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今日は10歳の小学校5年生の、仮の名前で何だっけ、きなこちゃん。きなこちゃんに学校に行かなくなった当時のことをインタビューしたいと思います。
お母さんが覚えているのは、2022年の4月なので、小学校4年生の新学期になって、新しいクラスになって、新しい担任の先生になって、
1週間目は何か言ってたと思うんだけれども、2週間目の月曜日から急に朝ご飯が食べられない、食欲がないっていうことで、熱はないんだけども、ご飯も食べられないから、もうそれだとちょっと力出ないから休もうかって言って休んで、
2日目も同じような感じで休んで、3日目になって初めて行きたくないんだということを言ってきたっていう記憶があるんだけれども、覚えてますか、そのあたりは。
そこまで自分としては覚えてないかな。覚えてないのね。
感情はもう、いろいろ頭の中だと何も言葉に表せないくらい、いろんなことを考え尽くしちゃって。
たとえば、いろんなことって。
たとえば月曜日だと、いろいろ結構体育祭とか上履きとか結構荷物多いじゃない。それが嫌だとか、そういうちょっとしたことをすっごい考えてて、考えすぎて動けなくなる。
忘れ物しないようにしなくちゃとかってそういうこと?
忘れ物しないようにしなくちゃとか、宿題今日もやらなくちゃとか、授業頑張らなくちゃとか、いっぱい考えすぎて疲れてた。
まあでも、突然、本人としては突然行きたくなくなったわけではないわけ?ずっと何かあったわけ?本当は行きたくないなと思ってたけど、言えなかったのか、それともどういう感じなのか?
普段はなんか普通に当たり前のように学校に行ってたけど、なんか心の中でなんだろう、何かがあった。心の中になんかもう学校嫌だなっていう気持ちが少しだけあった。もうほぼ自分だと分かんないくらいだけちっちゃい気持ちがある。
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3年生の時からあったってこと?だって春休み開けてすぐだったじゃない?行かないって決めた。ってことはもう3年生の時代からもうあって、で春休み入って。
3年生の途中2学期くらいかな。
なんでかは分からないわけ、今でも。
やっぱり本人もちょっとよく思い出せないし、よく分からないわけだね、その辺はね。
で、3日目になってさすがに行きたくないってなって、その日だかその翌日だかとにかく旧カードっていうなんかなんか占いみたいなカードで、なんかもう行かなくて大丈夫みたいなカードが出て。
それでなんか勇気をもらって、じゃあ行くかってなったような気がするんだけど。
どうして行きたくないっていう話をなんかしたと思うんだよね。覚えてる?それは。
あの時はなんか旧カードってもう一つなんかカードあったよね。うさぎの。
あー!なんかどんな気持ちみたいな。
そのカードでなんか話してたよ。
うちもね、もう覚えてない。覚えてない。
なんで、何がいいやとかって、ちょろちょろいろいろ話した中で一番覚えてるのは、
3年生の時に、3月ぐらいにコロナの感染が怖いからって休んでたのが、久しぶりに学校行ったら、教室で芋虫かなんかを飼ってて、
そう!その芋虫ちゃんがなんか死んじゃってたんだか死にそうになってたんだかで、
そう。でその餌かなんか取り替えようとしたんだと。
掃除してた。
そう。したらなんか、ダメなんだよって。
クラスの女の子か誰かに責められたっていう話をなんかね。
2人くらいに責められた。
なんかね、それがね、お母さんは一番覚えてるわけ。いろいろ話した。
その話が、お母さんは、あ、それはいかんと。
綺麗な気持ちで、命を大事に思う気持ちを持ってるのに、それをね、先生に聞かれないとやっちゃいけないんだとかね。
それはおかしいと。それはもうちょっと間違ってるっていうか、
きなこちゃんがね、守るっていうか、きなこちゃんのその心がね、それじゃ潰されちゃうなと思ったわけ。
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それが多分学校生活の中で一番ダメージがきたと思う。
そんなに?そこまでだったの?
人に喋られるとね、すっごい怖がるタイプ。
まあちょっと嫌な思い出なんだよね。
まあそれだけでってわけじゃないけどね、きっとね。
いろいろあったけど、それが一番覚えてるかな。
でまあそれで、じゃあもう行かないで家でやろうってなって、
先生にもじゃあちょっともうそういうことで行かないでやります。
家でやりますのでってお話を個人面談でして、でゴールデンウィークに入ったわけよ。
でそのゴールデンウィークからの妹は学校行ってるけれども、自分は自宅でっていう生活になってからのことは覚えていますか?
何してたとか、どんな気持ちだったとか。
あんまり覚えてないかな。覚えてないかな。
まあなんかちょっとまあいつもと違うからちょっと複雑だった。
きなこちゃんは朝みんなの行く公園とか通学路歩いてる公園とかでなんかこう自分だけ行かなくていいのかなみたいな
なんかねそういうことはちょろっと言ってたと思うんだよね。
自分だけと違う生活をしてるっていうことになんか最初は結構不安を言ってたような気がするんだよね。
他の子は行ってんのに自分だけ行ってないみたいな感じでちょっとなんかいじめられたりとか変な目で見られたりとかするんじゃないかって最初結構不安だった。
そうだよね。なんかそんな感じがあるなって。
だから外にもあんまね平日は全然出かけられなかったね。
習い事以外。
でさ、だいぶ経ってからなんだけどさ
これは出さないけどさ、これを見てさ、きなこちゃんがさ
私たちは脱獄臭なんだねって言ったの覚えてる?
覚えてない。
なんとか小学校の十二の決まりっていうプリントがあるんですけれども
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一、陶芸校の時は落下物や強い日差しなどから頭を守るために帽子をかぶる。
二、陶芸校は決められた通学路を通る。
三、登校時刻を守る。8時10分から8時25分。
四、学校へ来たら忘れ物を取りに帰らない。
五、学校に必要ないものは持ってこない。
ランドセルにステッカーを貼ったりキーホルダーをつけたりしない。
キーホルダーは何かに絡むと引きずって危ない。
防犯ブザーは不審者から命を守るために必要であるから良い。
お守りは一つまでとする。
筆箱や鉛筆などは質素なものにする。
またストラップはつけない。
学年で必要なものは学年代よりなどでお知らせします。
六、懲戒や集会の時、音楽の合図で素早く集合し静かに整列する。
七、休み時間は決まりを守って安全に過ごす。
どこでもボールは蹴らない。
チャイムの合図で教室に戻る。
図書館で本を読んで過ごしても良い。
次の場所で遊ばない。
先生と一緒なら観察はしても良い。
廊下、階段、商工口、中庭、空き所、屋上、北校舎と北側、職員室、階段、義援館の前、体育館の前。
体育館の舞台、飛び箱、マットには上がらない。
体育倉庫のものは使用しない。
原則、学年の先生が体育館の見守りをする。
専科や嫌いな先生が見守ることもある。
八、教室以外は移動は前後の距離を保ち、一列に並んで右側を静かに行く。
避難が必要な場合があるので原則、担任の先生につくしょってもらう。
全員が揃ってから移動する。出席簿を持っていく。
九、下校時刻を守る。
十、陶芸講師は校庭を横切らず体育館の脇を通る。
十一、放課後残るときは担当の先生への許可を得る。
十二、放課後忘れ物を取りに来ないよう持ち帰るもの、宿題、博位などに十分気をつける。
取りに来る場合には夕焼けチャイムの前までとする。
それ以降は危ないので一人で来ない。
学校に連絡の上、家の人と来る。
校舎に入るときは必ず職員玄関から入る。
靴は揃えて置いておく。
職員室の担任の先生に声をかける。
先生がいない場合は学校管理員さんに要件を伝える。
三、先生か学校管理員さんにつくしょってもらい忘れ物を取りに行く。
つくしょってもらえない場合は自分で気をつけて行く。
四、帰ったことを見届けてもらうか帰ることを必ず伝える。
などという十二の決まりというポイントがあって。
これが半年くらい経って学校行かなくなって。
これをじっときなこちゃんは見て脱獄したんだねって言ったんだよ。
言ったの?
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覚えてる。
本当?
うん。
その通りだなと思ったわけ。
いいこと言えてみたいなこと言った気がする。
今でもこれを見たら、ここは牢屋かよって思うけど。
そんな名人みたいなことを言ったことがないな。
やっぱりトーニーは覚えていないようです。
覚えてないです。
そうですか。
じゃあ今日はここまでにしますね。
はい。
ありがとうございました。
ありがとうございました。