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今朝配信した、Kindleで最初の一冊にやらない方がいいことっていうね、NGなのはっていう放送をしたんですけど、ことのほか反響がありまして、これあのちょっと補足をしておきたいなと思ったことがありました。
ので、ちょっとね二つ目の放送をしたいと思ってるんですけど、僕これ、自分の壮大なやらかしの話から抽出したことだったんですけども、
そもそもですね、僕が最初のKindleで本を書こうと思ったきっかけというのがありまして、
実はこれ92年頃からですね3年間ほど、僕日本人学校というところでですね3年間海外で教師をしていたんですよね。
その頃はインターネットではなくてパソコン通信の前世紀で、僕はね、オーストラリアだったんですけど、そこへ行ってすぐに
着いたすぐにね、あの向こうの電話線とこっちのあのいわゆるモデムですね。もうわからないと思うんですけど、向こうの電話機の受話器に
そっくりなものをそのままお互いの双脇受話器をくっつけてですね、ベルトできつく縛って、そしてあのそれをモデムというテキストを音に変換する機械にね、あのくっつけるんですよ。
そしてそのモデムをパソコンにくっつけて、で通信するんですよね。
テキストで書いたコードをモデムで音声に変換して、その音声をいわゆる音響カプラというのでピーゴロゴロピーゴロゴロっていうね、あの音、あれをそのまま受話器で向こうに送っちゃう。
そうすると向こうが今度は音をテキストに変換してサーバーにアップロードしてくれるという、まあそういう仕組みだったんですよね。昔のパソコン通信というのはね。
まあその話はいいんですけれども、その一生懸命ね、向こうからね配信をしたんですよ。あのPC版だったんです。僕パソコン通信のね。
そのPC版に毎週その教師たちが集まる喫茶室みたいなのがあって、そこに毎週あのここの日本人学校のレポートっていうのをね、送り続けたんですね。
でまあとてもあの皆さんから、あのそっちの様子について調べてほしいことがあるとか、あのじゃあわかったそれについて調べて投稿するよみたいなやり取りをずっとやって。
それで3年経った頃に70何号ぐらいになったんでね。それを全部テキストを、当時もWindowsになって直後だったので、ワードがねもう自分が使うようになってたんですよね。
ワードに全部移しまして、それを本にしようということでね。なので書き溜めたテキストを元に本にするというそういう試みをした、
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個人として行った、結構最初の頃の人間じゃないかなというふうに思うんですよ。
それでね、あのいろいろ書き足しているうちにね、A4ぎっしり書いて250枚程度になったんですね。かなりの分量ですこれ。
それをね、換算してみると新書版2冊分ぐらいになっちゃったんですよね。
それでどうするかというと、まだ当時電子書籍なんていうようなもんっていうのはね、全くないので、G10版ですよね。
200冊作るので、15万円ぐらいかけて日本の印刷会社にそれを送って、
そしてしばらくして日本の印刷会社から送り返されてきました。オーストラリアに送り返されてきて、段ボールに入って、それを向こうの知人に全部配ってですね、学校にも置いて、
そして帰ってきまして、日本に帰ってきてすぐ外務省に行って、外務省でその記録ですということを渡してですね、
そして自分たちのコミュニティの最初の会合とかでもお配りしたんですよ。
で、その時にね、みんなね褒めてくれたんですね。素晴らしい本ができましたねって褒めてくれたんですよ。
ところがそのところ、その長老のような方がいらっしゃって、80歳を超えた名誉教授のような方なんですけど、その方はいつも可愛がってくれてですね、
いつも私に向こうにいる間、毎月のようにカップラーメンとかね、送ってくださった方なんですよね。
でもね、めちゃくちゃシニカルでね、もう皮肉ばっかり言ってね、褒めてくれたことなんか一度もないんですけど、向こうに行って3年間ね、初めてこの方優しかったんだと思ったような方だったんですが、
まあ帰ってきて、先生のおかげで何とか頑張ってきましたということで、これはね、自分が向こうで作った記録ですということで渡ししたんですよね。
で、その時にその方がね、すごく褒めてくれるかと思ったらですね、ふんっと言って、こんなものを作るからダメだって言われたんですよ。
え?って思ったらね、なんでこんなものをね、自費出版とかで出すんだと。
なんで普通にちゃんとね、本屋っていうかね、商業出版で紙の本としてちゃんと出さないのかと言われたんですよ。
僕その時褒められたと思ったんですよね。こういう価値のある本を自費出版ではなくて、ちゃんと紙の本で出せと。
そっちの方がいいだろうがというようなね、褒められたと思ったんですよね。
ところがその後に続いた言葉がすごかったんですよ。
紙の本でちゃんと出せば、この本がいかに売れないかがわかる。
そこで初めてお前はね、この本の内容が売れるような内容じゃなかったということに、初めてお前は気づくんだと言われたんですよね。
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それがずっと二十数年間心に残ってて。
まあそれはね、その方なりの一流の僕をね、実は褒めてくれたんだろうというふうな思い違いをずっと二十数年間してたんですけれども。
それからそれをちゃんと僕は紙の本にしようということで、何年もずっとやってたんですよ。
で、7年か8年かかけて書いては消し、書いては消しということを繰り返して常にね、思い、心のどこかにあったのでね。
前お話ししたような人生最多棒記のようなね、60個の、夜の9時頃60個のタスクがあって、朝の7時までに仕上げねばならないみたいなね、とんでもないそのハードな時期があったんですけど。
そういう時にでも心の中にずっとあって、暇があったら書いては消し、書いては消してやってたんですね。必ずこれを紙の本で出してやると思って。
ところがね、Kindleができたんですね。
2012年か3年か、すぐにその時の原稿をね、一度変換をしてみたりして、電子書籍にしてみたりしました。
うわ、すげえなと思って、あまりにも膨大だったんで、半分すぎ落としましてね、作ったのが一番最初のね、2016年、それからも数年かかったんですけどね。
2016年、25年前からのパソコン通信という本をね、出したんですけれども、これが12万字です。そして、すぎ落とした本も12万字ですね。
はい、そして僕は分かったんです。その時の先生の言葉がね、売れない。これだけ一生懸命頑張って、新書版2冊のようなものね、一巻が新書版1冊分ぐらいになるような、超大作です、僕にとってはね。
もう人生の集大成ですよ。超大作ですよ。自分の記録としては最良の本が出来上がったんですね。
誰からも読まれないという、それを経験しましたね。
その時の先生のね、96年だったかな、95年だったかな。
その時の先生に言われた言葉というのは、皮肉を込めた褒め言葉でもなんでもなくて、本当にダメだと、ダメ出しをされた言葉だったんだということをね、僕は身をもって知ることができたんですね。
それでね、分析をしたのが、昨日出した、読まれないKindleの書き方っていうのが、そこに込められていて。
そこに書いた学びを活かして、昨年本を書いたら、毎月しっかり読まれてくれているという、1年間全く売り上げが落ちないという本になってくれたという、そういうようなことへの繋がりがあるんですね。
で、今日は最初の1冊でそれを書いちゃうと、ちょっと残念な気持ちになりますよっていうようなお話だったんですね、今朝のね。
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でもね、そのような自分の記録とか集大成的なものはやっぱり出したいと思うんですよね。
だからどこかでやっぱり出すべきだと思います。それをどこかで誰かが役に立ててくれている。
僕が最初に書いたその本というのは、ある僕の知人が大事にね、読んでくれて、線まで引いて読んでくれて、そして自分の息子が海外に駐在するときに、これを絶対読みなさいと言って渡してくれているんですよ。
つまり全然人から読まれなかったあの本ですが、それを本当にバイブルのように役立ててくださる方もいたんですよね。
それはそれで一つの事実でした。
ということなので、そういう自分の人生の総体というようなね、本というのはね、やっぱりどこかでね、出されてみるというのはとても良いことだと思います。
でもそれが1冊目じゃない方がいいかもね、というようなお話でした。
はい、ということでちょっと補足を今日はね、したくなったのでさせていただきました。
たくさんコメントいただいてありがとうございます。
それではまた。