スピーカー 1
今夜も始まりました、沈まぬまくら。この番組は、面識のないまま友人歴10年となった2人が、ところかまわず寝落ちしてしまうという唯一の共通点を生かして、眠れない夜を過ごすリスナーの皆さんと共に、日常のふとした疑問について、それぞれの視点からゆるっとお話ししてみる番組です。
スピーカー 3
進行の私、沈まぬまくらと、夜のご意見版TARでお送りいたします。それでは、今夜も早速こちらからお便りコーナー、夜のぼやぼや大衆輪。
スピーカー 1
本日は、我らがお便り職人ハイスクール鹿羽根さんよりいただいております。
スピーカー 3
ありがたい。
あの続き、いよいよ最終回でございまーす。
スピーカー 1
あーそう。どう決着ってんだろう。 それでは早速読ませていただきます。
お願いします。
その人泥棒だなんだ。銀行の前で女性が叫んでいる。 その少し先を黒ずくめの男が女性もののバッグを抱え逃走している。
スピーカー 3
あらあらあらひったくりですか。 あの男、泥棒だ。
銀行から出てきた女性を襲ったんだ。 怖いですね。
女性は泥棒を追いかけるが、ダメだ。 威力に差がありすぎる。
スピーカー 2
さらにその泥棒は事前に用意しておいたバイクで逃走した。 あらあらあらあら。
スピーカー 1
まずい。これでは逃げられてしまう。 その時だ。
スピーカー 3
あ!ダブルママチャリサラリーマンだ!
スピーカー 1
ダブルママチャリサラリーマンは決まって月曜日の夕方に現れる。 おそらく金曜日の夜に飲みすぎてしまい、その日はタクシーで帰宅したのだろう。
月曜日の朝にどこからか借りてきたママチャリで出勤し、 帰宅時に置いていったもう一台の自転車を持ち帰る。
スピーカー 2
もちろんママチャリを2台並走させながら。 そうでしょうね。
スピーカー 3
そんな彼を僕らはダブルママチャリサラリーマンと呼ぶ。 はい。
ダブルママチャリサラリーマンは一部始終を見ていたのだろう。 バイクで逃走する泥棒をものすごいスピードで追いかける。
スピーカー 2
うん。追いつくの? もちろんママチャリ2台を並走させながら。 そこは1台で行けやんもう。
スピーカー 1
泥棒へとぐんぐんと近づくダブルママチャリサラリーマンだが、 それに気づいた泥棒は
スピーカー 2
バイクのアクセルを全開にした。 それはもう厳しいぞこの戦い。
ダメだ。2人の社館はまた開いてしまった。 そりゃそうだろうよ。
スピーカー 3
その時ダブルママチャリサラリーマンが脚力のギアを上げた。 どういうこと?
スピーカー 1
するとまた泥棒との距離が近づいていく。 ダブルママチャリサラリーマンの両足はもう高速回転すぎて見えない。
スピーカー 2
これはエンジン対軸力の勝負だ。 うんそうだね。
スピーカー 3
いけー!ダブルママチャリサラリーマン! すごいぞすごいぞ!どんどん近づいていく!その先は緩やかなカーブだ!そこで捕まえるぞ!
スピーカー 1
うん。 泥棒の背中へ手が届きそうになった。
次の瞬間。 ダブルママチャリサラリーマンは自転車を傾け、
スピーカー 2
アウトから綺麗に泥棒を追い抜いていった。 いや抜いちゃってダメじゃん。
スピーカー 1
もちろんママチャリンリライを併装させながら。
スピーカー 3
補完とする泥棒。 そうだな。普通そうなるな。
補完とする女性。 うんそれはそうだろう。補完とする僕ら。
ダブルママチャリサラリーマンと泥棒の距離はみるみると開き、 そのうちダブルママチャリサラリーマンの背中は見えなくなった。
スピーカー 1
どこから来てどこへ行くのか。 その併装させているママチャリは誰のものなのか。
スピーカー 3
僕らは知る術もない。 ママチャリを併装させることだけに尽力を注ぐ
悪でも正義でもない男。 ダブルママチャリサラリーマン。
また、いつかの月曜日に会おう。
スピーカー 2
そりゃそうですよ。
スピーカー 3
もちろんおたあさんも、おたあさんの代弁してありがとうだから。
もちろんですよ。
職場に新入社員の子が入ったりすると、けまっていうことがあるんですよ。
返事と挨拶とありがとうとすみませんだけ言ってれば、
人間関係ってなんとなく円滑にいくよ、言うようにしてるんですよ。
スピーカー 1
それは本当にその通りだと思います。
スピーカー 3
これだけは言うかもしれないです。
それぐらい、こんなこと言うと怒られるかもしれないけど、
これは今時の子とかじゃなくて、若いやつは大抵これができてる。
これは各年代を経て。
スピーカー 2
20代とか10代後半はできてない子が多いかな。
でもだから30代40代のやつができてるかって言ったら、こんなこともねえんだけど。
スピーカー 3
ただ口すっぱくは言うかな。
俺の部下である以上は。
スピーカー 2
お前が挨拶してると思ってるかもしれないけど、
それが俺に聞こえねえってことはしてねえってことだからな。
っていうふうに言うようにしてるんですよ。
スピーカー 2
言って不快感を与える言葉ではないですからね、そもそも。
スピーカー 3
声が小さいとかわかんのよ、喋ってる声が小さいとかさ。
スピーカー 2
わかるんだけど、どうせ言うんだろ、俺に聞こえるように言えよと。
スピーカー 3
せっかく声出してんだろと、声出してお前だったら聞こえるように言おうぜと。
スピーカー 2
たとえそれ挨拶だけに限らずだろ。
何かしてもらったらありがとうございますって相手にわかるように言えよと。
スピーカー 3
話せないから後で言おうじゃなくて、今それ先言っちゃえばそれでいいじゃないと思うのに。
スピーカー 1
その癖だよ、そういうやつらって。
スピーカー 2
自分の主張の時だけは饒舌にでけえ声で言うんだよ。
スピーカー 1
いや、わかるんです、それ。
スピーカー 3
あれ何?
スピーカー 1
もうまさにさっきのありがとう言えないかった人たちは、
もう自分のマウント取りたい時とか主張したい時だけは、すごい。
スピーカー 3
これ悪口じゃないです、事実です。
スピーカー 2
だからそういう例えばよ、自分が困ってる時に助け求める時でも声が小さいんなら、
スピーカー 3
こいつはもうずっと声が小さいんだなって思うわけだよ。
スピーカー 2
でもそうじゃねえんだよ。
てめえが困ってる時だけ声でけえんだよ、饒舌に喋り出すわけだよ。
スピーカー 1
そうなんですよ。
スピーカー 2
てめえ挨拶もでけえ声でできんな、返事もでけえ声でできんな、ありがとうございますもその場で言えんなってなるじゃん。
スピーカー 1
そうなんですよ。
本当にあまりにも打ち切れ声小さい人っているじゃないですか。
そういう人たちって、ちゃんとありがとうとかごめんなさいって挨拶するし、
自分の主張もしたりも頑張ってするけど、頑張ってて声小さいとかね。
やっぱりちょっと恥ずかしいとか打ち切さとかが相まって。
でもそれは理解できるじゃないですか、その人の性格がね。
スピーカー 3
常にそうなんだなっていうのを理解できるから、それはいたしかたないと思えるんですよ。
常にが大事なの。
常にが小さいんだったら、さすがのお母さんだって、そんなやつにね、でけえ声出すやんって言うわないんですよ。
スピーカー 2
お前あれだなって、お前の主張の時は声でけえなって。こっちはつかめるわけですよ。
スピーカー 1
こういう性格ですから。
スピーカー 2
お前かい、そうですよ。お前あれだなって。
スピーカー 3
何回言っても声でっかく言わないくせに、てめえの主張だけはでけえなって言うと、だいたい黙りこむんですよ。
スピーカー 2
そこまでも言うわけよ。
スピーカー 3
で、だいたいこういうこと言うと、お前黙るなっつって。
そうすると、ああ、しるせえって。
そのすいません、声小せえなって言うんですけど。
スピーカー 2
これはパオハラですか?
スピーカー 3
うーん、ちゅうい。
スピーカー 2
ちゅういですか?どっちですか?
スピーカー 1
ちゅういです。
スピーカー 2
ちゅういですか?
スピーカー 3
はい。
スピーカー 2
なるほど、ありがとうございます。
スピーカー 1
その人の人格とか性格とか、報道に因縁つけてるとかじゃなくて、
事実を注意してるわけですから。
スピーカー 2
そうですよ。お母さんは基本的に事実を注意しております。
本当に思うけど、返事と挨拶とありがとうとすみませんだけ言ってれば、
スピーカー 3
本当によっぽど変なやつに絡まれない限り、人間関係って割と円滑に行くほうだと思うんですよ。
スピーカー 2
そう思いますよ。
スピーカー 3
なぜそこができないのかなっていうのは、やっぱりそういうのは育ってきた環境なのかね。
スピーカー 1
どうなんでしょうね。これがまた他人と言いますか、自分と利害関係のある人にだけはそうするけど、
お家族とかパートナーとか恋人とかには言わないって人もいるじゃないですか。
スピーカー 3
あれがわかんないですね。
スピーカー 2
でもよく考えると、パートナーとか恋人のほうこそそこに行かないと、あなた一人になりますよと思うよね。
スピーカー 1
いや本当にそう思いますよ。
スピーカー 2
まあ利害、利害って言うけどさ、最後あなたが困ってくれる、助けてくれる人は、その利害関係にある人たちは、あなたを助けてくれるんでしょうかねって思わない?
スピーカー 3
いやそうですよ。結局そもそも身近な人を大事にできない人は、他人のことは大事にできないですから。
そうなんだよな。
身近な人を大事にしてないと、自分も人から大事にされないんです。
スピーカー 1
そうだよな。
スピーカー 3
これは大事にされたいから大事にするとかいう話じゃなくて、結果としてね。
スピーカー 1
でもそれわかってないんですよね。
スピーカー 3
身近だから常にどんな態度をとってもいてくれるだろうみたいなおごりもあるんじゃないですか。
そうだな。そこら辺はもうちょっと考え直せばいいよな。
やっぱそうだな。本当に身近な人がいなくなったことを、もうちょっと想定したほうがいいなと思うけどね。
スピーカー 1
本当にそう思いますよ。他人が何してくれるんだって話ですよ。
かといって他人に言わずに家族とか身近な人に言ってるんじゃなくて。
スピーカー 1
家族と言えるのも、どうしても関わりたくないとか、会いたくないとか、連絡取りたくないとかっていうのは事情がありますから。
それはそれで仕方ないと思いますよ。
それはだって、ありがとうとごめんなさいを言わないっていうことではないですから。
もう関わってないってことは、言う場面がないですから。
それは仕方ないです。
スピーカー 3
確かにそうだね。
みんな聞いたでしょ。まとめ上手でしょ。
だから俺も綺麗事だけ言いたいわけじゃねえんだよ。
スピーカー 2
俺にだってそういうのはあるんだよ、もちろん。
こうやって配信の中だけだからいいことばっかり言ってるように思うけど、
スピーカー 3
それは俺にとってそういう部分ってもちろんあるんだよ。
おたあさんは好感度が高いとかよく言われてるけど、そんなことねえんだよ。
スピーカー 2
ただやっぱり配信だからみんなが優しい気持ちになったり言ってばいいなって思うからこういうふうな話もするけど、
それは俺だってそういう身内、母親に対して冷たかったりするわけですよ。
スピーカー 3
それはサニーちゃんが言ってくれたように、いろんなことがあったから苦想してるってだけで。
スピーカー 1
ただまあね、そういうこともあるわけですよ、おたあさんにも。
スピーカー 2
ちょっとダセにしましたけど。
いやでも本当に思うけど、繰り返しになっちゃうけど、
返事と挨拶と、ありがとう、すみません、この4つきちんとやっていくと、
スピーカー 3
俺だけで本当にまあまあそこそこの人間関係は形成できると思うんだよね。
スピーカー 2
さっきも言ったけど、特段変なやつに絡まれなければ。
スピーカー 3
うちの母親みたいなのに絡まれなければ、基本的に円滑にはいくと思う。
スピーカー 2
みんなもこの4つだけ気をつけてとりあえずやってみるといいかもしれない。
スピーカー 3
でもこいつやべえなと思ったら、とりあえず取る。
スピーカー 1
逆に一種のバロメーターにはなりますよ。
スピーカー 2
そうだね。
スピーカー 1
こっちがちゃんとありがとう、ごめんなさいと挨拶と返事をしてるのに、
向こうがそういう返しをしてこなかったら、もう自分とは会わないし。
そんな関わりを続けたところで、
まあ仕事だと関わらないってことはできないと思いますけど、
もう最低限の関わりでいいって決められるじゃないですか。
スピーカー 2
そうね。
スピーカー 3
そうすると、ちゃんと関わるべき人に時間を割けますから。
スピーカー 1
そういった面でも、やっぱりその4つはちゃんとこっちからできたらいいなと思います。
スピーカー 3
ほんと、みんな聞いた?これがうちの肩割れの実力。
スピーカー 1
褒めてくれるのおたあさんだけなのよ。
スピーカー 3
すごい、後半のおたあさんのシドロモドです。
スピーカー 2
これ上手に着地させる。これが3人ちゃんの真骨頂です。
スピーカー 1
ありがとうございます。
スピーカー 3
そんなわけで、本日のトークテーマは、ありがとうとごめんなさいでした。