スピーカー 1
メディアヌップ。 こんばんは、ささきゅうです。 こんばんは、みやもとです。 この間ね、実家に帰ってお正月だったんですけども、
そしたら、こたつの上に僕の本が2冊置いてあって。 2冊っていうのは、今から言うと一昨年か。
一昨年出した、僕らのネクロマンシーの文庫版と、 去年出した、湖の底で戦争が始まる、この2冊が置いてあって、
父と母が広げていたり、しおりを挟んだりしていて、 読んでいる様子が伝わってきて、
それってなんか気恥ずかしいというか、 これがね、研究書とか実用書だったら、出したんだ、みたいなことでいいんですけど。
小説を含む作品だから、気恥ずかしいというか、 読んでくれてありがとうとも言わないし、
向こうも感想言ってこないから、 なんか居心地悪いな、みたいな感じだったんですけど。
感じだったんですが、最近読み終わったらしくて、 そのメールが来て。
メール。 メール来たんですよ。
スピーカー 2
でね、これ母からの手紙読みます?メディアヌップ。 いいんですか?聞いて。
スピーカー 1
メディアヌップに来たおはんきじゃないんだけど。
母も父もこのポッドキャスターから 聞いてるわけがないんだけども。
スピーカー 2
お便り来た風に言うとね。 ぜひお願いします。
スピーカー 1
ちょっと待ってよ。どっからだ? 母からの手紙です、これ。
スピーカー 2
はい。
スピーカー 1
僕らのネクロマン誌。悪狼鬼賢敗の歌い文句。 これは大助のオリジナルですか?泣けるし。
ギャルっぽくなってますけども。 泣けるし。
これギャルっぽくなってるというかは、 親の世代だとスマホ打つのめんどくさいのかね。
省略してる。 省略してるなんだと思うんだけど。
でね、「あ、そうだよ。自分で書いたやつだよ。」 これ宮本さんに編集していただいたからわかると思うんですけども。
悪狼鬼敗っていう幻の郷土芸能が架空のものなんですけど、 あるということにして、
それの歌ですね。歌の歌詞を書いたとこがあるんですけど、 それのことを言ってると。
それで泣けるしって言ってきたと。 オリジナルかって聞くから、
うん、そうだよ。自分で書いたよって言ったら、 大したもんだと。
おばあちゃんの畑のシーンから胸に刺さって、 しばらくは布団に入るたび涙が出るほど泣かされた。
悪狼の歌をもう一度読んだら、 うまく書けてるのでまた感心して…。
で、湖の底で戦争が始まるのほうは、 一家に一冊あってもいいなと思う。
何度も読んでるって聞いて。
そうかって。
スピーカー 2
すごい、いいですね。
スピーカー 1
これね、ちょっと今2つの本の感想が 混ざっちゃったからあれだったんだけど、
僕らのね、クロマンシーの方の感想のとこで言うと、 なんかね、読んで泣いてるらしいんですよ。
スピーカー 2
はいはい、いや、すごいですね。 だって毎晩布団に入るタイミングで涙が出てくる。
スピーカー 1
しばらくは布団に入るたび涙が出た。
スピーカー 2
はい。
スピーカー 1
それでね、そうかと。
なんとか僕、あの本を説明するときに、 SFだとか民族学だとか、
あとはなんつったかな、 ブロックチェーンとかAIの話が出てくるだとか、
スピーカー 2
はいはいはい。
スピーカー 1
なんかその表面的な特徴のことをね、 言うわけですよ。
そっちの方が感心持ってもらえるかなと思って。
でもあそこで書いてることって、 亡くなったおばあちゃんのことを書いてるですよ。
1行目から。
祖母の葬儀が終わり、誰も悔やみをのびに 来なくなってからもっていう書き出しで始まるんだけども、
1行目から祖母、一言目が祖母だから、 祖母の話なんですよ。
スピーカー 2
はいはい。
スピーカー 1
でもその祖母なんか知ってる人、世の中に 家族しかいないから、
人にあの小説説明するときに、 いや祖母の話ですとは言わないんだけど、
当の家族が読んだら、布団に入るたびに 泣けるんだって言われて、
はいはいはい。
そうかと、今さらながら、 自分が書いたものがそういうものだったってことにね、
家族からの感想で気づかされて。
はい。
その畑の、序盤の畑のところからっていうのは、
おばあちゃんの畑の回想シーンを僕が書いてるんだけど、
それがね、一緒に暮らしてた家族にとっても すごい懐かしくて泣けてくるんだっていうことを知って、
あ、なるほど、これはあの、
なんか家族に小説書いてるなんていうのは気恥ずかしいから、
しばらく読ませてなかったけど、
こたつの上にどっからか見つけて、
だからね、書店で買ってきたらしいんだよ。
俺が渡さないから。
スピーカー 2
そっかそっか、それこそね、 やたらメディアに出てましたからね、ここ最近。
スピーカー 1
そうそうそう、なんか俺が渡さないから 本屋に買っちゃったらしいんだけど、
親に買わせてまで、買わせてまでっていうか渡せばよかったのに、
渡さずにね、でやっと読んだら、
あのすごい良い読者になってくれて、
あ、なんだ、こんなんだったらもっと早く渡せばよかったなって。
スピーカー 2
いやね、本当に素敵な手紙ですね、手紙素敵なメール。
スピーカー 1
らしいんですよ。
スピーカー 2
はい。
スピーカー 1
まあまあ、それでね、今日ちょっとトークテーマにしてみたいのがね、
家族の風景。
スピーカー 2
おー。
スピーカー 1
つまり、自分しか知らないこと、
家族の風景だから、
家族の中では当たり前にやってる、
家族の中でしか通じないこと、
家族の、家の中でだけ見たり聞いたり体験したりしてることって、
誰しもあると思うんだけど、
まあこんなこと言ったって、
なんていうか、家族以外に分かんないじゃんってこと山ほどあると思うんだけど、
まあそれがね、僕がさっき言った本もそうなんだけど、
ただ、このね、誰にも通じないだろうと思うことも、
思い出して書いたり、吹き込んでおいたりすると、
いいことがあるかもしれないとかね、
誰かにとって、
誰かにとっていいものになるかもしれないと思って。
ちょっとね、
家族の風景を思い出してみようっていう、
テーマを今日ちょっとね、
持ち出してみたいんですけども。