Sunny
今夜も始まりました、沈まぬまくら。この番組は、所構わず寝落ちしてしまう2人が、眠れない夜を過ごすリスナーの皆さんとともに、日常のふとした疑問について、それぞれの視点からゆるーっとお話ししてみる番組です。
進行の私、サニーと、
TAR
夜のご意見版TARでお送りいたします。それでは、今夜も早速こちらから、
Sunny
お便りコーナー、夜のモヤモヤ回収便。 本日は、
我が沈まぬまくらのお便り職人ハイスクール屍さんよりいただいております。 ありがたいですよー。
TAR
それでは、読ませていただきます。
Sunny
それでは、読ませていただきます。番頭の臼井さんはいつも頭にターバンを巻いている。 レイズリー柄のものであったり、
マンダラ模様のものであったりと、 身につけるものにこだわりがあるようで、気によって使い分けている。
それ、バンダナじゃない? うすいさんが担当する工場は、
ヘルメットをかぶる作業ということもあり、 ヘルメットの下に何を巻こうが、かぶろうが、それを咎める人などいないのですが、
TAR
私たち事務職の女子社員からしてみたら、ガラモノのターバンを巻くなんて、 中年のおじさんが未だに自己主張しちゃって、なんだかないと思っちゃうのです。
まあターバンもおかしいな。 金属年数の長いうすいさん。
会社立ち上げ当初に社長がうすいさんの生の頭髪を見たのが最後で、 現社員はうすいさんがターバンを外した姿を見たことのある人などいないのです。
ずっと巻いてんの? うすいさんの頭皮は未だベールに包まれている。
いや、ターバンに包まれている。 そういった状況なのです。
Sunny
うちの無神経な社長は忘年会で酒で酔った際に、 うすいの頭は薄いんだぜ。
TAR
うすいだけにな。
Sunny
などと、物質気なことを言うのです。
そんなうすいさんの頭髪事情など、私たち社員はうすうす気づいていました。
TAR
もちろん、うすうすとです。
Sunny
仕事に真面目で社長に従順なうすいさんは、 そんな社長の発言に言い返したりすることなどしません。
TAR
苦笑いをしてその場を取り繕おうとするだけです。 しかしその時私は見てしまったのです。
見てしまったのです。 うすいさんはテーブルの下で震える拳を強く
握っていたのです。
そんなある日事件が起きました。
Sunny
フォークリフトを運転する新人社員が操作を誤り、 工場で働くアートの場さんに衝突してしまったのです。
衝撃でぱっくりと割れてしまった膝からはポタポタと滴る血。
みんなどうするべきかとオロオロしていると
大丈夫か? 現場付近にいたうすいさんがすぐさま駆け寄り
これはまずいな。止血をしなければならない。 そう言うと頭に巻いていたターバンをすりりと解き
傷口に巻き見事に止血したのです。 これでも大丈夫
そう言って微笑み 怪我をしたパートのおばさんを安心させる
うすいさん。 とってもかっこいい
うすいさん。 しかしターバンを解いたうすいさんは
丸裸の頭頂部をズル向けにしていました。 初めて見たうすいさんの頭頂部
見ているこっちが恥ずかしくなるほど丸裸の頭頂部は
ズル向けだった。 しかしありのままの自分を晒したうすいさんは
輝いていた。 身も心も
TAR
輝いていた。 だからうすいさん
Sunny
私から ロマンティックあげるよ
ロマンティック あげるよ
TAR
本当の勇気 見せてくれたから
ロマンティック あげるよ
スピーカー 2
ロマンティック あげるよ
TAR
うすいさんにロマンティック あげるよ
以上でございます なるほど