『魂の文章術(Writing Down the Bones)』の著者、ナタリー・ゴールドバーグさんインタビュー。※英語でのインタビューです。
10年以上、自分の最初の本を書き始められなかった僕に、「手を動かし続けなさい」という一行が、ようやく書かせてくれました。40年たったいま、彼女はその言葉に「でも、魔法は期待しないで」と足します。片桐老師が言葉なしに教えてくれたこと。千代尼と子規。日本人がまだ気づいていない日本の価値。書けなくなった日々と、ヘミングウェイの墓。「何ものも、すべてではない」。そして、AIの時代に手で書くということ。(収録:2026年8月/Zoom・カリフォルニアより)
▶ 日本語字幕つきの映像は、YouTubeでご覧いただけます:
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[English]
An interview with Natalie Goldberg, author of Writing Down the Bones. For more than ten years I couldn't begin my own first book — until I read hers, and her rule: keep your hand moving. Forty years on, she adds: "Just don't expect magic." We talk about what Katagiri Roshi taught her without words, haiku poets Chiyo-ni and Shiki, what Japan hasn't yet noticed about itself, the time the writing stopped coming, "nothing is everything," and why handwriting matters in the age of AI. (Recorded August 2026, via Zoom from California)
Watch on YouTube (with Japanese subtitles):
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▼ゲスト略歴
ナタリー・ゴールドバーグ 詩人・作家・画家・創作クラス講師。1986年のデビュー作『Writing Down the Bones』(邦訳『魂の文章術』扶桑社新書・小谷啓子訳)は全米で100万部を超え、14カ国語に翻訳。「書くことを、修行として練習する」その方法は、アメリカの書き方そのものを変えたと言われる。半世紀にわたって禅を修行し、師は片桐大忍老師。老師との日々を描いた回想録『Long Quiet Highway』、自身とパートナーの闘病を禅と書くことに支えられて生きた自叙伝『Let the Whole Thundering World Come Home』、俳句をめぐる『Three Simple Lines』、最新刊『Writing on Empty』(2024)など、著書は小説から自叙伝まで幅広い。画家としても知られ、世界中から人が集まるワークショップは「人生を変える」と評される。長く暮らしたニューメキシコ州から、現在はカリフォルニア州へ。
▼『魂の文章術』(扶桑社新書)
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▼インタビュアー略歴
早川洋平(はやかわ・ようへい)/1980年横浜生まれ。中国新聞記者等を経て2008年起業。羽生結弦、吉本ばなな、髙田賢三、ケヴィン・ケリーら各界のトップランナーから市井の人々まで、国内外分野を超えてインタビュー。13年からは戦争体験者の肉声を発信するプロジェクト『戦争の記憶』にも取り組む。『We are Netflix Podcast@Tokyo』『横浜美術館「ラジオ美術館」』『石田衣良「大人の放課後ラジオ」』等Podcastを軸にしたメディアプロデュースも多数。
https://yohei-hayakawa.com
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サマリー
早川洋平が、長年書き始められなかった自分を救ったナタリー・ゴールドバーグの「手を動かし続ける」という教えについて聞く。ゴールドバーグは、40年たっても書き続けることが唯一の方法だとしつつ、「自分に厳しくせず、魔法を期待しないで」と語る。禅の師・片桐老師からは、書くことだけでなく、静かに座ること、食事の作法、感情と向き合うことを学んだという。日本訪問では、現代化した都市や実践者の少ない寺院に驚き、日本人が自国の美しさや丁寧さに気づいていないのではないかと話す。俳句では、十分に評価されてこなかった千代尼と、病を抱えながら書き続けた正岡子規への敬意を示す。書けなくなった時期にはヘミングウェイの簡素な墓を見て、名声の先にある死を考えた。走る代わりに歩き、木々や葉の音に注意を向けることが、燃え尽きからの回復につながったとも語る。現在はカリフォルニアへ移り、教える活動と新しい本に取り組みながら、「書くことは人生のすべてではない。何ものも、すべてではない」と振り返る。最後に、書けない人には仲間と一緒に書くことを勧め、AI時代にも手書きは脳を働かせ、書いた場所や時間を思い出させる喜びがあると語った。
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