ドラマ「タツキ先生は甘すぎる!」への感想
こんにちは、おあです。第201回目の今日は、ドラマ【タツキ先生は甘すぎるが最後まで描かなかったもの】というテーマでお話ししていきます。
先週の土曜日に、【タツキ先生は甘すぎる】という日テレのドラマが最終回を迎えました。
今回はその感想、率直な本音を語ってみたいと思っております。
何回か途中、私脱落しそうになりながらも、何とかこれだけは最後までちゃんと見ないと何も言っちゃいけない失礼にあたると思いまして、見せていただきまして、
フリースクールを運営している立場として、また、1位不登校当事者の母親として、どうしてもこれは一度かなあかんと思うことがございまして、この場を借りてお話しさせていただきますね。
まず、町田恵太さん。
もうわかりました。とってもかっこよかったです。
私は昔からイケメンには興味がございませんで、むしろイケメンには妙な警戒心を覚えてしまうタイプでして、
どうせね、その顔で甘いマスクでチヤホヤされて甘やかされてきたんだろうと、どうせ人生Easyモードでやってきたんだろうがと、その顔のおかげで何の努力もせんで、色々良い思いばっかしてきたんだろうと、
まあ完全なる偏見なんですが、イケメンへの逆差別なんですけれどもね。
まあでも町田恵太さんは、はい、勘にしました。
あの許さざるを得ないですね、あの顔はね。もう顔だけでもう許すしかないですよ。
顔がいいっていうのはですね、それだけで才能なんですね。
薄々気づいちゃったんですけど、ルッキズムって言ってね、顔採用とかね、ずらいってかって確かに思うんですけれども、でも顔がいいっていうのはですね、声がいいとかスタイルがいいとかセンスがいいとか性格がいいとか頭がいいとか運転がうまいとかダンスがうまいとか足が速いとかそういうね、持って生まれた才能の一つなんだと思うんですよ。
なんでもうしょうがないんですよね、それをね、あのずるいとか言っても。
なんですけどね、やっぱ町田恵太さんがね、13歳の息子の父親役って、どう考えても無理ありましたよね。
どっからどう見たって全然パパっていう、もう若すぎて26、27くらいの方なのかなって思ってたら、調べたらね、実年齢35歳。
そりゃあね、いるかもしれません、35歳で実際13歳くらいの息子さんを持っている。
でもね、あの顔で、あの若さで、いやーちょっとリアリティに欠けましたよね。
しょうがないですよ、ドラマですから。
ちょっとね、町田恵太さんの話は置いといて、本題に入りたいんですけれども。
フリースクールをテーマにしたドラマの意義と限界
このドラマ、フリースクールの認知を広めるという意味で、大変ありがたいドラマだったとは思っております。
ゴールデンタイムでね、登校だとか、フリースクールっていうのを正面切って扱われるっていうのはね、本当に時代も変わってきたなと思うわけですよ。
しかもその描かれ方がですね、学校へ戻ることがゴールにはされていませんでしたよね。
やっぱりそれだけで価値があるなっていうのは本当に思いました。
昔前のドラマとかだったら、もしかするとね、不登校の子が出てくるというだけで、もしかすると最後には学校に無事復帰できて、
ハッピーエンドは良かったね、おめでとうみたいな落としどころだったのかもしれませんからね。
それが今回、令和ですから、違いましたよ。
学校以外の選択肢がありますよと、安心できる居場所と、信じてくれる大人がいれば大丈夫なんですよっていうメッセージが一番に置かれていたと思うんですね。
なので本当に良かったなって、そこは本当にホッとしました。
細かいシーンで突っ込み始めたらキリがないっていうのは確かですよ。
ドラマなんてしょうがないと思いつつ、例えばですね、あまりに展開が早すぎる。
わかりやすすぎる。しょうがないですけどね。
毎回何かトラブルがあって。
子供が絵とか作品を見て、辰木先生とか三蜘蛛がそれを分析して本音を見抜くみたいな。
それで解決してめでたしめでたしみたいな。
そういう展開でしてね。
あと登場人物の皆さんがね、自分の気持ちをあんなに的確に言語化できるってちょっとありえないですよね。
学校に行けなくなった理由がね、いじめとか大罰みたいなわかりやすい理由の方が今は珍しいと思うんですよ。
うちの長女もそうでしたけど、なんだかわからないんですよ。
学校がなんだかわからないけど息苦しいと。
で、その原因だとか息苦しさの正体に気づいてですね。
それを自分なりの言葉にしていけるには、うちの長女でさえ1年以上かかってますから。
それがまあドラマの中じゃね、もうちょっとね、あまりにきれいに整理されすぎてて。
ちょっとなんか薄っぺらーみたいな、あっさーみたいな。
ちょっとそこが私は結構辛かったですね、毎回ね。
その浅さに背筋がみたいな。
あとね、これも言ってもしょうがないと思いつつ、でももう気になってしょうがなかったのがお金のことですよ。
あれだけの立派な施設、どうやって運営されてるんですか?ってところですよ。
あんな広くて、きれいな、いろんなもの全部揃ってる。
あんないいスタッフさんがみんないて、充実してる。
どう考えたって相当なお金がかかってるはずなんですよ。
一体そのお金はどこから出ているんですか?っていうのが、
まあフリースクールをやってる方なら真っ先に感じた疑問だったと思います。
私思うにね、三窪教授が不合という説が一番有力かなと思うんですけども。
まあね、実際フリースクールの利用料、大変ですよ。
私たちが住んでる東京都は、一応今月額2万円の補助が出ますけれども、
その2万円に収まっているフリースクールの方が少ないです。
それ以外にもですね、利用料だけじゃないですよね。
交通費も、昼食代も、親の送迎問題も出てくるわけで。
やっぱりね、実際子供が学校に行きたくないってなると、
親がどうやって働くかっていうことに生活に直結する問題なんですよね。
経済的な負担っていうのはもう絶対に避けられない問題なんですよ。
そこがね、すっぽり一切抜けていたっていうのはちょっと残念っていうかね。
もうちょっとその辺り少しでいいんで触れてほしかったななんて、
ちょっとね贅沢なことだと思いますが、思うわけですよね。
まあそういうことは大したことないというか、ちっちゃなことですよ。
ドラマが描かなかった学校側の問題と不登校の原因
それよりもですね、私がこのドラマで最後まで描かれていなくて大変残念だなと思ったのは、
学校の問題ですよね。
最後まで学校側の問題は一切描かれていませんでしたよね。
ドラマで描かれていたのはあくまでも友達関係、親子関係、子供の心の葛藤、それだけでした。
これじゃあね、不登校の原因が友達も関係だとか、親の関わり方だっていうようなイメージになってしまう恐れがあるんじゃないかと私はちょっと危機感を感じましたよ。
実際ですね、不登校になったきっかけについて国が調査をしているわけですよね。
その第一、きっかけになった第一、国の調査で何と言われているか、ご存知だと思いますが有名なお話ですね。
第一、無気力不安感です。
これが51%
ついで二がですね、生活リズムの乱れ、非公とされているんですね。
これはあくまでも学校側が、学校の先生が答えたアンケート調査の結果になります。
対して、多様な学びプロジェクトというNPOが行っている最新のデータではですね、
不登校の子どもたち自身が答えているアンケート調査では、調査で結果ではですね。
学校に行きづらいと思い始めたきっかけの第一、なんだかご存知でしょうか。
はい、第一は先生との関係性なんです。
先生が怖い、先生と合わない、先生が嫌っていう理由が第一なんです。
第二は授業がつまらない。
第三が学校のシステム上の問題、つまり高速ですとか古い価値観、学校文化が合わないというのが続いているんですね。
これわかりますか。
学校側の言い分と当事者である子どもたちの言っている理由が全く違うという。
やばいですよね。
この多様な学びプロジェクトのアンケート結果、国も学校も黙殺してますからね。
最近はNHKでも不登校特集みたいなのをよくやってるんですよ。
私も気になるのでよく見るんですが、どれも当事者の親子の苦しみとかがよく描かれていて、いい番組だと思うんです。
学校に行かなくても大丈夫だよっていうメッセージも伝わってくるんですね。
ところが、さすがNHK、やっぱり一切学校側の問題っていうのは触れないんですね。
でね、今回、民放ですよ日テレって。
民放のテレビ局、少しは触れてくれるんじゃないかなって期待していたんですが、令和ですから時代もね。
残念でしたね。もうね、民放のテレビでさえ、学校側の問題には一切触れずに終わってしまいましたね。
相当なタブーなんですね、これね。恐ろしい。
おおたとしまさ著「フリースクールという選択」の紹介
前回の放送でもちょろっとだけ紹介した、教育ジャーナリストの太田俊政さんが、5月に出版したばかりのフリースクールという選択という主席ね。
これが、もう本当に素晴らしい本でですね、もうちょっと改めて今日ここでご紹介したいんですが、
フリースクールをね、単なる不登校支援施設ではなく、学校以外の学びの選択肢としてあらゆる視点から網羅されてしっかり描いてくださっているんですね。
太田俊政さんは1973年生まれということで、ザ・段階ジュニアですね。
で、名門のアザブ中高卒業の方でして、あの宮台真嗣さんの後輩にあたるという方なんですよ。
教員免許も持たれているので、少しね、教員として働かれていた経験もあるということなんですよね。
しかもですね、あの元リクルートの出身でもいらっしゃるという方で、著書はもう90冊以上に上るということなんですね。
有名なところでは、ルポ熟歴社会、中住離婚、ルポ東大女子、ルポ教育逆体、ルポ森の幼稚園、子どもの体験学びと格差、学校に染まるな不登校でも学べる引き算の子育て、子どもを森へ返せなどが
あるんですが、もう私もね、結構読んでいる本でして、どれも本当にいい本なんですが、特に今回このフリースクールという選択、これはね、ちょっと是非ね
学校にお子さんが行き渋っている保護者さんだけじゃなく、普通に学校に現金に通われている保護者さんの皆様にもぜひ読んでいただきたいなという本でした。
フリースクールってね、一般の方々にはその定義とかわかりにくいと思うんですよ。何なんだかなって、どんなとこなのかなって。
居場所やオルタナティブスクールの違いなんかも、当事者でもすごくわかりにくいですので、私も過去の放送で何回かそのあたりの違いみたいなのを解説したことがあるんですが、今回この本を読んで、もうこれで全部すっきり分類されている完璧じゃないかなと思いました。
私の説明も間違いだったわけじゃないんですが、やはりこの本ほどきちんと網羅的に整理されているものはなかったんじゃないかなって。
フリースクールという選択というタイトルがちょっとわかりにくいというかなんですけど、私はこの本を読んでですね、学校とは何かという本質がギュッと凝縮されて描かれているなと思ったんですよ。
例えばですね、フリースクールの分類で非常に明快にされていたのが、そのフリースクールは居場所としての機能を重視しているのか、それとも学びに重点を置いているのかというような分類わけですとか、学校っぽいのか学校っぽくないのかとかですね。
つまりそれは建物の雰囲気だけじゃなくて、大人を先生って呼ぶのかスタッフって呼ぶのかみたいなところから時間割りがきっちりあるのか決まってないのかみたいなことも含めてなんですけれども、あとは個人や親の会が作ったような個人商店のようなところなのか、それとも大手の学校法人や株式会社が作ったチェーン店のようなところなのかですとかね。
あと何よりですね、この本の中で紹介されているフリースクールがもう素晴らしい。
まずですね、あの不登校会のレジェンド古山昭夫先生のフリースクールが紹介されていますし、学校恋少シリーズの鳥羽和久さんのオルタナティブスクールも紹介されていますし、うちの息子がお世話になっている井本晴久先生のニモニモ教室も紹介されていますし、脱学校論の白井智子さんも紹介されていますし、我が家の憧れ美濃子供の森学園も紹介されていますし、
こちらの放送会でも何回か紹介したことあると思うんですけど、週5日、寮寮無料の愛知県瀬戸市の市民立瀬戸つくるスクールも出てくるという素晴らしい豪華。これだけ抑えられているというのは素晴らしい。さすがですよね。
たつき先生は甘すぎるを見て、フリースクールってこんな感じなのって思った方は、それ以外にもいろいろありますということも、このフリースクールという選択でどういうところなのかっていうのが本当にわかりやすく描かれていますので、ぜひこちらを読んでセットで知っていただきたいなというところなんですね。
せっかくなんで、この本から特に紹介したい一節をピックアップして読んでいきたいと思います。
「フリースクールという選択」からの引用とドラマへの提言
不登校は子どもの問題ではない、歪んだ社会に規制したままそれらを変えられない大人たちの問題である。
学校とは社会を急速に近代化していくための加速装置だった。しかし近代そのものを乗り越えていかなければならない現代社会において、すでに学校はその役割を負えているのではないか。
産業革命に象徴される近代とは、真羅万象に調和した私たちをシステムの備品へと変えてしまった時代です。今増加している不登校は、その近代に対する子どもたちからのレジスタンスです。
150年にわたって私たちが抱いてきた学校に対する幻想を手放しましょう。学校という近代化加速装置に今こそ引導を渡すのです。
人類が数百年後もまっとうに社会を営んでいるとしたら、その社会に暮らす未来の人たちはきっと、大昔21世紀の頃には子どもたちは毎日全員学校というところに一括収容されていたんだって、びっくりだよね、という会話をしているに違いありません。
たつき先生は甘すぎるというドラマ、石彦さんが監修だったんですけど、この大田俊政さんに監修してもらった方が、もっとズバッと踏み込んだ描き方をしていただけたんじゃないかななんて思っちゃってるんですけどね。
何にせよフリースクールがドラマのテーマになるような時代が来たということで、それはもう本当に感慨深いことですよね。次こそですね、学校そのもの、教育のあり方そのものを問うようなドラマをどなたかどこかの民法で生まれてくることを期待したいと思っております。
ライブ対談の告知
で最後にですね、ちょっとお知らせをさせてください。
あさって18日木曜日の午前、朝ですね午前中の10時半から、物語の歩き方というチャンネルをされているスタイフ会の木村たえこと、エコさんと浅井涼さんの最新刊in the megachurchを語るライブ対談をいたします。
エコさんはね、結構初期から私のチャンネルを聞いてくださってるような印象がありまして、おそらくですね、学校キャンセル界隈の方なんじゃないかな、どうなんでしょうか、違いますか。
とにかくですね、大変な読書家さんでいらっしゃいまして、中学1,2年生にしてすでに、はいたにけんじろうさんの砂場の少年を読破していたという、すごい逸材でございます。
本当に幅広くいろんな本をご存知の方で、私ももともとはエコさんに性欲という本を説明いただいたことがきっかけで浅井涼さんを読むようになりまして、今回のin the megachurchについてもエコさんが放送で取り上げていらっしゃいましたので、リンク貼っておきますのでね、ぜひそちらを聞いていただきたいなと。
基本的には、出言、暴言、儚い限りアーカイブは残す予定ですので、平日の午前中ですから、皆さんお忙しいと思いますので、ぜひ後日アーカイブという形で聞いていただいて構わないんですが、またですね、私、皆さんからのコメントを放送の中で取り上げてうまく拾い上げていく自信がございませんで。
皆さんにうまくできるかちょっと不安なんですが、頑張りたいと思いますので、久しぶりのライブ対談ということで、今からもう一回in the megachurch読んで復習して臨みたいと思っております。
お聞きくださりありがとうございました。それでは明後日、木曜日、今度はin the megachurch読んだ方、これから読みたいと思っている方、ぜひ聞きにいらしてください。お待ちしています。ありがとうございました。失礼します。