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第50回 東日本大震災へ想いの祈り、鎮魂のあり方
2026-10-19 10:50

第50回 東日本大震災へ想いの祈り、鎮魂のあり方

第50回 2023年3月11日放送

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00:09
みなさま、こんにちは。 あの日から12年。
東日本大震災が発生した 3月11日の午後2時46分。
寒い日だった。怖かった。 コタツに潜り、
コタツの足にしがみつき、 揺れが収まるまで息を凝らしていた。
後の報道で、被害を知ることになった。 私がコタツの中で、
息を凝らしていた同じ時に、 それよりも何倍も
怖い思いをしていた方々がいた。 祈らずにはいられなかった。
2月28日、 山梨日日新聞に
3.11サイレンに痛みと題し、 遺族の記憶が蘇るとありました。
鎮魂の在り方について、 当事者が声を上げ始めたとありました。
サイレンにはそれぞれ自治体の思いもあり、 木刀の合図などのためにと、
防災・減災を啓発する意味もあるようです。
何が良くて何がそうでないか、
答えを求めても賛否両論です。 一番大事にしたい気持ちに、
寄り添った形でその時を 迎えられたらと感じています。
祈らずにいられなかった思いは、 生きゆく方々、
被災された方々に向けての祈りでした。 鎮魂は
死者の魂を慰めること、 慰霊という意味のようですが、
もともと鎮魂の語は 魂沈めと読むそうです。
聖者の魂を 身体に沈める儀式だそうです。
辛くても生かされた、 生きていくために自身の魂を
03:03
沈め、納めなければならない 魂沈めの
在り方を思っても良いのではと 感じています。
愛犬福くんは福島県南相馬市で保護されました。
それまで飼っていた犬が 浪水で亡くなったそんな時、
娘からの提案がありました。 母さん、被災圏譲渡があるらしいよ。
そうかと思い早速福島県に電話をしました。 譲渡にはいくつか厳しい条件がありました。
それはこの子たちを生涯、責任を持って 愛していくことが一番の条件でした。
怖い思いをした子たちだからこその条件でした。
様々な事柄をクリアし、譲渡に至りました。
福島まで主人と迎えに行きました。
やっと高速道路が復旧したところでした。
それでも道路のひび割れを見た時、 息が止まったような気がしたのを覚えています。
迎える前から名前は福ちゃんと決めていました。
推定年齢は1歳。 人見知りがあるとのことでした。
初めてのご対面。 やはりその通りでした。
獣医さんの姿を見ると怖がるとのことでした。
いきなりの譲渡ではなく、そこでならしがありました。
慎重して持って行った赤い首輪をかけて、
福ちゃん、迎えに来たよ。 山梨に帰るんだよ。
そう言って、お散歩をしました。
夏の暑かったその日、福ちゃんは道路の脇道に入り、
休みながら、試しながら、お散歩をしました。
合格をいただき、車の中のゲージにすんなり入り、一安心。
お世話になった方々にお礼を告げ、一路山梨へと。
道中長いため、休み休み来ましたが、
福ちゃんは、トイレもせず、水も飲まず、
この日のために用意した、ちょっと高めのドッグフードも食べませんでした。
06:05
夜遅くに、無事戻ってきました。
とりあえず、暗がりの中、家の周りを一周し、
その晩は、玄関の中にゲージを入れ、一晩過ごしてもらいました。
翌朝から、福ちゃんと私の日課となる、お散歩がスタートしました。
もう十二年。
雨の日も、風の日も、雪の日も、
はじめは泣くこともなく、心配しましたが、
だんだんと慣れてきて、
しっかり、番犬として毎日、任務遂行してくれています。
出会う方々に、福ちゃんを紹介するたびごと、
はじめは幸せになってね、
それが、いいところに来れたね、と、
かけていただける言葉の変化に、
福ちゃん共々、幸せを感じています。
震災から二年が過ぎたころ、
仲間三人と一緒に、岩手県大船渡に赴きました。
ボランティアなどとは、到底言えるものではありませんでしたが、
移動カフェの情報が入り、
リュックサックにハーブを詰め込み、
カフェに来られた方々に、
一時の癒しを感じていただければとの思いだけでした。
現実を知ることで浅はかな思いに、
三人の心は打ちのめされてしまいました。
そこに来られた方の中に、若い女性がいました。
引き寄せられるように、私は無言で歩み寄りました。
少しの間があり、語り始めました。
震災のその日、我が子を失ったとのことでした。
身をもの体に異変を気づき、救急車を呼ぶものの対応がされず、
保健師に連絡したときの心ない言葉に深く傷ついたことなど、
結局、我が子をこの手に抱くことはなかったと、
寄り添って一緒に涙し、聞くことしかできませんでした。
09:03
ただただ切なくて切なくて、何日か後、
ループラボにメールが送られてきました。
あの時の女性からでした。
お礼の文面で綴られていた言葉には、
自責の念がいっぱいでした。
抱かれるはずだった、我が子を両手の中に抱いてあげるイメージと、
この子のためにいっぱいいっぱい泣いてあげることをお伝えしました。
自身が気が済むまで、何回も何度でも、
そして自身の心が癒える頃、
この子にありがとうがいえ、元気になれますよと、
どれくらいのやりとりだったのか覚えていませんが、
綴られている言葉の変化で、
少しずつ回復されてきていたのを感じられるようになっていきました。
ありがとうございます。
庭の勾配が満開です。
甘い優しい匂いです。
通るたびにその優しさに包まれます。
その下には水仙の芽が出て、
咲く出番を待っています。
春咲く花は優しく穏やかに感じられます。
10:50

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