萎縮の克服
若い頃は萎縮しやすいタイプで、すごい人とか偉い人とか、そういう人たちの前に来るとすぐ萎縮してしまったね。
そんな自分がまた大嫌いで、自分に自信が持てなくなって、より一層自己嫌悪に陥ってしまうみたいな、そういう性格だったんですけど、今でもやっぱりそういう気は多少は残ってます。
ただ、昔ほどは全然萎縮しなくなったので、今回はどうやって萎縮せずにいられるのかという話をしていきたいと思うんですけど、やっぱりこのセルフイメージってすごく大事なんですよね。
自分のセルフイメージが低いと、それに見合った現実ができてしまうので、高い理想を実現したいのであれば、セルフイメージも上げていかないといけない。
でもそういう他人の前に出たときに萎縮してしまったら、セルフイメージと差があってしまいますよね。だから欲しい結果が手に入らないというふうになるわけです。
例えば自分がビジネスをやっていて、自分よりも実績がすごい人の前とかね、キャリアが長い人の前に出ると萎縮してしまうみたいな、そういうことがあると思うんですけど、
それではなかなかね、そういう欲しい現実というのは手に入らない。セルフイメージは上がっていかないということですね。
この萎縮してしまうということを考えるときにですね、一つ覚えておいたほうがいいのが、ハロー効果というね、そういう心理的な効果があるわけですね。
ハロー効果というのは要するに人間の一部だけを切り取って、あたかも全体であるかのように考えてしまうものをハロー効果と言います。
例えば芸能人とかアスリートとか成功者と呼ばれるような人たち、そういう人たちってすごい輝いて見えますよね。
で、もうすごい人なんだって思ってしまいがちですけど、ひょっとしたら家で家事のことで奥さんに怒られているかもしれないわけですよ。
我々と同じような悩みを抱えたりとか落ち込んだりとかね、そういうことをしているかもしれない。
だから結局普通の人間なわけですね。でもそれがやっぱりその一部すごい部分だけを切り取られて、
そういう表に出るからなんか全体がすごい人みたいに見えるんですけど、実は普通の人みたいな感じになるわけです。
例えば街中を歩いていて、どの人がお金持ちでどの人がお金持ちじゃないかってわかります。
あからさまになんか高級ブランドとか身につけていたらお金持ちなのかなってわかるかもしれないですけど、
真のお金持ちで非常に質素で普通の格好しているって言われてるわけですね。
だから普通のおじさんみたいに見える人が実はものすごい大成功者でどっかの経営者だったりとかするわけですね。
でもそういう予備情報がないから普通のおじさんに見えるわけですよ。
でもそこに誰もが知っている大企業の社長みたいな肩書とかが付いた瞬間にこの人はすごい人だっていう風に見方が変わるわけですね。
その予備情報が入ることによって。
それまでは普通のおじさんですよ。見た目も普通のおじさんだし別にイケメンでもなんでもないしみたいなね。
だからそういうところで一気に相手の見え方が変わってくるというか、
どこどこ企業の社長なんだって聞いたらすごい人だってなるじゃないですか。
今まで普通に見えてたおじさんがね。
みたいなことが起こるわけです。
だから結局のところですね。
そういう萎縮してしまうとかっていうのは人間の一部だけを切り取ってそういう風に思ってしまっているということです。
知名度と影響力
彼らも一人の普通の人間なわけですね。
そこにそういう予備情報が乗っかってくることによってそういう風に思ってしまう。
すごい人だっていう風に考えてしまう。
例えば僕は海外に住んでますけど、海外に住んでますっていうだけでなんかすごいなっていう風に思う人もいると思うんですよ。
すごいねって思うかもしれないですけど海外に住むなんて全然すごくないし普通なことなわけですよ。
海外に住んでみたらわかりますけど全然普通なんですね。何もすごくない。
例えば英語が喋れますとかね。英語喋れますって聞いたらすごいって思うじゃないですか。
もちろんそれは自分の努力で身につけた人はすごいですけど、
例えばうちの息子みたいに生まれた時から海外に住んでてローカルの環境で生まれ育った人間っていうのは英語が喋れて当たり前なんですね。
だけど英語がペラペラ喋れるっていうだけではすごいっていう風にね。
特に日本人の人は思うと思うんですよ。
でもその英語喋れる人も普通の人だしグータラだったりとかするわけですよね。
でも英語が喋れるっていうだけですごい。それで萎縮してしまったりとかっていうことがあるわけですね。
あるいは芸能人とかわかりやすいですけど、芸能人も結局一人の普通の人間なわけですね。
それがテレビに出るっていう仕事をしている普通の人間なわけです。
悩み苦しみとか欲にまみれたりとかそういう人間らしいところもいっぱい持ってるわけですね。
ただその仕事の環境がテレビに出るっていうことをしていることによって
なんかそこがちょっと深刻化されてすごい人みたいな風に思ったりするわけです。
我々は個人で情報発信をしているからあんまりそういう露出度が高くないんで無名だったりしますけど
芸能人とかっていうのはいろんな事務所の人だったりとかね
様々な関係者がプロモーションしてくれて一気に全国でね
名前が広まるから有名人みたいな感じですごくなったりするんですけど
元を正せば例えば一人の男の子だったり一人の女の子だったりとかね
普通のおじさんだったりとかするわけですね。
だからその普通のおじさんが例えばじゃあ何でもいいですよ
じゃあどっかのね中華料理屋の普通のおじさんだったとしますよね。
その人なんかあんまりすごいなって感じしないと思うんですよ。
普通のね一般的な認識として。
でもその人が何かじゃあメディアに取り上げられてね
すごいテレビにバンバン出るようになったら
今まで普通のおじさんだった人が一気になんかすごい人みたいな風に思えたりするわけですよ。
でも本人の中では何も変わってないわけですね。
だからそういう風に余計な予備情報を省いていくというか
本質を頼ればみんな一人の人間でね
小さなことにクヨクヨしたりとかね
欲に流されたりとかぐだらで過ごしたりとかね
奥さんに尻に敷かれてたりとかそういうことがあるってことですね。
そう考えると自分もねあんまり意識しなくていいんじゃないかなっていう
型書きとかステータスとかそういうものに意識してしまってるってことですね。
さっき例えばねテレビに出るっていう風に言いましたけど
このハロウ効果を強めるものっていくつかあるんですね。
一つはそういう知名度。
有名ってだけでなんかすごい人っていう風に思ったりするわけじゃないですか。
だから芸能人がすごいなと思うのは知名度が高いからすごいと思うわけですね。
そういうメディアに出ているっていうだけですごく影響力が大きくなる。
もう一つのハロウ効果はお金です。
お金持ちって聞いただけで急にすごい人みたいになるわけじゃないですか。
さっきも言ったみたいに普通のみなりの普通のおじさんだった。
普通のおじさんじゃんこの人って思ったかもしれないけど
価値観の形成と影響
どことこ企業の社長ですって聞いたら一気にすごい人ってなるっていうのは
お金持ちっていうものを予備情報が乗っかることによって一気にすごい人っていう風に思う。
だからこれで一気にハロウ効果が強くなるわけですね。
影響力も大きくなると。
そういう様々なものがあるわけですね。
これって結局何に価値観を置いているのかってことだと思うんですよ。
例えば日本だったら野球がすごい盛んですよね。
野球選手プロ野球選手大谷翔平とかああいう人たちってすごいなって思うじゃないですか。
でもじゃあ野球がマイナーな国で野球がめちゃくちゃ上手い人はどう思うかっていうと
なんかちょっとスポーツが上手い人かなみたいな風に思うわけですよ。
例えばカナダも野球は盛んなんであれですけど
カナダとかだったらホッケー選手がやっぱすごい人気なんですね。
スター選手みたいな感じです。
でも日本でアイスホッケー上手いですって言ったら
ああそうなの?ぐらいじゃないですか。
全然違うわけですよ。
それは何に価値観を置いているのかによって変わるわけですね。
例えばインドに行けばね
野球よりもクリケットの選手の方が人気があったりとかするわけですよ。
インドで野球上手いですって言ってもふーんぐらいだけど
クリケットのプロ選手ですって言ったら
うわあすごいねってなるわけですよ。
逆にその日本でね
クリケットすごい上手いプロがないと思いますけど
プロ選手ですって言っても
ああそうなの?ぐらいじゃないですか。
何に価値観を置いているのかによって
そういう相手に対する影響度というか
自信を持つことの重要性
そういうものが印象が変わってきたりするわけですね。
何かの一部分を切り取って我々はビビってしまってる。
そしてその自分が何かに価値を置いてるからビビってしまうわけであって
逆に価値が置いてないものに対して
私はこれのすごい人ですって言われても
あんまりそれに恐れることはないわけですよ。
だから我々も同じように
一部どっかすごいところがあったりすると思うんですね。
例えば自分はそういう
何か教えるっていうスキルがものすごい長けているってなったら
そういう一つ何か自信になるようなものがあればね。
そういう他の偉い人たちの前に行っても
私はスポーツっていう点においてはこの人たちよりも劣っている。
収入に関してはこの人たちよりも劣っているけども
この分野に関してはこの人たちよりも勝っている
すごいんだっていうものがあれば
そんなに意識しなくていいわけですよ。
だからそういう何か自信を持てるものを一つ持つ。
自分だったら例えばコンテンツね。
そういったUdemyとか教えて実績をいっぱい出してきたから
そういう人に教えたりとか
Udemyっていうプラットフォームで結果を出していくから
それが一つ自分の自信につながったりとかするんで
そういう何か自信を持てるものを一個持つ。
その一部分だけで人間を判断しないってことですね。
そうすると意識しにくくなるんで
堂々と人前に出て話したりとかすることもできるんで
全てにおいて自分が勝っているってことはないですし
さっきの大企業の社長も普通のおじさんって言いましたよね。
そのお金持ちレースではすごい人かもしれないけど
じゃあイケメンレースでは全然後ろだったりするわけですね。
だから成功者ランキングでは上のほうにいるけど
じゃあイケメンランキングではもう本当ビリに近いとかね。
どこを切り取るかによって全然印象も変わってくるしね。
何に重きを置いているのかによっても変わってくるんで
そこの考え方自分の価値観とかを変えれば
すごいすごくないみたいなものもなくなる。
結局元を正せば鎧を全部外していけば
一人の生身の人間でみんな普通の人間であるってことですね。
それがわかれば意識しなくなると思います。