はじめに:フリースクールの現状と語り手の違和感
こんにちは、おあです。小学生の子供たちは、ホームエデュケーションを選択しています。 今の学校教育に疑問を持っている方や、今の学校には合わないけれど、代わりとなる教育でなくて困っている方と一緒に、これからの学びの在り方について考えるチャンネルです。
第196回目の今日は、パラレルワールド〜水槽の中のメダカたち〜というテーマでお話ししていきます。 今ちょうどね卒業式シーズンということで
昨年の今頃第136回の放送会でも、茨姫だった私たち、あの日自分で卒業を決めた君に祝福をという放送会をしております。
当時私の長女も小学校を卒業して自分の道を歩むということを決めたということで、同じフリースクールの友達もね、
あと全国にいる学校以外の選択をした子どもたちに向けてお祝いの言葉を送っているんですけれども、あれからもう1年にたちまして、またこの3月、私たちのフリースクールから卒業して新たな道を歩んでいく子どもたちがいます。
同時にこの時期はですね、いろいろお問い合わせをいただく時期でして、もしかするとこの4月からまた新たなメンバーとして加わってくれるのかなというようなタイミングなんですけれども、
この1年、2年、地域で細々と本当に小さな小さなフリースクールをやってきた身として、どうしても下せないというかね、これどうしたらいいんだろうなってずっと考えていることがありまして、
この違和感みたいなのの正体、何なんだろうってずっとずっと考えてきて、まだね私もうまく言語化できるかわからないんですが、ちょっと例えと言いますかね、比喩を思いついたのでちょっと今日そのお話をしてみますね。
学校教育とオルタナティブな学びの場の隔たり:タイタニック号とイカダの比喩
一言で言えばパラレルワールドの謎なんですけれども、どうもですね学校の先生方や普通の一般的な保護者の皆様が見ている世界とこの私たちが見ている世界があまりにも違うっていうかギャップがあるというか、
同じ国の同じ時代の同じ社会を生きているはずなのに、何か見えないガラスの壁があるなというふうにずっと感じていて、過去放送でもお話ししていることですけれども、もともと私たちはこの学校という組織をですね、豪華客船のタイタニック号に例えて考えてるんですね。
いつもそういう豪華な国が作ったタイタニック号っていうのは私たちの目から見ると沈み始めているわけですね。もう何たって150年経ってますからね。出航してね。あちこち継ぎ接ぎだらけで一生懸命心ある先生方も修理をしようと一生懸命駆けずり回っていらっしゃるわけですが、それでももう限界に来ているわけですよ。
そんな沈没船にしがみついているよりも、自分たちでイカダを作って楽しくやっていった方がいいよねということで、私たちも同じ立場の保護者さんたちと一緒に右も左も分からないところからその辺にあるものを適当に荒れ合わせてイカダを作ってやってきたわけですね。
もともと自分たちのためだったわけですよね。自分たちのために自分たちで作ったちっちゃなちっちゃな変な怪しいイカダだったわけですけれども、それにもかかわらず一人二人と私も乗せてもらえますかって言って仲間が増えてきたんですよね。
私たちもこんなイカダでいいですかっていう感じで、でも乗ってくれるととっても居心地がいいイカダだねって楽しいなって言ってくれる方がいて、私たちも仲間が増えていくっていうことはとってもありがたいし嬉しいし心強いことだったんですよ。
イカダで私たちぷかぷか浮いてふと見るとタイタニック号に乗っている皆さんの顔、先生方の顔よく見えるわけですね。
なんですがそのタイタニック号に乗っている方々に私たちがいくら手を振っても声をかけても全く見えない聞こえないようなんですよ。
私たちのイカダ以外にもあちこちにですね、似たような自分たちでイカダを作っている方とかある程度ねちょっと大きめのボートに乗っている方とかいっぱいあるんですよ。
なんですが私たち同士は見えてるんです。イカダとかボートの仲間たちは見えてる。でもタイタニック号に乗っている方々には私たちのどれも見えていないように感じられる。
それは本当に見えていないのか。それとも何か見たくないものだから見ないようにしているだけなのか。それともはたまた誰かに意図的に目を塞がれてしまっているのか。
このような私たちの側からはよく見えているのにタイタニック号に乗っていらっしゃる方々からは私たちが全く見えていないようだというこの現状についてですね。
不登校児童数の深刻さと社会の認識
ノートの方でレンゲさんという方が大変わかりやすく記事にしてくださっています。リンクを貼っておきますのでぜひ読んでいただきたいんですけれどもこのレンゲさんという方はもともと私のノートの記事を読んでくださっている不登校当事者の保護者さんの方で私のノートを読んで元気づけられますとかっていつも喜んでくださっている方で
でもそんなレンゲさんでさえこんな孤独を感じていらっしゃるんだなという現実。昨年度ですね2024年度日本で学校に通えていない小中学生の不登校自動車数約35万人でした。
この数字がどれだけ深刻な数字なのかということがどうも一般の皆様には伝わっていない気がしてならないんです。この数字ね例えば2025年の日本の赤ちゃんの出生数約70万人だったと言われていますよね。
これと比較してみてください。
昨年1年間で新しくこの日本に誕生した赤ちゃんの数の実に半分に匹敵するボリュームの子どもたちが学校という場所から消えているということなんですよ。
もう少し他の歴史的な数字と比べてみたいんですけれども、広島の原爆で犠牲になった方の数約14万人でした。
不登校自動車数約35万人はあの広島の原爆で亡くなられた方の2.5倍に当たります。
また先日15年の節目を迎えた東日本大震災での死者行方不明者の数は約2万人でした。
この2万人と比較して不登校自動車数は東日本大震災の17倍の規模に相当するということです。
こんなの非常事態宣言出してない方がおかしいと思いませんか。
しかもこれが40年も50年も前からずっと警鐘を鳴らされ続けてきた教育問題ということで甚災なわけです。
以前ホリエモンの最新刊を取り上げたノートの方で記事にもしておりますが、炭鉱のカナリアという話をしてるんですね。
35万匹ものカナリアがビービーキャーキャー悲鳴をあげて逃げ出しているわけですよ。
これだけのSOSが聞こえないってことあり得るんでしょうか。
このことを何とか言語化したいと思ってずっと考えてきたんですが、ちょっと例えてみたいと思うんですよ。
学校を水槽、子供たちをメダカに例える
学校というのは透明なガラスで囲われた巨大な水槽なんだと思うんですね。
その水槽は温度も水質も餌も餌の時間も栄養バランスも完璧に管理された安心安全な世界なんですね。
学校に通っている子どもたちというのはその学校という巨大な水槽の中で飼われている目高なんじゃないかと。
ということは先生というのはその水槽の目高の飼育員さんということになりますね。
先生方ほとんどの大人飼育員さんたちは目高は水槽の中で飼うのが一番安全で幸せだと心底信じていらっしゃるんです。
自然界を流れる外の野生の川は危険で自分の力で自然界の野生の川で生きていくなんてとても無理だと。
自分たちが作った人工の水槽の中で目高は飼って育ててあげることが自分たちの役割だと純粋に信じていらっしゃるんだと思うんですね。
以前こちらでもちょびっとご紹介したことのある元男性の教員の方で地域で少し知られた方なんですが、
その方がどんな文脈だったか私も忘れてしまったんですがちょっとお会いした時にお話をした中でポロッと
でも不登校の子は一クラスに一人いるかいないかですよねっておっしゃったんですね。
私は当時その言葉の意味よくわからなかったんですよ。
でも1年以上経ってじわじわその言葉が何を意味しているのかわかり始めてしまったんですよね。
あれだけ素晴らしい教育を実践してきたと他の先生方からも尊敬を集めていらっしゃる先生です。
あの先生でさえ結局のところ水槽の中で飼われているメダカしか知らない、見たことがないということだったんじゃないかなと。
学校の先生方は毎日学校という水槽の中で泳いでいるメダカ以外にまさか水槽の外の世界?
豊かな自然界を流れる野生の川で生きているメダカだとか、もしくはその水槽という環境がどうしても苦しくて逃げ出した35万匹ものメダカたちがその後どうなったかということについては全く知らないんじゃないかと。
ましてや学校という巨大な水槽に入れられてしまったせいで、命を落としてしまったたくさんのメダカがいたなんてことは知らないはずですし、知ろうともしていないんじゃないかなと。
問題はね、いまだに信じられないことにですね、このガラスの水槽の中の水が汚れてしまっているわけじゃないですか。
そのせいでメダカたちが次々弱って死にかけてしまっているのに、なのに多くの飼育員さんたちは、このメダカ最近なんだか元気ないねって心の病気なのかな、それとも発達障害なのかなとかね、最近のメダカは根性が足りないなとかってね、メダカ個人の問題にしてしまっていたり。
もちろん中にはこの水槽の水自体に問題があると気づかれている飼育員さんもいらっしゃいます。
でもその飼育員さんたちに基本的にはその水槽の水を入れ替えたりとか、新しい水槽にメダカたちを移し変えるというような権限は持ち合わせていないんですね。
飼育員さんにできることは決められた時間に決められたエサを与えること、つまりカリキュラムですよ。
エサをですね、ちょっと栄養があるとか美味しいエサに変えるぐらいしかできないんだと思うんですね。
そして多くの保護者さんたちも水槽の中でメダカを買うのが一番安全って信じていらっしゃいます。
水槽の中が汚れていて苦しくて外の自然の川に戻ろうとするメダカを見つけると、我が子を見つけると危ないって言ってですね、慌てて捕まえてもう一度なんとか水槽の水の中に戻そうとされるわけです。
でもそうして一度逃亡を試みて、しかし大人たちに阻止されて無理やり再び水槽の中に戻されたメダカたちはどうなるのかと言いますと、その子たちはそのメダカたちは二度と逃げることを諦めます。
絶望して感情を押し殺して大人しく水槽の中で一生を得る運命を受け入れます。
でもその様子を見た大人たちは大人しく従順に水槽の中にもう一度収まってくれたメダカたちを見て、ああ良かった、これで安心って胸を撫で下ろしていらっしゃるわけですよね。
これは第141回で紹介している石川逸子さんの詩、彼ら笑うそのものだと思います。
本来子供たちは自然の川で泳いでいる野生のメダカなんじゃないかとかね、学校は結局そういう自然界から切り離された水槽の中の世界に過ぎないんじゃないかっていうような疑い。
つまり自然の川の中で自由に泳いでいたメダカを捕まえてきてですね、人工的な環境の水槽のガラスの囲いの中に入れて飼育しているんじゃないかっていうような疑いですね。
野生動物のような子供たちとの出会い
この疑いがどうしても私が拭えないのはですね、今年度ですねフリースクールに来てくれるようになった男の子との出会いが私は大きかったんですね。
ちょっとあまりね、こちらでは個人情報もありますのであまり具体的にお話はしたくないんですが、一人は小学校4年生の男の子でZ君とここでは呼ばせてください。
彼は本当に自然界の大谷翔平だったんですね。動物のすべてを知り尽くしている子で、まるで縄文人が現代にタイムスリップしてきてきたかのような男の子で、私も初めて見ました。
こういう子が本当にいるんだっていう、ど天才。こういう子ね、みなさん多分見たことないから言葉で言っても伝わらないと思うので、YouTubeにこのZ君とそっくりの子が出演していたので見てください。
この子は15歳で徳島県の山奥で自給自足のサバイバル生活をしている根本一人君と言います。この子、もううちのリスクにできてるZ君と本当にそっくり。もうね、もううちの次女なんて、あれもうこれZ君じゃんみたいな兄弟なの?みたいなこと言っちゃってくらい顔もなんだか似てるぐらいなんですよ。
ぜひこの根本一人君の動画見ていただきたいんですが、この子を見てあんな冷たいコンクリートの箱の中に押し込むべきだと思いますか?
このZ君ね、会ったことのない方にどう説明したら伝わるかなっていうのを考えてて、ちょっとね、雪標なんじゃないかなと思ったんですよ。雪標ってご存知でしょうか?
標高3000メートル級の極寒の鉱山地帯にしか住めない過酷な環境でしか生きられない孤高のハンターと呼ばれています。
もしくは植物、花に例えるならブルーポピーですね。ブルーポピーというのは雪標と同じくヒマラヤなど限られた厳しい自然環境の中でしか咲かない奇跡の青い花と言われております。
両者に共通するのは特定の環境下では圧倒的な美しさを誇するのですが、決してどこでも適用できるような生き物ではないということなんですよね。
私から見るとですね、学校という場所はこんな美しい孤高の雪標を捕まえてきて、無理やり動物園の狭い檻に閉じ込めて、お手だのお座りだの教え込んで聴教して、従順な飼い犬になれと言っているようなところなんじゃないかと思ってしまうわけですよ。
もう一人ですね、今年度来てくれるようになった小学校2年生の男の子がいるんですが、この子をXくんとさせていただきますと、このXくんはうちの末っ子と幼稚園が同じだった子でね、ただたった1年学校に頑張って通ってしまっただけでね、本当に深く傷ついてしまっていて、完全に人間不信みたいに落ちてしまってたんですよね。
当時1年前ぐらいのXくんはちょっとでも辛いこととか嫌なことがあると、うわーってパニックになっちゃうようなことがありまして、死ねーとか殺せーとか死にたいみたいな大変な状況でした。
Xくんはおそらく草原を駆け回る野生の気高い狼みたいな子なんですよね。
もしくは木に登って虫を自分で捕まえて食べる野生の赤色野生ってご存知でしょうかね。
こういう赤色野生を無理やりケージの中に閉じ込めて、おとなしくしてなさいと、卵を産む鶏になりなさいと強制し続けた結果、人間に牙を剥くようになってしまったわけですね。
ところが半年、1年、今彼らは見違えるようなんです。
ユキヒョウのZくんも狼の赤色野生のXくんも、中身が違う人間と入れ替わっちゃったんじゃないかっていうぐらい、本当に優しくて可愛くて子供らしい子になってあっというよりも戻ったんですよね。
私たちはとにかくこうやってズタボロに傷ついた子供たちを次々保護している感じなんですよ。
もう野生動物たちの緊急一時保護区域を作ってるみたいな感じなんですね。
なんで以前もお話ししたことありますが、私たちがやってることっていうのは教育でもなければ不登校支援でもなく子供解放運動だよねって思ったんですよ。
養老たけし先生がおっしゃっている通り、私たちは子供を森へ帰そうという活動をしているんじゃないかなと思ったんですね。
そういうユキヒョウや赤色野生たちですね。もう大丈夫だよ。もう二度と動物園の檻の中に君たちを入れることはしないから。
お寺のお座りだの芸を覚える必要はないよって。君はもともと孤高のユキヒョウでしょって。
赤色野生のX君も同じです。刑事に入れられてね。鶏になれ卵埋めって言われて苦しんでたんですよ。
でも再びジャングルの中に解き放してあげたら自分で勝手に虫だの木の実だの食べて木に登って本来の自分に戻っていたわけですから。
子供たちを保護する活動と社会への訴え
曲がりなりにもですねもう1年2年と地域でね小さな小さな野生動物保護区域みたいなのをやってきた身としてね。
何に私たちが怒りや悲しみが湧いてしまうかっていうと、やっぱりこれだけね美しいユキヒョウや気高い狼たちをなぜこんなに誰がズタボロにしてしまってるんですかっていうことなんですよ。
なぜこんな美しいユキヒョウや気高い狼に芸を仕込む必要があるんでしょうかということなんですね。
今回の問い合わせの中にシングルファーザーさんでね小学2年生の娘さんがいらっしゃるという方から問い合わせがあったんですが、今家から一歩も出られなくなってしまっているということなんですね。
つまり私たち一生懸命そういう野生動物保護区域作ってますよ。小さな生かた自分たち一生懸命作ってやってますよ。
でもそこにさえたどり着けない私たちには助けてあげることができない子どもたちがいっぱいいるんですよ。私たちの視界にはいっぱい見えている。
こんなに苦しんでいる子どもたちがたくさんいるのになぜタイタニック号に乗っている多くの皆さんには見えないんでしょうかと。
私たちみたいに一足早く一足先に危険なタイタニック号からは逃げ出してね自分たちでイカダを作ったりして
やばいよその船危険だよとかね沈み始めてるよとかイカダボートいっぱいあるから沈む前においでとかって必死に呼びかけているにもかかわらず私たちの声が全く届いていない感じがするんですね。
これはまるでねパラレルワールドだなと思ったわけですよ。
この私たちの姿が向こうから見えていない感じ私たちの声が全然届いていない感じなのでせめてですねこれを聞いてくださっている方におかれましては今お子様が問題なくタイタニック号に楽しそうに乗っていらっしゃるとしてもですね。
万が一何か異変を感じたらその違和感をスルーしないでいただきたいということなんです。
で今のうちにですねタイタニック号に乗っている今のうちにどこにイカダやボートが浮いているのかつまりお住まいのお近くのご近所にどんなフリースクールやオルタナティブスクールがあるのかを事前に調べておいていただきたいなと思うんですよ。
でできましたら念のためライフジャケットを用意しておいていただきたいなとつまりホームエディケーションという選択肢を視野に入れておいていただきたいということなんですね。
まあそりゃあね豪華客船タイタニック号は楽ですよ何でもあります何でもやってくれますとっても便利です。
でもこの先本当にその豪華客船に乗っていることが安心なのかどうか正解なのかどうかは誰にもわかりません。
かといってねイカダはイカダでね怪しいイカダもありますからどのイカダなら安全ということはありません。
これだけの時代の大きな変わり目に来ているわけですから一人一人が自分の身を自分で守るしかないんですよね。
この1年2年と何か大きな見えないガラスの壁に阻まれている感じがしてなりませんでこの違和感をですね何とか言語化できないかなと思ってちょっと今日お話ししてみましたが
まとまらない話を最後までお聞きくださりありがとうございました。
卒業を迎える子供たちへのメッセージ
最後にですねこの春卒業を迎える全国の子どもたちに送りたい曲があります。
アドさんの新時代です。
この曲も約2年前にですねフリースクールを立ち上げようというような時に私が地元の小さなラジオ局に出演するにあたってですね子どもたちに2曲好きな曲教えてって言ったときに教えてくれた曲でした。
このアドさんの新時代という曲も横遊びの祝福に並んでこれからの時代を生きる子どもたちにぴったりな1曲でしたのでぜひプレゼントしたいと思います。
ご卒業おめでとうございます。
良い春をお過ごしください。