1. めでラジ
  2. #63 広まれ!微分音、N平均律..
2021-06-17 1:36:24

#63 広まれ!微分音、N平均律 前編: 異を唱えるにはまず背景を知ろう編

spotify apple_podcasts

お便り募集中!
Twitterで#めでラジ を付けてツイートするか、メールフォームよりメールをお願いします。


本放送で出てきたワード

『Knockout City』
EAが公開しているオンライン対戦ドッヂボールゲームです。
最初は無料でゲームシステムも良く、どのプラットフォームでも遊べるのに、なぜか人がいないようです。

『音律』
定義としては、「音階中の各音の音程関係を規程する基準(コトバンクより引用)」です。
単純にドレミのような音名や音の数だけではなく、各音程の間隔も定義されます。

『ピタゴラス』
サモスの賢人とも呼ばれた古代ギリシャの数学者です。
中学数学で習うピタゴラスの定理(三平方の定理)で知っている方も多いと思います。

『アゼルバイジャン』
ロシア、ジョージア、アルメニア、イランに囲まれた国です。
調べていて知ったのですが、最近は国をアジアやヨーロッパなど明確に分けることはせず、アゼルバイジャンも西アジアや東欧などいくつかの区分がされているようです。
ただし、サッカーの代表選では以前はアジアでしたが今はヨーロッパになっていて、こちらはどちらかというと政治的事情のようです。

00:00
めでラジ第63回、私レギュラーパーソナリティのめでたいです。
レギュラーパーソナリティのひそやかです。よろしくお願いします。
お願いします。
お願いします。
あの、スイッチで
スイッチで、はい。
任天堂スイッチで、今、ノックアウトシティってゲームをすごいやってまして
ノックアウトシティ
はい、なんかドッジボールのゲームなんですけど
はいはいはい
なんかフィールドで、フィールドを動き回って、なんかスプラトゥーンに近い、なんかFPS風のゲームなんですけど
うーん
あの、そこら中にフィールドにボール落ちてて、それ拾って、敵を狙って、投げて、ボール投げて、まあ
当てたらライフ1変だけど、ライフ2やったらKOできるっていう
あー
それを、なんかこう3対3でやってチーム戦組めて
うん
で、ボール投げられたら、あの、基本、エイム必要なくてツイビーなんですけどボールは
あ、じゃあそんなに何、狙ってこうバーンって投げる必要はないっていう
そうそう、なんですけど、あの防ぐ方法は、なんかタイミングよくキャッチすると
うん
あの、カウンターできるっていう
あー
しかもカウンターはその早い球投げられるんで、カウンターされにくいみたいな
でもそれで、だから本当のドッジボールみたいな感じで、まあただ当たっちゃったらアウトというかだけど
そうそう
そうやっていかに、こう避けつつ反撃の目を見つけるかっていう
そう
で、味方同士でパスやると基本強い
うーん
なんか、本当はチャージしないと早い球投げられないんだけどパスすると即座に早い球、だからチャージするよりも早い球投げられたりとか
じゃあ本当に人からもらって、もうそのままこうポンってやるみたいにチームワークが大事になってくるっていう
そう
みたいなゲームやってて、友達に勧められてやってて、たまに友達に通話しながらやってて
はい
もうすごい面白いんですよ
まあその話聞きかけで面白そうですね
そう、面白くて、だから今俺が少ないFPS系ゲームの経験からしても全然あんまり目の合わせ要素ないぐらい面白いんですけど
うん
人がいなくて
人がいない
うん、なんかね、同じ人とばっかりマッチングするんですよね
仮想ゲーあるあるですね
仮想ゲーあるある
03:00
なんか、次のマッチング相手探しますって、あーよしってやったらまた同じ人やって
ダチじゃないですか
いやいや、そんなことあると思って、このネットの意味で
でも私はなんかその、割と出始めの頃に配信者とか結構ポンポンポンってやってて
これから流行るゲームなのかなと
うん
そろそろフォールガイズが流行った頃とかも同じような感じで
あーあれもね、すぐね、スタートダッシュがね
有名どころに人がポンポンポンってやって、そっから非ストリーマーの人たちにも人気が広がってたっていう
そっちに行くかと思ったら仮想ってるんですね今
ストリーマーしかやってないもんね
ストリーマーしかやってない、すごい
いや、マジで俺の、友達とは毎週やってんだけどね、なんでだろうね
なんでだろうな
いや面白いんすけどね、ほんとに
まあ人が増えなかったらそもそも面白いっていうことが広まりづらいから
だからさっきも検索したんですよツイッターで
うん
もう肯定的な意見しかない、だからもう面白い、面白い、面白いのにっていう意見ばっか
もう、だからそうなんだよな、面白いってやってる人が面白いって言えるけど
やってない人に面白さ伝えるっていうのが一番大事だからそことするかなんだよな
いやー面白いと思うんすけどね
じゃあもうここでこのMETEORADIOを通して是非ともこう皆さんやってもらうっていう
どんなオープニングだよ
まあ人がいなければ逆張りオタクに入りやすいですから
じゃあ是非この後
はい、じゃあちょっとやってみますが
ここの流れでいくのもあれなんですけど
人がいないっていう意味ではここから本題なんですけど
作曲の話ですね、今回
作曲というものは
古くから秘伝のたれのごとく
上書き上書きされてきた音楽理論という体系のもとに
古くはバッハ、もしくはそれより以前のバロックの人たちからの経験則的なもので
重なってそれが今のポップスとかそこまで伝わってきてるっていう
我々は先人たちの生み出した法則をなぞっているだけにすぎないですかね
そう
ただよく考えてみたらバッハとかその辺の人が活躍したのって
18世紀とかもしくはそれよりもっと前の話なんですよ
06:00
17世紀、16世紀
400年ぐらいその秘伝のたれは
継ぎ足し継ぎ足しで味を濃くしていってる
わけなんです
さっきの例でいくと
エーペックスですよ
エーペックスレジェンズ
もう人がいっぱいいて
もうやってる人も
動画配信する人見てる人いっぱいいる
競技シーンとかやれば賞金も出て盛り上がる
果たしてそれでいいのかっていうところですね
そんな繋がりあるんだね
適当に繋げただけだから
合ってるかわかんないけども
これ前回最後に言い合わせというか予告として
現代の音楽シーンにメスを入れるみたいな変なこと言った気がしますが
大昔に言ったんですけど
音楽理論を全く学ばなくていいという意見ではなくて
むしろ音楽理論とかも積極的に学んでいくべきだし
極論で言うとそういうのを知らないと
新しい音楽も作れないと思ってるんですが
肩破りと肩無しの話ですよね
それを踏まえて肩を破るにしても結局は
橋のあるプールの中で泳いでるような状態ではないかという
そのプールの壁を取り払って
広い大海原に出るべきではないかっていう話
風呂敷がどんどん広がってますけど
風呂敷広がりすぎて
前回最初企画してたときは
前編後編ぐらいで進めていけたらいいなと思ってたんですけど
先に言っちゃいますと
三部作になります
前編中編後編
ラジオにあるまじき
ブログ記事でも前中後をやりすぎだから
というところで
じゃあ何をプールの橋と見立てて
何を海と見立ててるかっていうと
結構ヒント散りばめられてますけどね
09:00
平均率の話ですね
ここにメス入れちゃいますか
あの
昔というか去年9月ぐらいの
ピアノ鍵盤同型鍵盤の話のときも
しらっと触れたと思うんですけど
今のピアノの配列ができたのが
14世紀に
北ドイツの教会に設置されたパイプオルガンが初めてっていう
話なんですけども
約700年前
その頃はまだ
平均率ではなく別な音率が使われてたんですけども
その頃からもう
1オクターブの間の音は12音だっていう
これはもう完遂してて
そこから先はずっとそこの調整の話が
ずっと何百年も続いてるっていうところなんです
西洋音楽はねあくまで
そう
果たしてそれでいいのかっていうところを
今から
もうねこれね根が深い話ですよ
本当そうです
だから選手からこのテーマやりたいって言われて
ちょっといろいろ話あったけど
これを俺らとんでもないところに足踏み入れようとしてると
本当に
今我々はまあそういう
最初も言ったけども過去の
蓄積からなる音楽理論
学点をもとに曲を作ってるわけなんだけども
それで自由に音楽を作ってるって言っていいのかという
なんか聞けば聞くほど
なんかそれこそ今
今目の前にあのミリキーボード
ピアノ鍵盤があるんですけど
なんかもうこれに縛られてるんじゃないかっていう気がしてならないよね
そう
そこの
しかもAイコール440Hzだか442Hzだか知らないけども
そこの基準音をもとに
みんなが同じようなピッチで
同じような
まあ展開とかは
その人が
独特の個性が出たり
それこそ進行とかは
理論に基づいてやっていくところもあるんだけど
そもそもその進行っていうのも平均率の上に成り立った
一つの
ジャンルに過ぎないというか
いやだからそういうことを考え始めたら
これなんかあの芸風的にめちゃめちゃキャッチよりの
12:04
あのやつだから多分
そのルールの中でもすごい狭いことやってるっていう実感がなんか出てきちゃって
あの
一度そうやって知恵の実を食った人間は
罪を背負っていくということになるかの如く
これを聞いている皆さんにもそこの原罪を背負ってもらおうという回です
これ原罪の
あのただ原罪としてその
なんていうか
いかにして乗り越えていくかという話まで今日はたどり着かないかもしれず
まずはそこの
それまでの音律の歴史についてちょっと軽く触れていこうかなと思ってます
そうですねそもそもなんで今のこのねあの
こういう状況になってるかっていうことですよね
平均率っていつ頃に普及し始めたかってわかりますか
いやわかんないそもそも平均率はあれだよねあの均等に12等
1オクターブを12等分したやつをのことを言ってるよね
そうですねあの定義としては
オクターブの音例えば下の度から上の度までの
間を
セントっていう単位で
1200等分して
で半音の高さを100セントで統一したっていう
のが定義です
オクターブはね周波数の関係でもう決まってるからね
でまあ後で出てくるんだけどその1セントは
対数単位
なので実質的に実際にはその周波数的には上に行くほど間隔が広くなってる
あー
例えば
さっきも言ってきたAイコール440として
ラの音が440ヘルゼル出てるとしたら
オクターブ上の音は倍の880
だけども
その上は1200台じゃなくて
880の2倍で1760
になると倍々になって上に広がっていくから
100セントで等分になってるといってもそこの周波数的な間隔が
だんだん広がっていくっていう構造になってます
そうだよね高音と低音だったら当然
周波数の波長っていうんですかね波長が違うからそこはまあ違うから
ただまあそんななんか
ややこしい話が出てきたのはいつか
15:01
結構意外と歴史浅いんですよ
あの平均率の
普及したの19世紀の後半ぐらいから20世紀にかけてっていう
めっちゃ遅いよね
知られてたまげたんですけど
初めて平均率っていうものをちゃんと意識して曲作ったのは
ドビュッシーらしいんです
本当は誰かというのともかくドビュッシーの時代
じゃあそれまでって
ピアノ配列なんかでもう14世紀からあるって話だったけど
じゃあそれまでって平均率じゃなかったんだ
そうだから本当に
平均率をぶっ壊すとかなんか言ってましたが
そもそも平均率が生まれたのも結構意外と最近だったっていう
へー
じゃあそれまでは何が使われてたかっていうところになってくんだけども
オクターブの間にはまあ
その平均率で言っても半音が12個
ドレミファソラシドとその間の半音合わせて12個あるんだけども
この考え方自体はめちゃくちゃ古くからあるんです
紀元前とかから
でその頃はどういう音律が使われてたかっていうと
これはもう名前は多分皆さん聞いたことあると思うんですけど
ピタゴラス音律っていう
なんかこれあれだよね
音楽の教科書の最初のページの方に出てくるやつね
そう音楽だったら場合によっては理科とかの教科書に載ってるかもしれない
ピタゴラスとかその辺の時代の古代ギリシャの科学者が見つけた音律なんですけども
これの定義とかって多分意外と知らないと思うんですよね
多分生にしか知らない
これっていうのが定義としてある音の純正な完全誤同を連続して取っていくっていう
例えば完全誤同っていくとドだったらソになるしラだったらミになる
でも下の完全誤同はドだったらファだったり
そういう風に完全誤同っていうのはあるんですけど
そこの周波数比っていうのが3対2が最も美しいってされてる
だからそこの3対2の周波数比の美しさに気づいた古代のギリシャの人たちが
18:06
それでポンポンポンポンって取っていったらどうなるんやろうなっていうことを考えていった時に
例えばCの誤同上がGでその上がDで
その上がAでEでBでFシャープCシャープGシャープって上に取っていって
下に行けばCからFBフラットEフラットAフラットとなってくる
最終的に今行った端がGシャープとAフラットで
ピアノ鍵盤的に同じ音になるのでここで一周したっていう
ここがイメイド音を一緒にすれば12音
今のピアノ鍵盤で使われている12音がここで生み出されるっていう
完全誤同はあれだよな普通に周波数で決まるでいいんだっけ
あの難しい話で
この頃の完全誤同は本当に純正な最も美しい完全誤同だった
けど後の時代に行くとどうなるかっていうところもあります
まあでもとりあえず当時の完全誤同があってそれを並べていくと
どっかで同音がまず並びますっていうこれがめちゃめちゃ一歩が大きい
超大股の12音階がとりあえずピタゴラス音階だったと
さらにそこから周波数帯をギュッとして音の高さを並べていったのが
ピタゴラス音階の12音
C G D A Eみたいな感じでとっていったけどCの次にCシャープが来るよねとか
そういう感じで並べていったのがピタゴラス音律
今の例えばCから始めたとしてどっかにCシャープあるもんな
一番最初のCに近いCシャープから始めてっていうのができるんだよね
基準のピッチAイコール440とかがそれは時代によってかなりばらつきがあるから
その当時のCが今のCと全く一緒かって言われると全く違う音であるけど
21:02
相対的な音の並びとしてもこの頃からできてたっていうことですね
じゃあ今の平均率とかと何が違うのかって話なんだけど
このピタゴラス音律の場合5度の音程が基準になってたから
隣り合う半音の間隔っていうのは全く定義されてないわけです
だからCシャープの音が来るからそこに置いてで次にDって置くけども
音を取る順番としてはCGDAEBFシャープCシャープってかなり後の方に来るから
そこの隣の音との高さの比率みたいなの全く考えられてなかった
ここでさっきのセントっていう単位が出てくるんですけど
純正な完全5度最も美しく響く3対2の周波数比になるための5度の音程っていうのは702セント
正確に701点なんとかって小数点がどんどん続いていくって感じなんだけど
約702セントになる
だからさっき100ずつ刻みだったけど700よりちょっと広いんだね
平均率では5度の音程ちょうど700セントとして考えるから
2セントだけ広い
これ水素音楽やってる人聞いたことあるんじゃないですか
1度がコーンがあったとして5度を高めに取るみたいな話
これ水素音楽やってる人1回は多分管楽器やってる人1回聞いたと思う
5度を高めに取って3度を低めに取るんやみたいな話
その辺は割と純正率の方が考え方近いかもだけど
当時全然意味わかんなかったけど
純正高度は約2セント広いっていうことになる
そこでさっきの音列C G D A Eって取っていったみたいな話に戻ると
最初のCから右側にどんどん取っていった
例えばGシャープと左側下がる方にどんどん取っていったAフラット
イメート音
名前は異なるけど今では同じ音として定義されてる音で誤差ができるんです
24:09
単純計算で12音×2セントで23セントくらい離れてしまってる
Cから次のCにたどり着くまでに
これが何を意味するかというと平均率だと半音を100セントと定義したと思うんですけど
そこで4分の1半音を離れてしまってる
そうだよね
2×12くらい高くなっちゃってるから
100から見ると24
4分の1は高くなってる
もともと純正な5度きれいになるように並べてたのに
間違った方の音を使って5度作っちゃうと不協和音というかうねりが出る
汚い音になるわけですよね
ここで今我々がやってる最も美しいとかうねりとかは
観音的なものではあるにはあるけどこれは周波数的に物理的に決まってるものなんだよね
波形が美しいとかっていう方が近いかもしれない耳手触りというよりは
最も純正な音からするとうねりを伴う不協和な音になってしまうっていう
波の関係で要はぶつかり合うか完全にぴったり合うと重なり合って
波が重なり合って要は響くっていうわけなんだけど
結果としてそれを一応この場合は美しいとかうねりとか表現させていただいている
うねりは音の波的には割と波形的にも多分波の干渉とかそっちの話になってくると思うんで
うねりという言葉はあれにしても美しいというのはそういう物理学的な美しさっていうところですね
だからこれっていうのはつまり5度の進行だけで曲作る分には美しく聞こえるけども
和音とか作ろうとするとすぐ破綻してしまうというか
ましてや転調なんか出来ようもない話になってきちゃう
27:02
使いづらい音律だったわけです
最初の頃は楽器とかも存在しない状態で声で歌みたいな感じでやる分にはそういう伴奏もないからできたんですけど
だんだんオルガンとかが出来始めてきてそういう時に使いづらいなあということになってしまったので
さてどうするかという時に次に生み出されたのが純正律
純正律は聞いたことある人多いんじゃないですか
これは弦楽器の人とかも割と聞いたことあるかなという感じなんですけど
ピタゴラソン律って完全5度の響きは美しくて他の音も大体それっぽい場所に入っているけども
まあ本当に大体だからそうやって破綻する場所がどんどん出てきてしまうというところだったから
少なくとも主要3和音1,4,5ぐらいはちゃんとうまいこと作れるようにしようじゃないかという
1度から始まる和音4度から始まる和音5度から始まる和音要はトニックサブドミナントドミナントね
そうですねピタゴラソン律の方だとちょっと紹介できなかったんですけど
3度が不協和音ってなっちゃうっていうところもあったんで
そこの3度を綺麗にしようというのが純正律の改善点ですねピタゴラソン律から
じゃあこっちはどうやって作っていったかというと
さっきと考え方はちょっと一緒なんだけど
主要3和音で使う音の和音だから
1の和音だったら例えばドミソとか
4の和音だったら
ファラレ
ファラド
5だったらソシレ
の周波数比を最も綺麗にするように並べて他の音はそこからの相対的な位置で決めようという
30:01
さっき一番綺麗な5度の周波数比が3対2っていう話だったんだけど
この1度3度5度の周波数比を4対5対6にしようという
という風に決めましたこれはメジャーコードの話です
2対3の比は維持しつつ間に1個入れるっていう感じ
4対5対6で
最も美しいとされる1、5の関係性702は崩さず3の位置を調整したんだ
あれをさっきと合わせると2対2対5対3になる感じに入れようという
だからどうやって作ったかというと
Cの超音階でメジャーコードで考えると
Cの5度上にG
超3度上、3度上にEをまず取って
その後Gの5度上にD
Cの5度下にFを取る
超3度上に作ったEの5度上にB
Fの超3度上にAを取る
っていう感じで
それをまたさっきと同じようにオクターブを揃えると
メジャーコードのドリミファソラ指導ができる
今見失った人のために簡単に言うと
ドミソ、ソシレ、ファラドを並べると
ドリミファソラ指導が網羅できるということですね
正確にそこだと
そうですね
取る順番は別として
半音階を省略するけども
同じような感じで作っていくと
純正律の音律が完成するんですけども
たださっきメジャーコードっていう話をしたんだけども
これはややこしい話で
今回マイナーコードだとちょっと変わってくるんですよね
真ん中の超3度が単3度になるから
33:05
若干低くなるんですね3音が
だから周波数引いていくと10対12対15になるっていう
掘り方が全部変わっちゃうのか
だから多分あの
さっき吹奏楽で3度低めに取るみたいな言われたっていうのは
マイナーコードの場合その純正律で考えるとちょっと低いんですよね
4対5対6と10対12対15で
ラジオ的に口で説明してもちょっとややこしいかなとあれなんだけど
超音階で4対5対6だと3音が周波数的にちょうど真ん中に来るんだけど
10対12対15だと真ん中で若干低いんです
こっちであれでさっきの超音階で当てはめると
10対12.5対15になるはずだから
比率的に0.5下に取ると綺麗な単音階ができるっていう
いやーむずいなこれ
そう
今セントでちょうど12等分で平均律とかやってますけど
昔のほうがよっぽどややこしいことやってた
でも数字的にやってたんだな
昔の調律とか頭おかしくなんない?
頭おかしくなる
さっき言った話だと
CAFGの1・4・5の和音から音を取ったっていう話だったんですけど
そうするとその1・4・5で第3音で取る音っていうのがある
説明が難しいけども
ドミソだったらミだし
ファラドだったらラ
ソシレだったらシ
音も影響を受けてちょっと超音階と単音階で変わるっていう
メジャーで取った時とマイナーで取った時の
影響を受ける音が3つある
36:03
変わっちゃうんだよね
根音と第2音第4音第5音
Cメジャースケールで行くと
ド・レ・ファ・ソ・ア
完全誤同基準にとってるから全く一緒なんだけど
第3音6音7音は
ミ・ラ・シは超音階と単音階のメジャースケールマイナースケールで変わっちゃうっていう話ですね
だからこれ転調とかできないんじゃない?
そう
これはだって超変えたら並び方というかそれぞれ音がちょっとずつ変わっちゃうんだから
そもそもここも隣り合う音同士で音取ってないから
隣の音の波音の差が
波音の差112で固定か
超音全音の差
ドからレみたいな全音の差が
182セントか204セントで2種類あるんですよね
小全音とか大全音とか呼ばれるらしいんですけども
だからそのせいで平均率を知ってる我々からすると
普通に音階でドレミファソラシドとかって弾くだけでもなんかちょっとガタついて聞こえちゃうとか
いうのもあって
あと何よりも今言ってくれた転調の部分ですね
もう超ずらした瞬間その全音の差がバラバラになっちゃうから
崩壊してしまうっていう
今やってるドレミファソラシドをDから始めてドレミファソラシドってやったらめちゃくちゃになっちゃうってことだよね
でさらに言うとCメジャーで行くと
この音も第3音で撮った音
撮っていった橋と橋の音
さっきのイメイド音みたいな感じで
撮っていった橋のDとAレとラの完全ごとが680セントになっちゃうんです
680?短い?
短い
短い?
である22セントこれも下がってうねって不協和に聞こえてしまうという
39:06
他の音は例えば同層とか702セントで完璧に撮ってるから問題ないんだけども
撮っていって撮っていってできた結果としてできたところが汚くなっちゃうという問題もあったりで
そっかこの作り方と同層は絶対綺麗だし
ラレは綺麗だしファドは綺麗だけどそうやって並べていった結果
レから見た完全ごとは本当はラの位置にはいない
そう
転調というか曲の進行としてもそうやって制限される部分が出てきてしまう
皆さん今更なんですけどメディラジの自由研究会は目の前に鍵盤を用意して聞いてください
私も今目の前の鍵盤見ながら喋ってるんで
私も目の前の鍵盤見ながら喋ってるんで
そうなっちゃって結果的にピタゴラス音律ほどではないけども曲の進行が調律の制約によって制限されちゃうという
ただそれでも音が綺麗なの確かだし
調律によらない楽器ではいまだにさっき言ったみたいに5度を高く取れとか3度を低く取れとか
そういうことで美しい響きを作れるっていう
比較的今でも使われてる音律でありますね
なるほど
和音は物理学上綺麗に聞こえるから和音単体で見たら使うこともあるのかもしれないですね
実際できるかともかくとしてバイオリンとかだったらフレットレスでその場で音程を微妙に変えられはするので
転調したら転調した先の音の取り方をすれば実質的にそこの辺の制約がなくなるっていう
管楽器も一応決められてはいるけど一気でピッチの上げ下げは若干できるんでその辺の調整もできると
そうですねだから本当に鍵盤楽器とかはその辺の制約もろいに受けてしまうけども
そもそも吹奏楽とかオーケストラとかで微妙な音程を要求されるところがある一因ではあるかもですね
生地できちゃうから
それにしてもこれも使いづらいという話になりまして
42:01
うまいこと調整できないかという話になってきたのが中弦音律っていう
中弦音律
聞いたことあります?
まだ平均率いかないですね
ミーントーンとも呼ばれるやつですね
初めて聞きました
これが実際はバッハとかの時代からドビュッシの時代に至るまで
使われてきたやつです
じゃあその時代のやつって純正律じゃないんだ
そうなんです意外とこのミーントーンの時代が長くて純正律っていうのは
ずっと使う人は使ってはいたものの時代としてはちょっと前っぽいんですよね
じゃあそれこそモーツァルトベートーベンとかはその世界中弦律?
中弦音律で生きてた
中弦音律の話に入る前に賢明な読者長州諸君からは
じゃああれはどうするんだと
急に論文みたいになってる
かのバッハ大先生が出してる平均律クラビアあれはどうなっとんねんと
読者聡明すぎるパターンじゃないかよくある
あの時代に平均律っていう言葉を使って曲を作っとるやないかいという声があるかもしれないんですが
聡明な読者は聡明なことを想定されすぎもんないね
これも初めてでびっくりしたんですけど
語訳らしいんですよ
語訳?
じゃあバッハが平均律を使ってやってたみたいな話って語訳なの?
平均律クラビアっていうのがちょっとドイツ語なんで読み方あるかもですけど
ドイツ語の現代で
Das Wohltemperierte Klavierっていうやつで
英語で訳すとWell Tempered
よく調整されたっていう風に曲名についてるので
それを最初の人たちに
ドイツ語から訳した人たち
ドイツ語から英語に訳した人が
よく調整されたから平均律のことに違いないという
いう風に考えて
45:02
平均律っていう訳し方をしてそれを日本語にも持ってきたっていうところなんだけども
実際はその純正律かと比較してよく調整されただから
この時代によく調整された音律っていくとこの中前音律
しかもその中の
さらに細かく分けられたやつの流派の一つみたいな
Well Temperamentっていう音律が使われてたっていうのが今の見解らしい
この辺はまだ研究が進んでるところらしいから
これが確定ではないっていうところは注釈として入れておきたいところなんですけども
今僕からしたら知らない通説が覆されてるんですけども
意外とその辺の音楽考古学みたいなところもずっと議論を重ねてやってるらしいんで
興味があったら論文とか読んでみたらいかがでしょうか
ほんとどんな話をするんだこれ
話を戻すとそんなわけで
バッハの時代とかも平均律っていうのもまだなくて
この中前音律っていうのを使ってたというところで
この中前音律はどういう音階なのかっていうと
これはもうここからは妥協の歴史になっていくわけですね
使いやすくするために
もう純正な完全五度だ純正な超酸度単酸度だって言っても
それはそこで取っていくと絶対矛盾が生まれてしまって
結果的に使いづらくなってしまうから
どうやって調整していくかっていうところで
その当時のアプローチとしては
完全五度をちょっとだけ狭くするっていう方法を取ってて
これがいわゆる4分の1コンマ中前音律って言うらしいんですけど
じゃあまず完全五度から崩したんだ
そうそもそもが
ただここでは一応超酸度を守ったっていうところはあって
だから超酸度守ってその代り完全五度をちょっと削って
うまいことやりくりしましょうねっていう
48:05
それやったらなんかいろいろ解決するの?
この辺調べまくったんですけど計算式多くてちょっと
調べ始めてから今日この放送に至るまでに理解がしきれなかったから
youtubeなりの解説動画見てくださいっていう最悪な
パターンの渡し方になってしまうんですけど
一応やらんとしていることは
この4分の1コンマ中前音律だと
完全五度を696.578セントに
純正な完全五度が702セントだから
6セントぐらい下げる
じゃあ平均律よりも狭いんだ
平均律よりも4セントぐらい
低い音で取っていくことで
結果的に端の方で生み出される音の調整をしてたっていう
ただこの時代のややこしいところは
一応これが競技での中前音律4分の1コンマ中前音律っていうのが
他にもその流派がさっき言ったみたいにバーってできまくってた時代だから
まあでもなんか聞く限りいろんな解釈が生まれそうな方法ではあるよね
多分いろいろとして使おうっていう時に
私もこの方法じゃなくていい感がすごい
今の場合は調散度を守るために完全五度を捨てたっていう
多分それではなくて完全五度を守って
その間に真ん中をガタガタに
ガタガタというか多少妥協したっていう音律もあるだろうし
実際そういうのもあるし
音域によって今こう
wikipedia見てるんですけど
フランスで流行った音律とかもあって
テンペラメントオルディネールっていうのは
17世紀頃フランスで鍵盤書き用いられた音律の総称であるっていう
ダランベール・ラモ・ジャン・ジャック・ルソーとか
その辺の超古代バロックの人たちが使ってた
51:03
4分の1コンマ中前音律の五度をちょっとだけまた広げて戻したやつだったらしい
だからその辺は過渡期というか
調律し次第みたいな時代だった
でもなるべく和音の美しさを守りつつ
使える音階っていうのを探してた時代なんですね
でもそれが長いこと続いたんだけども
なんだかんだで
多分この流れの中でできたと思うんですけど
それで結果的に今市民権を得ているのは平均律っていう
いきなり平均律に行かないとやっぱりどっか守ろうとしてたんだね
平均律は最初にも言ったけども
1オクターブの間を1200セントっていう風に区切ってそれを100セントずつで等分していくっていう
これなるともう
もうはっきり言ってしまうと
純正律比較すると長3度も完全5度も汚い音にはなっちゃってるんだけども
もうその代わりにどこを起点にしても全く同じ比率になるから
転調が格段にしやすくなったという
だって転調してもほぼ同じ響きが得られるわけだからね
最初にドビッシーの時代から使われるようになったっていう話した
ある種曲がだんだん複雑になりにつれてそういう音律を使う必要が出てきたっていうところかもしれないですね
めちゃくちゃ転調とかをしまくる曲を作る人が
そういう平均律みたいなものを好んで使った結果
それがだんだん市民権を得てきたっていう
この時点でここまで聞くとこの時点で
我々はもうこの今の平均律という中で曲を作ったり曲を聴いてたりする時点伝送してる時点で
完璧な状態の1を一生聴かないことになるんだね
純正な完全語道702セントから見て700セントっていうのがほぼ合ってるじゃんと見るか
いや2セントも違うじゃんと見るかともかくとして
それは物理学的に最も美しい響きではないっていうことですね
この時点でだいぶ罪深いというか根が深い話
54:04
扱いやすさっていうツールとして平均律はこれええやんって広まってはいるけども
果たして選択肢がそれだけになっていいのかっていうところは問題になってくるわけですね
いやーこれはね現在ですね
知らないことが悪いわけではないけどもこれを知らずに曲を作ってるのは本当に
箱庭の中と考えてしまってもちょっとおかしくないのかなと思ってしまうみたいな
いやーこれすごい話だよね
でも意外とちょっと調べるとわかること
ただ割と意外と体系的にまとまってるページとかはなくて
ピタゴラス音律とはってそれだけを解説したページとか
純正律とはみたいなやつとか
こういう風に歴史でまとまってるような話あんまないんだ
少なくともネットにはなかった
音楽とか専攻しててちゃんと学校で学ぶような時にはちゃんと体系だって学べると思うんですけど
だからネットで調べたら純正律が具体的にどのぐらいから始まってるのかとかそういうのはあんまり出てこなくて
だからそういう歴史をちゃんと学べる場があってもいいのかなと
この私のブログとかそういう話ではなくて
ちゃんとした文章として残しとく意義は多分あると思うんだけど
誰も手をつけてないのかもしくは
まあわかんないですけど
書籍になってたまた僕らが見てないだけか
そうですね
まあともかく
平均律というものに支配された我々における問題点っていうのは
一番目にするのは音が濁るってところだと思ってて
日本歌の音程が完全ごとだと2セントだけども
他の音は最大12セントずれてるんですよ
純正な音程からは
多分完全4度かな
数学的な完全4度からはかなりずれちゃってるっていうところがあって
57:03
だからそれでいくら美しい響きの音を作ったとしても美しい響きが得られない可能性があるっていう
いやーすごいぞこれ
ここまでは音の完全性というか響きっていう面に関して話してきたんですけど
もっと重要な問題があるんですよ
これは平均律というよりピタゴラス音律から続く1オクターブイコール12音の仕組みそのものに
内包する問題なんだけども
とうとうこの世界線に疑問を持ち始める
というのもピタゴラス音律も含めてそこから今まで紹介してきた音律って全部
西洋音楽の音律なんですよ
ピタゴラス音律だって古代ギリシャでそこから
純正律とかミントンとか生み出されてきたのも当時のイタリアとかフランスとか
音楽は果たして西洋のものだけのものなのかという
おいおいおいおいおい
来ましたよこれ
例えばで出す国名ではないかもなんですけど
アゼルバイジャンという国がありまして
そうですね
アゼルバイジャンにも民族音楽というものは存在するんです
アゼルバイジャンのこと何も知らないな思えば
アゼルバイジャンにタルっていう楽器があって
ギターみたいにフレットがある原楽器なんだけども
フレットが輪ゴムみたいに芝に巻かれた状態になってて
だから曲によってフレットの位置が変えられるんです
なるほどね打ち込んでないんだ
というのもアゼルバイジャンではオクターブ間
ドから上のドまでの間が17に分割されてるんです
だから
素数じゃん
素数のところに食いつくかともかくとして
17に分割されたから
西洋音楽よりも5個多いんです
いやすごいな
そんなに西洋から離れてもいないけどね
あそこは本当に中東というか西アジアくらいの場所だと思うんだけど
1:00:05
だから曲によってフレットの位置を変えていろんな音楽を弾けるように
そういう民族的な楽器ができてきたわけなんだけども
つまり言ってしまうとピアノじゃ弾けないわけなんですよね
フレットのないバイオリンとかだったらギリギリなんとかなるかもだけども
地元に伝わる民族的な楽器というものを使わなければできなくて
だから最近だともう悲しいって言っちゃっていいと思うんですけど
ピアノとかギターに近い音を弾いて何とか弾いてたりもするっぽいんですよね
そうなんだ
だからもう昔から伝わる民族的な音からちょっと妥協して
やってもいるようで
今例えば日本で桜を演奏するときみたいな時
正しい音では弾けてないんだね
日本ももちろん西洋楽が入ってきた
せいぜい古めに見ても乱楽とかが入ってきた時代
その前からある巡法楽とかは西洋楽なんか知らぬ存ぜぬでやってきた
厳密に言うと中国でも平均率みたいなのができてたりしてたらしいんだけども
それは全くの別流派として
多分それがどれくらい効力を持ってたかっていうのはちょっと
私も調べきれてないんですが
それにしても民族音楽的な
尺八とかで弾くのとピアノで弾くのでは
音が違う可能性があるというか違って叱るべき
なんだけども今やピアノギター
鍵盤楽器調律楽器がマジョリティになってしまったが故に
曲側がそっちに合わせる事態になってしまってる
だってさ僕さ一回その
あのなんだっけ和楽器
なんか音頭作る時に
そのすり金ちゃんちきを買おうと思って
祭林のとかのあれを楽器を売ってる楽器店の見たんですよ
しのぶえについて結構調べてて
買おうか迷ってて両方あるんだよね今の要は純正率
1:03:07
あ違う平均率か平均率準拠のやつと
日本古来の超準拠のやつ
違うんだよね
で今の曲例えば
今のポップとかに取り入れるんだったら絶対平均率方が使いやすいし
いいんだけども果たしてそれは本当にしのぶえと呼べるのかどうかっていう
今両方作られてるし売られてるんですけども
そうだからそっちの
日本時代日本古来の超を
弾いてこそのしのぶえである民族音楽であるっていう
ところはあるんではないかなというふうにも思ってて
まあ強い言葉を言ってしまうと
西洋楽というそのマジョリティによる民族文化の破壊
強い言葉を使うと
たまたま西洋音楽がクラシックという形で
規模が大きくなってそこでのいわゆる
音楽理論というものの体系が広がったことによって
お前もそうだよなっていうふうな押し付けが行われてるんではないかという
お前も平均に使ってるよなっていう
最適化されてるように見えて
12に分かれてるっていうのは誰かが決めたルールって言うこともできるしね
そうだし
そういう芸術の表現に最適化が本当に必要かっていうところにもなってくるし
あんまり絵画の方は詳しくないけど美術系でも
遠近法で2点遠近法でこことここで撮ってみたいな
そこが緻密に計算されてる絵を描く人はそれでいいと思うし
わざと狂わせて描く人はそれでいいと思うし
そもそも遠近法なんてもの存在せずに
あえてのっぺり描くことで味を出してる人もいると思うし
みたいな感じで
音律も個性があって然るべきだと思うんですよね
だから
今そういう考え方が完全に廃れてるわけでもなく
1:06:03
最近のシンセサイザーとかソフト音源とかマイクロチューニングに対応していることを
推す音源も最近チラホラ見るようになりましたよね
それも
そうね
それができるようになってきたっていうのはそういう広がりっていう意味でいいけども
ちょっと今回1時間やっちゃったんで実際のその辺の話は多分
全部触れられないと思うんですけど
その辺の規格がまだ定まってないっていうのはあるんですよ
それはプラグインとしての標準規格としての問題だけじゃなくて
そもそも他の音律にどう対応するかという話も含めて
結局12音平均率とそれ以外になっちゃうどうしても
それ以外っていうのが実際どうやってそれ以外作っていきますかっていう時に
この触りだけ話してもいいかな
そうやって平均率の12音ない音を出すっていうところで出てくるのが微分音っていう
出ました微分音
開始1時間経ってから出す新たに出すワードではないと思うんだけども
微分音って聞くとそのもの知らない
聞くと例えば音の波形化なんかの要素をNG関数として微分したものかとか
そういう数学的に微分を思い浮かべる方もいるかもなんですけど
実際の定義としては音階の中の隣り合った2音間をさらに細かく区切ったもの
ドとドシャープがあったとしたらさらにその間に音を取ろうっていう
微分音は微分音じゃなくて微分音微妙に分割した音っていう
これも役ミスっちゃ役ミスだと思うんだけども
昔の人が役しちゃってからしょうがないですね
だから例えば今の平均率の半音が100セントっていうところからいくと
さらにその間に50セントの位置に音を一個足すみたいなことですね
1:09:03
一応定義としてはそこの音は四分音と呼ばれる
半音のさらに半分だから4分の1だから四分音
さらに25セントの位置に取ると8分音っていう
一応西洋音楽の中でも定義はされてて楽譜の記号としてあるんだよねそれぞれ
シャープフラットみたいな
定義されてるというか西洋音楽というか戦後ぐらいの話にはなってくる
ここもなんか過去にこういう音を使ってみようというところでバロックから行ったらしいんだけど
大衆受けせずに知っていった
でやっとシェーンベルクとかが十二音階っていう
とか無調とかを提唱するようになって
調というものが崩壊していったところで
ここに改めてスポットが当たって
だから最近のいわゆる現代音楽の作曲家なんかを割と積極的に使ってはいます
そうなんだ
言ってわかるかわかんないですけどグロリアコーツとかシュニトケとか
わからないですね
グロリアコーツだったと思うんですけど微分音のためのシンフォニーみたいなそういう複大をつけた高級曲も作ってるぐらい
十二平均率に飼い慣らされた我々の耳では
それを受け入れられないのがちょっと今の反応だったみたいにあんまり市民感まだ得られてないんですけど
強いことも多いですね
自分が思ったより切れてるのかなこの件
わかんないけど
今の現状に
アクセント的にはさっきみたいに臨時記号みたいな感じで半音用の記号を使ってっていうところを使えるんだけど
取り扱いが難しいんですよね微分音って
曲中に一音だけとか数音アクセントみたいに入れるんだったらまだいいんだけど
無秩序に例えば普通の音楽の臨時記号みたいなのに適当にパパパってつけていっても
それは音楽になりづらいというか
よっぽど難しい
それはなんでかっていうと
1:12:00
そもそも平均率の上でその微分音というシステムを使おうとしてるから難しくなっちゃう
そうだよねあんだけ頑張って最適化した平均率度から逸脱した音を使おうとしてるもんねわざわざ
そう
だから
もう微分というか十二音にない音を使おうとするんだったら十二音のシステムじゃないとこで使うっていうのが一番いい
そう
じゃあ何があるかというと
俗に言うN平均率と呼ばれてる
N平均率
この辺はとりあえず頭出しだけして詳細は次回以降に説明するんですけど
このボリュームがもう一個あるんですね
前編中編後編なんで三つあります
半分言ってないです皆さん
N平均率は平均率システムを十二音じゃない音で作ろうという動きですね
だから等間隔に音を取っていくんだけどその流度を変えるっていう
だから一般の平均率を十二平均率とした
場合に半音の間隔100セントとして等間隔に並んでるのを100から増やしたり減らしたりすることで
その平均率というシステムを使いながら全く違う音を使えるようになるっていう
画期的な話なんだけども
二種類あるんですよ
二種類
イコールテンペラメントっていう
この辺は日本語訳もないぐらいの話なので
等間隔に音を作っていくっていうアプローチ
ある音程度にAイコール440Hzだとしたら
例えば間隔を250セントにしようと考えたら
Aイコール440だから
一個上の音が690Hz
セントだから違うか
250セント上に新たな音程を作ってさらに250セント上に新たな音程って作っていくと
最初の音程から2音離れた音というのは250たす250で500セントになって
1:15:06
12平均率でいう5半音差
5つの半音差で完全4度になるんだけども
ドファですね
ただ一個隣の半音は250セントだから
5半音差になるから
12平均率で存在しない音程となるっていう
そうやって2505007501000とかそうやって差を作っていくことで生まれる音律っていう
とこなんだけども
こっちの方法だとオクターブが無視される
2505075010001250っていくから
オクターブになるはずの1200が飛ばされてしまうので
オクターブすらも考えない作り方ができる
12平均率っていう4度体積ってやつがあるけど
それのもっと厳密バージョン
そう
本当にそういうオクターブなんてシステムもいらねえんだよっていうような尖った人たちとかはこっちを使ってる
使ってるんですか
使ってるかとか存在してる
けどまあオクターブは欲しいじゃないって人もいるわけです
まあまあそれはね
でオクターブは欲しいじゃないって要望に応えたのが
イコールディビジョンズオブザーオクターブ
EDOって呼ばれる頭頭文字
誰が呼んでるんですかね
これは割と論文とかもある
そうなんだ
さらに言うと
N平均率っていうとこっちを指すことが多いです
これは結構総称的な感じなの
こっちはオクターブの間の分割の流度を変えるっていう方式なんです
はいはいはいはい
オクターブは完全に固定としてその間を何等分するかで
感覚を決めていくっていう
だから
例えばアゼルバイジャンの音階は
不均等率
音の感覚がバラバラだからちょっと違うんですけど
それと同じように
オクターブ間に17音ある17平均率
17EDOを作りたいなと思った時に
基準音とそのオクターブ上の音の間に
1:18:03
等間隔に16音が入ってくるっていうことになります
だからそうなると
計算すると間隔が70.6セントになるんです
1音同士の
今の12平均率の半音よりも
10分の3くらい低い
低いというか短い感覚になったのが積み重なっていくっていう
半音の70%ずつが
そう
アゼルバイジャンの例を出したんですけど
なんで17っていう例を出したかというと
17から数えて7番目の音程が
半音という言い方もあれだけど
7音上の音程が
約494.1セントになって
あれ?494ってことは
12平均率が完全に4度と近くなる
2aイコール500で
じゃあある意味
何分割しよう
線香に見えて
理にもかなってるってこと
さらに10番目の音程が
約705.9セントになって完全5度と近くなる
綺麗というか
12平均率システムでも対応されるであろう
完全4度と完全5度が
それっぽい音が取れるから
それなり耳障りを現状の
我々の腐った耳でも
保ったまま新たな音を使えるっていうんで
意外と
使われてるって言い方していいか分かんないけども
ビブ音で曲作ってますよって人は
意外と17EDOは使ってる
実用レベルにはあるんだ
今の話聞いてて
学問のための学問感を感じてたというか
それこそ一番最初の
綺麗な和音を作ろうとか
音楽表現のために
みたいなところをやりたいはずが
今の12じゃない分割を作ろうってところが
先に来ちゃわないかなって思ったんだけど
そういうのもあるんですね
実際におっしゃってることはよく分かってて
言葉をオブラート100枚くらい包んで言うと
1:21:03
特にアマチュアの方で
こういうビブ音を使った音楽を発表する人って
あるいはビブ音を使ったよっていう人が多いんです
だから結局は12音階のカウンターとして
市民権が得られてないからしょうがない部分であるんだけど
テクニックが先に来ちゃってるところはあると思うんだけど
今のシステムの応用で使えるような音階だと
本当にうまいこと作れば
何も言わずに発表してもバレないかもしれない
それこそちゃんと音楽やってる人からしたら
変な音があるってすぐ気づくと思うけど
本当に何もかかわらずボケーと聞いてても
普通にいい曲だなって思った曲が実は何音か多いみたいなことはあり得る
それすごいなすごい話だ
17聞いた時尖った印象を受けたけど
そう聞くとえーそうなんだって思いましたね
一番入門編って言われてるのが24EDOなんだけど
倍で?
ちょうど倍
この辺17とか逆に減らした7とかも
割と辻褄が言いやすいっていう理由で使われてるらしいですね
というところで
こっから先のこの微分音とかN平均率っていうのが
一体どのような歴史歩んできたかとか
その辺の話は次回に回しますが
よく調べてるね本当に
まあともかく何が言いたいかっていうと
平均率に縛られた今のシステムっていうのは
皆さんもこれで原罪を据えてしまったから
正しい
正しいというか
そこに対してこの曲も完全な誤同じゃないんだなって思いながら聞くことになってしまう
嫌な纏い方すんなよ
純正な波形じゃないんだな
この曲も綺麗なピアノソロあるけど
これも波形的にはちょっと濁ってるんだなと思っていただければいいかなと
1:24:05
良くはねえわ
知ってるのと知らないのと違いますからね
さっきも言ったように
このシステムも純平均率があるから
誰でも同じように音楽が簡単にできるっていうのはこれの発明なわけですから
あんまり自由すぎたら逆に言っても
今ここに無限に周波数いろいろ鳴る機械があって曲作っていいですよって言われても
ギンギンやっても曲なんか作れないわけで
それはオクターブ12音っていう規律を作ってくれて
それで音楽理論として
ここは何度って言って
ここは緊張感までドミナントがどうこうとかって話とか
そういうのがあるから
例えば誰でもそれっぽい曲が作れるようになってるっていうところはもちろんあって
言わんとしてる方は平均率はクソとかそういうことでなく
それだけでいいのかっていう話のところは最後にお伝えできればと
一時間半これで三分の一です
最後にもう一個皆さんに原罪を背負わせて終わる
どうしたいのにリスナーを
私のようになんかそういう
うわーって気持ちにさせて終わらせる
どうしたらいいんだ
弦楽器バイオリンとかをチューニングするとき
普段はチューナーとかでやると思うんだけど
舞台上とかでやるときとかは大声とか基準を鳴らして
最初にラの弦を取ってからそこから他の弦を合わせていく
バイオリンとかビオラとかチェロとかは
弦が五度同士で並んでるから
アー線を合わせてから五度を聞いて音程を合わせていくんです
バイオリンだったらアーが上から2本目
2線だから上がA線で
A線はアー線の五度差だからその音を聞いて合わせて
1:27:02
下はD線だからアーとDで五度
DとGで五度っていう風に合わせていくんですけど
それで最初に純正率の話に戻ると
平均率の完全合同は700セントだけど純正率は702セントなんです
あれ?でも耳で合わせてるよね
耳で合わせてるから最もきれいになるように合わせると
702セントで取るから2セントずれるんです
でさらに
ビオラチェロとかの場合は一弦がアー線
だからアー線取ってD線に行って
D線から下弦に行って下弦から正弦に
真ん中じゃないんよな
そこで純正な完全合同で取っていくと正弦が6セントずれるんです
だからまあ100分の6っていうのを大きいってみるか小さいってみるかは
まあお任せしますが
まあチューナーで合わせた完全に平均率し正しい音程とは
100分の6ずれてしまってるっていう
もうタモリかお前
世にも奇妙な物語
これ知ってうわやべえと思ったんだけども
最後オチとして
コントラバスなんですけど
コントラバスは隣の弦が4度で
感覚が違うんですよね
今のエレキベースとかと一緒で
かつ音が低すぎて耳で聞いてもよくわかんないから
フラジオレットハーモニクス出して倍音でオクターブで取ってるんです
8度はすべて等しく1200セントであるので
この問題は発生しないんです
自分だけ助かってんじゃねえかよ
うわーってやっぱりコントラバスはナンバーワン
コントラバスよ
やっこNワン
まさにそれよ
それじゃねえわ
というわけで
コントラバスが唯一正しい音を出してるのか
1:30:02
はたまたずれてても気づいてないだけなのかともかく
100分の6とか2とかがどれほど影響するかは正直影響しないと思うけども
どれだけの人がそれを正確に合わせてるかっていう話ですけどね
それに100分の2程度だったら指の置き場所どころか
指のコンディションとかでもだいぶ変わってくると思うので
影響はないと思うというかないけども
おぼえといっても損はないなあっていうところで
皆さん新たな現在を背負わせたところで
信じるか信じないかはあなた次第です
というところで
ここから先の微分等の詳細の話は中編にお渡しします
はいお期待でございます
このラジオの感想はツイッターのハッシュタグめでラジでぜひ呟いてください
ラジがひらがなラジがカタカナです
ご意見ご感想等はメールでも募集しております
メールのフォームの方を作っておりますので
めでラジのホームページのトップページからご参照ください
メールアドレスからの送信の際には
medetai-mail.aprz.xizへ送信をお願いいたします
有識者からのツッコミは募集しますか
この辺ちょっとツキヤキバの知識も多いんで
お前間違ってるぜとかっていう場合はぜひご指摘いただければと思います
今回私ノー弁で収録望ませていただいて非常に面白い話聞きで
全然知らない状態で申し訳なかったですけど
次の微分の時はもうバッチリ
バチバチに学習してきてくれるというところで
期待してます
この回を聞き返しますかね
というわけでサナビ病の話をして
バキバキの平均率の曲を最後にお届けしてお別れしたいと思うんですが
別にこれはうがった見方で見てくれてるわけじゃなくて
普通に良い曲なので良い曲として聞いていただければと思います
東洋町スイートからデルタからデルナという曲を流して
今回お別れしたいと思います
あ、忘れてました
めでたいひそやかそれぞれの活動もよろしくお願いします
ひそやかなんですけど新曲が出ます
1:33:01
高見隆さんと私ひそやかピアニストの小山悟のユニット
チームポールスター久々に曲を出します
高見隆さんの初のシングルアノニマスという曲が
カレンダーで言うと
6月の17日木曜日に
YouTubeでプレミア公開そして配信開始がその後になります
さらに今回は動画を作っていただいて
ボンザさんという方が作っておりまして
私もすでに見させていただいてるんですが
とんでもない作品になっております
ぜひぜひプレミア公開
間に合わなくても後々サブスクと
YouTubeぜひご覧になってください
よろしくお願いいたします
ひそやかは変曲です
めでたいのほう
今回お話した調律の話とかまた
おそらく前編終わってから長くなるかも
小分けにするかもしれないですけど
めでブログ
私のやってるブログのほうで公開しようと思っております
大体ほぼ内容一緒になるかもなんですけど
口頭では伝えきれなかった部分とか
画像とか入れて保管する予定なので
また完成しましたら報告いたしますぐらいですね
というわけでデルダからデルダお聞きください
第63回今回もご視聴いただきありがとうございました
ここまでの私めでたいと
私ひそやかでお送りいたしました
ありがとうございました
ありがとうございました
動かないこときっと
出れない出られない
神秘の島
足りない渡れない
二つの川
液晶が成長が
平常な形状が
1:36:04
東京の表彰が
01:36:24

コメント

スクロール