2025-06-30 34:55

18 | NEWS&STORIES PODCAST with Like the Wind Magazine Japan

こんにちは、Like the Wind日本版のポッドキャスト、最新エピソードです🎤


「トレイルメンテナンスをやって、それを通して色々な気づきを得る。それは、”自分の心が動く”ということだと思うんです。誰かの目線で「いいね」をもらうためにやるのではなくて、知らなかったことがわかるようになる、見えなかった景色が見えるようになる。それによって、心が動いて、自分の目線で世界を体験していくことができる。そういう感覚が楽しいし、もっと広まっていくと良いと思っています」——今回は、和田幾久郎さんをゲストにお話ししています。


⚫︎和田さんは、トレイルランニング、クライミングをはじめとしてアウトドアアクティビティを楽しみながら、「ナムチェ・バザール」のオーナー、またはOSJ奥久慈のRDとしてもながらく(もう30年以上!)活動してきた茨城のキーパーソンです。


和田さんが中心になって約8年前から構想し、みんなでメンテナンスをつづけてきた全長200マイルの「常陸国ロングトレイル」は現段階で約85%が開通していて、いよいよ来年の全線開通が見えてきました。


キリアン・ジョルネ・ファウンデーション(KJF)、NNormalも活動をサポートする和田さんたちの活動にはどんな意義があるのか——「常陸国」はどんなところなのか?


KJF、それからNNormalの浅野さんと一緒にお話しを聞いてきました。

https://www.instagram.com/nnormal_official/

https://www.instagram.com/kilianjornetfoundation/

https://www.instagram.com/kagewosamayou/


本当にそうだなあ、と思うことを、たくさん深いお話しをきかせてくれました。


⚫︎それから、ポッドキャストでフルストーリーに加えて、NNormalのウェブサイト(日本語)の記事でも発信しています。あわせてぜひ楽しんでほしいです。

https://www.nnormal.com/ja_JP/content/hitachinokuni-scenes


さらに! 

ストーリーは英語でも制作して、KJFのサイトにも掲載しています。

https://www.kilianjornetfoundation.org/the-hitachinokuni-long-trail/


写真は、ニセコから来てくれたHiroto Miyazakiさんが担当してくれました。

https://www.instagram.com/hirotomiyazaki.jp/




梅雨を通り過ぎて、今年は夏がはやくやってきました。

山へ、森へ、常陸国へ、どこかのトレイルへ、少し足を運んでみると楽しいですね。


ではではまた。


サマリー

日立の国ロングトレイルプロジェクトは茨城県で進行中で、和田さんはアウトドア活動やトレイル整備の重要性について話しています。また、トレイルを通じて地域の魅力を発見することや、自然と共に歩む体験について感動的に述べています。日立の国ロングトレイルを通じて、地域文化や歴史、自然と人との繋がりを再認識する取り組みが紹介され、キリアン・ジョルネ財団との連携によって、環境保全と地域振興の重要性、未来へのビジョンも語られます。このポッドキャストエピソードでは、地域活性化や人々のつながりの重要性が取り上げられ、トレイル文化や海外の事例についての意見交換も行われています。

日立の国ロングトレイルプロジェクト
はい、ということで、こんにちは。 Like the Windのポッドキャストの、今日は茨城県におりまして、ゲストが来てくださっております。
この名前を教えてください。
日立の国ロングトレイルプロジェクトをやっております。和田と申します。
どうぞよろしくお願いします。
よろしくお願いします。こんにちは。
和田さんと呼びするのがよろしいでしょうか。
後でいろんな話が出てくると思うんですけど、日立の国ロングトレイルだけじゃないですよね、いろいろやられてるのは。
そうですね。仕事の方は、茨城県水戸市でアウトドア用品店を営んでおりまして、
登山とかキャンプとかトレイルランニングとか火薬とかですね、そういったアウトドア用品を販売しているお店になります。
全般的にアウトドアということで、お店の名前は。
ナムチェバザールとおります。
お店の外にクライミングのホールがあったりとか、いろいろ見た目も面白い。
日本で流通店舗で初めて人工壁境を設置したんです、我々。
そうなんですか。ちなみに何年前ぐらいですか。
30年前なんです。
30年前。そうなんですね。
今お話を聞いているのは、ここはどこでしょうか。
こちらですね、私どもが運営しているんですけど、茨城県の北部に醍醐町というところがありまして、
そこの九字川の麓にある奥久寺ベースキャンプというキャンプ場におります。
ここの運営というかも手掛けられて、いろいろやられているという感じですね。
走るLike the Windの読者だと奥久寺のトレイルランニングのレースとかで奥久寺という名前を知っている人も多いかもしれないですけど、
ロングトレイルがあったり、いろんなものがあるというのが今日のお話ですかね。
和田さんご自身はアウトドアスポーツ全般を本当に昔からやられている。
そうですね。
登山に関しては、父がずっと高校大学と山岳区におった関係で、家族旅行といえば登山かスキーだったんですよ。
私は普通の一般的な旅行をあまりしたことがなくて、そういう環境で登山をやっていたので、登山をずっとやっておりまして、
学生のときはなんとなくピークを極めるというよりも、いろんな知らない土地で知らない人に会ったり、知らない文化を見たりというのが好きだったので、
海外バックパッキングをしておりまして、本当にいろいろやっているんですけど、トレイルランニングもやりました。
カヤックもやりました。サーフィンもやりました。
今、ウィンターだとバックカントリーのスノーボードとかですね。そういったことを今もずっと続けております。
本当に長らくいろいろと外で遊ぶというのが大好きという。
そうですね。
そういう方なんですね。一番得意とか好きとか、あえて一個を絞るとすると。
昔からやっている登山というのが一番大きいかなというふうに思うんですけど、あとはトレイルランニングも今はやる機会が多いですかね。
そうですか。奥地のレースのコースのディレクターとかそういうのも関わられてやられているということですね。
そうです。もともと奥地の自然を使って、パワースポーツの滝川さん、知り合いだったもんですから、
ちょっと遊びに来てってことを言ったらすぐ来てくれて、それで一緒にフィールドを走り回って大会やるよって話になったんですよ。
それが奥地の始まりだった。
それが始まりだったんですね。なかなか僕も奥地のトレイルランニングレースはエントリーしたことはないんですけど、しないようにして生きてきました、今まで。
とっても楽しく苦しめますので、ぜひご参加いただけると。
そういうレースですよね。
トレイルの話が出たんですけど、日立の国ロングトレイルというのが全長200マイルぐらいになるんですかね。
そうですね。完成すると約200マイルぐらいになります。
っていうのが今あって、これをずっと整備をしながら、いろんな各所との調整をしながら、もう8年ぐらい。
そうですね。一番最初、このプロジェクトというものを県に提案したのが8年前になりますね。
一番最初にそういうふうに提案してやろうって思ったきっかけっていうのはなかったんですか。
アウトドア活動の魅力
やはり茨城県北部の地域振興っていうのは県でもずっと課題になってたんですね。
その中で、やはり自然を使ったアクティビティということで、県はキャンプってものをまずフィーチャーして、
それに対する施策っていうと、どうしてもキャンプイベントばっかりだったんですよ。
そのお手伝いをしてたんですけど、キャンプイベントってその日はすごく賑やかで楽しいんですけど、
終わってしまうとすごく空虚な気持ちになって、これ繰り返してても何も積み重ねにならないなってずっと思ってたんですね。
であればもっと違った切り口で、やっぱり年月積み重ねれば何かその地域の文化と言えるようなものになるようなものをやるといいんじゃないかなっていうふうにずっと思ってたのがきっかけなんですよ。
なるほど。それで元々その約200マイル全部通るとなるっていう、元々そういう古道があったりとかそういうあったところが多いんですか。
それとも割と本当にトレイルを作っていったっていうところも多いんですか。
昔ながらの古道廃道っていうのはエリアエリアで多かったんですね。
だけど、建牧全体を周遊するような道っていうのはなかったんですよ。
そういうふうな必要がなかったんですよね。
ですから、里から里へっていうような道はたくさんあったんです。
で、やっぱり道ができるとだんだん通らなくなって廃道という形になってしまうところがあって、
それが途切れ途切れだったんですよね。
やはりそういったところをぐるぐるぐるぐる建牧エリアの道をくまなくあっち行ったりこっち行ったりして遊んでて、
これってなんか面白いなって思ったんですよ。
なんかこうロールプレイングゲームみたいに次のステージ次のステージってどんどん進んでいくことができて、
永遠と巡れるなみたいなのがあって、だったらこれを建牧っていうエリアでくくるんだったら、
どんどんつなげていって長い距離にしたらもっと旅的要素も入るし、
物語がそこにできるんじゃないかなって思ったのがきっかけです。
じゃあそこから始まってコースとしてはぐるっと一周つながってると、
今200まで全部まだ通ってるわけではなくてもうちょっとで全部。
そうですね今275キロ開通してます。
だからだいたい85%ぐらいは開通してますんで、あともうちょっとですね。
もうじゃあ6年7年8年かけてそれぐらいまでようやく来て。
そうですね。
1年ごとにだいたい同じぐらい進んできたんですか、それともある年にワーッと進んだりしたとかそういう。
そうですねあのやはりこの建牧6市町あるんですけど、そちらをつなげる上でずっと取れるってわけにはいかないんですよ。
でやっぱりあの舗装道とかも通るし、ちょっと離れたエリアもどうしてもつなぐには車道を通らなきゃいけないようなところがあってですね。
そういうもともとあった舗装の車も通れるような道もコースに入ってますんで、
その距離が長いところだとだいぶこう距離が進んでしまうんですね。
もともとあった道なんで。
であとトレイルがずっとつながってて、
作業距離が長いようなセクションに来るとやっぱり進みが悪いんで、
ちょっと開通距離は短くなるんで、
一概にこうその年に何キロ開通しましたって言っても、
作業をしている量としては大して変わらないんで、
なんとも言えないんですよね。
エリアエリアでどういう風につなぐかによって近ばっちゃうんで。
なるほど。僕茨城のこの辺りまで来たのが実は初めてで、
今日ちょっと歩いただけでも急に上りがあったりとか、
割と穏やかな風景が減り終わってたりとか、
すごくいろんな変化がちょっとだけだったんだけどあったなと思ったんですけど、
和田さん個人的にこう日立の国ロングトレイルでお気に入りのポイントってあるんですか。
そうですね。たくさんあるんですけど、茨城県の山の特徴というのは、
茨城県というかこの北部の検匍エリアの特徴というと、
標高が低いんですけど、割と断崖絶壁になっているようなところが多くて、
すごく高度感を感じるんですよ。
だからわずか例えば400メートルしかないのにすごく高度感を感じるような、
この近くでいうと生瀬富士っていうところがあって、
そこの先に小さな細い岩骨があるんですね。
そこが北ループスのジャンダルムに似てるってことで、
茨城のジャンダルムっていうふうに一部の間ではちょっと呼ばれてたんですよ。
でも全然行く人が少なかったものですから、一般的じゃなかったんですけど、
そこをコースに入れて整備したところ、大勢の人が来るようになって、
その山頂、生瀬富士の山頂は360度パノラマなんで、すごく見晴らしが良くてですね。
本当、標高たった400メートルなのにこんなに高度感を感じて、
別世界ですよね。楽しめるっていうのも面白いなっていうふうに思うんですね。
そういったところとか、あと海岸沿いを歩くようなところもあるんで、
そこなんかは夜明け前の太平洋側なんで日が昇るんですよね。
夜明け前の太陽が出る前が真っ青に染まるんですよ。
その瞬間がものすごく綺麗で、その海岸も砂が白いんで、
登ってからもとても綺麗な海岸なんですが、やっぱりそれも非常に非日常を感じるんですね。
そういったところとか。
日が昇るのはすごい良いですね。
良いですね、すごく。
海とっていうのも。
その時間にトレッキングしてないとそれは見れないんで、
地域のストーリーと魅力
なんとなくロングトレイルならではかなっていう気もしますね、そういったのは。
なんか今朝車でお話も聞いてたときに、
トレイルの整備とかメンテナンスって別に作業じゃないと単なる、
実際やってることは作業の部分も当然いっぱいあるんだけど、
その作業することによって向こうに畑が見えるなとか、
今おっしゃったような海と日が昇る瞬間ってやっぱりロングトレイルじゃないとわかんないなとか、
いろんな手を動かすことの先にいろいろ感じることとか、
いろんなことがあると思うんですけど、
そういうふうに今朝の活動を捉えられてるっていうのはすごく印象的に残ったんですけど、
かなりやっぱり、里ごとに違うストーリーとか、
いろんな人がいたりとか、食べ物があったりとかっていう、
そこが日立の国ロングトレイルのならではのところっていうのはやっぱりいっぱいあるんですかね。
そうですね。まずその活動に関しては一般的に言えば、
やぶを払ったり道を作るための行動っていうのは作業に見えるかもしれないんですよ。
でも意味合いとしては、それはもう作業を超えて、
その土地の魅力を発見することであったり、
強度に愛着を持つことであったり、その活動をしなかったらこんな場所知らなかったとか、
いろんな気づけがあるんですね。
だからもう作業と言ってしまうには恐ろしくもったいない、とっても大切な活動っていうか、
実際初めて参加された方に感想を最後聞いてるんですけど、
ほぼほぼ100%の方がとっても好印象を持って帰ってくれるんですよ。
やっぱりそういった活動をしたからこそ、この場所を知れたとか、
地域文化と環境保全の重要性
とっても自分がやったことに対してこんな道ってできるんだなって、
そういう愛着を持ってくれて、それが何か環境保全にもつながるだろうし、地域の理解にもつながるし、
すごく副産物が多いなと思ったんです。
だからより多くの人に参加してもらえれば、言葉で言うよりも理解が深まるんだなっていうふうに思ったんで、
今我々のこのクラブが約800人ほど登録者がいるんですけど、
その中の実際参加がかなってる方が一部ではあるんですが、
より多くの人に1回でも参加してもらえると、理解が深まるのかなっていうふうに思うんですね。
で、里に関しては、もともとこのトレイルっていうのは、里と里山を巡る旅っていうようなものを大切にしているトレイルなんで、
山に里が点在してて、それを山を越えて里にたどり着き、また山に入って里にたどり着きっていう、
そういうことを繰り返していくんですけど、
先ほど申し上げたように、古道廃道を整備して、里から里への道を再度整備してるものですから、
なんとなく昔の人たちの生活を垣間見ることができるんですね。
そういうトレイルを通ってくると、いろんな言い伝えだとか、歴史的意向とかそういったものが理解できるんですよ。
何かこういうふうに見えたんだなとか、こう感じたんだなとか、ここはせめてこれないよなとか、
なんかいろんなことを通ることによって感じたりするんですね。
なんとなく、それこそその時代にタイムトリップしてしまったような気持ちにもなるんで、
何かそういった心の動きというか、小さな感動を楽しむ環境なのかなというふうに思うんです。
特にここの人たちのロングトレイルだと、そういう地形とか含めていろんなそういうシチュエーションがわかりやすいっていうことなのかもしれないですね。
トレイル整備をしてそれをわかっていくのもそうだし、実際に歩き続けてみてっていうのがロングトレイルの魅力かもしれないし、
たまに国父のレースを走って苦しむのも楽しみなのかもしれないという、そういう感じなんですかね。
キリアン・ジョルネ財団との協力
来年ぐらいまでかけて100%全コースを開通される予定ということなんですかね。
予定なんですけど、一応今季ですね。事業年度で言うと来年の3月末までに何とか一旦全線開通にこぎつけたいなというふうには思っているんですね。
ただ、トレイルを作るのって作業すればいいだけじゃなくて、整備許可とか使用許可を取りながらやっているものですから、
それが順調にいけばの話なんで、これはまだ何とも言えないところではあるんですけどね。
なるほど。じゃあそういう手続きもやりつつ、いろんなことを動かしていくという感じですね。
そうですね。
本当に今日もいろんな方が参加されて、あとはノーマルというブランドというか、キリアン・ジョルネの財団も含めて関係をつくりつつ進んできているという状況だと思うんですけど、
今日もう一人実はゲストが、もう一人というか今日この場所にはいっぱい人がいるんですけど、もう一人いまして、朝野さんですね。
こんにちは。
どうもこんにちは。お久しぶりですというか、たまにというかいつも会ってますね。
そうですね。ノーマルでマーケティングを担当しております、朝野と申します。
日立の国ロングトレイルのこと自体は僕はあまり知らなかったんですけど、いろいろと朝野さんに最初教えてもらったり今日和田さんにお話を聞いて、
いろいろ実際に歩いてみて、シャモのお弁当を食べて、いろんなことがだいぶ味覚も含めてわかってきたんですけど、
もともと和田さんのチームとキリアン・ジョルネの財団とかノーマルとして一緒にやろうとかサポートして、
この人たちのロングトレイルっていうのができていくっていうのを今一緒にやられていると思うんですけど、
もともとどういう経緯で一緒にやることになったとかその辺はお伺いしてもいいですか。
キリアン・ジョルネは知ってる人はすごく有名で知ってて、ヨーロッパ、スペイン、今は北欧かスウェーデンでしたっけ、ノルウェーかにいてっていう、
いわゆるパッと聞くとヨーロッパのイメージがあるんだけど、日立の国と一緒にサポートして日本ではやってるっていう、
そこが結構意外性があって面白いなと思ったんですけど、そういう経緯とかことの始まりってどういう感じだったんですか。
そもそもキリアン・ジョルネ財団って実はキリアンがノーマルに入る前のサロモンの頃からあったんですけど、
その頃ってまだあまり日本ではあったりはなくて、ノーマルが多分ジャパンで始まったのがカンペルジャパンのディストリビューションということで始まったんですけれども、
そこにいた、私の前身に担当してくださってた牛山っていう人間が、もともと彼がカンペルの本社にいたものですごくつながりがあったので、
なのでノーマルをやるときにかなり近いところでコミュニケーションを取れていたみたいで、
ぜひキリアン・ジョルネ財団での取り組みを日本でもやりたいっていったときに、いくつか取り入れてなんか何個かあると思うんですけれども、
その中で一番刺さったのが今回の日立の国のロングトレイルということで、
多分それがさっきまで和田さんが話されてた内容の部分が多分向こうの担当者にすごい刺さったんじゃないかなと。
やっぱりそういう単に整備をするっていうよりも、そこにいる人とか文化とか歴史とか含めて独特のカルチャーがあるっていう、
そういうところが良かったっていう感じなんですかね。
おそらく、私も実はもともとサロモンにいたんですけれども、
商品的なところで言ってもやっぱりノーマルっていうブランドのほうが、
やっぱり今のキリアンの心情にすごく合っているところがあって、
キリアン・ジョルネ財団もノーマルもそうなんですけれども、
基本的には環境配慮っていうところを一番に考えているブランドと財団の考えも一致しているところがあって、
今回参加していただいた皆様にTシャツとシューズをお渡ししているんですけれども、
やっぱりこのシューズに関しても特に耐久性が良くてリソールができるとか、
そういうちょっとメッセージを履くことで分かってもらえることとか、
そういうものがあるものをお渡しできるっていうところが、
たぶんノーマルのほうがよりそれが分かりやすいのかなっていうところがあって、
なのでそういう活動がよりしやすくなっているのかなとは。
サロモンの頃は確かアパレルにちょっと財団の印象をして販売みたいなのをしてたんですけど、
あんまりこういう活動ってイメージはなかった気がするので、
やっぱりそこら辺も、
おそらくキリアも家族が増えたりとか、
いろいろステップが変わってきたところで、
たぶんこういったことができるようになったのかなとは。
財団としては結構世界各地でいろいろと各国とか場所で、
それぞれのところをサポートしてるっていう、
そういう活動を今いろいろやられてるっていうことなんですかね。
未来へのビジョン
そうですね。
ただ基本的には財団回してる人間も多くはないので、
おそらくこうやってディストリビュートしてる先で拾ってくるものがあって、
財団側でこれはやれるって思ったところをサポートしてるので、
すごくそこは刺さってるんじゃないかなと。
なるほど。
去年、シャモニーで財団がトークセッションやってたのを聞いたんですけど、
ヨーロッパだとそのモンブランの氷河が溶けて環境がどんどん変わってっちゃうっていうのを
どうにかせんといかんというような話がすごく多かったので、
ヨーロッパはヨーロッパでやっぱりそういうちょっと独特の環境の話とかはすごく多いんだなと思って聞いてたんですけど、
日本に来るとやっぱりガラッと変わって、
日立の国では氷河っていうよりは、
そういう里と町と人とトレイルと自然というのがどういうふうにずっと結びついてきたのかっていう、
ちょっと全然違った角度のことが分かってくるんだなと思って、
すごく面白いなと思いましたね。
今後のサポートはこうしていくとかそういうのはあるんですか。
これから考えていくっていう。
そうですね、そこも今清さんと一緒にやり取りさせてもらっている担当者のローラっていうのがいるので。
スペインの真夜中にいると。
彼女と財団の意向もあると思うんですけれども、
もともと財団って最初キリアンが氷河の溶けてるのを見て、
単純な環境破壊というところから始まったんですけれども、
今それとまた別でコミュニティが持続していくとかそういったところを目を向けているので、
多分このトレイルはまさにそっちもかなり強いのかなと思っていて、
今後の、それも和田さんにいろいろお話をいただきましたけれども。
なのである意味そういうお伝え方はこっちからもできるので、
向こうにはこういう意図でやってるんだよっていうのを伝えながら、
それはもうすぐ終わらないように一緒にやっていければいいなと。
そうですね、一緒に始まってずっとしばらく一緒に何かやり続けるっていうのはきっといいですもんね。
いろいろとこれから楽しみですね。
はい、ぜひよろしくお願いします。
本当にトレイルだけじゃなくてキャンプ場もあって、お茶畑もあってっていう本当にいろんなものがあって、
山の中でもいろんなお話を今日聞いて、
リンゴもできるとか、本当にいろんなものがあるんだなと思ったんですけど、
これから来年までかけて前線開通して、その先というかこれからさらにやってみたいこととか、
自分がやるというよりはこうなってほしいなとか、逆にこういう人にいっぱい来てほしいなとか、
そういうアイデアとか思い描かれてることっていうのは今の段階でなんかあるんですか?
はい、やっぱりトレイルっていうのは単なるきっかけにすぎないと思うんですね。
トレイルを歩きに来た人たちが思いがけずその土地のいろんな地域文化とか魅力に触れて、
なんか要するに自分の住んでるところの生活とこちらの里の生活とすごくギャップがあると思うんですけど、
多分そのギャップイコール感動だと思うんですよ。
そういったものに自分の心がなんか喜ぶものにしてもらいたいと思うんです。
その中っていうのは他人目線でいいねをもらうことの方が自分の心の感動より大事になっちゃってるような気がするんですよ。
だからそうじゃなくてもうちょっと原点に戻って自分が喜んでるかどうかですね、心が。
昔山登ってるときにその場所に誰も会わずそれを発信するすべもなく、
なんでそんなことやってるのかなって自問自答するとそれは自分がその自然に触れて感動してるからやってるわけじゃないですか。
別に人に見せるために山登ってるわけじゃないし、それが自然とできてたんですよ。
でもいつの間にか何かそういう人の遊び方であったり生活っていうのが何か主体が変わっちゃってるんじゃないかなって思うんですね。
そういうものを取り戻すきっかけになってもらいたいっていうのがまず一つ。
あとは地域ですよね。その地域がいろんな人たちが来て、おそらくすごくいいねって言ってくれると思うんですよ。
この土地のこの生活のゆっくりした豊かさっていうのは。
それで住んでる人って実は気がついてないんですね。
地域とトレイルの重要性
もうすごくコミュニティが狭いし、そこでしか生活してないんで比べようがないっていうのが一つなんですけど、
当たり前のものになっちゃってますから。
でも旗から見たら、それは旗からっていうのはもしかしたら全世界中から見たらかもしれないですよね。
とっても豊かな生活そのものの原風景があるんじゃないかなって思うんです。
小学校の運動会でリレーとかすると、1位の人がビリーの人に追いついちゃうことあるじゃないですか。
あの現象のような気がするんですよ。
見方によると最終ストレートだけで見たらトップランナーかもしれないんですよ。
だからそういったことに地元が気がつけば、守られたこの生活って実は豊かだったんだなと思って、
もっとそれを大事にしてもらって、そこに来て訪れた人に対するちょっとしたホスピタリティっていうのが生まれると、
この土地の魅力自体がまた再生して地域振興にもつながるんじゃないかなっていうふうに思うんですよ。
なんかそういうふうなきっかけになってもらいたいっていうのが、すごく今大きいですよね。
何のために作ってるのって、登山者が増えればいいの。
それ一部の趣味の人のためだよねっていうことじゃなくて、
何かそれをきっかけにしてそういうふうに街がなんとなく精神的にも構造的にも豊かになっていく、
そういうきっかけっていうものの機能を持ってもらえたら、やった甲斐があったなっていう気はしますよね。
そうなるとすごくいいですよね。
時間かかるとは思うんですよ。
またそれを短期で成果を望まずに何十年もかけてそういったことをやっていくことができれば、
なんかちょっと違った視点で見てもらえるんじゃないかなというふうに思いますね。
なるほど。
トレイル文化の交流
なんか尾形さんがご自身で日本でも何十本ってロングトレイルって呼ばれるものがあるとか、海外もいっぱいあると思うんですけど、
自分でやられてるここ以外にここ一つ行ってみたい、ロングトレイルとか歩いてみたいところってどこかありますか。
そうですね。もちろん歩きたいトレイルという意味では、参考にしたいトレイルと、
単純にトレイルというアクティビティとして歩きたいなというところと二つあると思うんですけど、
やっぱり先進事例としてはシネストレイルっていうのは日本で最初にそういった文化を作ってきたトレイルだと思うんで、
一部歩かせていただいたことあるんですけど、通して歩かないとロングトレイルってその魅力がだんだんなかなか見えにくいんで、
やっぱり通しで歩いてみたいなというふうには思いましたね。
なるほど。
ちょっと見せてもらって。
やっぱり海外だと日本のトレイル文化ってアメリカから来てると思うんで、
アメリカの特に西海岸とか長いジョン・ミューアとかをはじめとする長いトレイルっていうのはカルチャーそのものだと思うんですよ。
それをカルチャーっていうふうに言える状況があるのがすごいなっていうふうには思うんですけど、
それはアメリカならではの文化で、そこも一部歩いたことあるんですけど、
やっぱり改めて今この学生の頃だったんで、この年になって改めてもう一回トレイスしてみたいなっていうのはありますね。
もう何千キロのロングトレイルっていう世界ですもんね。
なんか楽しそうな、でもまずはひたしの国を開通させて。
それが先決ですかね。
今後も今日の模様とかもキリアン・ジョルネの財団の方に英語と英語になって掲載されたり、
それがスペイン語にもなっておそらく、元がスペインなのでスペイン語になったりとかってすると思うので、
世界の人も今日の皆さんの様子とか、和田さんのお話もちょっと読んでもらえるといいなと思っております。
ポッドキャスターは日本語なので、日本の読者の方がメインなんですけど、最後に一言聞いている人に向けて、
何かあればいただけますか。
この活動をやってて本当に人のつながりって大切だなっていうのを実感しておりまして、
やはり今日もここにたくさんのメンバーがいるんですけど、そういった方一人一人の力で成り立っているもので、
決してこれは一人できるものじゃないと思います。
そこに関わっている人がやっぱり多ければ多いほど、先ほど申し上げましたように、
理解もそれだけ深まるっていうことだと思いますし、
ぜひこの活動に興味を持った方は、本当に興味本位で結構ですので、参加していただけると、
またちょっと違った何かを見つけてくれるんじゃないかなと思いますので、
ぜひご参加をしていただければありがたいなというふうに思っております。
あれですかね、ひたちの国ロングトレイルで調べるとホームページが出てくるので、それが一番わかりやすいですかね。
そうですね。そちらでひたちの国トレイルクラブに登録していただければ、
活動の予定が案内が行くような仕組みになっておりますので。
なるほど。じゃあちょっとポトキャストにも書いておきますので、ぜひ皆さん見てみてくださいと。
あとはキリアンジョルネーファンデーションのインスタグラムとか、ノーマルの情報発信とかそういうのも含めて、
いろんな視点でいろんな人が見てくれるといいなと思いますので。
また遊びに来ますので。
遊びじゃないですね、遊びか、トレイルメンテナンスをしに行きたいと思いますので、また遊んでください。
今日はどうもありがとうございました。
ありがとうございました。
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