スピーカー 2
本日のトークテーマは、黒歴史は消えないでございます。
スピーカー 1
そうなの。
スピーカー 2
お久しぶりの話題。
喫茶よりどりにどりからのネタでお送りいたします。
スピーカー 1
お久しぶりだね。
スピーカー 2
なぜ久しぶりかと言いますと、
私、メモる暇もないぐらい喋ってるんです、最近。
スピーカー 1
ときかまってる感じ?
スピーカー 2
ずっと喋ってる。
喋ってるというか、喋るのを聞いている?
スピーカー 1
またそこも聞き役なのね。
スピーカー 2
なのでね、メモる暇がないんですね。
スピーカー 1
なるほど。
スピーカー 2
先日はね、久しぶりにお顔見知りでお話する方がいないときで、
ちょうどネタを提供してくださる方がいらっしゃいました。
スピーカー 1
あらららら、ありがたい。
スピーカー 2
ありがたいですね。
スピーカー 1
二人組でいらしていたババアの話。
急に口が悪くなったな。
スピーカー 2
それ言うのは俺の役目だろ。
スピーカー 1
お前が先に言うんだね。
後から俺がババア、ババアって言って、
スピーカー 2
ちょっとやめてくださいってお前が先生に言うのどうするの?
そうでした、そうでした。
一人の方がね、わりとずっとお話しされてて、
もう一人の方が、そうなのって聞いてらっしゃったんですけども。
スピーカー 3
サニーババアとオタババアって言ってたの?
スピーカー 2
主人がね、みたいなことを言ってるわけですよ。
こうこうこうで、みたいなことをおっしゃってるから、
わりと今のお話かなと思って。
スピーカー 3
どう考えても、働くことからは引退されてそうなご年齢なんですよ、わりとね。
スピーカー 2
なんですけど、主人がね、こうこうこうでね、みたいなお話のされ方だったんで、
すごいなと思って、このお年でも元気に働かれてって思って聞いてたんですよ。
スピーカー 3
でね、そのお話は、主人がね、美人で頭がいいと。
スピーカー 1
主人は美人で頭がいい?
スピーカー 2
そのババアの先輩が主人で、その方がね美人で頭がいいと。
で、10年以上主人をしてるんだけれども、
スピーカー 3
初めて社長から怒られたと。
スピーカー 1
主人が?
スピーカー 2
はい。でもね、そんな社長からしてもね、初めて怒るぐらいのレベルの、
怒られなきゃいけないような事案が発生してても、やめさせる気にいかないじゃないですか。
首にはできないと。
スピーカー 3
でね、その社長さんが、その主人さんをやめさせるために、お見合い相手を探してたんですって。
スピーカー 2
そこで、え?と思ったわけですよ。
スピーカー 1
おお、待って、今の話じゃない?もしかして。
そうだな、過去だな。
スピーカー 2
そうですね。今の話だとしたら、80いくつもしくは90いくつの方にお見合い相手を探してることになりますから。
いや、いいんですよ。そういう世の中だっていいんですよ。
でもなんかその話の流れとしてはね、ちょっと違和感を持ったわけですよ、私はね。
スピーカー 1
もう超高齢者社会だからな。
スピーカー 2
わかんないですけども。
ただなんかね、いよいよそのお話の時系列の時のババアの年齢が出てきて、もう20歳ぐらいの時の話だったみたいで。
スピーカー 1
70年前ぐらいの話ってこと?
スピーカー 2
60年、70年ぐらいですかね。
スピーカー 1
戦後まもなくみたいな話ってこと?
スピーカー 2
だと思います。
スピーカー 1
すごいな。
スピーカー 2
そこでわかったわけですけども、時代は。
結局そのお見合い相手と主任さんは、結婚して辞めることになったんですって。
スピーカー 1
ほらほら、願ったりかなったり。
スピーカー 2
主任さんもね、幸せな道ができてね。
スピーカー 1
会社は会社で思う通りになってね。
スピーカー 3
まあ良かったんでしょうけど、話はここからですよ。
スピーカー 2
なんかその、結婚するってなったけど、
スピーカー 1
その主任さんにはお子さんがいらしたんですって。
スピーカー 2
まあね、20歳そこそこの無邪気な今となってはババアが、
スピーカー 1
無邪気なババアって受けるね。
スピーカー 2
同僚の方に聞いたんですって。
主任はお子さんがいると、
でもなんか旦那さんの話って聞いたことないよね、みたいなこと言ったら、
それは言っちゃダメなのと。
実はこうこうこうでと事情を話してくれました。
スピーカー 1
その内容とは、実はかつて結婚詐欺にあったらしいと。
スピーカー 3
で、まあね、順調にお付き合いされて、
スピーカー 2
結婚式の費用を全部主任さんが出して、
スピーカー 3
で、結婚式当日になりました。
スピーカー 1
なんと、男性側のゲストが全員いない。
その時に主任さんは詐欺だと知ったそうなんですよ。
そして挙句その直後、妊娠していることがわかった。
スピーカー 2
というわけで、お子さんはいらっしゃるけど旦那さんはいないから、
この話はしちゃダメよと釘を刺されたと。
そして今、時を経てここでしているじゃないかと、
そこで私思いました。
スピーカー 1
黒歴史って消えないんだなって。
スピーカー 2
これね、ちょっとびっくりしましたよ。
自分のわりと身近な人が会った時とか、
昔を掘り返してくるみたいなことあるじゃないですか。
スピーカー 1
あるね。
スピーカー 2
でもそれも20年とかいよいよ経てばね、
スピーカー 3
そこまで掘り返すほどの嫌な奴もいないですし、
スピーカー 2
自分から語ることがなければ、
スピーカー 3
割と消せるかなと思ってたんですよ。
スピーカー 1
そうだね。
スピーカー 2
消えるとか掘り返されないで済むかなと思ってたんですけど、
さすがにこの60年くらい経って、
スピーカー 1
その主任さんご存命かどうかわかりませんけども、
スピーカー 2
全く主任さんの知らないところで、
主任さんにとっておそらくですよ。
真実はわかりませんけど、
おそらく黒歴史と思われる言葉が、
全くもって関係のない私の耳に入ってるっていうね。
この恐怖。
スピーカー 1
いや、まあまあまあ。
スピーカー 2
それはね、私衝撃で、
これを黒歴史は意外と頑張れば消せるかなとは思ってましたけど、
一回人に知られちゃったら、
来てないもんなんだろうなと思って考えましたね。
スピーカー 1
なるほどね。
スピーカー 2
だからやっぱり、いくら仲良い人でも、
この先、どれだけの期間仲良いかわからないじゃないですか。
スピーカー 1
何かあって、
スピーカー 2
縁が切れるかもしれない。
なので、どの程度、
これ自分から発信する場合ですよ。
自分から発信する場合が、
どの程度自分のことを話していいのかっていうことが、
なんか怖くなってきちゃって。
スピーカー 1
そうですか。
1個安心させてあげます。
スピーカー 2
おー。
スピーカー 1
安心させてあげます。大丈夫です。
スピーカー 2
お願いします。
スピーカー 1
あなたから聞いた話は、私から漏れることはないです。
スピーカー 3
ありとあらない。
スピーカー 2
黒歴史ではないですよ。
スピーカー 1
だから黒歴史ではないですけど、
スピーカー 2
人にね、多言してないことを私に言ってることもあるじゃないですか。
スピーカー 1
なりますよ。
私から漏れることはないですよ。
スピーカー 2
私がどんなに拷問されても、たぶん漏れることはないです。
スピーカー 1
ありがたい。
スピーカー 2
以上です。
以上ですか。
スピーカー 1
一般論じゃなくて、
スピーカー 2
私たちの間の話。