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2023-07-09 16:20

SIDE-B #029『デジタルテクノロジー図鑑』の感想

web3リサーチャー・comugiさんの新刊『デジタルテクノロジー図鑑』を読みましたので、その感想を吹き込みました。一見、図鑑のようでいて、実はcomugiさんによるストーリーテリングの効いた読み物。そのあたりのおもしろさについて語っています。



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サマリー

小麦さんは『デジタルテクノロジー図鑑』を書いています。この本は130個のキーワードを美しいレイアウトで解説しており、章立ては順番に読まれることを想定しています。トークンエコノミーの複雑さを解説している事例を説明します。この本の内容は、幅広いデジタルテクノロジーのトピックをカバーしており、また、コラムを挟むことで一貫性を持たせながら読み物のような形式になっています。

00:04
こんばんは、佐々木隆です。
今日はですね、
本の感想を取るというのをやってみようかなと思っています。
これは
デジタルテクノロジー図鑑の概要
小麦さんが書いたですね、次の世界を作るデジタルテクノロジー図鑑という本です。
これ電子版と紙と両方あるんですけれども、紙で買うのを強くお勧めされて
手に取ったところですね。この中のレイアウトとデザインが非常に凝っていて、
図鑑というぐらいですから、単に文章というよりか
図と文字の装飾とみたいなのはかなり凝っているので、
こういったものをね、Kindleとかのリフローで
デザインするのってすごく難しいんで、
紙で買ったほうがいいですよってことだったんですけど、その通りの
内容でした。
ただですね、私が話したいのはそこじゃなくて、
良い意味で予想を全く裏切る内容で、それにびっくりして
これちょっと撮り始めたんですね。
ビジネス上の世界だと、
独学大全とか
ビジネスモデル大全とか、何かそういう図鑑とか何かそういうものをまとめた系の
もの、編集方針で作ったものっていうのは結構いくつか
ここ何年かヒットしてますよね。
だからそういったのに連なるような、いろんなデジタルテクノロジーを集めた図鑑なんじゃないかと。
ただ、著者が小麦さんですから、
Web3に関すること、Web3リサーチは本教にされてますから、
そういったものは結構充実しているっていうような内容なんじゃないかなと思ったんですけども、
実はね、そうじゃなかったんですよね。
本の題材としては確かに図鑑なんです。
イラスト図鑑130徹底解剖ってここあるんですけども、130個ぐらいのキーワードが取り上げられていて、
だいたい見開き2ページか、あるいは長いものだと4とか6とか、
1項目でそれぐらいのページ数を費やしているものもあったんですけども、
とにかくその130個のワードをちゃんと綺麗にレイアウトして装飾して、
一冊の本でどっから読んでもいいようにしてあるっていう意味ではその通りなんですけども、
ただですね、これ思うに図鑑っていう方式にしたのは編集者の方針で、
Web3のビジネスモデルの解説
その本の作り方の方針で、小麦さんとして書きたかったのはきっとWeb3のビジネスモデルを
体系的に順番に理解してもらうための一冊の本を書きたかったんじゃないかなと
思うようになりました。
実際ね、読んでそうだったんです。
例えばどういうことかっていうと、これがもし本当に図鑑で
130個のキーワードを一つ一つ読んでわかるようにするのであれば、
そういう書き方もできたと思うんですけども、
例えばですね、いくつかのキーワードについては
連続して、しかも章をまたがっているんですね。
例えばですね、
例えばDAOタイプが①、②、③、
そして④っていうふうに全部で4つのタイプで分けてあるんですけども、
この①、②、③が固めて説明してあるのに対して、④っていうのはちょっと時間を置いて
後に登場するんですね。
で、しかもこれ順番に読んだ時に意味がわかるようになっている。
だから、図鑑と言いつつも頭から順番に読んでいってもらうように何か書かれてあるんですよね。
で、なんでそういうことをするかというと、
これまず全体の章立てがそうなんですけども、
図鑑に章があるという時点で、それも頭から読むことを想定した読み物じゃないかみたいな
とこあるわけですけども、
第1章は現在、デジタルテクノロジーのトレンドを掴む。
で、次がね、
第2章経済、
お金の流れを変えるデジタルテクノロジー。
で、第3章は仕事、ビジネスを変えるデジタルテクノロジー。
第4章組織、チームを変えるデジタルテクノロジー。
第5章国家、社会を超えるデジタルテクノロジー。
第6章未来、次の世界を作るデジタルテクノロジーということで、最初現在からスタートして、
で、いくつか国家、組織、仕事、経済みたいなふうに解説しながら最後未来に行くみたいな
ことなんですけども、これがね、結構順番通りに読まれることを想定してあって、
最初その
ポータルサイトとか、eコマースとか、検索エンジンみたいな、最初に登場した
インターネットのビジネスモデルの話を説明して、
で、その後がCGMとか、SNSとか、
そういったWeb 2.0と呼ばれるようなビジネスモデルを説明して、
で、その後にWeb 3の話に入っていくんですよね。
で、ここはNFTアートとか、ジェネラティブアートとか、
スポーツNFTとか、
成功したパターンのあるものを説明していくと。
で、その後が経済のとこが割とWeb 3というか、ブロックチェーンの真ん中みたいなやつで、
仮想通貨、ブロックチェーン、ビットコイン、トラストレス、パブリックチェーン、
とうとうとう、そういったものをだんだん解説していく。
で、だんだんDeFi、DEX、インパーマネントロス、
このインパーマネントロスとか、かなりマニアックな解説なんですけど、
一応そういうのを取り上げて深掘りしていっている。
で、これがだんだん仕事というふうな章になっていくと、
分散型SNS、Web 3クラウドソーシングとか、
このあたりはいろんなサービスとか、いろんな企業家がそれぞれチャレンジしている領域なんですけれども、
現時点でどんなチャレンジ、どんなアイディアが持ち込まれているかというのをだんだん紹介していってくれています。
トークンエコノミーの事例紹介
で、組織の方になってくると、ユーティリティトークン、ガバナンストークン、ソウルバウンドトークンとか、
そういったものの紹介になってくるんですけれども、
なんというかですね、このWeb 3というよりかは、
そのトークンを使ったビジネスモデルの設計、サービスモデルの設計って結構複雑に思えるんですよね。
なんでかというと、比較の対象が課金モデルとか広告モデルにしてみると分かりやすいと思うんですけれども、
ものを作って買ってもらう、ものを作って月額、購読、読み放題、見放題にするみたいな、
そういうサブスクモデルって一言で口でパッと言えますよね。
広告モデルも一緒で、作ったコンテンツ、テキストレート、動画でもどっちもいいんですけれども、
それに見られれば見られるほど広告のインプレッションが上がる。
で、ユーザーの個人情報がよりうまく使えると、より最適な配信ができるみたいな、
こういうのも一言で言えますよね。
でも、トークンを使ったエコノミーって一言で言えないんですよね。
なぜかというと、そのトークンというのは何種類もあったり、
あるいはそのトークンをユーザーが所有することによって生じる気持ちの変化、心理とかって、
いいものだから欲しい、安いから欲しいとか、続き見たいから欲しいっていうのとまた違うんですよね。
トークンとか、そのトークンによって手に入れたものとか権利がほぼ自分のものになっているので、
よりそれを価値を上げたいとか、他の人にも知って欲しいとか、持って欲しい、参加して欲しいとか、
そういういろんな気持ちが出るんで、なんか複雑に思えるんですよ。
ただね、これが本当に複雑なのか、それとも僕らが新しい概念をうまく使えてないから複雑に思えるだけなのかっていうのは、
どっと時間が経ってみないと分からないと思うんですけど、
少なくとも旧来の課金とか広告みたいなビジネスモデルにだけ慣れていると複雑に感じるんですよね。
で、そう感じないように1個1個今ある事例を説明しているっていうのはこの本なんですよ。
例えばNFT売るだけのシンプルなものもあります。そういったビジネスモデルもあれば、
2つトークンを使う、デュアルトークンエコノミーみたいな2つ以上使うもの、あるいはもう3つ以上使うものなんかもゲームの中ではあるんですけども、
そういっただんだん複雑性を増していくのにいきなりスピードアップしないで、
いろんな事例、アートとかゲームとかDAOとかそういうものの事例を1個1個説明していって、
で、最後になんとかこの未来の章から第6章。
このとこに最後に第6章、この未来のパートで最後一番多分言いたかったことを言っていて、
例えば第6章、未来、その1っていうのはDAOタイプ4、ここからスタートするんですね。
先ほど言っていたDAOタイプ分割した一番複雑なやつを最後の章に持ってきてるんですけど、
これがNFTとUTTトークンとガバナンストークンの3つを組み合わせたトークンエコノミーを作っているもの。
ここになると、多分第6章から読むとこれ多分分かんないと思うんですよね。
デジタルテクノロジー図鑑の内容
すでに触っている人は分かると思うんですけど、それを1個1個理解していくっていうような読み物なんですね、やっぱり。
あとは第6章とかだと生成AIの話なんかも出てきます。
これはもちろんWeb3にかなり話が逆らえた本だとは言ったんですけど、
もちろんこれに関するもの、最近話題の生成AIに関するものも載ってますね。
あとはこれあれか、第6章にコラムがついてるかな。
このコラムがね、多分小麦さが言いたかったことなのかな。
AI時代に人間に求められる力とか、デジタル空間におけるアイデンティティ。
なのでちょっとこの本がどういう経緯で作られたのか、私知るところではないんですけども、
想像するに、この最後ですね、このWeb3とかの未来の、
あるいは現在起こりかけている複雑なモデルを多くの人に興味を持ってもらうために、
頭から読み物みたいにして書いたんじゃないかと思うんです、最初。
ただ、それはより多くの人に手に取ってもらうために、
最初のうちはどこから読んでも良さそうな図鑑というような体裁を取ってみることにしたと。
ただ、あまりにも図鑑だと頭から読む感じが多分しなくなると思うんで、
間々にコラムみたいなものを入れたり、コラムが全部で15本ぐらいになってるのかな。
そういったものはちょっと間に挟まってるんですよ。
それがね、だんだん話を進めていく一貫性を持たせている内容になっているので、
そういうのを入れたと。
コラムを交えた読み物の形式
結果としては、タイトルも見た目も図鑑なんだけど、
読んでみると小麦さんの1本の主張が通っている方になっているという意味で、
事前の予想と全然違う内容でした。
で、僕は面白かったです。
特にさっきのDAOタイプ4だとか、デュアルトークンエコノミーとか、
トークのミックスを考えるにあたって、いきなり現在の最新の複雑なやつをやるんじゃなくて、
過去どういうものがあって、どういう要請から次の新しい方が出てきたのかみたいなものを順番に書いてくれてるんで、
それがすごくわかりやすいなと思いました。
この中から130項目あるんですけど、
例えば10項目抜け出して何か喋るとか、
その抜き出す10項目もいろんなバリエーションによって違う話ができそうなので、
これに関する勉強会とか何かあっても良さそうです。
今パッと読みながら折り見つけたとこいくつかあって、
パッと開いたら160ページか。
実は先祖返りしたお金の概念みたいなのが載っていて、
これ何かというと、
僕ら子供の時よく一般的にお金ってどうやって誕生したのって時に、
物々交換からスタートして、
物と物交換するの大変だから、
この汎用的な価値を示すトークンとして、
貨幣とか貝とか石とかそういうのを持ち入れられたんで説明受けたと思うんですけど、
最新の研究だとどうやらそうじゃなくて、
人が物とかをやり取りする時に物々交換するんじゃなくて、
ある時点から人は帳面をつけてたと。
負債、どれくらい借りたとか、
どれくらい支払わなければいけないみたいなものの負債を最初帳簿に記入し始めたと。
その記入した負債を後にやり取りするために
貨幣とかお金っていうものは誕生したみたいな。
つまり物の交換が最初なんじゃなくて、
記録、単位の記録が最初で、
その記録した単位を後でやり取りするために
お金っていうものは必要になったみたいな。
そういう順番なんだっていうふうに最近言われるわけですけども、
それってブロックチェーンにいろんな情報を記入できるようになったら、
それがお金としての功用というか、
用途を持ち始めたみたいな、
Web3とかブロックチェーンの話に近いよねみたいなことなんですけども、
そういうのはコラムで載ってたりすると。
なので、今パラパラやってるうちに脇道急いじゃったんですけど、
面白いですこれ。
ちなみにあとはどこに折り目つけたかと。
僕はあれですね、関心があるところだから、
シングルトークン、デュアルトークン、エコノミー、
インゲームコイン、
この辺のトークンのミックスを理解するパーツのところに
慣れしてますね。
あとはREFIかな、ジェネラティブファイナンス。
これは友人がやっているシンラっていうプロジェクトなんかあるんですけど、
これカーボンクレジットのやり取りする、
カーボンクレジットが絡んだNFTプロジェクトなんですけど、
そういうのも関心あるのでそれを折り目つけてます。
ちょっと初めてキーマスターの時には、
ここを写真撮って送ったりするといいかもしれないと思って。
あとは、
多少不満じゃないけど、
あれするとすると、
僕Web 2.0比較的詳しいんで、
Web 2.0に関する説明、
もっと誤解なくうまくできるような書き方があるんじゃないかなと思ったところは
一番あったんですけど。
でも、
そういう細かいことを指摘する気になりませんね。
全体としてすごく面白かったので。
そういうこと言ってもしょうがないなというか。
それがね、誤りだったらあれなんですけど、
誤りまで言えないみたいな。
僕の好みみたいなやつなので、
特に言いません。
言ってもしょうがないというか、
だったら自分が書けやみたいな感じなので、
それはいいんですけど。
だからあれですね、
やりないというか、
Web 3.0よく知ってる人は途中から読んでも面白いかもしれませんね。
3章、4章、5章とか、後半から。
とりあえずね、そういう感じでした。
本の感想だけで1本撮るって初めてやったんですけど。
そうね、僕本読んでも黙っちゃうこと多いから、
思えないんですけど、
こうやって撮っとくのはいいかもしれないですね。
またやりたいと思います。
それでは、この辺で。
16:20

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