00:01
とらえろ!in the sky
高円寺とらんぽりん提出、とらです。
みえin the skyでございます。
とらえろin the skyは、自営業とらと会社員みえin the skyの40代ゲイ2人が、近況、くだらない話、真面目な話、時には相談にのったり、僕とらが経営する高円寺とらんぽりんに集うゲストを呼んだりして、あーだこーだ話す、自然タイム放置対ポッドキャスト番組です。
ep43になりました。
というわけで今日はね、僕とらとみえさんと仲良くしている、いろいろやってるうりさんです。
どうもこんにちは、うりです。
よろしくお願いします。
安売りのうりって言っていいのかわからないんですけど。
そうですね、安売りのうりこと宇野龍介と申します。
いい名前で。
よろしくお願いします。
今回はね、うりはね、結構今まで出てくれた僕のパートナーのひろしだったり、しゅんだったり、仲良い人が多くて、いつか出てもらおうと思ったんですけど、トラスカのちょっと話をみんなでしてたときに、うりは自分が出るんだったらこういうので出たいって言ってくれてたんですよ。
そう、かなり前から。
それをね、今回やってくれるということで、さっき言ったように安売りというユニットだったり、他にムコさんバンドだったり、いろんなバンド音楽活動をしているうりが持ち込んだ企画でございます。よろしくお願いします。
よろしくお願いします。
もう完全にね、僕の趣味というか、ただただやりたいことの場を提供してもらっただけみたいな感じになりますけど。
今日はですね、みえさんのモザイクという曲の考察をしていきたいと思います。
もうなんか、うりを呼ぶならこんな渋い企画にしたくなかったんだけど。
もうちょっと。
いや、どうしてもしたくて。初めてモザイクを聴いたときに、なんだこの曲はと。
そうですね。
もうね、面白くて、最初は面白半分で聴いてたんですけど、聴けば聴くほど本当にすごくて。
適当に、適当には作ってないって思って。
知識なく、作ったと思えないぐらい本当にすごい曲なんですよ。
それを皆さんにぜひご紹介して、皆さんにもね、ちょっとモザイクの良さを感じてもらいたいなというところから、今日は持ち込み企画ということで。
お願いします。
こんな持ち込みある?っていう。
いや、初めてのパターンですね。
じゃあ、ME AND THE SKYの中身が今回の解説でわかるかもしれないということで。
そうですね。
はい、楽しみです。
さっきうりも説明してくれたんですけど、このモザイクというME AND THE SKYが10年以上前に作ったオリジナル曲を、
エピソード8で僕がウクレレを弾いて演奏して、
エピソード8のボーナストラックでオリジナル楽曲を一応紹介してますので、
そちらも聴いていただいた上で、これを聴いてくれた方が多分わかりやすいかと思います。
03:05
それをね、僕らが一緒に飲みの場とかで、うりがすごいモザイクのことを言ってくれたんですよ。
なんだあの曲はって。
あれを流しちゃったの。
がために。
本当に?
うん。
こんなに興味を持たれるとは僕は思ってなくて。
そうですよ。
いやすごい曲ですからね、本当に。自信を持って世に出していただきたいという気持ちです。
それではもううりさん、ここからは今日はうりに任せるんで。
じゃあ早速ですが、モザイクの考察をしていきましょうかね。
この曲は最初にタイトルコールじゃないですけど、3分50秒の気持ち悪い曲ですという入りから始まるんですけど。
1音目から気持ち悪いんですよ。これ本当に。
音色の問題だと思うんですけど、なかなか今のJ-POPでは選ばない音色を多数使っていて、
その組み合わせ方がものすごく気持ち悪くて、
ずっと気持ち悪い雰囲気のまま最後まで一貫していってくれるので、
タイトルコールが短いながらも完璧なんですよね。そこが個人的にはまず上げポイント。
気持ち悪い歌という説明が。
気持ち悪い歌以外にちょっと形容ができないなっていう曲ですね、これは本当に。
あれ全部打ち込みで作ってるんですか?音は。
今は持ってないけど、当時大流行したヤマハのQi10かな?100かな?
っていう?
シーケンサーがあったの。
シーケンサーっていうのは?
シーケンサーっていうのは一応ゴムの鍵盤がちょっと付いてて、
あとは機械で音を一個一個入れていったり、音のパターンがある。
じゃあ音色を変えれるキーボードみたいな印象でいいですか?
リズムパターンがいくつかあって、そのコードを押すとそのリズムパターンで伴奏を鳴らしてくれるようなもの、
簡単に言うとドラムパターンが、ドラムパターンはまだリズムマシーンって別のものなんですけど、
その音をある程度パターン化して流してくれることとして、
簡単に作曲ができますよっていうような機械、ツールですね。
もうね、指を一個押すだけで音色もコードもキーも変えられる。
すごい便利な。
それが流行ってたのか。
三井さんが学生時代の頃にTMネットワークやられて。
清水道子さんに立っては今でも使ってますからね、BGMで。
大ベテランですからね。
このシーケンサーを使って曲を作っていったということで、
結構コードの知識がないと作曲って難しいなっていうのが僕の中ではあって、
おそらくコードの知識があって作られてるわけではないと思うんですね。
お話を聞いた限りでは。
カラオケに行ってご自身で歌を歌って、
でもなんか普通にある曲を歌うのってちょっとつまらないなっていうところから、
06:00
ご自身で作曲を始めたというお話だったので、
おそらくはそこまで深くコードを勉強されてないだろうという上で、
この曲を聞くと、
本当にコードのこと学んでないの?っていうぐらい、
すごい緻密なんですよ、この曲実は。
緻密なんだ。
一般的なコード進行って言われるようなものは、
1度、要はドレミファソラシドって言った時の
ドの音が1、レの音が2。
1、2、3、4、5、6、7、1っていう風に戻ってくるんですね。
コードっていうのは和音なんですけど。
この和音を組み合わせてコード進行っていうのが成り立ちます。
その流れがだいたいセオリー化されてるんですね。
1、4、5、1とか、
基本的にはド、ファ、ソ、ドっていう風に戻ってくると綺麗に曲になりますよ。
パターンがあるんです。
このパターンを無視してるのがこの曲です。
素朴な音楽素人からの質問ですけど、
コードっていうのはギターとか、
僕もウクレレを最近始めた時にコードを弾いたりするんですよ。
C、Gとかで。
でもピアノから入る人ってコードっていう概念はないんですか?
全然ある。
ある?普通に?
そうなんだ。
あるんですけど、
例えばクラシックでピアノに入りますという方は、
あまりコードっていうのを意識しないで練習する人が多いですね。
逆に弦の人の方がコードっていうのを意識して、
弾く方が多いです。
なのでよくあるのは、
ピアノをやる人はコードが分からないけど楽譜が読める。
でもギターをやる人はコードは分かるけど楽譜が読めない。
っていうことでよくあるんですね。
コードっていうのと楽譜っていうのは、
ちょっと感覚的に捉え方が変わっちゃうというか、
そういうところで少し難しい部分を感じるのはあるかもしれないですね。
ピアノをやってる人がGのコードって言われても、
何の構成音なんだろう?
いう風になることは結構ありますね。
結構しっかり学んでる人は、
そうから始まるコードだなっていうのは分かるんですけど。
で、三枝さんはこのモザイクを作った時点で楽器は、
キーボードがちょっと弾けた?
全然弾けない。
じゃあもう本当に。
押さえるだけです。
なるほど。
で、ドラムはやってたんだよね?
ドラムはやってたんです。
じゃあ本当にギターとかは触らず?
全く触らず。
その上でできた歌が?
そうです。
だからギターをやってない、ピアノをやっても楽譜を読んでるわけじゃないし、
コードを勉強したわけでもない人が作った曲。
なるほど。
なんですよね、これはね。
じゃあ実際にちょっとコードについてご説明をしていきましょうかね。
これは音源だとBフラットっていうコードなんですね。
Bフラットだとちょっと1、2、3っていうのが分かりにくいので、
09:00
今回ちょっとキーを変えて解説をしようかなと思います。
Cのコードで解説をしていきます。
Cのコードっていうのは、メイン、中心の音がC?
そうですね。
基準点がC。
Cっていうのはドの音ですね。
一度、ドの音から始まる構成音っていうのが一度、ドの音。
Cっていうコードですね。
CDEFGABっていう並びなので、
Cがドの音、基準だと思ってください。
ここから始まるコードなんですが、
まず一番最初にお伝えしたいのが、
普通はね、この基準になる音って、
その楽曲の中でよく出てくるんですよ。
例えば始まりの音とか、最後の音とか。
要は基準の音なので、それから始まったり、
それから終わったりすると、締まりがよくなるんですよ。
だからその一度っていうコードってよく出てくるんですが、
この曲ね、全体を通してこの一度の音が一回しか出てきません。
そうだよね。CのやつBメロにしか出てきてない。
すごい。
これってめっちゃ珍しい?
めちゃくちゃ珍しいですね。
実際にはこれ単調の曲なので、
Cの長々、要は綺麗な音ですね。
メジャーって言われる音ではなくて、
A、ラの音の単調のキーなんですけど、
それでも本来は一度の音って出てくるんですよ、もっと。
でもこれは出てこないんですね。
だから気持ち悪いんですよ、ずっと。
おさまりが良い音がずっと出ないから気持ち悪いままずっと続くっていう曲なんですね。
まず前提のコードっていうものの前提のお話としてちょっとお伝えしておきたいのが、
マイナーっていうのとメジャーっていうのがある。
この2種類がありますよっていうことをお伝えしておきます。
メジャーっていうのは明るい音っていう風に捉えてもらうといいかな。
マイナーっていうのは暗い音っていう風に捉えてもらうといいかな。
厳密に言うとすごくもっと細かいんですけど、
分かりやすくちょっと紙砕いてお伝えしますと、そういう感じですね。
なのでマイナーが出てきたら暗くなるな、
メジャーが出てきたら明るくなるなという風に捉えてもらったらいいです。
この先ほどお伝えした1度、2度、3度、4度って上がっていくと、
その中でセオリーっていうのがあって、
1度はメジャー明るい音、2度はマイナー暗い音、
3度はマイナー、4度はメジャー、5度はメジャーっていう風に
だいたい使えるコードっていうのは決まってるんですよ。
このコードを使えば綺麗になる。
そこをあえて外すとちょっと面白くなるっていうようなセオリーがあるんですね。
この曲はそのセオリーを外し続けます。
最後までずっと。
具体的なところを言うと、2度、レの音ですね。
12:01
レの音は本来マイナー、暗い音になる音を使うんですよ。
なんですけどこれは終始メジャーの音で使い続けます。
3度の音、ミの音ですね。
これもマイナー、暗い音で使うことが多いです。
なんですけど明るい音をメジャーで使い続けます。
一切マイナー出てこないんですね、これ。
この3度のメジャーっていうのは実はよく使うんですよ。
ちょっとしたアクセントというかスパイスになるような要素の音なんですね。
CのC、F、Gでっていうちょっとスパイスになる音。
で、マイナーだと…っていう音なんですよ。
っていう音なんですよね。
これはすごく自然な流れなんですけど、これが入るとちょっと曲の転換というか
新しい世界に一歩踏み入れるみたいなニュアンスで使われるんですけど
ずっとこの曲メジャー使うんですよ。
なので明るいのか暗いのかが一生わからないままずっとフワフワしたまま進むんですよね。
なので情緒が不安定なんですよ、この曲。
気持ちが一生定まらないまま最後までいくっていう曲なんですね。
で、頭のコードで言うとマイナーの音ですね、まず。
ここまでは普通なんですよ。
これがもうすでに変な音なんですね。
これ2度のメジャーの音を使ってます。
普通だったら…とかが多いですね。
でもこれを使うことで急にここで明るくなるんですよ。
暗い雰囲気の中から明るい雰囲気で、次また…っていうちょっと暗いダークな音が入るっていうので
明るい、暗い、ダーク、ちょっとスパイスが入る、明るい、暗いみたいなのを一生やり続けるんです最後まで。
多分これ作った時相当情緒が不安定だったんでしょうね。
そんな話してましたよね。
曲とか音楽ってその時の気持ちとか心情がよく出るんですよ。
なのでこの時の三枝さんに大丈夫だよ、辛くないよって一言声かけてあげたいですね。
そういう曲です。
そして十何年経ってこんな解説される歌となるとは。
実際どうだったんですか?これ作った時はどういう趣というか。
あんま考えたことがないかも。
確かに気持ち悪いコード進行だなというかメロディーラインだなと思ったけど。
はい、また音楽素人な私がトラからなんですけど、この間テレビで小室哲也さんがGet Wildを作った時に
Get Wildってピアノで言うとシャープとか、基本的にずっとシャープ音を使いまくってて
15:02
最後の大サビの転調でシャープじゃないメジャーな音にすることですごく気持ちよく終わる曲にしたっていうのを聞いたんですけど
この曲もモザイクも転調はするけど、転調してもこの曲気持ちよくはならないんですか?
ならないですね。
逆なんだよね。
逆っていうのは?
先ほどのTKさんの話だと綺麗な音にたどり着いて終わるというところなんですけど
これは本来綺麗なはずのところから始まって、綺麗じゃないところちょっと気持ちがキュッと締め付けられるような音になってそのまま終わるんですよ。
あーなるほど。
より良くない方向に。
っていう曲ですね。
Cメロも転調するんですね。
そうなんです。実はこの曲この先ほどお伝えした2度とか3度とかって本来マイナー暗い音として使うはずの音をメジャーで使っているので
終始転調しているように聞こえるんですよ。いろんなところで転調しているように聞こえるんですけど
実は初めて転調するのはCメロだけなんですね。
でCメロでなんと3度下がってます。
普通2度上がるとか1度上がるとかなんですけど3度下がってます実はこの曲。
でこの曲のここすごいのがね今まで使ってたコード2度とか3度とかのメジャーを使ってたから
転調してもそのコードそのまま使えるんですよ。
だから転調してないように転調してるんですね。
確かに転調先が割とDとか。
そうなんです。同じコード使ってるんですけど実はここ転調してて
途中で戻ってくるんですよ。
そういうこと?
そう。むちゃくちゃ器用なことやってるんですねこれ実は。
普通12341234の次の1で転調するんですけど
これは123412転調なんです。
普通こんなことしないですよね。
だって秋元さんだってAKBの夏の曲ポニーテールとシシュ
サビであれ確か4度下がってるんですよ実は。
下がるんですよねサビってあのままコードのままサビ行っちゃうとすごく高くなるので
キー合わせるためにあえて下げてるんですけど
その転調がわからないように作ってるっていういわゆる神転調って言われる曲なんですけど
これも神転調ですね本当に。
転調したことを気づかせない転調ですね。
もうこれ初めて聞いた時にずっとどこで転調してるのかなってわからなかったんですよ。
コード起こして初めてわかりました。ここだったんだって。
なのでねこれは本当にすごくね知識が深いことが深い人がやるようなことをやってるんですよ。
無知なはずの見栄in the skyさんが当時のね。
天才だなと思いますよ。これに気づいた瞬間。
18:03
この人は天才なんだなと思って。
それを知った上で本当にこの曲のCメロを皆さんに聞いていただきたいですね。
多分気づかないと思います。
こういうことをウリから今見栄in the sky言われて
なんかそういうつもりで作ったわとは思ってるんですか?
ちょっとこのCメロのところは全く曲全般に救いがないんで
ちょっと救いを与えたかったんでそういう意味で変えたらこうなったって感じ。
確かにねCメロ歌詞がCメロだけ明るいよね。
そうなんですよ。この歌詞については後で研究の時間があるので。
そうだろうなと思って今初めて言ってみたんですけど
まだ歌詞の考察はまだまだ先だと思うんで。
Cメロはね確かにここだけちょっとね情緒が変わるんですよ。
ここだけ落ち着いてる明るい曲っぽい。
そうですよね。コードと歌詞がうまく噛み合ってるというか
雰囲気をちゃんと持たせて次のサビに繋げているというか。
Cメロの歌詞明るいけどサビでまた落ちるの?
そうなんですよ。そこをちょっとね。
ちょっと後で。
面白いんですよここは本当に。
情緒大丈夫そうっていうのも歌詞に結構よく出てるんですよねこれね実は。
この曲はコードの話だと最後また転調ね半音だけ転調して最後終わるという大サビでね。
一応大サビはねやっぱり転調すると盛り上がるので
一応やっぱり転調してるんですけどあんまり盛り上がらずに終わるっていうね。
もともと暗いので転調してもやっぱり暗いんですよ。
そのまんま終わるので最後までモヤっとして終わるんですよね曲自体が。
終わった後にうわ気持ち悪い曲だわって。
終わって最初のMCのところですねもう一度3分50秒の気持ち悪い歌っていうところに繰り返し再生で戻ってくるんですけど。
繰り返し再生してるんだ。
ずっと気持ち悪い本当に。
っていうぐらいこの曲はねあのセオリーにとらわれない作り方をしていて非常に珍しいタイプですね。
あとはあの結構面白いなと思うのがですねあの
間奏ですかねイントロのサビがあってAメロに繋がるところとかってメジャーマイナーメジャーマイナーっていう風に暗い明るい暗い明るいっていうのをね
同じコードで繰り返すんですよ。
モザイクだ。
っていうねこれは明るい暗い明るい暗いっていうのでやってるんですけど
これも6度本来コードとしては使うのはラの音ですね鍵盤で言うと。
これはセオリーとしてよく使われるところをアクセントとしてメジャーにするっていうのはよくあるんですよ。
21:06
あるんですけどこれをむちゃくちゃ多用するっていうねこうやってっていうのをやってて
今うまくブリッジを効かしてるというかAメロにうまく繋げてる。
気持ち悪いんですけどだいたいその間って落ち着いちゃうんですよね繋げる時って。
それをうまく緊迫感を持たしたままAメロに繋げるっていうことをここでうまいことやってますね。
メジャーマイナーメジャーマイナー。
気持ち悪さは持続してるんですよ。
サスティナビリティですね。
なので気持ち悪さのサスティナビリティですね。
気持ち悪さを作るプロなんだねきっと。
多分どうやったら気持ち悪くなるかっていうのは感覚的に持ってるんでしょうね音として。
感覚としてきっと。
もともとあってそれを形にしたらこうなったっていうことなんですよね。
今の説明だとミエさんが気持ち悪い人間なんだとちょっと勘違いされる可能性はありますけど
そこに対して何か弁明はありますか?
ありません。
よかったじゃあ合ってましたね。
安心しました。
なんかさ気持ち悪い歌ですって今回ね前振りで言ってるし
音楽活動やってる人たちもすごく自分の中で冒険した歌ですって聞いたら
いやでもいつもとそんな変わんないんじゃないって歌を結構聞いてて
このモザイクに関して言えば気持ち悪い歌ですって本人が解説して
ちゃんと気持ち悪いからすごいなって思ったんですよ。
そうですね。
自覚がちゃんとできてるというか
自分の気持ち悪さをよくわかってらっしゃるんだろうなって
そうですね。
ちなみに最後はね面白いことに逆になるんですよ。
最初はメジャーマイナーだったんですけど
最後はマイナーメジャーで終わるんですよ。
最後だけ変えてるんですね。
このアクセントがまたいい。
凝ってるんですね。
すごい凝ってるんですよこの曲。
なんで最後だけ変えたんでしょうね。
でも確かに最後変えることによって明るい雰囲気で終わるんですよ。
最後だけ。
なんか一瞬だけ救われたような気がするんですね最後の一瞬でね。
ちなみに最後に鐘がね恐ろしいほどラッシュで流れるんですよね。
ゴーンゴーンって流れるんですけど
ちょっと教会を思わせるというか
天に召します神々のみたいな
そういう雰囲気がありますね宗教的なね。
多分ねこれねオーメンです。
私がよく見てるオーメンのイメージです。
あーなるほど。
ホラー映画好きだもんね。
そうそうゴーンゴーンゴーンって。
最後ね。
終わり方すごいもんね。
歌い切った後に瞬間的に鐘の音がガンガン鳴って終わる。
かぶせてそうなって終わるので。
あれ怖かったな。
鳴らすんだったらあともう一小節ぐらい行くだろうなっていう手前で終わるんですよね。
同時にキレが一緒なのでより気持ち悪いというか。
もうちょっと欲しいなーっていう気持ち悪さが残るんですよね最後ね。
尺としてもね。
余裕を持たせて終わらないのでここで終わりかっていう。
24:04
それも狙ったんですね。
狙ってはないけどそうなりました。
この方が気持ち悪いかなと思って。
今後的に気持ち悪い人なんじゃない?
言っちゃってる言っちゃってる。
気持ち悪いという。
不安定な音の作りをするとこうなったということです。
感覚的に分かっている気持ち悪さがどういうことなのか。
音とか間とか歌のふわりとかもそうですけど。
気持ち悪さを分かってないとこうはならないんですよね。
気持ち悪さのマエストロですね。
褒められてるのかな?
僕は天才だと思ってますよ本当に。
ちょっと行動の難しい話をいっぱいしたのでちょっと歌詞の話もしたいなと思うんですけど。
これ終始タイトルがモザイクなのでここが主題なんですよね。
モザイクとは何なのかという話で進んでいきます。
最初のイントロのサビのところで形を変えていくモザイクという話が出てくる。
このモザイクは一体何なのかということで考察は進んでいきますね。
結論から言いますが僕にはこのモザイクが何なのか分かりませんでした。
分かんなかった。
モザイクって何?って。
おそらく心情とかパーソナリティとかアイデンティティとかそういうことなんだと思うんですよ。
でも答えが出ないんです最後まで。
つまりあれですね。最後に結果を出さないで終わって読者に感想を求めるタイプのエヴァンゲリオンみたいな曲ですね。
エヴァンゲリオンもアニメの時は最後何も答えを出さずに終わってどういうこと?
この曲はエヴァンゲリオンのテーマソングですね。
そんなテーマソングって。
本当に真実みたいですもんね。
これですとは言ってないもんね。
モザイクっていうのはタイトルが先行で決まったんですか?この歌は。
いやどうだったっけ。
歌詞書いて書き上げてじゃあこの歌詞だからモザイクでしょって思った。
曖昧な自分みたいなことをモザイクと表現してるのかなっていう考察ができるようにしたってことですよねきっと。
本人はそんな考えてた。そこまで考えて作ってるわけじゃないと思うんですが。
でもそう言った方がきっといいよ。
そうか。
才能ありそうに聞こえるから。
本当?じゃあ何パターンか作った結果これが一番いいかなと思ってこれにしました。
うっす。
急に薄くなったね。
きっとあれですよね。おそらくこれ思春期の頃の曲なのかなと思って。
これね20歳ぐらいの時の曲なので。
そっかもっともっと27年前の歌なんだ。
不安定な自分というか将来への不安とか自分って一体どうなるんだろうとか自分は何をしていったらいいんだろうみたいな気持ちが変わっていって自分がねじ曲がっていってしまったりとかするその心情を歌った曲。
27:11
そのおそらく自分自身がモザイクなんだろうなと思うんですよね。
なんか27年前ってそれこそエヴァンゲリオンの年じゃない?
でも俺エヴァ全然見てないよ。一回も見てないもん。
じゃあエヴァの方が影響されたかもね。
可能性ありますね。
いやいやいや普通に言いすぎ。
庵野さん聞いたんじゃないかなこの曲もしかして。
そんなわけないじゃん。
シンジくんどういうタイプのキャラにしようかなっていう時にモザイクを聞いてこれだってなった可能性がありますね。
だってシンジくんなんですよこれ本当に。
そうだね。
サビの歌詞がねたどり着いたあの日考えればキリがないすべて奪い去る前に形を変えていくモザイクって書いてるんですね。
すべて奪い去る前にって何を奪うんでしょうねすべてって書いてますけどね。
これがねわからなくて一生モザイクの答えが出なかったんですよ。
これは何なんですか。
何なんでしょうね。
すべてっていうのは何を奪い去ろうとしたんですかこれ。
何でしょうね。
あれですかあの左手に封印された蛇流がみたいなそういうやつですかこれ。
ではないと思いますけど。
作った本人がこんなにこだわりがないものを他社からすごい言われてるの面白いな。
この辺がね結構難しい歌詞で他のところはね情景描写が多いんですよ。
特にAメロとかコンクリート色の空が割れて悲しみだけここに降り出すこれ情景描写ですよね。
ブリッジとしてあるような歌詞ですよね。
BメロもBメロはねちょっと全然意味がわからないんですけど。
やがて運命に近づいた優しい言葉も届かない失った心のそばに漂っていた
これどういうことですか。
これなんかもうあれですか夜空の向こうパターンですか。
なんかワードだけ切り取ってあの歌も意味ないらしいかな。
まあ意味がないっちゃ意味がないけど基本の軸にあるのは
真っ当な自分がいてそしてやばい自分もいると。
その二人の自分が攻め合ってる。
それ分かりやすいですね。
なるほどなるほど。
ここが気になって。
どれが気になる。
Aメロのマユのベールを被ったまま二度と自分を見せない。
その後に感想があってそこからこれから僕が今まで生きてきた全てを見せてあげるよって逆のこと言ってるんです。
そうなんですよ。
基本二人いるんです。
それでね今納得しました。
イントロからサビにつながるAメロですね。
30:00
サビにつながるブリッジでAメジャー、Aマイナー、Aメジャー、Aマイナーって繰り返すのはそういうことなんですね。
二人の自分が攻め合ってるんですねこのコードでね。
深いですね。
意外と深いですね。
今のでめちゃめちゃわかりやすくなった歌詞が。
そうですね理解できました今ので。
このBメロとかっていうのはちょっと暗い自分というかちょっとアウトローな自分がいて優しい言葉もそこには届かないんですよね。
明るい方から見るとそうだよっていうことですよねきっとね。
それぞれの視点から歌ってるんだこの曲は。
だからちょうちょ不安定なんですねこの曲の歌詞って。
すごいちゃんとアーティストじゃん。
なるほど。
何これ。
面白いなと思いましたね。
俺もやっとこの歌の意味をちょっとうっすらわかりかけてきてる。
この2番のAメロはね先ほどトラさんもおっしゃってましたけど。
眉のベールをかぶったまま二度と自分を見せない。
これはだからその暗い方の自分ですよね。
うちにこもっちゃった方の自分ですね。
で間奏を経てCメロで先ほどコード進行がちょっと明るくなりますよと転調してね。
明るくなりますよという話をしましたけど。
ここはもう明るい自分なんですよね。
これから僕が今まで生きてきた全てを見せてあげる。
全く逆のこと。
コードと歌詞がうまくリンクしてるんですよねここは。
いやすごい天才ですね。
天才でした。
いやすごい。
そこから後また戻るんですけどね。
暗い自分にね。
でもね暗い自分に戻るんですけど
転調して最後にちゃんとメジャーコードで終わるっていうところがやっぱり
本当の自分っていうのはそのうちにこもった暗い自分ではなくて
それを見てる明るい前向きな自分なんだなっていうことを最後に表現してるんですよね。
この最後のコードで。
最後明るくすると昭和っぽく終われるんですよ。
最後暗くすると全く救いようがなく終わっちゃうんで
気持ち悪いから100%残っちゃうんで
100%残らないほうがいいかなと。
気持ち悪さの中にもやっぱり綺麗なものがあって
多少そういうのがあったほうがいいかなっていうところですね。
なんか面白いですねこの歌。やっと興味持ってきた。
コードと照らし合わせてみると
この歌詞の意味もすごくはっきりとわかってきますね。
いや面白い。すごいですね。
僕が僕で亡くなる前に消えたいと願ったあの夜と
言っている一人がいて
全てを奪い去る前に形を変えていくモザイクという人がいて
二人。多重人格だとしましょう。
何人かいるかも。
僕が僕で亡くなる。
33:01
もう一人側になりそうだから
闇に足引っ張られて消えたいと願っているのと
その消えたいとなる前に形を変えたいと
前向きな人がいるみたいな。
同じ人ではないんです。
面白いな。
自分の中ですごい葛藤している曲なんですよね。
中学生に聴いてほしい。この曲は。
思春期の頃の。
中学生に歌うか。
中学校の音楽の教科書に載せたらいいんじゃないですかね。
ダメだよ。これ載せたらダメでしょ。
卒業式で歌ってもらうとかね。
いいかもしれない。
卒業式で。
林玲奈さんの息子は中学3年でバンドやってますよ。
カバーしてもらいましょうよ。
まず聴きたい。もう一回聴きたくなるかどうかは別ですよ。
そもそもお母さんの歌が癖が強いと言っている息子にこの歌聴かせるのは。
同じくらいじゃないけど相当癖強いそうなんですね。
トラフェスにお呼びしてそれこそ演奏してもらうとかね。
いいじゃないですか。
この歌生で披露する時にウリにも頼っていいんですか。
もちろんもちろん。やりたいです。
すごい良い曲ですからね。もちろんやりたいですよ。
やらせてください。
本当は音色とか言及したいところがいっぱいあるんですけど。
これ話しちゃうとたぶんあと1時間ぐらい喋っちゃうことになるんで。
あんまりちょっと細かいことは言いませんけどね。
詳しくはウリに直接会った時に。
1つだけこの音色のところで言うと僕がすごく好きなのは
この2番のAメロのところ。
眉のベルをかぶったままっていう歌詞なんですけど。
歌の中では眉のベルをって言うんですよ。
その後に鐘の音がゴーンと鳴るんですよね。ベルの音が。
歌詞と違うんですけど歌い回しでベルって言って
それをうまくここにねじ込んでるっていうところが
言葉遊びがすごいなと思って感動しました。初めて聞いた時。
歌詞わからなかったんです。
ベルをって言ってると思ってたんですよ。
ちゃんとした歌詞を聞いた時にベルっていう風に書いてて
たまたまです。
たまたまって言わないほうがいい。
狙いましたよね。これね。
最終的にはそうですね。
ここは個人的にはすごく好きなんでぜひ皆さんに聞いてほしいなって。
写真とか入れてないもんね。
今日の配信のエンディングにももう一回流しますので
もしそこまでたどり着ける人は聞いてみてくださいね。
今日はね聞く人少ないと思うな。
少ないもん。
これちゃんと再生されてたらすごいです。
実際には音楽をやってる人からすると
やっぱりちょっともっとここの解釈はこうだよとか
いろいろあると思うんですけど
そこに砕いてお話をしたんで解釈が違うとか
いろいろあるかもしれないですけど
細かい話は別途直接一緒にぜひしましょう。
36:01
はい。
というわけで
本日は以上になります。
超特別感でした。
こんなトラスカがあっていいのか。
いいんだよトラスカだから。
これはね僕とウリーの共通の友達は
結構ざわざわする回になったと思います。
いやー再生回数伸びないだろうなー今回。
伸びないと思う。
これを聞いてくれる人がいたら本望ですよ。
サンもピもください。
今回はエンディングも特にお便り申し込みも言いません。
最後にまた改めてモザイクを流して終わりにしましょう。
そうですね。
ゲストのウリーさんありがとうございました。
ありがとうございました。楽しかったです。
じゃあ久々に曲振りをみえさんお願いします。
はいでは改めまして
未来in the SKYでモザイクをお聴きください。
黄色の空が割れて悲しみが降り出す
やがて運命に近づいた
優しい言葉も届かない
失った心の傍に漂っていた
叫び続けたけど聞こえるはずもない
僕が僕でなくなる前に
消えたいと願ったあの夜
二度と自分を見せないで
39:28
僕が今まで生きてきた
全てを見せてあげるよ
叫び続けたけど聞こえるはずもない
僕が僕でなくなる前に
消えたいと願った
見ついたあの日
考えればきりがない
全て奪い去る形を変えてゆく
モザイク