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2026-02-05 16:56

くつを茹でて食べる~チャップリンの視点変更

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サマリー

チャーリーチャップリンの名言「人生はクローズアップで見れば悲劇だが、ロングショットで見れば喜劇だ」に基づいて、日常生活における視点の変化について考察しています。彼の幼少期の貧困体験を踏まえた作品が、悲劇を笑いに変える力を示しています。チャップリンの視点変更の技術をもとに、困難な状況を客観的に捉え、喜劇として理解する方法について考えています。また、自己の人生を映画に例え、辛い時期をクライマックスと見なして未来を見据えることで、心の余裕を持つ重要性が伝えられています。

人生のクローズアップ
シニアアップデートデイリーシェア。この番組は、スポーティファイポッドキャストキーステーションに、
アップルポッドキャスト、ユーチューブポッドキャスト、スタンドFMを通して、日本全国のシニアへ向けてお届けする番組です。
さて、毎日を慌ただしく過ごしていると、ふと心が疲れてしまう瞬間というのがありますよね。
なんで自分だけこんなにうまくいかないんだろうとか、もう全て投げ出しちゃいたいなとかね、そんな風にため息をついてしまうというようなこともよくあるんですけど、
そういう時のためにですね、今日は僕のメモから、息づらさにちょっとした特効薬になるかもしれないというような言葉を持ってきました。
そのメモというのは、映画の神様チャーリーチャップリンの言葉なんです。
それは、「人生はクローズアップで見れば悲劇だが、ロングショットで見れば喜劇だ。」という言葉です。
有名な言葉なんで、どこかで聞いたことがあるということもいらっしゃるかもしれないんですけど、調べてみるとですね、1977年、この年、チャップリンが亡くなったんですけど、
その時のガーディアンですね、イギリスの新聞です。そこに掲載された追悼記事とかで、彼の言葉として広く紹介されたということで、たくさんの人がこの名言を知ることになったわけですね。
これはですね、ただの名言じゃないんです。私たちの心を救う、すごく実用的な技術の言葉なんですね。
今日はこの言葉を味わいながら、明日からの景色を少しだけ変えるヒント、そういうのをお届けできればいいかなと思います。
クローズアップ、悲劇とは何か。では、その前半部分のクローズアップで見れば悲劇、これについてですね、ちょっと考えてみましょう。
これは一体どういうことかなということですね。 ちょっと想像してみてほしいんですけど、映画のスクリーンいっぱいに泣いている主人公の顔が映っているところ。
涙が頬を伝ってくのに顔が歪んでいる。 観客の私たちというのは、その表情のディテールまで見ることができるわけです。
そしてね、やっぱり息遣いまで聞こえてくるわけですね。 これはもう感情移入しますよね。もう辛くて悲しくて、まさに悲劇。
私たちの日常もですね、失敗した直後というのはまさにこのような状況なんです。 僕の話なんですけれども、Kindleで本を出版した時のことなんですけど、
結構自信作だったんですね。何ヶ月もかけて一生懸命ワープルで打って、 すごい自信作ができたと思いました。
これならね、たくさんいい評価がもらえるぞと思ってね、ワクワクしながらリリースしたんです。 そしたらですね、
もう一番最初についたレビューというのが、星1つの低評価だったんですよね。 いや、がっかりしましたね。もう本当にその時はね、目の前真っ暗になるほどでしたよ。
本当に、こんなに自信作がなんで?と思いましたね。 たった1個の星マークというものですけども、画面いっぱいに拡大されて見えた。本当にそんな感じでしたね。
もうなんか全否定されたような感じでした。もう才能ないんじゃないかなとかね。 最初にこんな低評価がついたんじゃ、あと誰も読んでくれないんじゃないかなって思いましたね。
やっぱり1日ね、思い悩みました。グルグルとね、もうそういう嫌だなぁというような思考がね、頭支配しちゃってるんですよね。
でも夜もなんか眠れないし。これこそがですね、人生のクローズアップなんです。 自分という非常にちっぽけな存在の、さらにちっぽけな失敗、そこに焦点を合わせてしまうんですよ。
完全にズームインしすぎている状態ですね。 こうなると周りの景色というのはもう一切見えなくなります。
ズームインしちゃっているので周りの景色というのはフレームアウトしてますからね。 なので見えないですよね。ただただ苦しいと。
これがクローズアップで見れば悲劇ということの正体なわけです。 主観的になりすぎてしまっていると非常に視野が極端に狭くなっている状況なんですよね。
ロングショットの視点
ロングショット、悲劇とは何か。 シャプリンはここでカメラを引いてみろって言うんです。
映画のカメラが泣いている主人公からスーッと引いていく。 どんどんどんどん引いていく。するとですね、どうなるでしょうね。
さっきまで映画いっぱいに泣いていた主人公というのはね、実は広い公園のベンチに座っていたんだなぁということがわかるわけです。
さらに引いていくと、その公園では子供たちが楽しそうに遊んでいる。 鳩がのんびり歩いていて、猫がパッと鳩を襲って、鳩がピューと逃げていくとかね。
猫が悔しそうにしているとかね。 そんなふうにね、周りが見えてくる。
そうするとですね、もう本当にさっきは必死につまずいて転んでいる人生の姿というのはね、やっぱ豆粒みたいに小さく見えてくるわけですよね。
必死であればあるほどね、なんとかね、そののんきにしている中で一人だけ悲壮に暮れている主人公がむしろコミカルに見えてきたりするという、そういうわけですよね。
あんなことであんなに大騒ぎしてたのか、あんなに苦しんでたのかっていうね、そう思えた瞬間に何かおかしみというかね、そこに喜劇が生まれるわけです。
僕のKindleの例でもまさに同じことが起きたんですよね。 一日経ってですね、ちょっとふっとね、吹っ切れた時があったんですよね。
客観的に見えたんです、その時ね。 するとですね、いい大人がね、星1個のレビューで布団かぶって泣いているところの映像が見えたんですよ。
泣いてたわけじゃないんですけどね。 なんかそんなのが見えてね、なんかね非常に面白かったんですね。
そこでブログとかメールマガに正直に書いたんです。 低評価がつきました、へこんでますってね。
カッコつけずにもうありのままの悲劇をさらけ出したわけですね。 そしたらですね、読者の方から結構反響をもらったんですよ。
え、リリフさんでも失敗するんですね、とかね。 いや実は私も怖くて出版できなかったんです、とかね。
なんでその僕のね、低評価という悲劇がですね、 誰かを励ますコンテンツになっちゃったという悲劇に変わったわけです。
これがね、チャプリンの言うロングショットですね。 時間とともに視点が変わり客観性が生まれること。
悲劇から生まれた笑い
家中の自分を外側から眺める視点を持つことということです。 どうですか、皆さんにも経験があるんじゃないですか。
学生時代の非常に恥ずかしい失敗とか、 その時はもう学校絶対行けないと。
もう本当ね、そう思うほど辛かったというようなことですね。 でもそれから10年経った今、同窓会でね、それをどう話すかということですよね。
あの時さ、俺あんなことしちゃってさ、みたいにね。 お酒の魚にしてみんなで笑ったりとかしてませんか。
そういうことですね。 時間が経つことで私たちは自然とロングショットの視点を手に入れているという、そういうことです。
その時にはかつての悲劇は最高の喜劇に変わっているということで、 チャプリンはね、この真理を知ってたというわけですね。
悲劇から生まれた天才。 でもさ、チャプリン天才だからそんなこと言えるんでしょう。
成功者の余裕ですよねというようにね。 私もね、やっぱ思いました最初はね。
でもチャプリンの人生を見てみると、その人生そのものっていうのは、 壮大なね、悲劇の連続だったことがわかりました。
映画スターとしては華やかなイメージがありますけれども、 その裏腹に彼のバックブランドというのは非常に暗くてね、重たいんですよ。
で、彼は19世紀末のロンドンに生まれています。 とっても貧しい家庭だったんですね。
で、父親はアルコール依存症。 彼が幼い頃に家を出て行っています。
残された母親はね、過疎で喉を痛めて仕事を失っちゃったんですね。 それで精神を病んじゃったと。
その結果、チャプリンは孤児院とかね、そういうところをたらい回しにされていったんです。 路上生活に近い経験もしているそうですね。
食べるものもなく、残飯を漁るような日々だったと。 これね、クローズアップで見ると非常に悲惨な幼少期ですよね。
完全に悲劇です。 同情してもね、しきれないですね、これね。
ところがですね、彼はその悲惨さを映画の中で笑いに変えちゃったんですね。 自分の経験した上とかね、孤独とか理不尽さ。
それをコメディのネタとしてね、紹介させたわけです。 黄金教時代が屈両両。
象徴的なシーンがあるんですけど、彼の傑作黄金教時代という映画がありますよね。
あらつかの雪山で猛吹雪のために山小屋に閉じ込められてしまう。 そういうシーンがあるんですけど、食べるものも何もない。
非常にね、極限の飢餓状態ですね。 普通なら、もう悲壮感が漂って見ていられないシーンになるわけです。
シリアスな映画ならね、仲間割れとかね、殺し合いとか そういうものが始まるかもしれないわけですね。
で、チャプリンはその場で何をしたかというと、 彼はその自分の履いている革靴を脱いで、鍋で茹で始めるわけですね。
そして、茹で上がった靴を皿に乗せて、ナイフとフォークで上品に食べ始めるわけです。 革紐をね、フォークでくるくると巻き取るわけです。
そして、そのまるでね、最高級のスパゲッティじゃないかというように食べるんですね、上品に。
革靴の底の部分をナイフで切り分けて、ステーキのように食べると。 靴の部分は魚の小骨のように丁寧に取り除いて、チュパチュパとしゃぶるという。
その仕草があまりにも優雅なんですよね。 本当、もう頭の中にね、笑顔をよみがえてきますけどね。
あまりにもそれを真剣にやるんで、観客がそれを見て大爆笑したんだそうですね。 靴食べてるわーっつってね。
チャップリンの視点変更
これすごいことですよね。 植えて靴を食べるというこの世で最も悲惨な状況を
極限まで客観視してね、デフォルメをしていると。 これを極上の喜劇に変えてしまったわけですね。
彼は自分のその経験したであろうひもじさという悲劇、 これをロングショットで捉え直して芸術に高めていったわけです。
これがねチャプリンのすごさと言ってもいいんでしょうね。 悲劇をなかったことにするんじゃなくて、悲劇を題材にしてみんなが笑える喜劇を料理すると。
まあ彼の障害っていうのは本当にその実践だったんじゃないかなと思います。 実践編、カメラを引く技術。
さてここからは私たちの話です。 私たちっていうのは映画監督でもチャプリンのような天才コメディアンでもないです。
でもその自分のですね人生という映画の監督なんですよね。 出演者兼監督ですよね。
辛いことがあった時にはどうすればロングショットの視点を持てるかなって考えることができるわけです。
そしてカメラにロングショットにしなさいって指示することができるわけですよ。 そのような心のカメラを引く技術というものを紹介をしていきます。
10年後の視点を持つ時間軸のロングショット。 一つ目はですね時間でカメラを引くことです。
トラブルが起きた時とかミスをした時とかここの中でですね、こう自分に問いかけてみるんですね。
この出来事は1年後も同じくらい重要なのかなとか。 10年後これをネタに笑っている確率っていうのは結構高いんじゃないかなとかね。
大抵のことっていうのは1年後にも忘れているし、 3日前の夕食すら思い出せないっていうような私たちがね、今の悩みだけを永遠に覚えているということはまずないでしょう。
なのでまあこれ将来の笑い話のネタができたぞとかね。 同窓会で話すネタのストックが増えたなとか、そう口に出してみるというのもすごく効果的です。
これ実はね難しいですよ。そのカチューにいる時っていうのは何言ってんだと、 客観的に言ってるからそう言えるんだろうって言うんですけれども、これ実際に言葉に出してみると
本当にね、自分を引いてみられるというようなことっていうのは結構あるものです。
宇宙視点を持つ空間軸のロングショット。 2つ目は空間でカメラを引くことですね。非常に物理的な視点ですね。
Google Earth、あれを想像してみればいいわけです。 まず自分の部屋の天井までぐっと視点を持ってくるわけです。
そこからね、ぐっと上昇して街全体を見下ろすと。 さらに上がって日本列島全体が見えて、雲が見えて、やがて青い地球が見えると。
そして真っ暗な宇宙空間。 でも広い宇宙から見ると地球なんて青いビー玉なわけですよね。
そのビー玉の上のとある島国。 その小さな部屋の隅っこで上司に怒られて頭を抱えている自分と。
これを想像するとですね、本当に自分の悩みっていうのがすごくちっぽけだなぁと。 可愛らしいなぁというものに見えてくるということですね。
こんな広い宇宙の中で俺はメールの誤送信くらいで死にそうな顔してるのかと。 もったいないなぁというようなね。
そう思えてきたらこっちのもんだということで肩の力が抜けていきます。 これは映画のワンシーンだと思う。
そして3つ目。これは今日一番伝えたいことなんですけど、 辛い時こそこれは映画のワンシーンだと考えてみるということですね。
もしあなたの人生が映画だとしたらね、ずっと順風満帆で何のトラブルも起きない映画なんて面白くないわけですよね。
誰も見たくないです。 主人公が失敗して挫折してどん底に落ちると、そこから這い上がっていくからこそ映画っていうのは面白いわけですよね。
観客はやっぱりそこに感動すると。 今ね、もしあなたがどん底にいるなら、それは今あなたの人生という映画の中でね、一番盛り上がるクライマックスの前振りなわけですね。
最もドラマチックなクローズアップのシーンです。 監督であるあなたはカメラ越しにこういうふうに言うわけですね。
いいぞと、いい表情だと。ここからどう逆転するんだ、見せ場だぞということです。 そうやって自分の演じる俳優としての自分、それをね、観客の視点で見守ってあげるという、こういう客観的な視点を持つということですね。
人生を映画として見る
そして言うんですよ、カット、OK、いい悲劇だったよ、と。 次は喜劇のシーンに行こうか、というようなことですね。そう声をかけていきましょう。
はい、ということでね、今日はチャプリンの名言から視点の切り替えについてお話ししました。 人生はクローズアップで見れば悲劇だが、ロングショットで見れば喜劇だ。
もし明日嫌なことがあったら、もし自分が惨めに思えることがあったら、 あ、今自分はクローズアップになりすぎているなぁと気づいていく、そういうことをやるといいんじゃないでしょうかね。
そして心のドローンを飛ばして空高くから自分を眺めてみると、 また未来の自分から今の自分に声をかけてみると、そういうことをしてみてください。
まあきっとね、必死で生きている自分の姿というのが愛おしくね、 そしてね、頼むしく見えてくるんじゃないかと思います。
このシーンというのはね、いつか必ずあなたの人生という物語を最高に盛り上げる大切な伏線になっていくわけですね。
なので安心して思いっきり転んで思いっきり泣いて、そして最後は笑い飛ばしていきましょう。 はい、ということでまた次回の放送でお会いしましょう。それではまた。
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