才能に関する書籍の紹介
昨日更新した回のお話で、後半は気まぐれFMの才能の回に関するコメントを少ししました。
そこで、才能に関してちょっと面白い本を読んだのを忘れていたので、その点について補足したいと思います。
その本というのが、結構ちょっと昔に読んだ本なので、内容うる覚えなんですが、
ショータイムという大谷選手のメジャーデンの挑戦に関する記事になります。
著者の方は、当時所属していたエンゼルスの番記者の方だったと思います。
その方が、なぜ大谷選手がメジャーデン通りで成功できたのかというのを、
本人の生い立ちやこれまでの経歴、さらには監督とか周囲の選手までインタビューしたものをまとめた本で、かなり興味深く読みました。
私は知らなかったんですが、どうやらこれ2とか3も出ているようでして、
私が読んだのは一番最初の1になります。
その中で、今後大谷さんのようにメジャーデン通りで活躍する選手が出てくるかどうか、もう出てくるかどうか、どう思うかという質問を、
メジャーに関連するいろんな人にインタビューしたという場面で、私が興味深いなと思ったコメントが出てきました。
確か二刀流としてもともと期待されていたものの、結局メジャーでは投手や野手のどちらかに絞ったという選手のインタビューだったと思うんですけれども、
その選手が二刀流の難しさとして挙げていたところが、結構今まで言われていたことと違って面白かったなという感じでした。
よく言われているのは、やはりピッチャーと野手両方やると体の負担が大きいとか、練習時間が実質半分になってしまうとか、そういうところがよく言われているんですけれども、
その選手が述べていたのは、仮に投手と野手、二刀流できるような才能を持った選手がいたとしても、
投手としての才能と野手としての才能が開花するタイミングというのは、ほぼ確実にずれることが考えられるので、
そうなった時点で、先に開花した方の才能にどんどんフォーカスされていくというか、そこを注目して長所をどんどん伸ばしていきましょうというような最適化がされるので、
二刀流という選手が生まれるのは非常に難しいのではないかという話でした。
才能開花の難しさ
これは言われてみればそうだなという感じなんですが、結構抜け落ちていた観点だったなと思います。
子供の頃は多分いろんなスポーツやったりとか、ゲームやったり勉強やったり、スポーツやったりとかいろいろと思うんですけども、
その中で一つ長所が見つかっちゃうと、逆にその長所を伸ばすように周りがフォーカスしていっちゃって、その人の可能性を強めかねない、
そういうところにも関連するのかなと思いました。
よくスポーツ選手を育てる時には、小さい頃にはいろんなスポーツをやらせろみたいな言説があると思うんですけども、
そういう感じで仮に一つメインのと言ってしまうとちょっとこれからかもしれないんですが、
すごく大きな才能が見つかったとしても、その周りのものに対してもどんどんチャレンジして、
ひょっとするとさらに新しい才能が2個、3個で見つかるかもしれないなというのをそのインタビューを聞いてもみました。
なので長所を伸ばすということも大切だと思うんですけれども、そこにとらわれすぎないことが重要なのかなとちょっとこの方向に思いました。
本当にこの才能の開花するタイミングっていうのは本当に運次第というところもあるなと思っていまして、
どうしても指導する側とか、その所属しているチームのリソースも限界がありますので、
やっぱり何か一つ才能見つかっちゃったらそっちにフォーカスするのがいろいろ考えると最適化っぽく見えちゃうんやなとか思いましたし、
仮にその才能が開花したとしてもそのタイミング、周りの状況と合わなければなかなか活かすこともできないし、難しいなというのを思いました。
この本は結構面白い本なので、ヒントとかでも読めますので結構オススメの本になります。