00:05
今回は、価値は関心から生まれる、ということについてお話をしたいと思います。
私たちを悩ませている問いの一つが、自信じゃないかなというふうに思います。
自信というのは、自分を信じるということなんですけど、自分の何を信じるのかというと、
今の資本主義社会の中では、自分の価値を信じるというふうに捉えている人が多いんじゃないかなというふうに思っています。
自分の価値とは何なのか、自分には価値があるのか、そういったことで自信について考えたり悩んだりすることってあるんじゃないかなと思っていますし、
私自身も自信ってあるのかなとか、時にはすごく自信満々になってみたりとか、
でもまたちょっと時間が経つと、自分には全然価値がないんじゃないかというふうに悩んだりとか、そんなことを繰り返しているなというふうに思っているんですけど、
今私たちはですね、学校とか会社の中で日々、例えばテストだとか、受験だとか、就職だとか、会社での評価だとか、そんなことにさらされてですね、
その価値があるのかという、そんな問いを白口を突きつけられているような、そんな息苦しさがあるんじゃないかなというふうに思います。
そもそも価値とは何なのかということなんですけど、価値とはどういうものなのかって考えたときに、価値の原理というものがありまして、価値は関心から生まれるという価値の原理というものがあります。
確かにですね、私たちの身の回りにある価値というのは、人々の関心、それを人気というふうに捉えると比例していることというのは非常に多いんじゃないかなと。
例えば、人気の株というのはどんどん株価が上がっていきますし、人気の飲食店というのは行列ができて値段が高くなっていったりしますし、人気のアイドルというのはその収入が多くなっていきます。
私たちはですね、嬉しいこととか自分にとっていいことがあったときにありがたいなというふうに感じますけど、ありがたいというのはあることが難しいというふうに書きます。
あることが難しいというのはつまり貴重であるということなので、価値があるということで感謝をしているわけです。
ではこのありがたいの反対は何かというと、ありがたいの反対なのでありやすい、つまり当たり前ということですね。当然というようなものの見方になります。
03:12
あって当然のものなので特に関心も持っていません。なので普段その価値を感じることというのはありません。
これは仮に他の人にとって当たり前に感じることでも自分にとってはありがたいなというふうに捉えていると、関心ごとになっていればそこに価値がですね、現れてくるということでもあります。
では私たちにとって当然そこにある存在、その最たるものというのは自分自身に他なりません。
私たちがこの自分自身が当然そこにあるものというふうに信じて疑っていないために、自分に関心を向けるということがですね、普段全然しなくなってしまっているのではないかなと思います。
そして自分に関心を向けていないことによって自分の価値というものを見失っているんじゃないかなと。
今一度ですね、聞くとか受け取るということに目を向けて、まずはそれをですね、自分自身、自分の心や自分の体に関心を向けて対話することで、生まれ持った自分の価値というものを是非取り戻すというか見つけ直していただけるといいんじゃないかなと思っています。
聞くとか、教わるとか、相談するという受け取る力を使ってですね、自分と周囲の人のですね、価値を再発見していく、そんなことのですね、お手伝いをしていきたいなというふうに思っています。
是非、価値は関心から生まれるということで、まずは自分自身の、自分自身にですね、関心を向けるということで、自分の自信、これを取り戻すところからスタートしてみていただければなと思っています。