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2024-04-14 08:46

20年間ひたすらチェロを練習し続けた友達の初のオーケストラ演奏会


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4月14日、17時を過ぎたところです。
今ですね、ある音楽のですね、コンサートから帰ってきたところなんです。
僕の高校3年生の時の友人がですね、市民オーケストラでチェロをやっていまして、
そのコンサートがあるからということで、ぜひ来てほしいということでですね、招待を受けたので、
私の妻と一緒に行ってきました。
実は私の妻もですね、同級生なんですよね。同級生仲間でよく知ってるんです。
2人でね、行きまして、チェロをやってるんですけれども、
クラシックの壮大な音楽を1時間半にわたってですね、
その一部、チェロの音色を叶えている様子をね、ずっと見てまいりました。
とても感動しましたね。
クラシックのコンサートって、やっぱり音の渦に巻き込まれるっていうかね、
本当に素晴らしい音の体験ができるとともに、
演奏をする人たちの必死な思いで自分のパートをですね、
全体の音楽の中にいかに溶け込ませるかということですね。
その迫力というか、緊張というかがガーッと伝わってきますよね。
それを自分の友達が一生懸命やっているという姿がね、本当に胸に刺さりました。
バンドでも何でもそうですけど、自分のパートって、
僕はギター弾きですけれども、音楽の中でギターを弾いている時に、
何とか自分の音を目立たせようとかね、
自分の音を何とか聞こえるようにしたいみたいなのっていうのがね、
高校生の頃っていうのはあるんですよね。
ものすごく目立とうとしてね。
スタジオで練習している時も自分の音のアンプの音を上げるんですよ。
ちょっとだけでも目立ちたいと思って。
そしたらベースも上げるわ、ボーカルも上げるわみたいな感じになって、
うるさいになるんですけど、
実際ステージとかでやっててもどんどん流行るんですよね。
自分のパートのことしか考えていないからね。
ギターならギターも歌なら歌も、
自分のそこのそこを何とかやり切るっていう、
そしてあわよくば一番目立つみたいなところでやっていくんでね、
どんどん先に流行っていったり、
逆に音がやたら大きくしてしまったりとかね、あるんですけど。
クラシックの音楽の中っていうのは、
自分だけが目立っちゃって絶対ダメでね、
全体の中でいかに溶け込んで、
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そのうちの一部の要素になりきるかっていうのがね、
本当に大事ですよね。
その友達もですね、チェロという低い音が出る楽器なので、
そうそう表にバッと目立つようなものではないんですけど、
確実にリズムとベースのラインを刻んでいくという、
非常に大事な役割をね、しっかりと演じていました。
その事前にですね、2人で食事をした時にですね、
一体そのチェロってどれだけやってんだって聞いたら、
20年間やってきたっていうんですよね。
20年もやってきたのかと、すごいなと。
どういうオーケストラっていうか、
そういうのに属してるのって聞いたら、
いや何も属してないって言うんですよ。
何も属していなくて、ただ20年間、
先生についてチェロを学んだって言うんですよね。
え?と思って、何かの、例えばバンドならバンドですね、
そこに属してその友達と一緒に演奏する、
そしてそれをライブでみんなに見せる楽しさっていうのがあるからね、
やっぱギター一生懸命練習するわけですけど、
そんなの全くなしにとにかくギターの練習を
一生懸命やっているというようなものでですね、
そういうようなのってあるのかなと。
僕の場合は実際に宅録って言いましてですね、
自分のギターの音を演奏してパソコンの中に取り組んで、
そして他の様々なサンプルであるとか、
シンセサイザーの音とかをうまくミックスして
一曲仕上げていくっていう楽しみが、
作曲の楽しみっていうのがあるんで、
僕の場合は一人でやってても何も困らないんですけど、
チェロをやる人っていうのがクラシックの中で、
オーケストラの中で低いベースラインを刻んでいくということ以外に、
一人でそれをやっていくというようなことの中に
楽しみというのがあるのかと、
どんな楽しみがあるんだろうかということがすごく気になりまして、
聞いてみたんですよ。
20年間も何かにオーケストラの中に属して、
そのオーケストラの中で曲を弾くという楽しみというの以外に、
全くそういうのに属しないで、
ただチェロの練習だけを続けていくモチベーションというのは一体何なんだって聞いたんですよね。
そうすると思いもかけない答えが返ってきて、
この楽譜を一枚仕上げることが嬉しいんだというわけですね。
先生から新しい楽譜をもらうじゃないですか。
その楽譜を見て、何が何かわからないですよね。
でもそれを音符を一つ一つ解読して、
等音記号だとか変音記号だとかありますよね。
それをちゃんと変換をしたりしながら、
一つ一つ自分のものにしていって、
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最終的にその楽譜を全部自分で奏でられるようになるということが自分のゴールで、
それが楽しかったんだというわけですよね。
それが20年間続けてきた原動力だというので、
びっくりしてそんなのがあるんだなと思いましたね。
そんな彼もですね、
数年前に住んでいるところの近くで新しく市民オーケストラができるということを
募集しているのを聞いて応募してみたんだそうです。
自分が住んでいる福岡市の市民オーケストラはレベルが高すぎて、
とてもじゃないけれども入れるような状況じゃないけど、
この隣接したところの地域のオーケストラというのは、
まだできたばっかりで今からというところなので、
その経験があるということなら是非入ってくださいというような状況だったから、
何とか入ることができたというふうに言っていましたね。
その中でオーケストラの中の一人として緊張をしながらやっていたんだそうですが、
その楽譜を一曲終えることということ自体が楽しかった彼としては、
2020年から始まるコロナの3年間、
オーケストラ活動というのは止まるわけですけど、
でも彼にとっては何の困ることもなくてですね、
これまで通り楽しく楽譜を一枚一枚終えていったというようなことだったんだそうですね。
それが今日のコロナの初のコンサートだったということで、
彼の持ち味を淡々と活かしてやっていました。
オーケストラ経験というのはそんなに長くはないんだけれども、
その土台となるチェロのスキルとモチベーションというのは、
20年に渡るものというのがどんとあるので、
そこに自信が満ちあふれるような堂々とした演奏ぶりで、
本当に感動をしたところです。
20年間何かを続けるというのは、本当にすごい力になりますね。
彼は僕と同じ年、今度64になるんですけれども、
おそらく今から先何も困ることはないだろうなと思います。
素晴らしい仲間と、そしてやりがいのある自分の趣味というのをしっかり手に入れて、
これから何十年も楽しく生きていくことができるんだろうなと思いながら、
今日は妻と一緒にニコニコしながら帰ってきたところです。
それではまた。
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