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ご番です。この配信は、日本のどこかを描いた歌と、その場所にまつわる話をしていきます。お相手はMCはワタンドです。よろしくお願いします。
さあ、今回紹介する曲は、サザンオールスターズのリレイ森の歌という曲です。
この歌は、具体的な地名が出てくる歌ではないんですけれども、明治神宮外苑の再開発。これに対する思いを歌になっています。
明治神宮外苑再開発。2023年にニュースにも結構なったりしたので、話題の授業、再開発授業になっています。
明治神宮外苑、青山とかそういったエリアに近い場所なんですけれども、そこの周辺を三井不動産という大手のデベロッパーが再開発して、
大きなオフィスビルを作りつつ、球場ですとか、その周辺の公園といいますか、環境とかを整備していくというふうな授業になっています。
この神宮外苑が非常に緑豊かな場所でもあるので、本当に都会のオアシスみたいなことに言われているんですけれども、
そこに今ある木が再開発に伴って伐採されるというとこで、大きな反対の声が起こっているというところで、
この再開発に対するいろんな意見、いいんじゃないかという声もあれば、自然破壊だというようなところですね。
都心のオアシスが崩れてしまう、生態系が崩れるんじゃないか、そんな意見も出てきているというふうな感じです。
サザンオールスターズはどうやらこの地域の近くによく使っているスタジオがあるということで、
ひとし思い入れがあるという形で、こんな外苑に対する思いも歌った曲をリリースされたということのようです。
都市開発に対して賛否が巻き起こるというのは、昔からいろんな地域で起こってきたのかなというふうに思います。
結構これは平行線というか難しい問題で、2つの視点のぶつかり合いだと思うんですよ。
見てみれば市民目線と経済目線のぶつかり合いかなと思うんですよね。
市民目線というのは、町を情緒的に捉える、感情的な価値で測っている視点かなと思うんですよ。
懐かしいとか、気持ちいいとか、楽しい場所がなくなっちゃうとか。
一方で経済的な目線というのは、金融的といいますか、その場所がどれだけ価値を生んで経済発展に寄与するかみたいなところ。
リスクをなくして安全であるのかというところ。
小さい建物が密集している、黙密と呼ばれるような地域なんかは都市としては危ない場所なんで、
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火事が起こっちゃおうと思うなら大変なことになるので、やっぱりきれいな場所にしてリスクを減らしたい。
そんな視点があるのかなと思います。
人が多く暮らす場所はやっぱり気持ちが重要になるのかなと思うんですよね。
なのでそういった気持ちが優先される。
一方でオフィス街とか商業地とかというところは、やっぱり稼げてなんぼ、経済力でなんぼというふうなところで、そっちの力学が働くのかなというふうに思います。
この神宮外苑がですね、都会にありながら神社であり森でありというところで非常に情緒的な価値も置かれていた場所だったということで、
こういう問題が巻き起こったかなと思うんですよ。
同じ青山エリアでもね、ビルの間の敷地とかだったらこういうことにはならないわけで、
ほんと隣り合った場所でも全然違うところになるんだなというところなんですね。
この情緒的な問題っていうのはもう理屈じゃないんで、これをどう解きほぐせるかが、
開発とかをしようとする時にはキーなんだろうなというふうに思います。
だから住民感情だからね、本当に感情で訴えかけてそれを理解してもらう、
解きほぐしていく丁寧な気持ちとかそういうのが必要なんだろうなというふうに思います。
こういう開発の時とかに経済的保障みたいな、お金で解決する方法なんかもあるんだけど、
もうこればっかりはお金の問題じゃねえと思うんですね。
生態系が破壊されるとかっていうから、じゃあ何億円あるからOKみたいな話じゃないというところなんでね、
今後も豊かな自然があるような都会の部分っていうところは、
どうしてもずっとこの経済的議論と感情的議論がぶつかり合い続けていくんだろうなというところで、
昔から続く都市における開発の難しさだなというところです。
サザンオールスターズはどちらかというと市民目線での気持ちを代弁したところでもありますので、
そういった要面があるんだなという感じでも聞いてもらえたら面白いかなというところです。
というわけで聞いてもらいましょう。サザンオールスターズイレイ、森の歌。