本との出会い
リスナーのみなさん、おはよう、こんにちは、こんばんは。
どの時間に聞いてくれても本当に嬉しいです。
あなたの心と頭を1℃温めるラジオのお時間です。
あなたがどんな一日を過ごしていても、ここで少しでもぬくもりを感じてもらえたら嬉しいです。
今回はですね、ちょっとライトな雑談の延長みたいな感じで、
本の関わりの歴史みたいなものについて、少しお話できたらいいかなというふうに思っています。
私はですね、学生時代というか、小学・中学・高校と、どちらかというと貧しいですね。
家庭環境にいて、陸上部で中長距離をやってたんですね。
本は好きだったんですけど、当時結構ブックオフがですね、全国各地にいろいろ店舗を拡大しているところで、
確か7つの週刊とかそういう本も100円で売ってて、
陸上部で中長距離だったから、自転車とか使ってね、千葉の田舎の方に住んでたんですけど、
ブックオフを2,3店舗ね、10キロ20キロ自転車を走らせて、ブックオフをはしごして欲しい本を買うと。
そんなようなことが本とのですね、最初の出会いというか向き合い方で、
当時ものすごく思ってたのが、1500円とか2000円の本が新刊で発売されてすぐにはもちろん買えないですけど、
ブックオフに行けばね、100円とか300円で買えるので、一生新品で書籍を買うことってないだろうなと思ってたし、
逆に1500円とか2000円出してね、買う人ってなんでなんだろうって本気で不思議に思っていました。
社会人になって、そうは言ってもね、自分で収入というか給与を稼いでってなった時に、
今度時間の方が足りないですよね。そんな自転車で20キロ走って隣のブックオフに行くみたいなことは全然できないので、
やっぱりその書店に入って、もう1500円だろうが2000円だろうが買うというのが当たり前になりました。
なので昔の自分からしたらね、それもすごくパラダイムシフトって言うとちょっと大げさだけど、
当時の自分では全然考えてなかったようなことだったので、
それからですね、まだAmazonとかのKindleの電子書籍とかが出る前に、
電子書籍とオーディオブック
iPhoneとかは出てた時代ですね。あんまり知ってる人いないかもしれないですけど、
自炊っていうですね、裁断機で本の束ねてるところを切断して、スキャナーでスキャンをして、
本をね、携帯でPDFで読めるようにする。これは自炊って言って、自分で使うからいいんだとか、
著作権的にどうなんだとか、ちょっといろいろ話もあったんですけど、
その裁断機とスキャナーでPDFに取り込んでいくみたいなのを結構自分でね、
何十冊も何百冊もPDFにして格納した記憶がありますね。
裁断機もね、一発でズバーンて切れるやつなんで、確か3万円ぐらいしたんじゃないかなと思うんですけど、
結果的にどっちが経済的に得だったのかって非常に微妙なところではあるんですけど、
その後そういう電子書籍ってのは結構当たり前に出てきて、
当然電子書籍、紙の書籍から電子書籍の方にシフトしていくっていうことがあったんですね。
で、その後にオーディオブックが出てきて、
アメリカって車社会なので、日本よりもオーディオブックっていうのがすごく世の中に浸透してたらしいんですよね。
で、そういうアメリカとかで流行っているものっていうのが10年遅れとか、
そういう形で日本でもどんどん浸透してくるっていうのがあって、
割とそのオーディオブックが出始めの頃に、これいいなっていうことで聞き始めました。
で、私はピーター・ドラッガー、マネジメントの父と呼ばれる、ドラッガーもすごい好きなんですけど、
ドラッガーの書籍の中にですね、インプットの方法だと読むか聞く、
で、アウトプットの方法だと書くか話すっていうのがあって、
それぞれ人によって得意なインプット方法や得意なアウトプット方法があると。
で、読むことも得意だし聞くことも得意だっていう人は実はごく稀にしかいないと。
だから多くの人はどっちかが得意でどっちかが不得意なんだっていう、
だからそういうことを言ってました。
で、正直その最初はね、自分はどっちなんだろうかっていうのはなかなか分からなかったんですけど、
意外と学生時代とか振り返ってみると、
授業を聞くっていう行為をしてですね、
で、割とそこで理解していたことっていうのは結構多かったなと。
あんまりこう家に帰ってから教科書だとか参考書だとかをそんなに開くタイプでもなかったので、
どちらかというと自分で読むっていうよりかは、
その聞く、授業で聞くっていう行為の中で掴んでたものの方がきっと多かったのかなっていうのは今では思うので、
割とオーディオブックで聞くっていうことがいいなっていう風になりました。
で、当時会社で朝少し早く有志で呼びかけをして、
勉強会とかをやっていたので、
勉強会の時にそのオーディオブック、スマホを真ん中に置いてね、
この本みんなで聞いて、10分、15分、1章聞いたら感想をシェアしてみたいな感じで勉強会しようみたいなことを言って、
自分のスマホを真ん中に置いて、オーディオブックかけて、
キリがいいところで1回止めて、みんなでシェアするみたいな、そんなこともやりました。
そうしていくと紙の本はだんだん買わなくなって、電子書籍を買ったりとかオーディオブックを買ったり、
そんな風になっていったんですけど、やっぱりとある時ね、
例えば七月の習慣とかもそうですし、アドラの本もそうですし、ドラッガーの本もそうなんですけど、
そういうすごく骨太な本質的な本っていうのは、やっぱり1回読んだだけでは自分の中に定着しないと、
もっと無意識の中にたくさん擦り込んでいきたいな、そんな風に思って、
オーディオブックと電子書籍、そしてやっぱり家にいる時には手で触ってバーってやった方が、
何ページ書いてあったっけみたいなのは電子書籍よりも紙の本の方が圧倒的に早く検索できるので、
そういった本当に自分にとって良かったなっていう本は、紙の本を買うとか電子書籍を買うとか、
オーディオブックを買うっていう考え方じゃなくて、全部買うと。紙もあるし電子書籍もあるしオーディオブックもあるし、
そんな風に買い方が変わっていきました。
読まない読書の実践
もう一個言うと、結構大量に本を買うようになりました。
これはあえて読むとは言ってないんですけど買うようになりました。
本は読むものだっていうような思い込みがあったんですけど、
いつしかどちらかというと読まない読書っていうのを意識するようになりました。
それはどうやってやるかっていうと、目次と対話するイメージなんですけど、
目次を読んで目次の最後のクエスチョンにして問いにしたときに、
自分がすぐ答えられれば別にそこは読まないと。
その問いに答えられなければ自分が分かってないので、
新しい考え方とか新しい知識とか新しい情報とか、
そういったものが入ってるんだろうということでそこを見に行くと。
そういうようなある意味読まない読書っていうのを始めるようになりました。
中小企業診断士をとって、いわゆるコンサルタントになったわけなんですけど、
効率的な読書法
そうなってからかそうなる前からかちょっと忘れちゃいましたけど、
例えば営業について知りたいってなったら、
営業の本を20冊とか30冊もまとめて買うんですね。
もちろんバラバラの本ですよ。
そういうのをコンサル読みって言うんですけど、
そういう話をするとそんなによく読めますねみたいな感じなんですけど、
同じテーマの本を別に20冊30冊は多かったとしても、
5冊でも10冊でも読んでいくと、
正直共通しているところが8割ぐらいなんですよ。
なので読めば読むほど読むスピードが速くなっていくんですね。
さっき言った読まない部分っていうのはめちゃめちゃ多くなっていくので。
でもどの本にも書いてある共通の部分ってやっぱり基本的に大事なことなんだよなっていうことがわかるし、
それぞれの本にある1割2割のエッセンス、ユニークなエッセンスっていうのは、
それはそれで新しい学びとして吸収できるので、
実は同じジャンルの本をまとめて何十冊も買うっていうのは、
結果的に1冊1冊読み終えて20冊30冊読むよりも、
同じジャンルの本を同じ時期に一気に読んじゃった方が、
効果はね、生産性は高いのかなっていう気はしてます。
そんな読み方もしました。
最後にはですね、全く同じ紙の本を25冊東京のオアゾのマルゼンで買ったことがあります。
これはなんでそんな買い方をしたかっていうことなんですけど、
当時会社でね、プロジェクトをやっていて、やっぱりその共通の言葉とかね、
共通の認識っていうのをどれだけ作るかっていうのはすごい大事だなというふうに思ってて、
会社のね、いろんな前者プロジェクトをやっていこうみたいな話だったので、
三住のね、西草忠さんっていう経営者の方が、
ものすごい面白い小説風に経済小説として、
ビジネスを回復させていくような、そういうストーリーの本を書かれてて、
V字回復の経営っていうんですけど、
これがめちゃめちゃ面白いしリアルだし、
みんなで共有することによって共通の認識だったりとか、
共通の言語を持てるということで25冊買って、
そのプロジェクトメンバー一人一人手渡しで渡して、
みんなで読んで共通認識でこのプロジェクトを成功させましょう。
そんなような読み方をしたことがあります。
本との向き合い方
なんでこの話をシェアさせてもらおうかなというふうに思ったかっていうと、
当時は本当に100円、300円で全く同じ内容が読めるわけじゃないですか。
だから絶対に自分の人生ではそんなにお金もあるイメージも湧かなかったので、
新品の本は買わないだろうと思ったし、
むしろ買わないっていうふうに決めたようなところもあったんですよね。
だけどそんな自分がいろんな時間との兼ね合いだったりとか、
いろんな出来事を経てこれだけ本に対する捉え方をアップデートすることができたんですね。
これは結構本との向き合い方っていう意味では、
割と珍しいケースじゃないかなと思うし、
一方でとあるものとの向き合い方の変遷っていう意味では、
すごく面白く普遍的な内容なのかもしれないなっていうふうに思って、
シェアをさせていただいたところです。
特に私は自分のキャリアや周囲の人のキャリアにすごく関心があるんですけど、
そのキャリアの中で自分の中の無形資産を育てていこうと思ったときに、
本に投資するっていうのはものすごく効果が高くて効率のいい投資、
投資対効果の高い投資の代表だというふうにも思ってますので、
ぜひ皆さんの本との触れ合い方っていうところの参考にしていただけたらいいなと思いますし、
本以外でも今自分の中ではこうだっていうふうに思い込んでる物事に対して、
ひょっとしたらもっともっと可能性が開けていくっていう向き合い方があるんじゃないかということの参考にしていただけたら嬉しいなというふうに思ってます。
最後に配信の中で感じたことや響いたことがあればコメントやレターで教えていただけると嬉しいです。
質問やリクエストも大歓迎です。
どんな一言も私にとって温かい勇気づけの贈り物です。
今日もお聞きいただき本当にありがとうございました。
今ここを感じながら配信をしました。
あなたの中にある勇気の金銭にそっと触れられていたらとても嬉しいです。
またお会いしましょう。