はなわとご当地ソングの特徴
ご番です。この配信は、地名が出てくる歌が好きなワタンドがお届けするポッドキャストです。よろしくお願いします。
今回は、 はなわ式ご当地ソングの話です。
ベース漫談で知られる、はなわさんという芸人の方はご存知でしょうか。
エンタの神様とかね、結構昔ですけどよく出ていて、当時ぐらい2003年とかだったかなと思うんですけども、佐賀県と保有局で一斉オフビーしました。
佐賀県は、佐賀という県のあるあるでもないんだよな。
ちょっとあることないことを歌っているんだけども、結構自虐的に佐賀のことを面白おかしくいじっている歌なんですよね。
ちょっとありそうみたいに思わせるところがあって、その面白さからすごい流行った曲でした。
ご当地ソングランキングみたいなのが出ると、佐賀県の歌といえば、もうはなわの佐賀県。他にないっていうのもあるけど、が一位になるぐらい定着した曲になっています。
それだけめちゃくちゃ佐賀県で流行ったもんだから、その後いっぱい同じフォーマットでたくさん出してるんですよ。
飛んで埼玉というふうな映画、埼玉いじりの映画があったんですけども、それのテーマソングなんかは埼玉県の歌という、もともとはなわさんが作ってた曲をリメイクみたいな感じなのかな。
あとか、酒誇れ埼玉っていう曲とかもあるし、その他アルバムに入っている曲だとか、エンタの神様だけでやってた曲とかいうのも含めると結構いろんな地域の曲があります。
その後もね、オーダーを受けて岡山とか茨城目立夫とか愛知県の方とかでも曲を提供したりしていたという感じで、本当にいろんな地域でご当地ソングを作って、面白おかしくやってるという感じなんですよね。
この花和式ご当地ソングが、やっぱり埼玉県から始まったフォーマットでもあるので、共通する特徴として、地域を自虐的、ネタ的に扱うというとこ。
さらにあるあるネタだけじゃなくて、まゆつば的な都市伝説的な、真偽不明のエピソードも盛り込むっていうところが特徴なんですよね。
多様な地域への影響
真偽不明のところは結構花和式ソングの特徴ではあるんですけども、やっぱり一つ目の自虐的ネタ的に歌うっていうのは、その後広がりも見せていて、本当にご当地ソングのゲームチェンジだったと思うんだよね。
結構それまでのご当地ソングっていうと、本当に地域を舞台にした人間ドラマっていうような感じで、地方の行った一時の男女の恋愛事だったり、ふるさとに残してきた親への思いとかさ、なんかそういったものがあって、結構地域を尊いものとして扱ってたんだけども。
あと憧れとか共感とかかな、そういった感じだったんだけども、まあいいじゃんといじってという感じで、面白おかしく、うちの街ないでしょうみたいな感じで歌ってるんだよね。
憧れてるわけでも共感でもなくて、誇れるものがないことを笑い飛ばすみたいな感じ。持たざる地域だからこそできるスタイルっていう感じなんですよね。
フォーマット的は革命的だったんだけども、結構これなんか取り扱いが難しいっていうか、
よそ者がさ、自分の街をバカにしたらやっぱ嫌じゃない? お前の街なんもねーなぁ。
いやー本当に特徴ないね。もう二度と来ないわ、みたいな。そこまでは言われないかもしれないけど、まああんまりいい気はしないのかなっていう感じなんだよね。
そういう中で、花和式ご当地ソングが歌っていて笑えるっていう特徴として、一つが芸人であることっていうのが大きいと思うんですね。
やっぱりそのネタとして言ってくれてる、本当にバカにしてるわけじゃなくて、みんなで笑おうよっていうのはスタンスなんだなっていうところが一つ、笑っていいんだなというふうに思わせるとこですよね。
で、もう一つが当事者ですよっていうのが結構花和式ソングにはまぶされていて、そこが笑って良さになってるなというふうに思うんですよ。
佐賀県なんかは出身ですよっていうところも歌ってるし、それ以外のね、千葉県とか埼玉県とかいう歌でも、僕はこの地域に以前住んでたことがあるんですよとかいう感じでゆかりがあることを歌詞の中に盛り込んでて、
完全部外者じゃないですというところを言って、ちょっと分かってるからこそ、俺も仲間だよと、笑われてる君たちのことは分かった上で一緒に笑おうよと、仲間じゃんという感じで言ってるんだよね。
ここまで配慮しなきゃいけないのかって感じなんだけども、まあよくできてるというか、笑っていいんだというところにちゃんと入り込んでるなというふうに思うんですよね。
こんなところで花和式ご当地ソングは広がりを見せつつも、花和さんだからこそ歌えないみたいな、花和さんだからこそ歌えるみたいなところがあって、すごい面白いなというふうに思ってます。
これからもどんどん量産していってほしいなというふうに思ってます。
もたざる地域だからこそできる、広げ方歌い方だなというところです。
そんなわけで、ぜひこんな感じの曲ね。花和さん以外の人が歌っているケースも稀にあるので、ぜひ見たら教えてください。
そんなわけで、またお会いいたしましょう。おばんでした。