猫語の教科書の概要
さあ、始まりました。ローテナントの読書会第10回。
- しょうへいです。
- ゆかです。
- ついに10回目ですよ。
- えー、記念すべき10回目だね。
- はい。
- え、ちゃんとこれまでの10冊をちゃんと覚えてますか?
- あ、覚えてるんじゃない?
- いや、これさ、まとめて聞けるようになんか、
Spotifyのプレイリストとか作ってみる?
- あー、あ、ね、それもいいかもね、確かに。
- そう、その方がいいかなってちょっと。
- うん、遡るの大変だしね。
- はい、作ったらじゃあお知らせしておきます。
- はい、じゃあ早速いきます。今回の課題図書は、
ポール・ギャリコ著、猫語の教科書です。
- はい。
- 猫語の教科書。
あのー、完全に猫が大好きなゆかちゃんのリクエストです。
- そうですねー、ほんとに。
表紙も可愛くって。
- 表紙可愛い。
- 表紙可愛いのよ。
- タイプライターに猫が手を伸ばしてる表紙。
- そうそう、文庫本はそうだね。
- はい。なんでこれなの?
- これは、その、なんだろう、これは世にも珍しい本なんだけど、
- あ、そっか。じゃあそれ先にあらすじを言った方がいいのか。
- そうだね。
- じゃあいつも通り、まだ読んでいない人向けにあらすじを紹介します。
- はい、お願いします。
- ある編集者の家に謎の原稿が送られてきて、
それがタイプライターで打ち込まれたであろう意味不明な文字列だと。
で、なんとこれは猫が入力したもので、
著者のポール・ギャリコさんが解読、翻訳したものがこの本っていうことなんだよね。
- そうだね。
- つまり本当の著者は猫だと。
- そうなんです。
- で、その内容はズバリ、人間の家を乗っ取る方法だというね。
- うんうんうん。
- つまり言うと、猫が猫に対して、人間とは何かを教えるっていう内容になっている。
- そうだね。だからこれ、著者が猫なんだよね。
- はい。
猫と赤ちゃんの共通点
- 文庫本ってさ、見開いて右側に著者金絵みたいなプロフィールが書かれてるんだけど、
その著者金絵にもちゃんと猫のプロフィールが書かれているのが本当に愛おしくて。
- はいはい。
- で、あとタイプライターの謎の文字列っていうのも、
実は猫って肉球でタイプライターをポチポチするから、
このボタン1個押したくても、周りのボタンも一緒に押しちゃって、
で、それで謎の文字列みたいな暗号みたいになっているっていう風に。
- いや、え?それでなの?じゃあちゃんと、何?
猫に指が小さければ、ちゃんと文章になっているんだ。
- そう。ちゃんとね、文章打てるぐらいの賢さがあると思うよ、猫には。
- あ、そうなんだね。そう信じてるんだね。
- そうですね、はい。
- はい。ゆかちゃんが猫が好きなようにさ、僕も猫は割と好きで、
昔実家でも飼ってたことがあるんだけど、ただある時期からアレルギーを発症して、
なかなか近寄れないっていう。
- 辛いね。もう大変だね。
- いや、本当だよ。
- 好きなのにアレルギーっていうのが一番辛いよね。
- 学生時代にさ、僕ね、女の子に猫カフェ行こうって誘われて、
で、いや実はアレルギーなんだよねって言ったらさ、
じゃあ商品にとってはアウシュビッツだねって言う。
不謹慎な例えをされたことがあるんです。
- 確かに。アウシュビッツだねっておもろいね。
- ひどいですね。
- ひどいよね。
- みたいな感じで、僕はだから猫、好きだけどあんまり近寄れてないというか。
- なんだっけ、猫の話をするのを聞いただけでもくしゃみが出るんだっけ?
- あーそうそうそうそう。もう会社の人が目の前で猫の話をしてたらもうくしゃみが出ちゃう。
鼻がムズムズしてるじゃん。
- 重度の猫アレルギーだね。
- そうですね。今日何回くしゃみするかがちょっと見どころですね。
- もう薬飲んでほしい。
- でさ、ちょっと読んだんだけどさ、
ページがちょっと、ちょっと厚いよね、1ページがね。
これはゾロリ以来ですね。
- ゾロリもまあまあ厚かったよね。
- って感じで今回、読書会はいつも僕とゆかちゃんで話したいポイントを3つずつ計6個話すというルールでやっています。
- はい。
- で、この先は本の内容に触れていくので、ネタバレが嫌だなって思う人は1回止めて本を読んできてもらうか、
もしくはシークバーの最後までずっと耳を塞いであーって言っておいてください。
- お願いします。
- 早速ゆかちゃんの1個目からお願いします。
- はーい。
えっとね、私の1個目は猫と赤ちゃん。
- はい。猫と赤ちゃん。
- そう、これを思ったのが第5章のおいしいものを食べるにはっていう章を読んで思ったんだけど、
この本全体通してさっき言ってくれたみたいに、人間をいかにしつけるか、
自分の住みやすい環境を整えるために人間をどういうふうにしつけるかっていうハウトゥーが書かれているんだけど、
この章では自分が食べたい食べ物をどうやって人間に出させるかっていうハウトゥーが書かれてて、
で、最初住み始めた家、この人間はどういう食べ物をくれるかわからないけれども、
自分が食べたいものを人間に出させる方法はありますっていうふうにその説明がされてるんだけど、
まず順当にいけばキャットフードが出てくるわけじゃない?
でもキャットフードでもいいけれど、
でも本当は例えばタラバガニだったりとかムール貝だったりを食べたいみたいな、
そういうグルメな。
そう、グルメだよね。
そうそう、なかなかグルメなんだよね、その猫ちゃんが。
そういう時にどうやってその食べ物を出させるかっていうところが書かれてて、
で、キャットフードが出てもそれを手をつけないことですみたいな。
で、その手をつけないでずっと食べないでいたら人間の方が焦っちゃうと。
心配してね。
心配してね、この子全然食べないけど大丈夫かしらみたいな。
心配し始めて、で、次はサンマの缶詰とかが出てくると。
で、サンマもいいけどやっぱりムール貝が食べたいみたいな時に、
それも手をつけないでおきましょうみたいな。
で、どんどん拒否するんだよね、出されてくる食べ物を。
で、どんどん拒否して、で、最後にムール貝が出たらこれを食べるみたいな。
で、そうすることで、この子はムール貝が好きなんだわっていうふうに人間に分からせて、
で、あなたの好きな食べ物を人間が出せるようになりますみたいな。
こういう人間のしつけ方が書かれてて、
なるほどな、こうやって人間はしつけられてたんだなっていうふうに思ったんだけど、
納得したんだけど、
出されたものを拒否することで、自分が何を望んでいるかを相手に伝えるっていう方法って、
これ人間の子供も一緒じゃないって思ったんだよね。
ああ、はいはいはい。
だからさ、赤ちゃんとかもそうだけどさ、めっちゃ泣いてて、
で、そのおっぱいなのかおむつなのかみたいな。
で、おっぱいあげても飲みません。ああ、じゃあ違うかみたいな。
で、おむつ買えても泣き合いません。ああ、じゃあ違うかってなって、
で、どんどんどんどんこうやって手当たり次第にやって正解にたどり着いていく。
ああ、そうだね。
で、こうなんだろう、背中トントンが良かったんだなみたいな、最終的にそこが分かっていくみたいな。
はいはい。
そういうふうに拒否っていうカードを切り続けることで、相手に正解にたどり着いてもらうっていうやり方は、
猫と赤ちゃんがちょっと共通しているところなのかなって思ったっていう話。
孤独への寄り添い
ああ、なるほどね。面白いね。確かに僕も今子育てしているけど、3歳の子供がいるけど、
好き嫌いある?
食べ物の好き嫌いはないけど、今はその気持ちじゃないとかは結構主張するようになってきて、
それこそ0歳1歳の時はもう言葉もうまく使えないからさ、
もう本当に猫と一緒だよね。拒否で示すんだよね。
そうだね。拒否で示して、え、じゃあなんだろうってこっちに考えさせられる。
確かに赤ちゃんってそうだなって言われたら分かる。
だから猫飼ってたらね、ちょっと子供ができた時にもしかしたらちょっと子育てのスキル上がってるかもしれない。
ああ、そうか。そうだねそうだね。
って思いたい。
そもそも言葉が通じない相手に対してどう気持ちを伝えるかというか、理解してあげるかっていう、通じ合うかがね。
そうそうそう。
よく観察するもんね。この子何考えてるんだろうって。
あ、そうなんだ。なるほど。
え、ゆかちゃんは猫飼ってたことある?
えっとね、実家で住んでた時は飼ってて、結構3匹ぐらい飼ってたりして、
お母さんも猫大好きだから、2人で猫をめでてるね。
長い?赤ちゃんの猫からとかする?
そうだね、子猫、みんな保護猫なんだけど、子猫の時から保護して、ずっと育てててっていう感じだから、もう8年ぐらいになるのかな。
はいはいはい。
まあそうだね、だからお互い、こっちからちゃんと猫が何を今求めてるかってことを見てあげて、
それが通じ合うっていう経験を何回も繰り返すことで、お互いに信頼感が生まれてくるっていうのは、
それは育てても一緒だよね、愛着が湧いててっていうね。
そうだね、ちょっと共通する部分なんじゃないかなって、そう思った。
子供は育ってたことはないけど、もしかしたら一緒なのかなって思って。
なるほどね。
ちなみに猫に対して話しかける?
うん、話しかけるよ。
なんていうの?お腹空いたの?とかいうの?
そうだね、お腹空いたのとか、とにかくめちゃくちゃ話しかけてる。
へー。
たまに無視される。
無視されたら、ゆかちゃんは、なんで無視すんだろうって思っちゃう。
そうだね。
今日どうしたのかなとかって、より気にかけるみたいなね。
そうだね、とか、仕事で嫌なことあった時に、ひたすら猫に話しかけてて、
今日こういうことがあってね、みたいな。
で、めちゃくちゃ愚痴ったりとかして、で、毛皮を撫でさせてもらって、
ちょっとお腹に顔をうずめて、猫吸いって言うんだけど、猫の香りを吸って、
すごい癒されて、明日も頑張ろうっていう気持ちになる。
へー、なるほどね。
そう。
あ、今いいの聞いた。僕ちょっとさ、これ2番目のつもりだけど、
じゃあ僕のポイント1、これにするわ。
うん。え、なんだろうね。
僕のポイント1は、孤独に寄り添う。
おー、はいはい。
猫と人間の関係
で、本書の中にもさ、人間はどんな人も孤独を抱えているって書いてあるわけじゃん。
うんうん。
それは別にさ、家族がいるとかいないとか関係なくって、
友達が多いとか少ないとか関係なくって、
うんうん。
どっか孤独感が生まれる瞬間があるっていうか。
うん。書かれてたね。
むしかしさ、うちの親はさ、道路で死にかけて弱ってる猫を拾ってきたことがあって、
その子をうちで何年も世話してたっていう感じなんだけど、
うんうん。
あー、あれもさ、
うんうん。
うちの家族の心の孤独を支える存在だったなって今思うわけ。
あー。
で、まあ僕もさっきゆかちゃんが言ったみたいに落ち込んだ時とかに猫に話しかけるというか、
猫と遊んだりとかしてたし。
うんうんうん。
なんかすごい、アニマルセラピーっていうのがあるぐらいだからさ、
あー、はいはいはいはい。
あれだよね、いてくれるだけでなんかすごい癒されるよね。
なんか動物ってさ、猫も自分でもそうだけど。
あー、そうなんだね、やっぱりね。
僕はもう全然そんなことしなくなっちゃったけど、
まあそうやって心が穏やかになる人はいるんだよね、やっぱりね。
そうだね。
はいはいはいはい。
保護猫活動の実践
そうか、アニマルセラピーだったんだ、あれは。
うん。
だから無料で受けれるアニマルセラピー状態かもしれないね。
そうか、あー。
うちの妻は犬が好きで、妻の実家の方では犬を飼ってたりしてたんだけど、
うーん。
まあそれも一緒なんだろうな、多分。
そうだね。
そうか、猫を保護した子だったんだね。
そう、保護というか本当に拾ってきた。
うーん。
だからどこの子かも全然分かんないままなんだけど。
うーん、そう。
たださ、昔はそうじゃなかったんだけど、今ね、うちの、まあ僕は地元は田舎なんだけど、
田舎の近所の山に入るとさ、猫がワンサカワンサカ湧いてて。
山に?
そうそうそうそう。
へー。
で、誰か知らない、地元の年寄りがなんかご飯やってんだよね。
あー、そうね。
どんどん繁殖してんの。猫山になってんの。
へー、すごいね、うんうん。
で、そう前におじさんからいいもん見せてやるって言ってその山に入って、
ほらここ猫がいっぱいいるんだよって言われて、僕はアレルギーってことをおじさん知らなかったから。
なんでここに連れてくるんだ。
よかれと思って。
そうそうそう、いや面白いだろうって言うつもりだったんだろうけど。
へー。
びっくりした、なんかいつの間にか猫に囲まれてて、何何何って。
やばいよ。
ちょっと怖いよね。
そう、猫居すぎるとちょっと怖いよね。
あー。
え、なんかうちもさ、保護猫を飼って育ててたんだけど、
自分たちで飼う以外にもちょっと病気の野良猫いたらその子を保護して、
で、里親を探すっていう事前活動みたいなのをやってたのね。
はいはいはい。
で、家で飼ってるのがもともと3匹いて、
で、そこからさらに2匹保護してっていうような時があって、
だから5匹いるのよ、その時点で。
で、そのうちの1匹が妊娠してて、で、子猫を産んだのね。
で、6匹産まれて、だから5足す6で11匹か。
一時期家に猫が11匹いるみたいな状態になって、
で、父親が仕事から疲れて家に帰ってきた瞬間、
11匹の猫にワラワラワラーってお出迎えされて、
家に猫が11匹いるって嘆いたことがあって。
大変だよそれは。
かわいそうだったな、あれ。
猫どんどん増えちゃうでしょ。
そうなんだよ。
ちゃんと子猫の行き先をちゃんと用意しておかないと大変なことになっちゃうよね。
そうなんだよね。
そこからいろいろジモティとか使って、里親探しに。
ジモティってそういうのも使えるんだ。
そういう使い方してる人もいる。
ジモティだったり里親会に連れて行ったりとかして、
で、6匹全員里親の元に届けて、
そこでちゃんと父親の平穏はまた取り戻されたんだけど。
ゆかちゃんはそうやって保護猫活動をしてるから偉いよね。
そうだね。
そういうことにあまり関心がなくて、猫かわいい飼おうっていうだけの人もいるじゃん。
確かに。
なんだろうね。山の中だったら大丈夫なのかもしれないけど、
都市部とかだったら結構自動車とか通ってて危ないから。
なるほど。
猫に支配される人間
なるべく保護して、里親の元に届けてっていうのはやりたいなって思う。
まあ大変なんだけどね。
ごめん話しすれちゃった。
じゃあゆかちゃんのポイント2。
人間は猫の肉球の上。
猫の肉球の上。
猫の肉球の上です。
どういうこと?
これは人間は結局猫の手のひらの上で転がされてるんだなって。
肉球の上で。
それを言ってるのか。なるほど。
肉球の上で転がされてたんだな所詮って思ったのが、
ドアをどうするっていう章があるじゃない?
はい、ドアね。
ドア。
ドアって猫にとっては邪魔なものなのね。
部屋の中を自由に行き来したいのにドアがそれを阻止すると。
その問題をどうするかっていうのは書かれた章なんだけど、
例えば猫からしたらドアを開けるのは人間の仕事だと。
はいはいはい。
家族のしつけが行き届いていれば猫はただドアの前に座り、
ドアを見上げるだけでいいはずです。
これで気づいてもらえなければ振り返って家族を眺める。
みんなが忙しそうならじれていると分かるようににゃーにゃー鳴く。
どんな時でも猫が外にでたがっていると気がついたら、
家族はしていることをさっさと中断しなくてはなりません。
だってきちんとした家庭では猫を最優先すべきですからね。
って書かれてるんだけど。
うちがまさにそうで。
ほうほうほう。あ、経験があるんだ。
経験がありまして、
ドアを開けて欲しかったらドアの前にずっと座っているんだよね。
で、開けてもらうのを待っていると。
あーいや、確かになんか見たことないけどイメージできる、すぐ。
なんだろうな。
そう。なんかね、アピールするんだよね。
で、気づいた人間が、
あーごめんね、開けて欲しいよねーって言って開けてあげて、どうぞーみたいな感じで。
で、なんかね、ドア開けてあげたらちょっと嬉しいんだよね。
私が猫の役に立ったと思って。
あ、嬉しいんだ。
なんかちょっと嬉しいんだよね。
だからそういうのも猫のしつけの賜物だったんだなーって思って。
ドアに限らず食べ物とかもそうだけど、
猫の、計算じゃないけど、猫のこのハウトゥーによってちゃんと人間のしつけが行き届いて、
で、猫の快適な自由環境を作り出しているんだなーって思うと、
すごい尊敬すると同時にやっぱり人間は猫の手のひらで踊らされているのかもしれないっていう。
なるほどね。はいはい。
すごいね、役に立てて嬉しいって思うのは猫の思いがままだね。
なんか猫好きな人ってさ、異様に猫好きじゃない?
いや、そう思ってる。ゆかちゃん一緒に思ってるよ。
私が言うのもあれだけどさ、犬好きとかハムスター好きとかとちょっとタイプ違う。
違うんだ。
猫が好きすぎるっていうのか。
猫をすごい崇め立てまつるみたいなマインドに猫好きになっている人多い気がして、
だから猫を家に飼っているんじゃなくて、猫と同居させていただいているみたいな気持ちになる時があるんだよね。
あ、そうなんだ。なるほど。そこまで考えている人はこの本が刺さるのはわかるわ。
そうだよ。それで言うと私刺さりまくっちゃってすごい。
そうだろうね。
で、僕は最初に猫が好きって言ってたけど、そこまでじゃないから猫普通だわ。
そこでちょっと温度差が生まれるんだよね。猫普通な人と猫大好きな人っていう間の溝がどんどん深まっていく気がしている。
なるほどね。
そうか。猫が家の中にいる暮らしをずっとしている人はそうなるんだ。
なんかね、私と母親はそんな感じになっているね。
言ってしまえばこの本は猫飼っている人あるあるだよね。
そうかも。確かに。
猫が家にいるあるあるをいっぱい書いているから、
でもそれは猫の手のひらの上で起きていることなんだよっていう話だよね。
そうだね。猫がそういうふうに人間をしつけていて、そういうふうになっているんだよっていう。
猫の手のひらのうちを見せる本だなって思う。
猫の肉球のうちをそう。
面白いな。そういう話ね。
それはそうだと思うわ。
じゃあ僕のポイント2。祖父の思い出。
何だろう。
この絵もさ、猫が人間の食事をわき与えてもらうためにどうするかっていう章があって、
家庭では人間の食事を猫にわき与えるのが禁止しようねってなってても、
その家庭の主人に寄り添ってこっそり一口もらうみたいなことが書いてあるじゃん。
その主人のルールを破る背徳感と、そうまでしても猫に好かれたいっていう感情を刺激するんだよね。
そうなんだよね。実に上手いやり方だよね。
これ読んだときに僕は死んだ祖父のことを思い出して、
祖父母の家では犬飼ってたんだけど、子犬だったんだけど、
確かにおじいちゃんは犬にこっそりご飯をあげてた。
本当に何食わぬ顔でそっとテーブルの下に手を入れて、足元に犬がいるんだよね。
すごいね。テーブルの下で行われてたんだ。こっそり。
あれまたあげたでしょって言われて、いやあげてないよって言う。
犬でもあるんだね。
だとかお客さんが来るとこの犬がいかに賢いかって話をしたがるわけ。
この前こんなことしてさとかって言う。同じじゃないかと思って。犬も猫も。
そうだね。それで言うと確かに。犬も考えてるかもしれないね。もしかしたら。
ゆかちゃんは犬は飼ったことないのか?
犬もあるよ。小学生くらいのときに。
でも可愛かったけど犬にしつけられてるなっていう感じはなかったの。
それは別物なんだ。犬は人間がしつけてるっていう感じの方が強いのかな。
そうかもしれない。お座りとかお手とかいろいろ覚えさせたから。
すごい大好きと大好きだし同じくらい可愛いけど、
しつける側?しつけられる側じゃなくてしつける側かなって思ったの。
何の違いなんだろうって思うんだけど。
そう考えたら僕やっぱり犬も猫も飼ったことあるけど、
やっぱり世話をするだけだったな関係性として。
猫との距離感
一緒に生活をしてた感覚があまり残ってないな。
そう思えばもったいなかったなって思う。
だからもちろん餌とかあげるしトイレの掃除もしてあげたりするんだけど、
散歩とかもするけど、そういうだけだったなっていう。
生活を一緒にしてるとドアを開けてみたいなことが起こるよね。
そうだね。一番の楽しみは何だった?犬とか猫飼ってるときに。
一番の楽しみは思い出せないくらい何もない。
だから普通なんだと思う、距離感が。
適度な距離感っていうところ。
一番の楽しみは僕が学校から帰ってきたりすると、
飼ってたチワワがパパパって走ってくるのね。
嬉しいね。
カタカタカタカタってして喜ぶんだけど、
だから僕も玄関が入った瞬間に、
お兄ちゃん帰ったよーって絶対言ってたの。
お兄ちゃん帰ったよーっていつも言ってたの。
いいね。弟みたいな。チワワが。
自分がお兄ちゃんみたいな。
それぐらいかな。
お出迎えするの可愛いね。いいよね。
猫語の教科書の理解
でも猫の方が計算高いというか、
人間にこうしてもらおうってことをしっかり企んでるって感じだね。
そんな感じがするね。
じゃあ、ゆかちゃんの3つ目。
私の3つ目はザ・サイレント・ニャオ。
ザ・サイレント・ニャオは何ですか?
これは猫語の教科書の現代です。
そうだね。
英語で出版された本じゃん、もともとは。
その現代がザ・サイレント・ニャオって、
直訳すると声を出さないニャオっていうことなんだけど、
なんで現代が声を出さないニャオなのに、
日本語版のタイトルが猫語の教科書になってるのかなっていうのが、
なんとなく分かったようで、なんとなく分かんなかったんだよね。
どういうこと?
だってザ・サイレント・ニャオって声を出さないニャオっていうのは、
ここぞという時に使う必殺技みたいな感じで。
さっき僕が言ったご飯を分けてよっていう時に、
体ツリツリしながら口だけでニャオってやるんだよね。
そうそう、それに人間もやられてついついあげちゃうみたいな。
なんだけど、私が日本語タイトルをつけるなら、
人間のしつけ方みたいなタイトルにするかなって、
そっちの方がしっくりくる気がしたので。
で、猫語の教科書かって思って、猫語ってなんだみたいな。
そうなったんだけど、猫は本来言語でコミュニケーションする方法はないっていう風に言ってて、
言葉なくしても猫同士はすごいコミュニケーションが取れる。
でも人間は言語でコミュニケーションを取る生き物だから。
あったね、あったね。
そうそうそう。
だから自分たちがこういう鳴き方をしたら、人間にはこう映りますよっていうことも、
すごいこの本の中で書かれてたじゃない?
それこそ声を出さないにゃーをしたら、
人間は本当に私たちのことをかわいく映っちゃってしょうがなくなるとか、
あとゴロゴロっていう喉の音を出すと人間はすごいくつろぐとか、
自分たちの鳴き声とかで、人間がどういう気持ちになるのかっていうのをすごい把握してるんだよね。
猫は本来コミュニケーションに言語はいらないけれど、
人間をしつけるためには言語を使うことも仕方ないというか、
だから人間に合わせて猫をクリエイトしていくっていうようなことをしてるっていうのを踏まえて、
猫語の教科書なのかなっていうふうに。
だから日本語のタイトルを猫語の教科書にしたのかなーって思ったっていう話。
人間心理と猫の影響
じゃあそれはそれで理解してるんだ。なるほどなって感じ。
そう、なんとなくわかったっていう。
最初はThe Silent Meowと猫語の教科書っていうのは結びつかなかったんだけど、
読んでたらなんとなくわかってきたっていう感じ。
なるほどね。
猫語の教科書っていうタイトルは、本の全体像を書いたようなタイトルだよね。
確かにそうだね。
The Silent Meowはさ、本文の中の一番格となる部分をタイトルにしたって感じだよね。
あー、確かにね。
なんかちょっとそっちの方がオシャレな感じはする。
なんかその英語のタイトルを日本語に訳する時にさ、
なんかちょっと和訳した人のセンス出るじゃん。
はいはいはい。
なんかそのセンスがちょっと出てる感じだなーって思った。
はいはいはい。
で、私が訳するとしたら、人間のしつけ方かなーって思った。
はい。じゃあ、
翔平の3つ目。
最後ね、僕の3つ目ね。
お願いします。
心理学の本。
本。
まあ、読んでると、さっきゆかちゃんが肉球の上って言ったみたいにさ、
まあ、読んでるとこれは人間が猫の思い通りに操られているんじゃないかっていう気がしてくるわけね。
うんうんうん。
で、結局内容はさ、人間心理みたいなもんじゃん。
あー、そうだね。確かに。
で、男性はこういうもんだとか、女性はこういう傾向があるとかさ。
うんうん。
で、時々人間でもこういう本を読んで実践してる人がいるじゃん。
あー、なんかその取説みたいな。A型人間の取説みたいな。
あー、そうそう。そういうのもあったりするし。
そういうの流行ってるね。
そういうのもあるし、こういうタイプの人はこういう傾向にあるので、じゃあこうしてあげましょうとかっていうことが書いてあったりとか。
はいはいはい。
まあ、いま16タイプの診断とかもあったりするからさ。
あー、そうね。MBTIみたいなね。
そうそうそう。
そういう本を読んで実践してる人がいるし、そういう実践してる人を僕はあまり好きじゃないなと思う。
好きじゃないんだ。
本にこう書いてあるから、この人にはこうしてあげたら、じゃあ自分はこうしようみたいな感じでなっちゃってる人が好きじゃないか。
人間はそんな単純じゃないぞみたいな感じ。
いやー、まあまあ、それもあるんだけど。
本に書いてあったからそれをやろうっていうのがなんかもう浅はかというか。
あー、楽しようとしてるみたいな感じかな。
自分の経験則で、この人って今こういうこと考えてるのかなって思って、こうしてあげたらいいかなっていうのはわかるんだけど、
こういう時はこうしましょうとか、それこそ取り捨てだよね。
矢印でちゃんと繋がっていく感じが僕は好きじゃなくって。
あー、はいはいはい。
まあでも、猫が書いてるって言ったって人間が書いてるじゃん、この本は。
言ってしまえばね、まあね。
そうそうね。
言っちゃダメだけど言ってしまえばね。
そう、だからこの著者は結局それを書きたかったんだなっていう感じ。
あー、だからすごいメタ的だよね。
猫が書いているっていう、手をしているけど人間が書いているっていう。
人間が書いている人間心理の本じゃん。
人間心理の本だけど、設定は猫が書いてるっていう。
猫を軸にしているから、人間心理の本なんだけどこれは新しいなっていう感覚があるよね。
そうだね。
説得力あるじゃん。猫ってこういうことを考えているのかなって。
確かにドアを開けさせられちゃってるし、確かに食べ物を分けちゃってるし。
説得力あるじゃん。確かにって。
確かにって、そうね、なるね。
すると僕ね、絵本とか物語に出てくる猫の見え方が変わってきて。
うちにあるさ、子猫がにゃーっていう絵本があって、猫が隠れててカーテンの後ろからにゃーって出てきたりとか、箱の中からにゃーって出てきたりっていうシンプルな絵本なんだけど、0歳1歳くらいの絵本なんだけど、
こいつらこれも計算つくかって思った。
こうね、自分がどうしたら可愛く見えるのかって分かってて。
そうそうそうそう。
にゃーって飛び出してるんだ。
何だったらさ、だからうちの家が昔死にかけて弱ってる猫を拾ってきたっていうの、それもさ、計算つくなったんじゃねーか。
いやーあり得るよ、それはもう。
と思うでしょ。
って思わせられるよね。
そうそう。あとドラえもんなんかさ、もうまんまとさ、人の家の押し入れの中についちゃってさ。
人んちのドラえきまで食べちゃってさ。
まあ、あいつも猫か。
って思うとさ、もうあの、僕猫普通だったけど、猫嫌いに入ってるよ。
えー、えーなんで。
こいつら全部計算つくかと。
でもさ、あんだけ可愛かったらさ、計算つくっていうのは分かってもさ、まあ騙されてやってもいいかという気持ちにならない?
あ、そういう、あ、そこまでいくんだな、人間心理は面白いね、確かに。
それあれだよ、だから、結婚詐欺とかに合うやつじゃん。
やば。
なんか怪しいなとも思ってるけど、でもこの人になったら騙されてもいいかなって思っちゃう。
あの心理じゃない?
いやー、なんかね、そうね。
騙されてもいいかなって思っちゃうね。
なるほど、騙されてもいいって、あ、面白いね。
そんな感じですね、僕。だから猫、猫がちょっと遠のいたというかさ、僕はね。
でもなんで猫好きな人があんなに猫が好きなのかも分かったって感じ?
あー分かる、そうそう分かる分かる。
猫にサイレントミャオされたら心が揺らぐんだろうなって思って。
だからこれさ、猫好きの人にもおすすめしたいけど、猫好きがなんであんなに猫が好きなのかが分かんないっていう。
あー確かに確かに。
そう、人にもちょっとおすすめしたいよね。
そうだね、そういう人が読んだら、あーあの人って、だからこんなに猫を大事にしてるんだってことが理解できると思う。
猫に操られてるんだ、あの人はって。
猫の手のひらの上でそう、踊らされてるんです。
あーそういうね、理解ができると、まあ面白いね、確かに。
じゃあ他に言い残したことは?
他に言い残したことは特にありません。
いいの?もう、ゆかちゃん家の猫の自慢をしなくていいの?
えー、それしたらちょっと止まんなくなるけど大丈夫。
止まんなくなる?1個じゃあお願いして。
1個?えーとね、うちの猫は履くときはちゃんと掃除しやすいようにフローリングの上で履きます。
カーペットじゃなくてね?
カーペットからちゃんとそうそう、移動してちゃんとフローリングの上で履きます。
えらいよね。
それはどうして?教えたの?
えー、いや教えてないけど、もう自然とそういう風になってるんだよね。
だからちゃんと人間が掃除しやすいように。
まあ人間が掃除しやすいってことは、まあ引いては自分のお家が綺麗ってことよ。
はいはいはい。
猫に関する会話
だからそこまで見越してちゃんとフローリングの上で履いてるんだろうなって。
あーなるほどね。賢いんだね。
賢いよね。
面白いね。
そういうことを飼い主は言いたくなるんだなって。
そう、そうやってこうやって私が話題に出すのももしかしたら彼は計算済みなのかもしれない。
あ、そうここまでね。なるほどね。
ここまで。
あ、そうかじゃあ僕はもう自慢してくださいって言うのももう手のひらの上なんだ。
そうそうそう。
じゃあ猫の話はじゃあやめましょう。
えー。
なんだよ乗ってあげようよ。
いや操られてるのは僕は好きじゃない。
えーいいじゃん。あんなに可愛いんだからさ。
なるほどね。はい。じゃあ猫の話はじゃあこれまでです。終了。
待って待ってもう一個もう一個。
あったあった。
えっとね文庫本版がさ日本語版であるけどさ。
はいはい僕はそれ読んだよ。
そうえーと英語版オリジナルの方はハードカバーであるんだけど。
はい。
あのーそっちの方が写真がすごく多くて充実してて見やすい。
あ、違うんだ。もっと。へー。
え、両方持ってんの?
両方持ってる私。
両方持っててそう。
へー。
The Silent Meowもニコゴの教科書もそう英語も日本語も持ってるんだけど。
うん。
日本語の文庫版も写真あるけどさ。
うん。
まあちょっと差し込み程度というかまあ2、3枚程度とか確証にある感じじゃない。
はいはい。
でも英語の方はねもっとまあ全部読めたわけじゃないんだけどすごい写真がねもっとたくさん載っててねこう写真集としても楽しめるような。
うんうん。
写真だけ眺めててもすごいかわいいって癒されるような中身になっているのでAmazonでこう中古で買えるのでそこ買ってみるのもいいかもしれません。
あーなるほどね。
はい。
2バージョン持ってんだね。
そうですっていう滑り込みのおすすめポイントでした。
じゃあゆかちゃん歌詞451度の2バージョン買ってください。
いやそれは難しいじゃん。
いやだから翻訳が分かりにくかったって言ったから分かりやすい方をもう1個買ってください。
いやいやめっちゃ時間かかるよね。
そうねまあ猫の写真がいっぱいあるのは嬉しいよね。
そうそうそう。
嬉しい。
そう単純に嬉しい。
いいね。
じゃあ猫の話はもう終わりね。
次回の課題図書
はい本当の終わりです。
猫の話はもうしませんよ。
今日はね。
今日はもうしません。
今日はしません。
じゃあ次回のローテナントの読書会の課題図書を発表します。
お願いします。
はい次回の課題図書はカドの英語著魔女の宅急便です。
はい。
やった。
イエーイ。
魔女宅急便。
まあジブリ映画で知っている人は多いと思うんだけどね。
うん小説読んだことない。
まあ自動書だから読みやすいと思います。
うんいいね。
であの知っての通り猫が出てきます。
楽しみだな。
出るんかいっていう。
次回も猫になります。
イエーイ猫の話しよう。
はい。
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お願いします。
はいあとSNSでハッシュタグロードクカタカナのローで読書のドクでお待ちしております。
はい。
じゃあローテナントラの読書会第10回目はここまでですよいいですか。
はい。
はいありがとうございました。
ありがとうございました。
お会いしては翔平と
ゆかでした。
さよなら。
さよなら。