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2025-02-13 59:08

『読書のまにまに』『詩人の図書館 / 文学ラジオ』おこもりっすん2025

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詩の朗読と酒のツマミ

エピソードの中で朗読されていた詩集「世界はうつくしいと」

▶︎ https://www.msz.co.jp/book/detail/07466/

🎧:読書のまにまに

『読書のまにまに』は、様々なゲストをお迎えして"読みかけの本"を題材にトークセッションを行う番組です。本を読むって難しい。読み切ることに意識を向けるとあんまり覚えてなかったり、自分にとってその読書がどんな意味があったのか、捉えづらい。この番組では、読み切るとか読み終えることには重点をおかず、いま読んだ数十ページ、1ページ、もはや手で触れただけでもいい。もはや遥か昔に読み途中になったものでも。ゲストの方の『読みかけの本』の感覚や思っていることを聴きながら、『本からもらったもの』について深めていきます。

パーソナリティ紹介

新城 勇気(あらしろ ゆうき)
1991年秋田生まれ逗子暮らし。
聴くこと、読むこと、書くことにぽわぽわと時間を傾けています。
note:https://note.com/yuki_kitamura/

Instagram:https://www.instagram.com/yuki.kitamu/

🎧:詩人の図書館 / 文学ラジオ

古書を訪ねて三千里。
詩人の阿世賀淳が集めて愛読してきた書物の中から、胸を打つ一節を取り上げ、叡智を探求するラジオ。

文学の魅力は、あらすじにあるのではなく、具体的な一節に現るもの。
名著の中の一節を拾い、味わいたいと思います。

毎週土曜日配信。

話し手

詩人 阿世賀淳
第一詩集「まにまに」 https://shijinnoitonami.stores.jp/
ホームページ https://shijinnoitonami.com/

聴き手

元書店員でインタビュアー 中田達大
https://note.com/kuutkul/

おこもりっすん2025

前代未聞の24時間ぶっ続けPodcastイベントが開催されました。

参加してくださった皆様、配信を盛り上げてくださった皆様、ありがとうございました!

イベントページはこちら

Youtubeライブ配信アーカイブ

  1. オープニング〜2:00
  2. 2:00〜11:00
  3. 11:00-18:00

サマリー

おこもりっすんのエピソードでは、北村勇輝さんとじゅんさんが詩の朗読と酒のツマミについて語り合います。彼らはお定ひろしの詩集『世界は美しい』を取り上げ、朗読しつつ文学の力を感じる対話を展開します。詩の朗読を通じて「美しい」という感覚とその表現の重要性を探求します。特に、日常の中で見落とされがちな美しさや、時代を超えた美の概念について議論し、聞くことの意義とその影響に焦点を当てています。このエピソードでは、「聞く」というテーマが探求され、詩の内容と感情について深く考察されます。また、視覚と聴覚の関係や沈黙の持つ意味についても議論され、文学の影響について触れられます。沖縄の自然に触れることで、祖父が教えてくれた過去の人々への感謝や命の繋がりを再認識します。このエピソードでは、詩の朗読を通じて生かされている感覚や祈りの重要性について考察します。さらに、お定田の詩を通して自己の変化を感じる体験が語られ、内藤玲の詩についての学びも共有されます。また、詩の朗読を通じて深い感動と共鳴を感じることの重要性が強調されます。

自己紹介と配信の背景
スピーカー 1
じゃあ、始めていきたいと思います。あれですね、今日、おこもりっすんの3組目ってことで、はい、一応タイトルですね、詩の朗読と酒とツマミということで、始めていきたいと思います。
一応詩の朗読するんですけれども、それが酒のツマミになるかどうかはわかんないんですけれども。 わかんないですね。はい、始めていきたいと思います。
ちょっと簡単にあのナビゲーターの紹介ということで、お互い自己紹介してから始めていきたいなと思っています。 じゃあ、北村さんからよかったら、自己紹介と、あと普段お互いに今、LISTENで配信しているものがあるので、それの紹介をぜひ。
スピーカー 2
はい、改めまして、北村勇輝と申します。配信先、LISTENの中ではあらしろってなってるんですが、あらしろが戸籍上の名前でして、普段は北村って呼ばれてるんで、結構今、混同されるような感じの呼び方になるかもしれませんが、はい、そんな感じでございます。
えっと僕自身は、自己紹介何話すといいですかね。たぶんここの今、アンノーンのところにいるので、その話をした方がいいような気もしたんですけど、えっとこの会場になっている横の横の建物、アンノーン京都ってのがありますが、あちらにですね、1年ぐらい住んでたことがありまして、
その流れで、この前12月かな、中にこのLISTENの混同さんと一緒に飲んでる時に、こういうのがあって出ないみたいなことを言ってもらって、へーみたいな感じでですね、今日は神奈川からさっき新幹線でやってまいりました。
で、えっと普段はそうですね、このLISTENの中では読書のマニマニっていう番組をやらせてもらっておりまして、主には読みかけの本をテーマにしながら、いろんなゲストをお招きしながら、その人の本と人生みたいなことを伺っていくような番組をやっています。
去年のだいたい6月ぐらいからかな、やっていまして、今だいたい週1配信ぐらいでやらせてもらっている感じです。ちょうど本週の月曜日には、今さっき話してくれたじゅんさんにも出てもらって、出させてもらっていたという感じでございます。
そんな感じでしょうかね。よろしくお願いします。
スピーカー 1
お願いします。ありがとうございます。
じゃあ私も改めて汗がじゅんでございます。
私は神戸に住んでますので、今日在来線に出ても3時間ぐらいかかるんですけれども、来まして、普段ですね、文学ラジオをやってまして、一応詩人として詩集を出してですね、文学が好きなので、いろんな文学を朗読して対話をするということをやっております。
お互い本を扱っているので、今日もちょっと普段僕がやっている文学ラジオの形式でですね、本を今日ピックアップしてきまして、それを朗読してですね、みんなで味わって、ちょっと対話をするというのをやっていきたいなと思っています。
普段は一応僕の文学ラジオでは、僕が本を持ってくるんですけども、ちょっと今回コラボなので、北村さんに本を持ってきてもらいましたので、よかったらちょっと何の本を今日読んでいくかご紹介いただけたらと思ってます。
スピーカー 2
はい、えっとですね、個人的にはここを話す際にちょっと話しておきたいなと思って。
なんかあの、ほらさっきのおっしゃってたけれども、結構この場の雰囲気的にこれはどうなんだろうみたいなことがすごい当日になってちょっと気になるみたいな。
あとは結構新幹線乗っている時にあれみたいな、大丈夫かなみたいな気はしてたんですけど、結構1番目の方と2番目の方とも結構違ったよみたいな話もされてたし、結構ここはかなり落ち着くんじゃないかみたいな気もしつつ。
ちょっとまあそれも、まあでも今ここの2階に来てみて、なんか大丈夫そうかもみたいな気がしており、さっき1階で今ほら鍋してるじゃないですか。
入った瞬間に、この鍋のテイストだと結構これやばいんじゃないかみたいな。
会わないんじゃないかなってね。
これはみたいなことを、ちょっと待ったんですけど、さっきこの2階を開いた瞬間に、あ、大丈夫みたいな。
はい、気になっておったりしましたね。
じゅんさんは何か気になりますか?
スピーカー 1
いや僕はめちゃくちゃ緊張してますよ。
まあでもなんか読んでいくとね、なんかそのモードになっていく感じがするんで、楽しみです。
スピーカー 2
ありがとうございます。
スピーカー 1
普段僕やっぱちょっとその自分が話してなんで、なんか今日聞き手に回るんで。
スピーカー 2
確かにそうですね。
スピーカー 1
それもちょっとなんか楽しみです。
スピーカー 2
確かにそれで言うと僕もどっちかっていうと、僕の場合聞き手を普段しているので、
あんまり今日どっちかっていうと話し側。
確かに。
なのでそれもちょっと珍しいなと思って、それが若干のどうなるかなみたいな感じもあるかもしれないですね。
スピーカー 1
じゃあ改めて本の紹介。
スピーカー 2
はい、わかりました。
今日持ってきた本がですね、
おさだひろしさんという方。
詩人の方ももう何年前からお亡くなりになられているんですけど。
スピーカー 1
僕50年ですよ。
あ、それくらいか。
15年だから。
スピーカー 2
はいはいはい。
そうっていう方でして、結構かなりたくさんの詩を出されている方なんですけど、
この方の詩集の一つで、世界は美しいとっていう詩集がありまして、
表紙に真ん中に袋みたいな、縦で骨念としている感じの表紙なんですけど、
これ結構昔から好きでして、
今回じゅんさんとやるみたいな時に、何がいいかなって思った時に、
いろいろ最近すごく読み始めているものとかいろいろ考えてみたんですけど、
やっぱなんか昔からちょっと読んでたり、見かけたり、時々見ているものがいいかなーみたいなことを思って、
今朝ね、実を言うと、僕神奈川の寿司っていうところに住んでるんですけど、
家から駅まで20分くらい歩くんですけど、駅に着いた時に、
あ、本持ってきてねーみたいな。
本当に気づきまして、一回家に戻って、その場で選んできたという感じでございました。
スピーカー 1
いやー、いい詩集ですね、これは。
もうタイトルがまずいいですね。
スピーカー 2
そうですね。
スピーカー 1
これ三鶴書房から出てるって珍しいですよね。
詩の朗読と文学の力
スピーカー 2
あんまりないですよね、三鶴さんだと。
スピーカー 1
三鶴から詩集出てるってイメージないっすね。
スピーカー 2
あんまり哲学とかが多いイメージとか。
確かに確かに。あんまり気にしなかったけど、そうかもしれないですね。
スピーカー 1
しかも古典は使うことが多いから、
お定田さんが生きてる間に三鶴から出るって。
そうですか。
スピーカー 2
これを持ってこさせてもらいました。
スピーカー 1
あれですか、じゃあなんかその、お定田博士さんいろいろ詩集出してますけど、
これを直感的に選ばれたっていうのは何ですか?
スピーカー 2
そうですね。
一番読んでた?
多分、そうだな、一番読んでたっていうのもあるような気はしてますと。
他なんかあるかなって今思ってたんですけど、
お定田さんの多分詩集と言ってるやつは多分ほぼほぼ全部持ってるのかな?
みたいな気はしてるんですけど、
ただ確かにこれが一番最初に見かけた本ではない気がするんですけど、
ただ一番手に取って開いているのがある気がしてて、
それこそ思い出しました。
それこそこの庵野京都に1年間住んでる時に、
今あちらって2階がホテルっていうか宿泊できる場所になってますけど、
あの一室に1年ぐらい住んでたみたいな感じなんですが、
確かにその頃に結構これを毎日夜、
別に誰に聞かせるわけではなく、
一人で朗読して、自分で録音して、
それを聞き換えしながらもう一回朗読するみたいなことを
そういえばあの頃してたなってちょっと思い出しました。
スピーカー 1
そりゃ誰にも聞かせるわけでもなく、
自分で朗読して自分で聞いて。
スピーカー 2
そう思うとここで結構読んでた気がしました。
スピーカー 1
そりゃなんか豊かな時間ですね。
スピーカー 2
そうですね、あんまりなんかここに来るからこれって選んだつもりなかったんですけど、
なんかそうかもしれないですね。
そうですか。
スピーカー 1
わかりました。
はい。
じゃあ、いくつかちょっと読んでもらえたらなと思ってました。
スピーカー 2
はい、OKです。
そういえばあのさっき始まる前にじゅんさんから、
ちょっとあの文字でも見たいから、
選んだやつ写真送ってって言われたのを今思い出しまして送ってないですね。
まあいいですよ。
いいですか。
スピーカー 1
いいですいいです。
スピーカー 2
はい、OKです。
ちなみに、あーそっか。
ちょっとこれ聞きたいなって先に思ったんですけど、
あのじゅんさんがそれこそこの文学ラジオ、
どれくらいやられてるんでしたっけ。
スピーカー 1
もう配信スタートしたのは去年の11月。
スピーカー 2
2ヶ月前です。
スピーカー 1
3ヶ月前か。
スピーカー 2
なんかこれ始める、
ジャストアイディアで恐縮なんですけど、
始める前になんかそれってなんかじゅんさん的にどんな流れで始めて、
それがなんであの形になってるのかみたいな、
ちょっと聞かせてもらった方がなんか僕も話せるかなと思ったりとか、
スピーカー 1
あ、そうですか。
スピーカー 2
はたまたあの聞いてる皆さんも、
へーみたいなところもあったりするかなと思ったりしたんですけど、
そこら辺でどうですか。
スピーカー 1
それでもなんか端的に答えるのが難しいですけど、
スピーカー 2
いや、端的じゃなくて大丈夫ですよ。
スピーカー 1
ちょっと今パッと出ることだけ、
ちょっとちょっとなんか話します。
スピーカー 2
はい、ぜひお願いします。
スピーカー 1
そうですね。
なんか、
僕やっぱあの文学の力ってすごいなって感じてまして、
でね、その、
なんかね、文学にやっぱり今親しみがなくなってきてる人が増えてると思うんですよ。
僕多分文学と親しいんですよ。
スピーカー 2
親しいんですか。
スピーカー 1
文学と仲がいいから、
僕が、
そのなんだろうな、
その親しいが故に、
スピーカー 2
自分で朗読して話すことが、
スピーカー 1
なんかそのなんだろうな、
スピーカー 2
文学の、
スピーカー 1
力みたいなものを、
なんかこう、
感じるきっかけになるんじゃないかなと思って、
やってたっていうのがありますけど、
まあでもあれかな、自分がそもそもなんかやっぱり、
毎日本を読んでて、
感動することが多いんですよ。
週に1回は絶対なんか感動してるんですよ。
スピーカー 2
週に1回なんだ。
その感動を分かち合いたいっていうのはあって、
多分やってますね。
そうなんだ。
ちなみにそれは週に1回なんですか。
スピーカー 1
週に少なくとも1回は感動してると思います。
スピーカー 2
そうなんだ。
スピーカー 1
もっと頻度高いかもしれないんですけど。
スピーカー 2
今さっきの自己紹介では話さなかったんですけど、
ここは普段同僚なんですよ。
特に一緒のチームでいつも一緒にいる感じがしてるので、
スピーカー 1
毎日一緒に仕事してます。
スピーカー 2
オンラインではありますけどね。
なので結構本の話聞いてる気がするけど、
聞いてる感覚、週一どころじゃない感覚ではあるので、
あ、週一なんだって思った。
スピーカー 1
やっぱ心打たれてますね。
スピーカー 2
打たれてるんですね。
そうなんだ。
良い。
ありがとうございます。教えてもらって。
いえ。
そんなことを今話してもらっている間に写真を撮り、
今送り終わったので。
ありがとうございます。
じゃあちょっと、
別にたくさんは使う必要性があるというわけではなく、
いくつかやれるといいかなって感じですよね。
そうです。
わかりました。
じゃあ、
一旦一つでいいですか。
もちろん。
じゃあこの、さっきお話ししてた、
おさだひろしさん、世界は美しいと、
という本の集の、
本のタイトルと同じなんですけども、
詩の名前も世界は美しいと、
という詩をちょっと話してみようかなと思っております。
はい。
じゃあ、行きますね。
スピーカー 1
良かったら、目をつむって聞いてもらえるといいかなっていう気がします。
スピーカー 2
びっくりした、僕かと思った。
スピーカー 1
そうか。
スピーカー 2
OKOK。
はい、わかりました。
じゃあぜひ、もし可能であれば、
目をつむってもらえたらなと思っております。
世界は美しいと
美しいものの話をしよう
いつからだろう
ふと気がつくと
美しいという言葉をためらわず
口にすることを
誰もしなくなった
そうして私たちの会話は貧しくなった
美しいものを美しいと言おう
風の匂いは美しいと
渓谷の石を
伝わっていく流れは美しいと
午後の草に落ちている
雲の影は美しいと
遠くの低い山並みの静けさは美しいと
きらめく川辺の光は美しいと
大きな木のある
街の通りは美しいと
行き会の
何気ない
挨拶は美しいと
花々があって
奥行きのある路地は美しいと
大きな木のある
街の通りは美しいと
雨の日の
家々の屋根の色は美しいと
美しさの再認識
スピーカー 2
太い枝を
空いっぱいに広げる
晩週の古寺の
大いちょうは美しいと
冬が来る前の
曇り日の
南天の小さな赤い実は美しいと
小紫の
実の紫が美しいと
過ぎていく
季節は美しいと
さらりと老いていく
人の姿は美しいと
一体
ニュースと呼ばれる日々の破片が
私たちの歴史というようなものだろうか
美しいことの深層
スピーカー 2
鮮やかな毎日こそ
私たちの価値だ
美しいものを美しいと言おう
幼い猫と
遊ぶ一刻は美しいと
城の枝を燃やして
灰にして巻く
何一つ永遠なんてなく
いつか全て塵に変えるのだから
世界は美しいと
というような内容でございました
スピーカー 1
そうですか
スピーカー 2
そうですか
そうですかっていう感想がどういうことなのかちょっと気になりますけどね
スピーカー 1
いいですね
いやー
北村さん的には朗読してみて
どうでしたか
スピーカー 2
そうですね
うーんとなんか
そうだな
多分結構
この本の中でも
一番自分でも
読んだり目を通したり
朗読をしたり
というのをしている本
かもなーって思いながら
読んでいたんですけど
なんて言ったらいいかな
この世界は美しいとっていうタイトルですけど
この美しいと
という風な言葉を
かなりたくさん対応している
ものだなと思っているんですけど
そうだね
やっぱりなんかその
読んでいる間は結構この中に
入っている感じはしているんですけど
読み終わった時の自分が
瞬時に想像する
美しいとという風なものの
シーンというかな
光景みたいなもの
っていうのは結構なんか違うかもな
みたいなことを思っていて
なんか今日は
何でしょうね
何が出てきているのかちょっとまだわかんないですけど
ただ普段よりも
なんて言うんですか
周りで聞いている方がいる中で
話して始めたら若干緊張感を
持って最初一回噛んだな
って思ったんですけど
みたいなことをちょっと読みながら
読んだ瞬間には感じていたような気がしますね
スピーカー 1
この詩はすごいですわ
スピーカー 2
ちなみにすごい興味があるんですけど
それこそ
じゅんさんが
去年の年末ですよね
じゅんさんが詩集を出したの
そうですね
そういった詩も書かれているような
人からした時にこの詩の
さっきすごいっていう風な表現を
してくれてましたけど
どんなところに感じるのかとかすごい単純に
興味があるなと思ったんですけど
そこでどんな感じなんですか
スピーカー 1
まずねちょっとね
すごい細部の話しちゃうんですけどね
言葉をね繰り返す
リフレインしていくってね
難しいんですよ
スピーカー 2
ずっと美しいと美しいと
って言ってるじゃないですか
スピーカー 1
繰り返せば繰り返すほど
しつこくなってくるんですよ
スピーカー 1
だからねあんまり
力が
言葉の力が弱まっていくって感じがするんですけど
この作品はねどんどんどんどん
深まっていく感じがあるじゃないですか
スピーカー 2
それがまず実は
スピーカー 1
技術的にすごい詩なんです
でもそれは小さなことで
なんか
いろいろ感じません?
そうですね
なんか最初って
スピーカー 2
美しいとって繰り返して話す時に
ちょっと違和感があるんですよ
こんな繰り返していいんだろうかみたいな
感覚があったりするんですけど
それが多分なんかこの今
この本で言うと3枚分の詩なんですよ
だいたい1枚分を読んでる時は
若干美しいとって何回か何回も言ってるみたいな
感じちょっと思ってる自分がいるような気がしていて
ただ2枚目に行った時に
すごくそれが自然になっていくみたいな
ものがあるような気がしていて
それってなんかあんまり他の詩とかで
あんまないかもみたいな
とかは結構
今日読んでる時も感じたし
これまでもそう感じてたかもなーみたいなことを
思い返したりしますね
なんか僕は
ちょっといろんなことを感じるんですけど
なんだろうな
最後の
スピーカー 1
一節
何一つ永遠なんてなく
いつか塵に
変える存在じゃないですか
って書いてあるんですよ
でねそういう存在だから
美しいんだ
って
そういう存在だから
美しいんだ
って言ってるのが
スピーカー 2
なんか
スピーカー 1
ねー
スピーカー 2
あー
確かに
なんかそれこそ塵にならずに永遠に残り続けるもの
みたいなものが美しいという
話をしてるわけではなく
あくまでもそのなくなっていくもの自体が
美しいのであるっていう風な
話をしてくれてますよね
例えば偉大な芸術作品っていうのは
永遠に残っていく感じするじゃないですか
スピーカー 1
そこが
スピーカー 2
美しいっていうのはわかるんですよ
スピーカー 1
でも多くのものが
無名のままで
スピーカー 2
誰にも気づかれずに
スピーカー 1
忘れ去られて
消えていくものじゃないですか
でもそれが美しいんだ
とっても尊いんだみたいなことを
スピーカー 2
語りかけてくれてる感じがする
スピーカー 1
あー
スピーカー 2
確かに
スピーカー 1
これ本当はいろんなものが
本当は美しいものなんですよ
ってことを
語りかけてくれてる感じもするじゃないですか
だからいろんなことを書いてくれて
いろんな美しいことを書いてくれてますね
スピーカー 2
いるじゃないですか
でもそれをそういう風に
感じられたら
スピーカー 1
素敵だけども
そんな感じられないじゃないですか
普段ね
普段
スピーカー 2
いやなんか僕最近やっぱ
スピーカー 1
なんだろうな1月って震災30年
神戸のね
神戸住んでましたね
神戸住んでますね
そう30年経つし
2月でロシアウクライナーの戦争始まって3年経った
みたいなね
ことの中でね
スピーカー 2
それがある中でね
スピーカー 1
世界が美しいって言えますかって
思ったりしてるんですよ
そういう人たち
被害あってる人たちの前でね
美しいって言葉はね
スピーカー 2
言えないですよ
確かに確かに
そうですね
スピーカー 1
美しいんだけども
美しいんですって
スピーカー 2
はいはいはい
スピーカー 1
そうですね
なんかね人間の言葉じゃないんですよね
スピーカー 2
だからこの言葉ってなんか
スピーカー 1
なんか
人間はね
そいつたちの目の前にするときに美しいって言えないなって思ってて
スピーカー 2
あー
聞くことの意味
スピーカー 1
なるほどね
確かにな
でもそういうのでも
人間を超えた何かが
美しいんだよっていうことを
なんか
スピーカー 2
慰めかけてくれてる感じがするというか
あー慰めかけてくれてる感じですね
はいはいはいはい
いやーそれわかるなー
いやなんか
わかるなって今言ったのは
なんかあの結構
もちろん人生きている中で
いろんなすごくポジティブな嬉しい時もあれば
悲しかったり
辛い時もあると思うんですけど
結構僕自身も
悲しいのね話してくれたら戦争とか
震災とかっていうレベルじゃもちろん全然ないけれど
自分なりの
嬉しい時悲しい時
全員誰でもあるじゃないですか
自分なりの
そういった嬉しい悲しいの
寄附があるどの時にも多分
これ僕読んだことある気がする
気がしてますと
結構なんか本別に詩じゃなくても
すごく嬉しい時に
読みたくなるものとか
悲しい時に見たくなるもの
本だけじゃないかもしれません
音楽とかもそうかもしれないですね
なんかどっちとも
こういう時にはこれみたいなのってあるケースあるような気がしてて
結構僕それある気がしてる
結構この詩に関しては
どのシーンどの場面
どの自分の時代において読んでも
結構
同じものを語りかけてくれて
そこに引き戻してくれるみたいな
感覚が僕の中ではあるから
結構自分的に大切なものとして
自分の中に置いているのかなみたいな
そっかだから
スピーカー 1
日常悲しいこととか
沈黙の持つ意味
スピーカー 1
しんどいこととか苦しいことがあったとしても
この詩を読むと
何か美しさにつながることができる
スピーカー 2
みたいな
そんな感覚ありますか
例えば
僕の中で
これを読みながら思い返す
自分の感覚みたいなものがあるとするならば
ジュンさんには言ったことあるけど
昔自分がすごい
めちゃめちゃ茶道やってる時代
時期があって
今そんなやってないけど
そんなやってないのも含めていいんだったら
多分2,30年くらいやってるんですよね
今何やってるかって言ったら
家で立ててるくらい
家だとちょっと感覚違うけど
本当に静かな狭い茶室の中で
一人で薄暗がりの中で
静坐をしながら
お茶を立てている
みたいな感覚
僕の中だと
お釜の中にある
お湯とかを
秘釈っていう
水すくうやつがありますけど
それですくっている時の感覚が
結構近い
のは僕の中では
スピーカー 1
昔から思っているかもしれない
スピーカー 2
そこに美しさを感じる
そうですね
最近の僕はそう感じている
感覚はあって
昔すごい茶道やってた時代
20代後半とか20代前半
なんですけど
その時にそういう言語化はしてなかった気がする
今はそういう感覚近いかもな
みたいな
っていうのは僕の中で体感覚としてある
何が一緒かって言われると
あんまり言葉になってないけど
っていうのはあるかもしれないですね
スピーカー 1
ちょっと次の作品
スピーカー 2
いきます
ありがとうございます
こういう場でこういう風にやると
今で25分くらい
スピーカー 1
そうなんです
話し続けちゃうんだけど
朗読していくことが
大事かなと思います
スピーカー 2
わかりました
スピーカー 1
よかったら2つ目
スピーカー 2
ちなみに
スピーカー 1
何個くらいいくんでしょうね
時間がいる限り
スピーカー 2
今のペースであと
1つか2つ
そうじゃない
承知しました
なんかあれですね
思ったような気もするし
この場に来てみるとなんか違うんじゃない
って
する気もするし何でしょうね
ゆっくり選んでもらって
大丈夫です
わかりました
まぁでもあれかな
オッケーです
同じくこの世界は美しいと
っていう集の
詩の
1つとして
聞くという1つの動詞
という詩がありまして
それがタイトル
聞くという1つの動詞
というのがありまして
比較的我々
かなり人の話聞くとか
そういったものをサービス開発
事業開発してるような人間になったりするので
結構かなりグッとくるところもある
タイトルだけで
すごい深いなというところはありますけど
それを扱わせてもらえたらな
と思っております
じゃあちょっと
聞いてみようかな
もしよければ可能な方は
目とか作ってもらえるといいかもしれません
もちろん開いていただいても構いません
じゃあいきますね
聞くという1つの動詞
ある日
早春の雨の向こうに
真っ白に咲きこぼれる
こぶしの花々を目にした
そして早春の雨の向こうに
真っ白に咲きこぼれる
こぶしの花々の声を聞いた
見ることは
聞くことである
こぶしの花の季節が来ると
海を見に行きたくなる
何もない浜辺で
何もしない時間を手に
遠くから走ってくる波を眺める
そして
何もない浜辺で
何もしない時間を手に
波の光が運ぶ海の声を聞く
眺めることは
聞くことである
聞くという1つの動詞が
もしかしたら
人の人生の全てなのではないだろうか
木の家に住むことは
聞くことである
窓を開けることは
聞くことである
街を歩くことは
聞くことである
考えることは
聞くことである
聞くことは
愛することである
夜古い物語の本を読む
私の考えでは
自然とは1つのものでございます
読むことは
本に残された沈黙を聞くことである
むやみな言葉は
人を幸福にしない
スピーカー 1
という内容でした
すごい
スピーカー 2
見ることは聞くことである
スピーカー 1
そして全ての人並みが聞くことである
という
そういう
これは今
読んでみてどうでしたか
スピーカー 2
そうですね
そうだな
結構この
おさらひろしさんの詩を
見させてもらっていると
結構この聞くという単語に
意識を当てている詩が
いくつかあるなと思っていまして
その中でも一番聞くという
単語ベースでいうと
一番使っている詩だな
と思っていますと
やっぱりなんか
結構さっきちょっと話した通り
実際の本業とかだと
聞くということを
ずっと扱うような仕事というか
スタートアップ
我々やってますけど
なんて言いたいんですかね
ただもちろん聞くという単語を
使い始めたのって
結構最近この5年とか
もっと前から
そういったサービスやってるけど
僕はこの詩自体は
これ買ったのいつなんだろう
2015年とかじゃないかな
からこの詩がなんかすごく気になっていた
感じはあって
気がついたら聞くっていう言葉に
伴うような仕事を
しているようになって
結構なんか後々読み返しびっくりしたみたいな
ことが前あったな
みたいなことを結構これを
見るたびに読むたびに
思い出すみたいな感覚があり
結構個人的に
そのこの詩の中を
見ながら聞きながら
どれもこれもすごく
しっくりきている
と思っているんですけど
ただ個人的にやっぱり毎回
読むたびに見かける
たびに気になるのは
最後ですね
結構ずっと何々は聞くことである
みたいな話で
最後も沈黙を
読むことは本に残された沈黙を
聞くことであるっていう話の後に
一番最後の行に
あるのが
悩みな言葉は人を幸福にしない
っていう
単語で終わっていくんですよ
結構
何々しないっていう風に
否定形で入っていくみたいなのって
この詩だとここだなと思って
最後そこで
ずっと何て言ったらいいのか
聞くことであるところで作ってきた
波を一気にその
着地させてくれている感覚
ただそれを着地させてくれる感覚を
幸福にしないっていう
単語で作っている
っていうのがめちゃめちゃ感激した
スピーカー 1
というか
スピーカー 2
幸福にしないっていう
ものでこういう感覚を作ってくれる
みたいな
っていうのは結構僕自身も
どっちかっていうとほら
大学院時代に心理学寄りにいましたけど
どちらかと言ったらウェルビングとか
ポジティブサイコロジーみたいな
研究とかしてたりしたので
幸福みたいなものを否定形になった時に
なんか着地しづらい
みたいな感覚があったんですよ
それからこれを見た時に
そういくのみたいな
っていうのを読んだ時のそういう感覚として
持ってて結構感激したんですよね
えー
スピーカー 1
いやでもそれちょっと
なんかわかるかもな
僕も今聞いててここで終わるんだって
スピーカー 2
思って
さっきジュンさん終わった時に終わったのみたいな感じで
スピーカー 1
楽しましたもんね
そうだよね
むやみな言葉は
人を幸福にしないって言葉は
逆を言うとさ
むやみな言葉じゃないものは
命と自然との関係
スピーカー 1
人を幸福にするってことだよね
スピーカー 2
それで
スピーカー 1
要は沈黙でしょ
沈黙が人を幸福にするんだ
スピーカー 2
ということですよね
スピーカー 1
そうですね
さっき読んでた詩がまさにそんな感じしますよね
スピーカー 2
確かになんか
はいはいはい
あーなるほどね
それ考えてなかったな
うんうんうん
なるほど
スピーカー 1
いやこれなんか
そうだよな
面白いな
スピーカー 2
ジュンさん的な
面白みみたいなのはどんなところにあるんですか
スピーカー 1
なんか詩を読む時って
スピーカー 2
うんうん
スピーカー 1
その
詩以外も本当はそうなんだけど
はい
スピーカー 2
書かれている言葉を
スピーカー 1
味わうというよりかは
書かれていない言葉を味わうんですね
スピーカー 2
あーはい
スピーカー 1
ここで言ってる沈黙を読むことは
本に残された沈黙を聞くことである
って言ってるじゃないですか
読むということは書かれた文字を読むことじゃないんですよね
その書かれてない
沈黙側を聞くってことは
本当の本を読むことなんだってことを言ってる
スピーカー 2
わけですよ
スピーカー 1
でその沈黙がじゃあ
何なのかっていうのは
スピーカー 2
読み手によって違う
スピーカー 1
例えばさっきの世界の美しいとだと
今日の僕は
その世界が美しいなんて
とても言える状況じゃない人に対して
それでもあなたは美しいんだ
ってことを語りかけてくれてる
その言葉は書かれてない
書かれてないけど沈黙の声としか聞いてる
スピーカー 2
わけですよ
スピーカー 1
だからなんか
そういうことなんだと思ってて
なるほどね
スピーカー 2
読むってことは
スピーカー 1
でだからこれ見ることは聞くことである
僕が言ってるのもたぶんそういうことで
目に見えてることを
見るということが
真の意味でも見るってことじゃないんだ
目に見えないものを
見ることが
真の
見るってことなんだっていう
スピーカー 2
そういう
なるほどね
それ話しててじゅんさん楽しそうで
何よりだ
スピーカー 1
って今思いましたよ
すごいですよこれは
沖縄の自然との対話
スピーカー 2
なるほどね
スピーカー 1
すごい
スピーカー 2
見えないものか
確かに確かに
そうか
ちなみにこの場の趣旨として
合うのかわからないがとても興味が
出たので聞いてみたくなったんですけど
じゅんさん的に今みたいに
これを解釈して今話してくれた
内容とかも
5年前の
じゅんさんはそういう内容を
口から出さない人間だったような気がしていて
そうですか
初めて会ったのは5年くらい前
一緒に今の仕事
するようになったとき
じゅんさん的に
すごい変わった感覚があるんですけど
そうですね
どういうタイミングできっかけで変わった感覚が
スピーカー 1
あったりするんですか
それはなんかやっぱり
ちょうど5年くらい前から
自分の人生が
スピーカー 2
行き詰まったんですよ
行き詰まったんです
スピーカー 1
今も実は行き詰まってるのかもしれないと思ってるんですけど
そうなんだ
スピーカー 2
その行き詰まって
スピーカー 1
僕1年間くらい無職してたんですよ
働けなくなって
スピーカー 2
一緒に会ったか前くらいか
もうちょっと前か
そうです
スピーカー 1
そのときに
自分がやっぱり
文学とかに
なんかこう
なんだろうな
スピーカー 2
支えられた感覚があるんですよ
スピーカー 1
っていうのが
なんかね
多分だんだん
スピーカー 2
溜まってきて
スピーカー 1
なんだろうな
だからだんだん
沈黙の
声を聞けるようになってきた
っていうこの書かれてない声を
聞けるようになってきたんだと思うんですよ
そうなんだ
スピーカー 2
はいはい
だんだんね
聞けるようになってきたって
どのタイミングに気づくんですか?
スピーカー 1
いやー
気づくか
詩と生の感覚
スピーカー 1
気づいてないか分かんないけど
でも多分そういうことで
そういうのが溜まって
多分自分もちゃんと
何かを
自分は大事なことを
今受け取ってるなっていう実感が
だんだん増えてきて
それを自分でも
表現してみたいと思って
書を書くようになったし
それを人々と分かち合いたいと思って
ラジオを始めたんだと思うんです
スピーカー 2
そうですね
刺繍出したのもそうですよね
スピーカー 1
だからまあでも最近ですねだからね
スピーカー 2
そうなんだ
そっか
なるほどね
スピーカー 1
じゃあちょっと次行きます
スピーカー 2
行きましょう
分かりました
今気づいたけどこれ時計だったんですね
そうです
この形の時計横でなかなか見なくないですか
そうです
なんか物体あるなと思ったけど
スピーカー 1
まだあと一つか二ついけるかもね
スピーカー 2
そうね
じゃあちょっと
二つ
三つ目
行ってみましょうか
どうしようかなと思ってたんですけど
ちょっとほらこの前
じゅんさんに
えっと
僕のやってるフォトキャスト出てもらったときに
話させてもらった
賢いものを教えてください
やっぱりなんか
いいなと思っていまして
結構これ僕
最近すごい見るんですよね
あとなんかこの中にある
後で出ますけど
産業の後半の方にある
言葉があるんですけど
それ結構僕
毎日なんか書いてるんですよ
文字で
書き落としてるんだ
産業ぐらいなんで本当に
一文も書かないんですけど
ちょっとこれはなんか
祈りの再発見
スピーカー 2
今の自分的に結構いいなと思っていて
これちょっと行けたらなと思っております
はい
はい
じゃあ行ってもいいですか
はい
じゃあまたもし可能な方は
目玉閉じていただいてもいいかなと思いますと
はいじゃあ行きますね
賢いものよ
教えてください
冒険とは
一日一日と日を静かに
過ごすことだ
誰かがそう言ったのだ
フラハのカフカだったと思う
人はそれぞれの場所にいて
それぞれに世に知られない
一人の冒険家のように
言わなければならないと
けれども
一日一日が冒険なら
人の一生の途方もない冒険には
一体どれだけ
自分を支えられる言葉があれば足りるだろう
復刻ギュツラフ役聖書を開き
ヨアンネスの頼り
喜びを読む
北ドイツ生まれの
仙郷の人ギュツラフが
日本人の三人の遭難
恐竜民の助けを借りて
遠くシンガポールで
美しい木版ですった
一番古い
日本語で書かれた聖書
始まりに
賢い者ござる
この賢い者
極楽ともにござる
この賢い者は極楽
この賢い者とは
言葉だ
極楽が神だ
福音が私たちにもたらすものは
頼り喜びである
今日必要なのは
一日一日の
静かな冒険のための言葉
祈る言葉だ
人の中に命ある
この命は人間の光
この光は
暗さの中に輝く
だから賢い者よ
教えてください
どうやって祈るかを
極楽を持たない者に
という賢い者よ
教えてくださいという内容でございました
スピーカー 1
ありがとうございました
すごい
スピーカー 2
最後の言葉すごいですね
最後の三行
最後の三行がすごいよくて
そこちょっと順さんを読んでみます
スピーカー 1
最後の三行ってどこのこと言ってますか
スピーカー 2
ここだよね
今何もマッチしてなかった
すごい
スピーカー 1
人の中に命ある
この命は
人間の光
この光は
暗さの中に輝く
だから賢い者よ
教えてください
どうやって祈るかを
スピーカー 2
極楽を持たない者に
そうなんですよ
スピーカー 1
これは何か
毎日書かれて
何だろう
何感じてるんでしょうね
スピーカー 2
何感じてるんでしょうね
何だろうな
何か出てくる
ものがあるかなって思うと
結構僕の中では
人というより
何て言ったらいいかな
そこで命の話
してるけど
最近の自分の中で
結構その命みたいなものを
何か感じるというか
考えるというか
触れるみたいな感覚が結構あるな
みたいなことを思っていて
それは何か例えば
例であげると
僕もともと
秋田県の一番北の方
日本海側で生まれてるんですけど
近くに白神山地っていう
世界遺産なのかな
の山があって
その辺りでですね
家が材木屋をやってたりするんですけど
なので
木切ったり
加工して売るみたいなことをしてて
お客さんが大体京都のお寺とか
神社なんです
小さい頃からそういったところで
よく祖父が木を育てたり
切ったり工場で何かしたりみたいな
見たりしていたし
木植えたりとか一緒にしたりとか
よくしてたなぁみたいなこと思うんですけど
あの頃のこととか最近よく思い返す
この数年よく思い返すんですよ
やっぱりあの頃よく分かんなかったけど
木を育てるみたいなことって
一世代じゃできなくて
数世代かかるんですよね
例えば
祖父が切ってる
木を育てる
例えば祖父が切ってる
切った木というものは
多分曹祖父のまた植えみたいな
多分2,3代
4代前が
植えた木だったりして
でもそれ以降のまた
子孫だったり地域の人たちが
生きていこうと思うと
自分もまたそこに木を植えていくのであるっていう
行為を日々している
みたいな環境にいたときに
やっぱなんかその
小さい頃から
お前の生活は
お前だけで成り立つわけではなく
昔の人たちがいるから
成り立つのだっていうことを
すごいよく言われてた
なって気がしてて
その頃はそうなんだみたいな感じで
なんとなく思ってただけでしたけど
そんなところなんか自分のもともとの
昔の体験としてあったりもしたり
はたまた今
僕妻が沖縄の人なんですけど
沖縄の結構離島の方だったり
しましてそこに結構
そんな自然とは残ったりするわけですが
そういうところに触れてみたりすると
残ってる自然に触れてみたりすると
そういった祖父が言ってたこととか
すごい思い返したりするんですよ
なんかそういった感覚って
この本当に僕の中だと
昔からある感覚なのかもしれないけど
それこそ都会に住んだりとか
来ていたりする中でいろいろ失っていた
ことがある気がするけれども
そういうところになんか思い返させてくれる
ことをいろんな沖縄だったり
とかに触れたりとかすることによって
あるような気がしていて
そういった過程の中で結構その
命みたいなものをどう捉えるか
はたまたそこから波及して
じゃあ自分の命とは一体何たるものか
的なことを感じるみたいなことを
結構この数年間は
あったなぁみたいな気がしてまして
この死とかに触れるたびに
そういった感覚とかに
近づいていくようなことが
あるんじゃないかなって
思ったりしますね
スピーカー 1
面白いですね
生かされているっていう感覚が
この死を呼んでくと
感じるんだってこと
スピーカー 2
そうですね
はい
生かされているし
かつ今はもはや自分も
生かす側の存在でもあり
どちらともの存在なのであるという
ことをなんか自分が
今立っている場所に
それがあるんだなっていう感覚
がある気がしますね
スピーカー 1
いいですね
スピーカー 2
ちなみにこの前ほら
じゅんさんにも
何でしたっけね
僕のポッドキャストで話してるときに
じゅんさんが何か言ってくれたやつに
反応してそういえばこんな死あったよ
みたいな話で
これを確か扱ったような気がする
スピーカー 1
そうですね僕の死を読んで
それにこうしてこれを読んでくれたんですよね
スピーカー 2
そうだそうだじゅんさんの
詩集の中にあるじゅんさんの死を読んで
これを読んだら
これを思い出したよって言って
それを話したのか
そうだそうだ
結構そのときじゅんさんも
この詩にこうしてくれてる感覚があったな
って気もしたんですけど
今は何か聞いてみたり
またまた今目の前で眺めてみたりして
スピーカー 1
どんなことを感じたりするんですか
この詩はなんかすごすぎて
スピーカー 2
ちょっと
やっぱり詩人の方が言う
すごいっていうところの感覚はたぶん我々は
わからないっていうところがあってね
お定田の詩の影響
スピーカー 2
そこが興味あるんだよね
スピーカー 1
ちょっとまだ僕受け止めきれてないかもしれない
この詩は
でもね
でもやっぱ最後の言葉すごいな
だから賢い者に教えてください
どうやって祈るかを
極楽を持たない者に
これ極楽って途中で
極楽は神だって言ってるから
神を持たない者に
我々なんか神様は信じてない人が多いからさ
そこで意識する人も少ないしさ
そういうものが
どうやって祈ったらいいか教えてください
っていうね
スピーカー 2
はいはいはい
スピーカー 1
うーん
なんかこれは
ねえ
僕の今はなんだろうな
うーん
いやちょっと難しいな
スピーカー 2
なんか言ってみるとどんなのは
スピーカー 1
いや
祈るってことが
ちょっとあんまり
現代の我々に
馴染みがない営みなんだと思っているんですね
スピーカー 2
ああ
スピーカー 1
だから祈り方を教えてくださいって
我々はあんまり思ってない気がしてるんですよ
ああ
スピーカー 2
なるほど
スピーカー 1
でも本当は
えっと
祈るってことを
取り戻したいって
思ってるんじゃないかって感じてます
スピーカー 2
取り戻すね
うん
そのなんか取り戻したいと思ってるんじゃないか
というのは
どんなところから感じてるものなんですか
うーん
スピーカー 1
なんか
僕の
人生の感心って
スピーカー 2
はい
スピーカー 1
なんか
分かってないんだけども
スピーカー 2
今言えることは
スピーカー 1
人間の中にある
聖なるものってものを
どうやって開花することができるのだろうか
スピーカー 2
ってことを
スピーカー 1
多分考えたいんだと思うんですよ
詩の朗読の重要性
スピーカー 2
なるほど
スピーカー 1
21世紀の日本に生まれた
この時代の中で
その
片方で環境破壊
地球破壊が進んでいき
片方でテクノロジーによって核兵器を抱えて
っていう時代の中で
破滅の時代に
どんどんどんどん近づいてるんじゃないんだろうか
って思っていて
その時代下の中を転換するには
人間の中に宿ってる聖なるものを開花させる必要があるんじゃないだろうか
ってことを思ってるんですよ
なるほど
その聖なるっていうのは何かを遠飛ぶってこと
スピーカー 2
何かを美しむってことなんですけれども
スピーカー 1
遠飛ぶね
その感覚って
スピーカー 2
祈りの感覚に近いような感じがしてるんですよ
はいはいはい
スピーカー 1
だって
次のさ
僕たちの子供たちのためにさ
なんとかさ
いい世界を残したいって
スピーカー 2
みんな祈ってると思うんですよ
スピーカー 1
本当は
それが
何だろうな
もっと祈ることができたら
その
美しむ感覚を
もっと普段から実感することができたら
何か自分の振る舞い変わるんじゃないんだろうか
って僕も思ってるんですよ
でも祈り方が分かってない
スピーカー 2
なんか
はいはいはい
じゅんさんが言ってる祈り方あれですよね
別に二礼二拍手一礼みたいな
そうじゃない
そうじゃないね
そうだよね
なるほどな
スピーカー 1
確かに
なんかもっと自分にやれることあるんじゃないんだろうかって
多分僕ずっと問うてる気がするんですよ
スピーカー 2
自分に
そうなんだ
確かに
普段の生活の中で都会にいたりした時に
何か祈るという行為
見た目の行為を
する瞬間がいつあるんだろうって思うと
年末年始みたいな時
とかかなみたいな
気はする気がしてって
なんかあとはあれですよね
ちょっと神社に遊びに行ったり
観光地的な神社に行ったり
お寺に行ったり
そういう時な気はしてるけど
じゅんさんが今言ってくれた祈るという
言葉というか行為
分かりやすい手を合わせるという
行為というだけじゃなくて
別にその見た目の形だけではない
心の形というか
心のあり方みたいなものも
含めて言ってくれてるのかなみたいなことを
個人的には今受け取った感じはしていて
なんか今それを聞きながら
僕の中で思い返すのは
やっぱそうだよね
結構その
自分の生活の中に
そういうものをやってる人がいないと
なかなかそこから
遠ざかっちゃうみたいな
のある気がして
なんかほら逆に
今じゅんさん言ってくれて
なるほどなってすごい思ったんですけど
さっき言ったみたいに
僕秋田に行った時に
祖父が山に入る時にいつも手合わせてた
ですよね
すごい覚えてる
例えば
僕父が建築士なんですけど
建物建てる時に地震災みたいなやつ
あれとかよく小さい子連れてかれて
お客さんの
そこで一緒に手合わせるみたいな
よくしてたなとか思い返したりとか
沖縄の
妻の実家とかに行って
向こうのおばあのところとか行くと
一緒にうとうとしようねみたいな感じで
うとうとって
うとうととか
いろいろ言い方ありますけど
沖縄で言うとお祈りをしようっていう
言葉なんです
勇気きたからうとうとしようね
みたいな感じで結構日常的に
やってるみたいな
比較的僕はいるんだなって今改めて
感じていて
ナチュラルな感じがしており
確かに
それが僕的にはありがたいことに
環境としてあるから感じてるだけで
確かに
なかなか感じづらいのかもなっていうのを確かに
思ったし
そう思うと今の
市の受け取り方みたいなものも
そこの感覚が普段の日常の中に
あるかないかによって
結構変わるのかもなっていうのを今聞きながら感じ
確かにそれって結構難しいなって思って
だからといって
神社に行こうみたいな話もないし
スピーカー 1
そうだね
スピーカー 2
スピーカー 1
神社で祈ってるときは形だけだから
あんまり祈りに入ってないんですよね
本当の祈りじゃないんです
それ多分でもいろんな形できっと
あるんだと思ってて
山に登って走ることとか
それを感じる人もいれば
スピーカー 2
多分人それぞれ
スピーカー 1
入り口っていろいろあるんだと思うんですけど
スピーカー 2
確かにね
今多分出てこないと思うけど
すごい山走りまくってる近藤さんに
聞いてみたいなと若干したけど
今は多分ないと思うけど
確かにね
スピーカー 1
でも市はねやっぱり祈りですよ
スピーカー 2
はい
スピーカー 1
今日読んできたし
全部祈りのように
スピーカー 2
感じれるというか
そりゃそうかも
お皿さんのだからって
観点もあるのかもしれないし
ただやっぱり言葉にしてみると
わかんないもしかしたら
どんな市も祈り的な
感覚になっていくみたいなものは
あるかもしれない
別にこういうふうに小田さんみたいな市じゃなくて
日常的な何か
例えばもっとなんか
ポピュラーな話
扱ってくれてるものだとしても
祈りのような感覚はあるかもなって思ったりしましたね
スピーカー 1
なんかそろそろいい時間
スピーカー 2
なってきました?
スピーカー 1
そうですね
感想を言い合って
スピーカー 2
終わりに向けますか
そうしましょう
スピーカー 1
どうしますどっちからがいいですか
スピーカー 2
じゃあ一応この場の
形的にはじゅんさんの
形でやってるんで
先に僕が行こう
改めてありがとうございます
こちらこそ
あんまりよく考えると
今ギャラリーというか
この場としては8人ぐらい
人いらっしゃるんですけど
人の前で読んだことないかもしれない
漏読したことが
ほらあの
僕全部オンラインでやってるから
あんまりなんか
スピーカー 1
その感覚なくて
スピーカー 2
すごい新鮮な
感覚があって
新しい経験させてもらって
じゅんさんありがとうございます
読んでもらった近藤さんありがとうございます
みたいなことを思いました
あと何だろうな
やっぱり
自分として
長田さんのものを
読みながら感じながら
自分の変化も
この10年とか
15年とかこの数年とかでも
長田さんの詩を読む度に
何かちょっと
前と違うかも自分とか
っていうのは結構あったような気がして
今日改めてこういう風な場で
扱わせてもらったものを
通してでもやっぱなんか
これからも
この本というか
詩のみんなと
付き合っていきたいなみたいな
気がすごいしたり
しているのが今の自分としてあるような
気がしていますと
一方なんか自分の
長田さんだけじゃなくて
ただ今最近読んでたり
する本で
前じゅんさん読んだけど内藤玲さんとか
内藤玲さんって
お名前だけだと分かりづらいかもしれないけど
京都だとあれかな近いから
あれかもしれない瀬戸内に
手島っていう島がありますけど
手島美術館っていう
場所があってそこの設計とかやってた内藤玲さん
って方がいますが
あの方の詩とか最近読んでるんですけど
正直訳分かんなくて
スピーカー 1
むずくて
スピーカー 2
ただ結構
なんか長田さんのところを
歩かせてもらいながら
僕は結構内藤玲さんのところに
歩いてきた感覚があって
なんかそういう風にだんだん歩きながらも
やっぱりこの
今扱わせてもらった
内藤玲さんのも大切にしながら
次の自分を
見つけていくみたいなこととかを
やれていけるとまた今後もいいかな
みたいなことを改めて感じています
っていう感じかな
あとは若干
これから神戸に帰るじゅんさんが有機的に大丈夫かな
ってことも若干今思ってる
感じでしょうか
そんなところでございましたありがとうございます
はいじゅんさんもぜひ
スピーカー 1
そうですね
なんか楽しかったです
スピーカー 2
はいすみません
スピーカー 1
すごい最初緊張しましたけど
まあやりだすと
なんかこの世界に入っていったんだよね
スピーカー 2
確かに確かに
スピーカー 1
なんか
やっぱいいですねその
一人で
家で
詩を読むこともいいし
やっぱりこういう場で
一緒に味わうからこそ
感じれることってあるなぁ
と思って
うーん
なんか
僕も今日感じたのはきっと
今の自分だからああいう風に話したんですけど
うーんなんか
良かったです
すごい
特に
長谷寛さんの詩ってやっぱり
なんだろうなすごく
研修の中ではすごく
スピーカー 2
読みやすい詩だと
そうですね
スピーカー 1
なんか
でもとっても深い
だから
長谷寛さんのね
詩を改めて僕も
読んでいきたいなって
感じました
あとやっぱなんか
スピーカー 2
書きたくなりますね
その衝動があるのにすごいですよね
スピーカー 1
なんかね
なんか
詩で心打たれると
なんか
自分もやっぱ
なんか書きたくなりますね
スピーカー 2
そうなんだ
いやそれいいですね
うん
スピーカー 1
いやまた
普段ね
北松さんのラジオも本は使って
対話してるし
僕の文学ラジオもね
スピーカー 2
なんか
読んで始まってますので
スピーカー 1
なんか気になる本とかね
回があったら
スピーカー 2
遊びに来てもらえたら嬉しいなと思ってます
嬉しいなと思っております
スピーカー 1
じゃあこれで終わりましょうか
スピーカー 2
はい
終わりましょうか
ではでは
ありがとうございます
59:08

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