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スピーカー 2
あのー、ちょっとね、順を追って喋っていくと。はいはいはい。最近あの、最近って言ったらもうこの2年ぐらいですけど、まあいろんなAIがある中で、
作曲AIと呼ばれるものがあるんですよ。はい。曲をね、AIが作ってくれると。うん。
まあよくあるのは、AIが絵を描いてくれるとか。はいそうですね。AIが動画を作ってくれるとか、なんかそんなのあると思うんですけども、
まあそれと同じような感じで、AIが曲を作ってくれる。なんなら歌もつけてくれる、みたいなやつがあって、その中でもSU-NOっていうねサービスが特に有名なんですけども、
まあ他にもねたくさんあるので、別にSU-NOじゃなくてもいいと思います。どんなAIでもいいと思うし、数年後に聞き返した時にSU-NOじゃないサービスとかツールがね有名になってるかもしれないんで、
SU-NOがいいっていう風に言うわけじゃないですけども、とにかくその作曲AI、ソングライティングAIみたいなものを、まあここ最近1、2ヶ月ハマってね。はい。
メディアンヌップでも料理会やるたびに料理の曲をね、披露してるってのはここ何回かなと思うんですけども、それを通じて僕の中に歌心を
捉える感覚が芽生えまして。はい。なんかわかります?歌心を捉える感覚。
例えば今までね、歌心が芽生えてた瞬間って人生の中に何回もあったと思うんですよ。はい。まあ現にあったんですよ、たぶん。はい。
例えば何かを感じて、すごく切ないなとか、今すごく嬉しいなとか、悲しいなとかってあったと思うんですけど、
その時ね、もし私に俳句とかね、短歌とかね、そういう技術があったら、そういう歌を読んだと思うんですよ。
でも僕、その短歌もね、旋律、俳句もやらないから、それをパッとそういう歌にできないんですよ。
で、あと、もし時代が時代でね、私がブルースシンガーだったら、ブルースって12小節のずっと同じコード進行で即興的に歌を歌っていく歌だから、
もし私がブルースシンガーで、何かその日、その街に行って、何かギター1本で、何か2時間ぐらいお客さんの前で歌わなきゃいけないって言ったら、
今日この街でこんなことがあったぜ、ワイフと喧嘩してこうだったぜ、で息子がどんどん大きくなってって嬉しいぜ、みたいなのを歌えたと思うんですけど、
僕残念ながらそのギターとブルースの技術もないので、その歌心を歌にできなかったんですけど、
ところがね、この作曲やソングライティングへの力を借りたらですね、このパッと浮かんだ歌心、
子供の成長が著しくて眩しいなって思った気持ちをすぐ歌にするとか、
あるいは岩手県東雲市にあるトピアの中にある神風船っていうレストランって、何かエモいよなって思ったら、すぐ歌にするみたいなね。
そうですね、確かにあれは歌心変わるな。
つまりその歌にする技術っていうかね、技術がないから技術の代わりに道具を使うんだけど、道具があると思ったら、
その芽生えた歌心に蓋をせずに、思いついた瞬間に作っちゃえば良くなったら、歌心があるんだということにね、気づき、
スピーカー 2
その歌心を一切遠慮なく、その都度歌にしてたんですよ。
だいたいこの1ヶ月で20曲ぐらい。
いや、本当に凄いっすよね。
一応本当に僕も皆さんと一緒に、この番組の収録をしながらお披露目のタイミングがあって、皆さんと同じタイミングで僕も聴いてるんですけどね、本当に凄いっすよね。
そう思ってみたらですよ、歌心っていうものがこういう風に自分の中にあって、
それがこう、人に伝えられるコンパクトな形になるって、凄い良いなと思って。
いや、そうですよね。凄い良さそうな感じが。
でね、僕これね、自分のこの状態、何なのかって言葉を探してたんですよ。
はい。
つまり今までは、例えばその単歌とかね、俳句とか読めるようになるまでに、過去の膨大な作品を読んで、そのボキャブラリーを手に入れたりね、あとルールがいっぱいあるから。
そうですね。
単歌もね、俳句も、そういうのを技術が身に付けなければできなかった。
あとそのブルースシンガーでもなんでもいいけど、歌唱、楽器演奏、あるいはそのルールとかね、覚えなきゃできなかったことをスキップして、道具によってね、スキップして、歌心だけがどんどんオーバーヒートしていってる状態。
これ何だろうと思った時に、一応今僕の中で使ってる言葉はね、リスナーソングライター。
リスナーソングライター。
普通はシンガーソングライターって言うじゃないですか。
そうですね、はい。
で、これなぜかというと、昔はシンガーとソングライターが別の職業だったの。歌手と作曲家、別だった。
だけど、ユーミンとかね、ハッピーエンドとかね、それたちが、作詞作曲歌唱演奏全部やる。
で、その全部やる人たちのことをシンガーソングライターって言ったわけですけど、でも僕、歌唱も演奏もしないんですよ。
そういう意味ではシンガーでもパフォーマーでもなくて。
自分と自分の家族とか親しい人だけが聴く。聴くためにソングライティングしてるから。
これはね、リスナーソングライターだと思う。
なるほど。はいはい。
つまり楽器ってものが簡単に手に入るようになって、録音機材が小型化して、ホームレコーディングとかがどんどんできるようになっていって、
ラジオとかでどんどんポップソングが流れていったときに、作曲の技術と歌唱の技術とレコーディングの技術が一人の人間で全部できるようになって、
その技術のおかげ、メディアのおかげでシンガーソングライターっていうのが60年代後半から70年代にかけて誕生するんだけど、
今、AIっていうツールとかメディアの誕生によって、リスナーソングライターっていう、歌いもせん、弾きもせん。
で、他の人に聴かせるわけでもないみたいな。聴かせはするんだけど、そんな広く聴かせない。
こういうリスナーソングライターっていうのが誕生して。
そうですよね。聴くための音楽を作ってるってことですよね。
そうそう。自分が聴くため、家族が聴くための音楽を作ってる状態になって。
そうですよね。
で、歌はいいなって。
いやー、そうですよね。確かに。やっぱなかなか歌心みたいなことが芽生えることがないし。
でもね、歌心って芽生えるんですよ。この番組で言うと、私と宮本さんとリスナーさんの間で共有している食べ物の話がありますよね。
その中で、おそらくいつも聞いてる皆さんはご存知のカリカリに焼いた目玉焼きの話ありますよね。
ちょっとね、その歌について作ったものがありますので、お聴きいただきたいと思います。
タイトルは、後ろから焼いてローストミニタイトと言います。
歌は、アルトラルウィークエンドフィーチャリング、琴畑静子。
スピーカー 1
じりじり焼けるフライパン 冷え切った私
ビチビチ跳ねる油の音 昨日はちょっと早かったんじゃない
焼きすぎてもいい 焦げてもいい
もっと固くしてくれないと楽しめないよ
仲間で飯で不安なら 触って半熟じゃ満たせないの
とろけたら君のせいさに咲いた 欲しいのはちゃんとした温度
ふつふつに立つ君の中 温まった私
また白身の淵 今日はちょっとすごいんじゃない
散らされてもいい 追わずけてもいい
もっと長くしてくれないと楽しめないよ
仲間で飯で不安なら 触って半熟じゃ満たせないの
とろけたら君のせい感も奪われないなら後ろから焼いて
だけど待って焼きすぎちゃダメ 中はちょっと生にして
プラーナも食べよう一緒に
仲間で飯で不安なら触って半熟じゃ満たせないの
とろけたら君のせいクリスピーエッジス 欲しいのはちゃんとした温度
スピーカー 2
どうやって曲を作ってるのかっていう その過程みたいなのもすごい
どうやって曲、歌を作ってるかっていう その過程もすごい気になるなと思ってて
いいこと聞いてくれますね
いやもうそれを質問してくれなかったら 今日これでぶっちぎって終わりだった
そうなりかねないなと思ったんですけど
一応自分がねどうやってるかというと
そのまずソングライティングだから 歌詞を書くんですよね歌詞を作るんですよね
それはもう単歌とかね俳句みたいな形式に沿ってないから
3文みたいな3文というよりかはいわゆるポップスっぽい構造を持った歌詞を書くんですよね
1番があって2番があってサビがあってブリッジがあってみたいなね
そういう風にすると書きやすいんで書くんですよざーっと
その時にこの1ヶ月で20曲ぐらい作ったって言ったんですけど
振り返ってみたら半分は完全に本当自分だけで書いてた
で残り半分は10%ぐらいAIの力を借りてた
でもねそれはなんかAIに書いてもらったっていうよりかは
辞書を引いたとかググったぐらいの感覚なんですよね
他の言い方ないのとか
英語の自然な言い回しのパターンをちょっと調べて選ぶとかだから
基本的には自分が書いてちょっと歌詞を完成させると
そうすると最近の作曲AIツールなんかは歌詞を入れると
それを歌にしてくれるんで自分の場合はSU-NOっていうサービスの中に
その歌詞を入れると
その時に言葉で指示ができるんですよ
例えばネオソウルっぽくしたいとか
ハウスっぽくしたいとかロックっぽくとかクラクとか