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2022-06-03 08:46

163 MDの黎明期と失われゆく驚愕について語る

#黎明期 #MD
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はい、リフスタイルです。 黎明期の話を今ずっとしているんですけれども、
黎明期の語る良さっていうのは何かといったら、 今は既に失われてしまった当時の驚愕の感情、
これをね、残しておくことっていう、そういうような意味合いがありますね。
初めてそれに出会った人類がどれだけそのことについて驚いたのかという感覚は、それからしばらく時間が経ってしまって、そのことがネイティブになった人たちには全くわからない感覚になっているわけなんですよね。
それを語ることができるのは、それを当時実際に経験していた人間でしかいないので、
後の人には思いもつかなかったような驚愕の経験というのが、そこに残っているわけですね。
それをみんなで掘り起こしていこうよというような話なんです。
今日は僕はMDの黎明期とその驚愕ということについてお話ししたいと思います。
今は亡きMDですね。登場したのは1990年代の中頃ですが、
このことによってものすごい大きな変革が起こりました。
それは何かというと、音楽をファイルとして扱える時代がやってきたということです。
今はMP3というファイルで音楽を見ることが、ファイルとして見ることが皆さんはもう当たり前になっているんですけれども、
MDが出てくるまでは僕たちは音楽というものを手を出すことができなかったわけですよ。
もちろんテープを何か別のものに録音して、そして曲の入れ替え、
要するにプレイ側のカセットを音楽を鳴らしておいて、
録音側の音楽で受ける時にプレイ側の順序を変えたりすることによって受ける方が、
あたかも順序が変わったかのように録音したりすることができました。
そういう意味で自分たちのベスト版とかをカセットテープに作ったりはしてましたけれども、
ファイル自体を動かす、音楽自体の順序を動かすということはできなかったわけですよね。
CDなんていうのはもう自分たちには手が出ない領域のものですよ、そこに書き込まれたものに関してはね。
ところが、MDによって初めて僕たちは音楽をファイルとして扱えるようになったんですよ。
あの時は本当に驚きましたね、MDというのが出るぞと。
えっ、それって自分なりのCDをそのまま録音した時に、後から順序を入れ替えられるってことかって、
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それがいかにすごい経験だったかということね。
オリジナルというかね、CDを買ってきて全部MDにダビングをしていくときに、後から順序を入れ替えられると。
この曲嫌いだから消すとかね、自分なりのベスト版をそのまま作っていけるというような、
一個一個の曲をあたかも物のように扱ったり順序を入れ替えたりできるという、
そういう経験を人類は初めてそこでするわけですね。
いやもう僕ね、したくてたまらなかったんですよ、編集というのが大好きだったからね。
もう一つ、ファイルとして扱えることになったことによって何ができるようになったかというと、名前が付けられるというね。
タイトルを自分で付けられるという。
これもね、ファイルとして扱ったからこそできることであって、
もうそれまではCDにとかね、録音されたものに対して何もできることはないし、
タイトル自体がね、レコードとかの時にはね、
レコード自体に、音楽自体にタイトルの名前なんていうのは付いてないわけなんで、
ところがそれができると。それからさらに、
途中で切ったり貼ったりできるわけですね。
まあ音楽だけじゃなくて、いろいろ喋ったりして録音とかね、することができるわけですけれども、
ここからここの部分はいらんから切り取ろうとかね、
こっちとこっちを切り離して逆にしようとかね、
そういうような本当の編集ができるようになったという。
もうなんというかね、驚愕ですよ。
こういう感覚はおそらくだからわからないんですよね、ネイティブの方にはね。
しかしその前の音楽をファイルとして扱うという経験をしたことがなかった人間にとってはね、
とんでもないイノベーションだったんですよね。
やっぱすごかったですね、あれはね。
だからその後にMP3プレイヤーとかが来た時にはね、もうスーッと入っていけるわけですけれども、
あの時の驚愕はこうして霊命期として残しておくのに価値がある感情ではないかなというふうに思ったんですね。
僕らはすでにね、その10年くらい前からテキストを編集することはできるようになっていったんですが、
90年代の中頃になっていよいよ音楽を編集できるようになっていったわけですね。
そしてさらに2,3年経った後、映像ですね、ビデオ、動画、これを編集できる時代になっていくという、
それまではビデオというね、何が何かわけがわからなかったテープに、
なんでここのテープに入っているものがね、なんで見えるんだみたいな感じだったものが、
ファイルとして見える形でパソコンに取り込まれて、
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そしてそのファイルとして取り込んだものを編集ができるという、そういう時代になっていくのは97,8年くらい。
ソニーのバイオとかが本当にそういうのに先進的に取り組んでいましたけれどもね。
僕はね、ちょっと早いんですよ、それを始めたのはね。もう94年くらいから、
まだデジタルビデオが、まずデジタルのビデオとかがない頃、アナログのビデオを取り込むビデオボードを買ってきて、
それから取り組んでね、プレミアがまだ1の頃ですよ、プレミア1ですよ。
買ってきてね、編集したりとかしてて、あれもすごかったですね。動画を自分で編集できるというね、
ノンリニア編集っていう言い方を当時やってたけど、ノンリニア編集という言葉の響きがね、本当に魅了されていましたけど、
これは今日の話とはちょっと変わってきますね。
はい、ということで、音を編集できるようになった一番最初の経験、MDですね。
僕がそれを買ったのは1995年のね、3月のね、20何日かなんです。秋葉原で買ったんですよ。
大きさはね、文庫本ぐらいの大きさでした。バカデカかったんですよ。
いや文庫本がなんでバカデカいんだって思うかもしれないけど、文庫本手に持ってみてください、それがMDですよ。
そこの中にどこかの蓋をチョンと開けて、MD入れるんですね。
開いたと、他のところにいっぱいコンソールが付いているわけですよ、ボタンがね。大きいでしょ。
それね、ポケット入らないですよね。
それからほんの2年後ぐらいになってくるとマッチ箱みたいなね、もうMDの、入れる箱、なんていうんですかね、もうMDの大きさそのものが、
あの、なんて言ったらいいの?
MDの大きさ自体がそのMDみたいな、薄い金属の革だけで囲まれたようなものがね、登場して、ポケットの中に入れて、着けるようになっていく時代がね、もう2年ぐらい経ったら経るんですけど、最初のMDってすごかったんですから。
もう重戦車並みですからね。
それでもね、すごいイノベーションだったからね、お喜びで買いました。
はい。
僕は音楽を編集したかったんです。
はい、ということで今日は、MDの例明記にまつわる失われた感覚、まだ失われてないか、僕がいなくなれば失われてしまうという、その感覚を今日はここに残しておきたいと思いました。
それでは、「また何か始めた!」のリュウスタイルでした。
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