花の模様、きっと一度は見たことありますよね。
M.E.F.M. ホストのレンです。 同じくホストのケンタです。 そしてレイリラーのノアです。
さて今日はいきなりなんですが、皆さんにお聞きしたいことがあります。 世界中で最も愛されていると言ってもいい、さっきのあの花柄デザイン。
実はあれ、誕生のきっかけが、社長からの花柄禁止令っていう絶対的なルールから生まれたものだったって知ってました?
M.E.F.M. ええ?禁止されてたんですか?
M.E.F.M. かんなにブランドの代名詞みたいな柄なのに。 M.E.F.M. そうなんですよ。すごく意外ですよね。
ということで本日のME.F.M.を貫くテーマは、制約や見えない壁をぶち破るクリエイターたちのハンコツの花です。
M.E.F.M. ハンコツの花ですか。なるほど。 M.E.F.M. ええ。会社のルールとか社会の構造、あとは世間から押し付けられるパブリックイメージとか、
クリエイターたちはそういう自分を縛り付ける分厚い壁にぶつかった時、それをただ避けるんじゃなくて、どうやって圧倒的なアートへと昇華させたのか。
今日は3つのアートニュースから、そのメカニズムをじっくり紐解いていきます。
M.E.F.M. はい。社長の命令を真っ向から無視して生まれた傑作。
過酷な運命によって10年も筆を折らざるを得なかった天才少女の62歳からの逆襲。
M.E.F.M. それから商業施設のど真ん中に突如現れる2メートルの巨大な虚偽史ですね。
M.E.F.M. こういった事例を通してリスナーの皆さんが日常で直面するような、見えない壁の壊し方へのヒントを一緒に探っていきましょう。
じゃあ早速なんですけど、冒頭でお話しした花柄のパラドックスについて。
現在、東京都庭園美術館で開催されているマリメッコ展、模様の力でも大注目されているのが、マリメッコの代名詞でもある消しの花のデザイン、ウニッコです。
M.E.F.M. 1964年に発表された作品ですよね。あの目に焼き付くような巨大でアシンメトリーな花柄。
M.E.F.M. そうです。でもこのウニッコが生まれた背景には実は強烈な社内対立があったんですよ。
03:00
M.E.F.M. 創業者のアルミラティア社長は、線香の沈んだ空気を変えるために鮮やかな色彩を求めていました。
M.E.F.M. うん、そこまではわかります。
M.E.F.M. でも彼女には、花は自然のままで美しい、だから布地で人工的に表現すべきではないっていうすごい強いこだわりがあって、なんと社内で花柄禁止令を出していたんです。
M.E.F.M. ちょっと待ってください。敢えて反論させてもらいますけど、普通の会社員なら社長から花柄はダメだって明確なトップダウンの指示が出たら、別のモチーフを探しますよね。
M.E.F.M. 普通はそうですね。ストライプとかきかなく模様とか。
M.E.F.M. ですよね。それを意図的に無視するなんて、クリエイティビティ以前にただの命令違反でクビになるだけじゃないですか。
M.E.F.M. なぜデザイナーのマイア・イストラはあそこまでのリスクを負ってまで、敢えて禁止された花柄を描いたんでしょうか。
M.E.F.M. まさにそこま確信なんですよ。
M.E.F.M. 彼女の報道って単なる上司への反抗心みたいな軽いものじゃなかったはずで、おそらくマイアの中には、権力者が決めた安全で無難なルールの枠内からは、真に新しい時代は作れないっていう確信があ
ったんだと思います。
M.E.F.M. なるほど。だからこそ禁止令というその壁が、彼女のクリエイティビティに火をつける着火剤になったんですね。
M.E.F.M. なんか強力なバネみたいなものですよね。
M.E.F.M. 上から強圧的に抑えつけらればられるほど、それを跳ね返すエネルギーって爆発的に大きくなるじゃないですか。
M.E.F.M. 確かに。ウニっ子をよく見てみると、自然の花をそのまま美しく写しとろうなんて未人も思ってないことがわかりますよね。
M.E.F.M. 極端に巨大化されたスケール感とか、あの独特しいほどのビビットな色彩。
M.E.F.M. あーなるほど。あれは自然の酸味ではなくて布地の上でしか咲かない花を突きつけているわけか。
M.E.F.M. そうなんです。社長の理屈を暴力的なまでの美しさで打ち破るっていう強烈なステートメントだったわけです。
M.E.F.M. 結果的にその圧倒的な生命力の前には社長も俺でしかなくて、ウニっ子は世界的なアイコンになったと。
M.E.F.M. これ、リスナーの皆さんも自分の仕事で理不尽な制約にぶつかったとき、それをどう回避するかじゃなくて、
M.E.F.M. その制約そのものをエネルギーに変換できないかって考えてみると、ちょっと視点が変わるかもしれませんね。
M.E.F.M. 本当にそうですね。会社っていう見えないルールをデザインの力で正面突破したマイヤの情熱。
M.E.F.M. でも世の中には会社のルールなんか比べ物にならないほど重くて分厚い、見えない檻が存在しますよね。
M.E.F.M. その重い壁の話に入る前に、少しだけ視点を変えて、私たちが直面する別の壁について振り返ってみたいんですが、
M.E.F.M. 別の壁ですか。
M.E.F.M. 前回、2026年11月1日配信のカルチャー編第24話で、
M.E.F.M. 会いに行く理由、画面越しでは済まない現場や足を運ぶ訳というテーマで盛り上がりましたよね。
M.E.F.M. あーやりましたね。第33回キネコ国際映画祭での生吹き会、ライブシネマの熱気とか、
M.E.F.M. 首里城復興祭の圧倒的なスケール、それにいかんな古本祭でのセレンディピティとか、
06:00
M.E.F.M. どれもその場に体を置かないと絶対に味わえない熱量についての話題でした。
M.E.F.M. そうそう。そうで前回話しきれなかった重要な問いがあるんです。
M.E.F.M. 現場で強烈なアートとかカルチャーに触れて心が震えるほどの感動を得たとき、私たちってそれを誰かに伝えたくなるじゃないですか。
M.E.F.M. なりますねー。写真を撮ったり感想を言ったり。
M.E.F.M. でもその場にいなかった人、さらには言葉が通じない海外の人に対してその熱量をどうやって伝えればいいのか。
M.E.F.M. 言葉で説明しようとすればするほどニュアンスがこぼれ落ちてしまうっていう言葉の壁にぶつかりませんか?
M.E.F.M. 確かに言葉の壁は感動を分かち合う上で最大の障壁の一つですよね。
M.E.F.M. でもそんなときこそ私たちのチームが作っている言語交換アプリ、モシリンがその壁を壊すツールになるんじゃないでしょうか。
M.E.F.M. あ、まさにその通りです。モシリンの写真投稿機能とリアルタイムAI翻訳を組み合わせれば、その壁をあっさりと越えられるんですよ。
M.E.F.M. えー、具体的にはどう使うんですか?
M.E.F.M. 例えば展覧会などで撮影が許可されている作品の写真をアップして、そこに自分のむき出しの感情をテキストで書き込むんです。
M.E.F.M. それとAIがすぐさまその文章を22以上の言語に翻訳してくれます。
M.E.F.M. なるほど。視覚的なインパクトを持つ写真っていう共通言語に正確なニュアンスの翻訳が掛け合わされるわけですね。
M.E.F.M. え、それによって言葉の壁を越えて世界中のネイティブスピーカーとその熱量をリアルタイムに共有できるんです。
M.E.F.M. 視覚という直感的な情報があるからこそ、翻訳された言葉もより深く相手に支えるわけか。
M.E.F.M. 見えない言葉の壁をテクノロジーで壊すと。
M.E.F.M. ではここから再びアートの話題に戻りましょうか。
M.E.F.M. 言語よりもさらに強固で残酷な時代や社会構造という見えない檻に立ち向かった女性の話です。
M.E.F.M. はい、10月6日の朝日新聞でも取り上げられた現在横浜美術館で開催中の女性作家に焦点、歩みと現在点。
M.E.F.M. ここで私たちが注目すべきなのは、1887年生まれの吉田藤代という一人のアーティストの凄まじい軌跡です。
M.E.F.M. 彼女は10代で土塁して水彩画で大絶賛を浴びた天才少女だったんです。
M.E.F.M. でもその後、彼女は何と10年近くもの間一切絵を描くことができなかったんですよ。
M.E.F.M. へえ、若くして才能を開花させた天才がなぜ突然10年も不良を負ってしまったんですか?
M.E.F.M. 彼女の人生には過酷な現実が次々と襲いかかりました。
M.E.F.M. 少女の死、そして長男のポリオ発症という家庭の悲劇。
M.E.F.M. でもそれ以上に彼女を縛り付けていたのは、当時の強固な男性中心の社会構造とケア労働の壁だったんです。
M.E.F.M. ケア労働の壁ですか?
M.E.F.M. はい。吉田家って有名な芸術一家だったんですけど、家を継承するために夫が養子に入って、
M.E.F.M. アーキストとしては夫ばかりが優遇されてスポットライトを浴びるっていう、そういう構造になったんですね。
09:01
M.E.F.M. 当時の社会の風潮というか、過不調性ですね。
M.E.F.M. その一方で、育児とか過酷な介護といった家庭内のケア労働は、当時の社会の常識として女性である藤代さんに全て重くのしかかっていたんです。
M.E.F.M. つまり、才能あふれるアーティストが社会の窮平な構造や家庭の壁に閉じ込められて、10年も表現を奪われた。
M.E.F.M. 普通に考えればこれは、才能が環境によって殺されてしまった悲劇として片付けられてしまう物語ですよね。
M.E.F.M. いや、そこは少し見方を変える必要があるかもしれません。
M.E.F.M. たさに、10年の空白はあまりにも残酷です。
M.E.F.M. でも、彼女はなんと62歳になってから、再び世界を驚かせるんですよ。
M.E.F.M. あって、若い頃の繊細な水彩画とは全くちがう、日本の布の極乱に拡大した、
M.E.F.M. 庄大な抽象的なもかんない油彩を勝ち始めて、公には再び世界的な評価を得るんです。
M.E.F.M. アメリカのジョージ・オー・キーティと比較されるほどの圧倒的な力上層の作品です。
M.E.F.M. ちょっと想像してみてください。暗室のカメラのシャッターを、
M.E.F.M. 真っ暗な部屋の中で10年間ずっとシャッターを閉じたまま、
M.E.F.M. 描きたいという欲望とか、理不尽な環境への怒り、そして家族への深い愛情といった感情が、
M.E.F.M. マグマのようにドロドロと蓄積されていた。
M.E.F.M. 10年後の感情の蓄積ですか。ものすごいエネルギーですね。
M.E.F.M. そして、62歳になり、ようやくそのシャッターが開かれた瞬間、
M.E.F.M. 出てきたのは繊細で、写実的な風景画なんかじゃないんです。
M.E.F.M. 10年分の光と感情が一気にフィルムに焼き付いたような、
M.E.F.M. 対象を極端に拡大したすさまじいスケールと、ウォシツオーバーのエネルギーの塊だった。
M.E.F.M. なるほど。あの空白の10年間の抑圧がなければ、
M.E.F.M. あの巨大な花の抽象画は決して生まれなかったはずだった。
M.E.F.M. マリメッコのウニッコと同じ花というモチーフですけど、その意味合いは全く異なりますね。
M.E.F.M. 藤代さんが描いた巨大な花は、ただの植物のスケッチじゃない。
M.E.F.M. で、それは自分自身を縛りつけていた男性中心の社会構造や家庭の壁と鮮やかに、
M.E.F.M. 誠意のある存在であり、自らのうちなれ抑圧を解き放すための強力な装置だったわけですね。
M.E.F.M. 本当に。過去の女性アーティストたちが、こうして自らの人生を削りながら、重く分厚い扉を一つ一つこじ開けてきてくれたからこそ、
M.E.F.M. 今の私たちが享受できる自由がある。その重みを感じずにはいられません。
では、そうした過去の戦いを経て、現代のアーティストたちは、一体どんな壁と戦っているのでしょうか。
M.E.F.M. 社会の制度的な壁は少しずつ壊されてきましたが、現代には世間からの期待とかパブリックイメージっていう、もっと捉えどころのない見えない壁が存在していますよね。
M.E.F.M. ここで今日の一曲をお楽しみください。今日はジャズでお届けします。
12:50
舞台を現代の神戸に移しましょう。11月の以下から神戸の商業施設ミント神戸のオープン20周年記念として開催される特別企画
ノン・リボンアート調和です。俳優でありアーティストでもあるノンさんが、高さ2メートルにも及ぶ巨大なコケシ灯籠や新作のリボンアートを街のど真ん中に展示するんですよね。
M.E.F.M. このニュースを聞いた時、なぜコケシで、しかもリボンなのか、そしてなぜ2メートルなんていう異様な巨大サイズにする必要があったのか、すごく気になりませんでしたか?
ノン・リボンアート カスマニ、リボンって本来は何かを結んで縛るためのものですし、世間一般の固定概念からすればガーリーで小さくて可愛らしいものの象徴ですよね。
M.E.F.M. そうなんですよ。それを2メートルっていう見上げるような巨大スケールにして、あえて伝統的で無機質なコケシの背中に結びつける。
M.E.F.M. これって明らかにリボンというものが持つ小さくて可愛いっていう既存のイメージを、スケール感を狂わせることで痛快に破壊しに行ってますよね。
M.E.F.M. さらに興味深いのは、これを展開する場所のマカニ像です。美術館っていう場所はある意味で安全な空間じゃないですか。
M.E.F.M. 訪れる人はこれなら非日常的なアートを見るぞっていう個高構えができてますし。
M.E.F.M. そうですね。でもミント神戸のような商業施設は違いますよね。
M.E.F.M. そこは靴を買ったりコーヒーを飲んだりする受動的な消費の空間です。
M.E.F.M. へえ、そんな日常のど真ん中にパブリックイメージを破壊する2メートルの巨大なコケシがドカンと置かれる。
M.E.F.M. 行き交う人々は無防備な状態でこの異物と直面せざるを得ません。
M.E.F.M. 施設側にとっては集客や話題性というメリットもあって、アーティスト側にとっては普段アウトに振れないそうな日常に強制的に作品を介入させることもできる。
M.E.F.M. 現代における非常にクレバーな壁の壊し方ですよね。
M.E.F.M. ノンさん自身に向けられる女優としての可愛らしさや期待される役割という見えない縛り。
M.E.F.M. 彼女はそれをただ拒絶するんじゃなくて、巨大なスケールで自らリボンを結び直すことで周囲の環境との間に新しい調和を生み出そうとしているんです。
15:01
M.E.F.M. アートが美術館という経緯から飛び出して日常の空間で人々の認識を揺さぶる。
M.E.F.M. 見えない壁っていうのは壊すだけでなく、時には自分自身で結び直すことで全く新しい風景を作ることができるんですね。
さて、今日じっくり紐解いてきた3つのトピック。
マリメッコの社長が定めた絶対的なルール。
女性の才能を10年も閉じ込めた時代の社会構造。
そして、現代の消費空間におけるパブリックイメージ。
今日登場したクリエイターたちはみや、目の前に立ちはだかる見えない壁に対して、ただ従うのでも逃げるのでもなく、
スケールを狂わせた花や巨大なギボンという強烈で粋になるモチーフを真っ向からぶつけることで見事にその壁を打ち破ってみせました。
ちなみに今日のお話に関連して、姉妹番組のM.E.F.M. 学芸員の事件簿では、
マリメッコの創業者アルミナキアとデザイナーたちの激しい衝突の歴史を、まるでドラマのような物語仕立てで面白く学べる甲斐があります。
一つのルールがどうやって伝説のデザインを産んだのか、興味を持った方はぜひそちらも聞いてみてください。
ここで番組からのお知らせです。
M.E.F.M.ではあなたの声で出演してくれるゲストDJを募集しています。
やり方は簡単。
番組へのメッセージとあなたの声を5分ほど録音した音声を送ってください。
いただいた声はAIの声変換でDJの声になり、あなたのメッセージと一緒に番組の中で紹介されます。
自分の声がラジオDJになる体験。ちょっと面白そうじゃないですか。
なお、応募いただいても採用をお約束するものではなく、声のご提供は無償のボランティアとなります。
詳しい送り方と条件は番組の説明文に書いてあります。
あなたの参加、待っています。
ありがとうございます。
今日の感想や今後私たちに取り上げてほしい展覧会のリクエストなどがありましたら、ぜひSpotifyのコメント欄から送ってください。
お待ちしています。
今日、3人のアーティストが抑圧を反転させて壁を壊す姿を見てきました。
昼返ってリスナーのあなたにお聞きします。
今、あなたの仕事や生活の中で、あなたを縛っている見えないルールは何ですか?
見えないルールですか?
それをただの障害物としてさてるんじゃなくて、エネルギーに変えて打ち破るためのあなただけの花やリボンとは一体何でしょうか?
明日、いつもの職場や学校に向かうとき、少しだけその壁の壊し方を想像してみてください。
見える景色がほんの少し変わるかもしれません。
それでは、本日はこの辺りでお会いでは、レンと
ケンタとノアでした。
この後は、ミーFMラジオドラマ2人分の朝ごはん。
朝の6時、台所から味噌汁の匂いがする。
18:00
源一郎さんは毎朝決まって2人分の朝ごはんを作ります。
ごはんを2つよそい、味噌汁を2つのお椀に注ぎ、焼き魚を2切れ焼く。
一人暮らしになってもう3年になるのに。
おじいちゃん、ただいま。久しぶり。
おう、ミサキ、よく来たな。ちょうどごはんができたところだ。座りなさい。
ありがとう。あれ、おじいちゃん、今日も2人分?
ああ、おばあちゃんの分もな。
おばあちゃんはもういないのに。
わかってるよ。わかってるけどな。これだけはやめられんのだ。
ミサキは言いかけてやめました。おじいちゃんがまだ悲しみの中にいるのだと思ったからです。
でもその日の夕方、ミサキは台所の引き出しの奥で古いノートを見つけました。
これ、なあに?
おばあちゃんの字だ。
源一郎へ、私がいなくなっても朝ごはんは2人分作ること。
ああ、それか。おばあちゃんが入院する前に書いておいていったんだ。
どうして?そんな約束。
おばあちゃんはな、私が一人になったら朝ごはんを作るのをやめてしまうと思ったんだろう。
一人分だと、ついパンをかじるだけになる。そうなったら、体も心もだめになる。
だから、二人分作ればちゃんと台所に立つだろうって。
ミウセキは覚えているか?私たちはここの、こ、ここ行の美食にいためれました。それからお母さんと
覚えてる。おばあちゃん、いつも言ってた。朝ごはんをちゃんと食べた日はいい日になるって。
そうだったな。おばあちゃんの味噌汁は具が毎日違った。月曜はなめこ、火曜は豆腐、水曜はわかめ。
わしは曜日を味噌汁の具で覚えていたくらいだ。
ふふ、そうだったんだ。私、大学生になってから朝ごはんほとんど食べてないや。パン一つで済ませたり抜いたり。
美咲も二人分とは言わん。一人分でいいから、ちゃんと台所に立ちなさい。火を使って、匂いを嗅いで、座って食べる。それだけで、今日という日がちゃんと始まる。
うん、おじいちゃん、ありがとう。おばあちゃんのノート、見つけてよかった。
最初はただの約束だった。でもな、3年も続けているうちに変わったんだ。もう悲しくて作っているんじゃない。作っていると、おばあちゃんが隣にいる気がする。
21:12
いや、いるんだよ。匂いと音と湯気の中に。
美咲はその世、ふと思いました。おじいちゃんは忘れられないから作っているのではない。忘れたくない、でももう大丈夫だと思えるようになるために、毎朝作っているのだ。
おじいちゃん、明日の朝ごはん、私にも作らせて。
おお、いいと思う。
次の朝、2人は並んで台所に立ちました。ごはんを2つよそい、味噌汁を2つのお椀に注ぎ、焼き魚を2切れ焼く。
おじいちゃん、できたよ。
うまくできたな。
おばあちゃん、いただきます。
湯気が朝の光の中で、静かに昇っていきました。
次の朝、2人は並んで台所に立ちました。
22:40

コメント

スクロール