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ご番です。この配信では日本のどこかを描いた歌と共に、地域から見えてくる音楽、音楽から聞こえてくる地域、そんなものをお届けしていきます。
お相手はMCはワタンドです。よろしくお願いします。 そんなわけで今回お届けする曲は、天沢市の戸山団地のレインボーという曲です。
この歌が描く場所は、タイトルの通り戸山団地という場所です。 ここは青森市にあります青森市営住宅、戸山団地のことです。
天沢市は青森出身で、青森のことをよく歌っている、青森の地名が出てくる曲を多数手がけているアーティストになっています。
なのでこの曲も例に漏れず、彼にとって非常に思い入れのある風景なのかなというところです。
戸山団地以外にも、44号線の農道と新幹線の高架下、なんていう非常に特定の場所感のあるフレーズとか、
あと県のイベントとかね、そういう感じで非常にらしい、かつ青森らしさもある風景が出てきます。
この歌では団地住まいをしながらバイトを辞めて夢を追う青年の様子が描かれるんですよね。
天沢市秋田博文さん本人の生活、これまでの過去の歩みなのかなというところもちょっと想像させてくれます。
夢を追う場所として団地が描かれるんですけども、団地ってさ結構白くて直方体みたいな感じで、ちょっとのっぺりして無機質な感じしませんかね。
上の方に数字ぐらいは書いてあるけども、企画が描かれた家がわーって並んでる感じ。
なのでちょっと味気ないところかなと思うんですよ。
それに対して夢を追う中でレインボーという言葉とね、合わせて非常に鮮やかな未来と今いる現実とそこの対比もあって非常に魅力的な曲にもなってます。
夢を描く、夢を追う人の街っていうところでは、結構こういうご当地ソングとか地域を描いた歌でよく出てくるのは、
高円寺とか下北沢なんかは東京の地名でよく出てくるかなと思います。
下積み時代のアーティストの視点とかね、劇団員とかね、なんかそういう表現者の街という感じでよく出てくる街かなと思います。
若者が多い街だしね、安アパートも多いし、なんかそんな感じで夢を追う人にマッチする場所なのかなと今思います。
あと秋葉原とかが、アイドルの子がアイドルね、大きいビッグアイドルなんぞみたいな感じの下積みの場所として描かれる歌なんかもありますね。
東京だとそんな感じで具体的にイメージしやすい場所があるんですけど、
地方の夢追い人という形で、この公営住宅、私営団地を持ち出すっていうのは非常に面白いなという感じで、他に今までにない舞台設定だなと思いました。
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夢の、夢を追う場所、夢の追い方みたいなね、なんかこの曲聴いてて思ったんですね。
この私営住宅は、どんなイメージ皆さん持つかね、
やっぱり1LDKとか2DKとか、あんまり広すぎない家の構成で、ちょっと高齢者とかちっちゃい子供がいる世帯とかが多いようなイメージを持ってますね。
この歌みたいにちょっと若者が一人で住むみたいな、結構レアケースなんじゃないかなと思ってて、そういう意味でちょっと覚悟感というかね、異質感もありますね。
今の時代さ、夢を追う時に、それこそ高円寺とか下北沢とかっていうのは結構、周りに仲間がいたりとか、飲みに行ける場所みたいなのがいっぱいあって、繋がりが多そうな街が多いんですよね、舞台設定としても。
実際今の時代そうだと思うんですよ。周りに人が住んでるだけじゃなくて、表現活動をしようとかにしても、夢を目指すにしても、
ネットで仲間を見つけてとか、誰かと一緒になってとかいう感じで、コミュニティの力も使いながら、こういう夢を追うっていうことが多いと思うんですよね。
一方で支援団地っていう感じになると、結構閉じた世界で、自分に没頭して表現を突き詰めるぞみたいなところも感じるんですよ。
雨晒しの曲調が結構内面に迫る曲も多いかなというふうにも思うんですけども、なんかそこの夢を追う場所として、安さとか無機質な感じとかが合う一方で、仲間感がない場所っていうのもちょっと特殊で、ちょっと違和感があるから、この曲は非常に際立つなというふうにも思います。
あなたがこれまで夢を追う中で、どういう環境だったかなというのを思い返す中で、仲間と一緒に追うのか、環境を立って自分と向き合ってこそ目指せるのか、なんかそういうところもその人の夢の追い方とか、その人の表現のスタンスにも影響してくるのかなというふうにも感じたりできたので、非常に面白いなと思っています。
そんな感じで、今回は夢を追うスタンスというところも含めてちょっとお話しさせていただきました。
それでは聴いていただきましょう。
天晴らし、富山団地のレインボー。