「カカシ」と津和野町の風景
ご当地ソング捜索隊ポッドキャスト5番です。
この配信では、日本各地のどこかを描いた歌1曲と、その場所にまつわる話をしていきます。
お相手はMCはタンドです。よろしくお願いいたします。
今回紹介する曲は、佐田正史さんの「カカシ」という曲です。
この歌はですね、都会に出た家族を思う気持ちを歌った曲なんですけども、
節回しといい、メロディーといい、非常に佐田正史さんらしさの出た名曲となっております。
この歌の中では、城跡から見下ろす様子、そして川の端、作り坂やレンガの煙突、色々な風景が出てきまして、
これが島根県津和野町の風景というところで、佐田さんの原風景にあたるものが描かれている曲になっております。
田舎を出ていった家族を思う気持ちということで、親ではなくて、兄弟の視点から思っている気持ちというところなんですね。
親にしろ、兄弟にしろ、町を出ていった家族、応援する気持ちで頑張れよという一方で、
たまには顔を見せてくれよという寂しさが両方共存するような形で描かれています。
離れて暮らすと、帰る側も待つ側も相手の心の内はなかなか押しはかれなくなりますよね。
日常的に顔を見ていると色々思いもあったり、口に出す機会もあったりする一方で、離れちゃうと、
グーッと今何しているのかも分からないし、どんな活動をしているのか、元気でしているのかどうかすらも分からないので、
ますます気になっちゃうというところなのかなと思います。
自分も親になってみて気づきますけれども、子供がちょっとでも家にいない日とかあったらどうしているのかなとか、
すごい気になりますよ。そばで感じたいなというところは、家族の気持ち、親の気持ちというところなのかなと思います。
自分も学生時代、18歳から家を出て一人暮らししましたけれども、もう少しまめに連絡を取ったりすればよかったのかななんてことも思いますね。
全然家に寄りつかなくなって、連休ぐらいは帰ったかなという感じでした。
家族を思う気持ち
親もそんな自分の様子も押しはかってか、あまり何も言わずにほっといてくれたというのも非常にありがたかったのという一方で、
少し連絡したりできたらよかったのかなというふうにも思います。
きっとね、うるさく言いたくはないけれども、写真の一枚でも見てみたい、そんな気持ちはあるんじゃないかなというふうに思います。
やっぱり顔を見たいというのは非常に強い気持ちなのかなというふうに思います。
もしいつか子どもが家を出て行ったりした時も、連絡がくれれば飛ぶように喜ぶでしょうし、写真の一枚でも送られてきたら、それはすごいとんでもなく宝になるんじゃないかなというふうに思います。
年賀状、今年送った方もいらっしゃいますかね。
年賀状なんていうのは本当に縁が遠くなった人に対して送ることもあるかなというふうにも思います。
一年に一回の便りというところもあるのかなと思います。
そういう時に文章だけじゃなくて一枚写真でもおついていると、最近こんな感じなのねみたいなとかね、どこ行ったんだろうとか、そういったところいろいろ思いを馳せられる相手のことをぐっと考えられるものなのかなというふうにも思います。
年賀状通文化自体がやっぱり手紙で送るということが遠慮くなっているので、手紙で年賀状自体を出さないかもしれないんだけども、
この年賀状のシステムというのはすごい良いと思うんですよね。
年に一回節目のタイミングでちょっとどう?元気?というようなところは非常に良いなと思っているので、
ちょっと僕も年賀状から少しデジタルにシフトして年賀ラインみたいな感じでやっているんですけども、
そこではやっぱり写真もつけると、相手にもこんな感じで僕やっているよというようなところ、返事がなくてもいいかなと思うんですよね。
教えて伝えられるだけで少し縁がつながるのかなというふうに思います。
そんな感じでこの曲で描かれるように、少しやっぱり場を離れたとしても、少し頼り一つあれば少し気持ちがつながっていられるのかなというふうにもちょっと感じられるので、
ちょっと頼りは絶やさずにみんなとつながりたいなというところも思わせてくれる曲でございます。
そんなわけで、ぜひ島根・諏訪の町の風景も含めてお楽しみいただければと思います。
さだまさし。
かかし。