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リュースタイルのハッピーライフコーチング。この番組は、プロコーチのリュースタイルが、あなたのシニアライフを、そしてこれからシニアになるあなたのプレシニアライフを元気にする、様々なライフハックについて、時には博多弁で語る番組です。
今日は、老いへ向けてそのロールモデルを作っておくというようなお話です。
まず、老いた人にモデルを見ることの重要性ということについてお話をしてみたいと思っているんですね。
自分は必ず老いるんですよね。その時にどんな老人になりたいのか、そこをもって青年期・早年期を過ごすということは、老いへの準備においてすごく大事なことだなというふうに思っています。
一人でもいいので、自分が老いた時にこのような人になりたいと思うようなモデルをもって、老いた自分をイメージ化するということですね。
このことが、よく老いることの準備になるんだなというふうに思うんです。
直近の先輩だけじゃなくて、数十年先の先輩を見て成長するという考え方ですね。
この話はですね、僕が明日のスタイフでどんな話をしようかなということで、いろいろメモをずっと見ていたらですね、出てきたんですよ。
これ、数年前に書いたメモだったんですけれども、渡辺翔一氏の知的生活の方法を読んで何か考えて書いたみたいなんですね。
渡辺翔一氏のモデルというのは、高校の時の恩師の佐藤淳太先生という方なんですね。
英語の先生なんですが、領獣とか領犬ですね、狩りをするほうの。
それで日本有数の犬医だったそうで、三聖堂の百科事典の領獣の子を担当されたほうだったんだそうですね。
また海外の領犬の本を翻訳するほどの英語の力があったと。
英語についてのそれだけの力があるにもかかわらず、家ではですね、書物の詰まった霧の剣鈍、霧の箱みたいなものですよね。
その中に木半本がぎしりと詰めてあったということなんですけれども、着物を着てゆったり座って話をされるということで、
和書・漢書をたくさん集めてあってね、話をすると伊勢物語は藤井貴直版に限るとかね、伊勢物語新訳の木半本をさっと出してこられたりとか、
今大学で書教を読まされていますというふうに話したら、ああ、小書かねと言って木半本を示されたりというようなね、
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いわゆる総書体で書かれた文章を読む生活をされていたということですね。
囲碁では地元では一番強かったとか、二十数館のね、英語のネルソン版という百科辞典、これを個人で持っていたとか、
そのようなですね、いわゆる知的生活を絵に変えたようなね、そのような姿を見て自分もそのような老人になりたいと、
そうやって人生に対するイメージトレーニングを始めたんだということを書かれていたんですよ。
で、僕はですね、本当にお家向けてのロールモデルを作っておかないとということでメモを書いたんですが、
実はさらにその前があってですね、もうすでに二十六歳の時に僕はその老いのイメージをその本を持って抱いていたんだというメモがあったんですね。
それは渡辺翔一氏自身なんですね。こんな人になりたいと思ったと。
それから三十年間知的生活という道を僕は進んできたわけですね。
小さいけど自分なりのライブラリーを持って、その領所に囲まれて読みながら暮らすという、そういう内静的な静かな知的生活。
自分なりのカテゴリーを決めてですね、長い時間をかけて少しずつ本棚に揃えていくという生活。
それを語り合える少数の友達と時々会食するためのお金。
これを蓄えようと、二十六歳の僕は思ったんですね。
直近には先輩方が、憧れの先輩方というのはたくさんいたんですけれども、僕にとっての渡辺翔一氏というのはもう数十年先を歩いていらっしゃる人生の先輩だったんです。
そういうところに僕はゴールを、ポストを置いて、そこへ向けて歩いてきたという、そういうようなことを思い出しました。
昔はですね、年寄りというのは敬われる存在だったんですよね。
一つの部族とかの中でね、人生の経験を積んでたくさんのことを知っていて、戦いとか狩りとか、子供を育てるとかね。
そういう第一線からは退いてはいるけれども、みんながそのいざという時には知恵を聞きに集まってくるというようなね、そういうようないわゆる長老という、そういう方々がね、いらっしゃったわけですが。
しかし今ではですね、年寄りというのは退けられるようなものになっているような気がします。
老害老害と言っているのはね、よくあるんですけれども。
しかし年寄りを見てね、老害老害と言うこと自体はね、とってももったいないなという気がしますね。
自分がね、必ず辿る道の先にいらっしゃるんですよね。
そしてその姿を示してくれているんですよね。
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若い時には、老害老害と言っている時がね、自分がそうなるということをなかなかイメージできないんですけれども。
そうなっていくんだということを避けているのかもしれないですね。
なので、むしろその良さを見つけ出す気持ちで過ごせたらいいんじゃないかなというふうにね、思います。
それが成長につながっていくんじゃないかなというふうに思うんですよ。
自分にとってのかっこいい老人を見つけようと思う気持ちというのをちょっと持っているだけでね、
自分の老いというものをね、老いに勝ちづけるというふうに思うんですね。
僕はジョン・レノンがね、とても好きなんですけど、彼の言葉にね、
グロウオールドという言葉があるんですね。
グロウというのは成長する、オールドというのは老いていくというような意味なんですけど。
老いることを成長と捉えている言葉なんですね。
小野陽子に送った言葉です。
一緒に良く老いていこうね、老いを重ねていこうねという、そういう言葉なんですね。
はい、老いることを成長と捉えている素晴らしい言葉だということで、
僕はこれずっと自分にとっての大事な言葉にしています。
はい、ということであなたの老いのモデルは誰でしょうか。
そういうことについて考えてみられるとね、いいかなというふうに思いました。
それでは、また何か始めたノリースタイルでした。