1. ご当地ソングが好きすぎる
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2025-04-19 06:49

配信215:今なお形を変えて受け継がれる民謡進化論

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環境に応じて形を変えてきた民謡。

生活の中で歌われる場所はなくしたけど、今なお変化し残り続けているとも考えられるな、という話。


【番組紹介】

・地名が出てくる歌のコレクターによる配信。

・国内唯一のご当地ソングメディア「ご当地ソング捜索隊」(府中コミュニティFMラジオフチューズ内のラジオ番組)のバックナンバーも、時々お届けします。

・ラジオ放送は、毎月第4土曜日 ~絶賛放送中。


【パーソナリティ】

◆ワタンド

本配信のメインパーソナリティ。地名が出てくる歌のコレクター。都市と音楽が大好き。多摩地域で暮らす。

◆しゃり

ラジオ放送のパーソナリティ。ご当地ソングは素人。オーストラリア在住のエンジニアで主にリモート参加。


【Twitter】

https://twitter.com/RRwatandia

【note】

https://note.com/localsong



サマリー

ポッドキャストでは、民謡の定義やその変遷、現代の音楽文化に与える影響を探求しています。特に、民謡が歌ってみた文化とどのように関連し、形を変えて受け継がれているかに焦点を当てています。

民謡の定義と背景
ご番です。地名が出てくる歌のコレクター、わたんどがお届けする、変愛に満ちた音声配信、ポッドキャストです。よろしくお願いします。
面白いと思ってくれた方は、いいね、シェアの方、よろしくお願いします。
さあ、前回に続きまして、歌ってみたは民謡に似てるというふうな話でお届けしています。
音声配信ですとか、動画共有サイトとかSNSでよく見られる歌ってみたというような文化。
これは、いい曲をみんなが真似て、少しずつ形が変わって伝わっていくという音楽文化になっています。
これは、太古から日本に受け継がれてきた民謡に非常によく似た特性があるのかなというふうにも思っています。
この民謡というものがどういうものなのかというところについて、最近本を読みました。
民謡とは何かというふうな本になっていまして、島添紀美子さんという方が書いた本になっています。
その中で、民謡について、すごい定義といいますか、本物の民謡って何だということを問いとして何度も自問してるんですよね。
古くは、祭りの祭典の中で歌われた民謡なんかもありますけれども、多くは仕事歌と呼ばれるようなものでした。
牛をひきながら歩いていくときに歌う歌、田植えの中で一つ一つ菜を植えていく中で力に合わせて歌う歌、
はたまた船に乗りながら地引き網を引っ張りながら歌う歌、それぞれの仕事に合わせて最適に力を入れられるようにリズムが揃うように、
そんな感じで生まれてきた歌が民謡という形になっています。
一方で、そういった仕事というようなものが多く今では失われているものがたくさんありますよね。
田植えとかはあるにしても、牛を使って荷物を運ぶとか、漁師についても力仕事で網を引き上げるとかいうものもだいぶ変わってきたかなというふうに思います。
そうなると民謡がそもそも歌われていた仕事自体が失われているわけですよね。
民謡というものが仕事と一緒に紐づいた歌というふうに定義すると、ある種仕事がなくなると同時に、本来の姿の民謡は姿をなくしているというふうにも言えるんですよね。
今存在する民謡を歌われている歌というのは、もう譜面に起こされて、このメロディーです、この歌詞ですというのが決まっている民謡になっています。
これはもともとの民謡の定義からすると、いろんな人がいろんな地域で真似ていろんな形がある歌というものから少しそれっているんですよね。
これがこの譜面です、ここで三味線鳴らしますみたいな。
これはある時代においてテレビとかラジオが普及してきた段階で、その時確認できた民謡を引っ張り上げて伝統文化というふうな位置づけで、ある種切り取ったものとして譜面に起こされた楽曲なんですよね。
かつ、仕事の場でも歌われているわけでもないという形だから、見せ物小屋に入れられたという表現があれだけれども、野生じゃない形になってしまっているものなんですよね。
これが民謡なのかというふうな問いがあるわけです。
民謡は常に受け継がれる中で形を変えてきた、生き残ってきたものというふうな定義をすれば、ピックアップされて伝統文化というふうに祭り上げられたけれども、それは伝統文化という形に適応して残っている、ある種民謡の変化の一つだというふうにも捉えることもできるのかなというふうにも思います。
民謡の現代的な変化
こういう民謡の形は結構移り変わってきていて、伝統文化としての形で動かなくなったかというと、そういうわけでもないんですよね。
高橋優さん、秋田出身のアーティストの方は、秋田の民謡を取り入れたポップスとして、秋田の行事というふうな曲を歌っています。
この歌の中では、サビでドンパンブシとか秋田おば子とか、秋田の民謡をサビのリズムとして導入しているんですよね。
秋田の出身の方からすると、非常に身なじみのある曲が今の音楽上で歌われているというところで、非常に楽しい曲なんじゃないかなというふうにも思います。
また、僕が大好きなよさこいという踊りも、これも各地の民謡をダンスミュージックに再構成したものというふうにもなっています。
そういう意味で、民謡は伝統文化として取り出されたかと思えば、また形を変えているところなんですよね。
面白そうだからやってみたとか、自分なりに表現してみたの一パーツとして、民謡は今なお使われ続けているというふうなところなんですね。
これは、あの牛引きのゴンベが歌っている歌、いいから俺も歌ってみよう、みたいな感じで真似られた民謡と同じ構造なんですよね。
結果として民謡は形を変えながら、今も受け継がれ続けてきているというところなんじゃないかなというふうにも思っていて、
この歌ってみた文化と同じようにね、面白いからで民謡は今なお形を変え続けているというところになっています。
歌ってみた文化については、民謡があるしより著作権のない曲になるのであして、歌ってみたはオリジナルが明確に存在しているし、
著作権というもので本当に完全に好き勝手はできないというところがあるので、また少し違った属性を持っているものではあります。
一方で、みんなが歌い継ぐことで少しずつ解釈が生まれたりだとか広がりが生まれて、作者の手から離れていくというところがあるのかなと思うんですね。
歌っていうものは、作った人から離れていくことができるというところも僕はすごい面白いところかなというふうにも思っているので、
歌ってみたがまた新たに音楽のムーブメントを作っていく長い目で見たらあるんじゃないかなというふうにも思っているところです。
そんなわけで前回に続いて、民謡と歌ってみたの観点から民謡が今なお形を変えながら残っているという話をさせていただきました。
民謡面白い曲いっぱいあるのでぜひ聴いてみてください。またお会いいたしましょう。おばんでした。
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