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りりこ
そんな感じでね、Andyさんもポッドキャストをやられてるわけで、私もポッドキャストつながりで知り合ったっていう経緯がまずあるんですけども、
去年、ジャケギキっていうイベントがありまして、その時に初めて会ってまして、
Andy
原宿でしたよね。
りりこ
原宿のカフェで開催されてたんですけども、ポッドキャストのジャケットを展示するっていうイベントがありまして、そこに私もジャケットを展示してたんですけども、
遊びに行ったんですよ、どんなかなって観に行って、その時によるののうかっていう番組をやられている山本さんと知り合って、
山本さんを通して、たまたまそこでさらに山本さんとAndyさんが話してたんで、そこで知り合ったみたいな経緯がありましたね。
Andy
ありましたね。だから本当にその場に居合わせた3人みたいな感じで喋ってましたね。
りりこ
セレンディピティでございますね。
Andy
そうですね。今なんか細い隙間からスルッてくるようなセレンディピティみたいな言い方だったからちょっと面白くて。
りりこ
私は、よるののうかさんも、あとその時はAndyさんミモリラジオやられてたんですけど、
Andy
はい。自然をテーマにした自然についてめちゃくちゃ深掘ってから喋るトーク番組をもう一人の人とやってました。
りりこ
やってました、なんですよね。でも当時はやってる真っ最中だったんですよね。
Andy
真っ最中でしたね。
りりこ
うん。なのでその時に知り合ったミモリラジオやってるAndyさんとよるののうかの山本さんのお二人と話してたんですけど、
私その番組を二つとも恥ずかしながら知らなくって、
Andy
はいはいはい。
りりこ
ポッドキャストを作る者としての裏側の話を結構聞いてて、なんかこの二人やばくね?って思ってたんですよ、話聞きながら。段々と。
Andy
あの時のよるののうか山本さんのテンションすごい高かったですしね。僕もそれに釣られる感じでめっちゃ喋ってました。
りりこ
そうですね。山本さんのポッドキャスト人生の転機だった瞬間に立ち会えたような気がするんですが、
それにしたってお二人の番組の人気があまりにもありすぎるんじゃないですかこれ?っていう。
で、私は一人、うわ、え?全然数字違うんだけど何?とか思って。
そんな界隈の大物と話せたことは結構私もいい経験だったなと思ってるんですけども。
Andy
うんうん。ありがたいです。
りりこ
だから今もね、Andyさん結局ミモリラジオ終わってしまったんですけども。
Andy
そうですね。ミモリラジオって始まった経緯的にもうポッドキャストっていいよね的なノリから始まってるわけではなかったのもあって。
ポッドキャストそもそもやる?どうする?とかから考えてたんですけど、ミモリラジオ終わったあと。
なんやかんや今はそのポッドキャスト面白いよねってなって、ポッドキャストテーマで活動するに至ってるって感じですね。
りりこ
うんうんうん、なるほど。まあそんな感じで、出会いは突然にだったんですけど。
Andy
セレンディピティですね。
りりこ
そう、セレンディピティで。で、Andyさん面白い人だなって最初から思ってたんですけど、ちょっとなんか雲の上の人感が結構あったんですよ、私の中では。
Andy
いやいやいや、全然地べた這いずり回ってますよ。雲の上どころか。なんなら地中って言っても過言ではない。
りりこ
いやいや何を言ってるんですか。で、まあ結構違う世界に生きてる人だと思ってたんですけど、話を聞くとこの人なんかぶっ飛んでて面白すぎるなと思って、どんな生き方してきたか聞きたいなと思って、ゲストに呼んだわけなんですね。
Andy
ありがとうございます。
Andy
でも東京って大きいビル建てる会社いくらでもありますし、なんかもっと自分の活動と自分の暮らしが地続きになっているような場所に行きたいなーみたいな。そっちの方が楽しそうだなーって思って、バックパッカー出たんですよね。海外に。
ちょうどコロナの直前って感じのタイミングで。
りりこ
あー良かったですね。ギリ。
Andy
いや本当に本当に。その時にトルコからスタートして。
りりこ
あ、海外?
Andy
そうです。海外です海外です。飛行機でまずトルコに行って、これが僕初海外だったんですけど。
りりこ
初海外トルコってなかなかチャレンジングなことしますね。
Andy
初手トルコ。初手トルコに行きーの、陸路メインで東に東に進んで行って、日本に帰ってくる旅をしてたんですよね。だから大学4年の時。
トルコ、ジョージア、アゼルバイジャン、カザフスタン、ウズベキスタンからの中国に飛んで四川省から南下してベトナムぐるっと回ってタイみたいな、そういうルートで。
今行かなかったら一生行かないかもしれない国に行きたいなーって思ってそういうルートを回りつつ、どういうところに暮らしてみたいかなっていう住みたい場所探しも兼ねてたみたいな感じだったんですけど。
りりこ
ビザとかどうするつもりだったんですか?
Andy
まあなんとかなるでしょうって。
まあ就労ビザなりなんなり、学生ビザでもなんとかなるんじゃないのみたいな感じで、とりあえず僕住みたい街どこかなっていうのを探したくて回ってたんですよね。それも一個あって。
結局僕どこでも割と楽しかったんですよ。そのバックパッカーで回った国。
りりこ
それは。
Andy
はい。
りりこ
順応力がすごいなと思って。
Andy
なんかね、たまたまそのどこでも寝れるし何食べても美味しく感じる方だし、お腹も壊さなくて。
りりこ
ラッキー。
Andy
予防接種はちゃんと打ったんですけどね。
りりこ
あ、偉い。大事。
Andy
あれが高いんですよ。6万5千円とかかかって、合計で。
りりこ
高っ。
Andy
いやもう旅に出る前から銀行の残高減ってくからちょっと震えてたんですけど。なんとかなって。
でまぁトルコもいいし、ウズベキスタン最高だし、ベトナムもいいなみたいな。
俺、どこの国に住みたいかなってこの3つで迷ってたんですよね。
りりこ
コアな選択肢ですね。
Andy
楽しくってどの国も。でご飯美味しくって。
りりこ
うんうん。
Andy
それで、そういう旅をしていたらこれが白老に、今住んでる北海道の町に繋がってくるんですけど。
そういう旅の途中、別の大学を中退して白老に移住していた、僕よりもさらに変わってる友達がいて。
その白老に先に移住してた友達から僕に連絡が来たんですよね。
それがトルコのコーヒーを入れるための道具のイブリックっていう、銅でできた柄杓みたいな、小っちゃい片手鍋みたいなやつ。
あれをトルコで買って持ってきてくれないかっていう連絡で。
でまぁそれを届けに初めて白老に来たっていうのが最初。2019年の2月っていう感じで。
りりこ
友達すごいですね。トルコに行ってる自分の友人に対してこれを買ってこいって言った上で届けさせてるんですか?自分が住んでる場所に。
Andy
現地まで持ってきたのはさすがに僕の意思でもあるんですけど。
りりこ
あーそっかそっか。
Andy
そうそう。ただね、そのイブリックっていうもの調べてみたらトルコ製のものが日本でもAmazonで買えるんですよ。
俺がわざわざ買うことあったのかなみたいな。
りりこ
本物がよかったんじゃない?
Andy
いや、それもうばっちりAmazonでもうトルコ製って書いてあるんだよ。
りりこ
並行輸入品だー!
Andy
なんなら僕が現地で買ったやつよりもちょっといいやつ売ってたりするんで。
けど僕は初めての海外でトルコにいて舞い上がっていたし、イスタンブールで。テンション上がってたんで。
そんなツッコミ入れるのはもう野暮だわって。ダセーわってなって。
りりこ
気づいてたんだ。
Andy
そうなんですよ。調べたらすぐAmazonで出てフッて笑ったんですけど。
イスタンブールで失笑したんですけど。
フッてなりつつ、こんなツッコミ入れちゃ野暮だなと。
よっしゃ買ったろってことで買ったはいいもののなんか国際郵便で日本に送れなくて、窓口の人とうまくコミュニケーション通じなくて。
仕方がないから日本に帰ってくるまでの1万5000キロを僕はバックパックにイブリックつっこんで移動する羽目になったっていう。
かさばるんですよねあれ。
りりこ
そりゃそうですよ。大変だな。
Andy
柄杓みたいな片手鍋みたいな鍋の空洞部分になんとか靴下を入れたりして嵩を少なくしたりとかしてたんですけど。バレんやろってね。
りりこ
友達に渡る頃にはすでにだいぶ歴史が刻まれてるんだ。
Andy
いやそうなんですよ。数々の布製品がイブリックの中に先に放り込まれてるんで。
りりこ
めっちゃ洗って使わないとね。
Andy
いやそう。そんな感じで初めて白老にやってきて、それで2019年の2月、真冬ですよね。ここで1ヶ月滞在したんですよ。卒業前の1ヶ月。
りりこ
白老町に。
Andy
はい。大学卒業前の1ヶ月滞在してめっちゃ気に入っちゃって。そこから先は1ヶ月滞在して東京戻って大学ちゃんと卒業式出たりとか、追い込み行ったりとかしてたんですけど。
僕が住みたい町候補に白老が加わってきていてその時には。トルコかウズベキスタンかベトナムか白老。4択になってたんですよね。
りりこ
その4択の中の白老なんかちょっと浮いて見えるんですけど。
Andy
そうなんですよ。名誉があるのかないのかわかんないですよね。
りりこ
まあね、他海外だから日本人の目線で言うと一番イージーなの白老じゃないって思っちゃうけど。
Andy
そう、そんな感じでどれにしよっかなーみたいなことを思いつつ30代での移住とかそういうものを考えていたんですけど。
20代は東京でバリバリ仕事かなーみたいなことを考えてたんですけど。
そうやって大学時代から働いていたITの会社に卒業してからもそのまま入って働き始めたら、コロナ来たんですよね。
海外行けないなーってなって、しかもいつまでコロナなのかわかんないし。オリンピック開かれるのか延期なのかどうなんだ、みたいな。
緊急事態宣言出てみたいな、なんかそういうのがどんどんやってきて、あの時。
で、東京にいることのメリットはあんま感じなくなっちゃってたんですよね、その時には。
人会えないし、お店やってないしみたいな。
りりこ
ね、家賃だけ高いし。
Andy
家賃だけ高いし、夏暑いしみたいな。
りりこ
それもまあそう。
Andy
で、なんかそんなことを思っていたら、僕をバックパッカー中に招いてくれた、呼んでくれた白老に移住してた友達が
空いてる部屋あるよっていう連絡はしてくれていたので、常々。
Andy
移住しよっかなって気軽に思って。
他の街ならわからないけれども、その白老町っていう町だったら、まあなんとかなるでしょと思って移住したっていうのが、2021年の5月だったかなって感じですね。
りりこ
まだまだコロナ禍の時ですね。
Andy
そうですそうです。コロナ広がりきっちゃったら、本当東京から地方に移住するのも肩身狭くなっちゃうよなって思って。
今移住するか、いつか移住するかの二択だったら、もうさっさと移住するかって思って移住しちゃったって感じでしたね。
りりこ
決断が早かったんですかね?
Andy
いや、というよりかは、大学時代からそれこそどこに住みたいかなって考えてバックパッカーしてたぐらいだったので、前もって考えていた時間が長かったっていうことなのかなって思いますね。
りりこ
ちなみにその1ヶ月間の間ではどんなことしてたんですか?
Andy
2月なので寒いし雪積もってる時期だったんですけど、1日目はとりあえず白老来て、友達の家にやってきて、イブリック渡して、地域の人たちと授与式を開いて、歓迎してもらって。
りりこ
一緒に旅を共にしてきた相棒みたいなね。
Andy
両手で丁重にね、受け渡しの儀式をして、写真も撮ってもらってたんですけど確か。
りりこ
写真。
Andy
卒業証書みたいな感じで。
りりこ
めっちゃ想像つく。
Andy
そう。で、2日目からなんですけど、冬のね、雪が真っ白に積もっている森になんか連れてかれて、何するんだろうって思ってたら、
今日森作りの手伝いだからって言われて、森作りみたいな。
なんか林業なのかなとか思っていたら、林業チックな活動で、とある幼稚園が幼稚園児たちを森の中で遊ばせることを前提に運営してるっていう、そういう幼稚園があって。
りりこ
へー素敵。
Andy
そうそうそう、めちゃめちゃいいなーって僕も話聞きながら思ったんですけど、その園児たちが遊ぶ森の手入れをしなきゃいけないから、その仕事に僕の友達は参加していて、その日。
で、馬搬っていうことをやるんですよ。
りりこ
馬搬?
Andy
はい、馬搬。ばびぶべぼの馬搬。馬で運搬って書いて馬搬なんですよね。
りりこ
あー。うんうんうん。
Andy
これ要するに木を切り倒すじゃないですか、バーッて、チェーンソーで。
りりこ
うん。
Andy
で、切り倒した木をどうやって運ぶか問題があるんですけど、木が結構生えている上に雪がめっちゃ積もっている冬の森って、重機入れなかったりするんですよ。
りりこ
あー。
Andy
要するに倒した木を運ぶことが車両だと難しかったりして。
りりこ
うんうん。
Andy
そこで北海道に住んでいるばん馬っていうすごいでかい種類の馬がいて、1トンぐらい体重いくんですけど。
りりこ
いやー重い。
Andy
サラブレッドとかよりもずっとガタイいいみたいな。
りりこ
えー。今画像で調べたけどでっかいですね、確かに。
Andy
めっちゃでかいです、ばん馬。
りりこ
うん。
Andy
このばん馬と一緒に雪の積もった森に入っていって、切り倒した木にロープをくくりつけて馬に、このばん馬に運んでもらうっていう。
りりこ
へー。
Andy
結構説明長くなっちゃいましたけど、この馬搬を初北海道の2日目にやってました。
りりこ
マニアックすぎるというかすごいですね。
Andy
そう。
道民ですらやってねーだろこれっていうような。
りりこ
ねーほんとに。
Andy
初北海道2日目って言ったら札幌雪祭りとか味噌ラーメンじゃないのかって思いながら、僕ばん馬と一緒に馬搬やってたんですよね。
りりこ
うわー。
Andy
でまあまあそっから先は全然労働ってだけじゃなくて、まあ労働する日全然ないですし逆に。
地域のお店いろいろ回ったり、それから冬の森歩き回ったりとか。
りりこ
うんうん。
Andy
それこそさっきの森の幼稚園の園児たちを森の中で遊ばせるお手伝いしたりとかもしましたね。
りりこ
子供たちと戯れ。
Andy
ああそうなんですそうなんです。冬の雪積もりまくった森で遊ぶっていう。
りりこ
うわーなんか癒されるー。
Andy
あの子たち容赦ないんですよ。
りりこ
ん?うん。
Andy
めっちゃ戦い挑んでくるんですよね。
りりこ
まあそういう時期ですよねきっとね。
Andy
やろうぜーみたいな感じで。
りりこ
へー。
Andy
7対1とかで挑んでくるんですよ。やつら。
りりこ
リンチ。
Andy
雪ふわふわなんですよ。
りりこ
ふわふわ。
Andy
ふわふわなんで。
りりこ
へー。
Andy
そうなんですそうなんです。北海道の寒いとこなんで。
りりこ
パウダースノーってやつ?
Andy
あ、そう。積もりたては完全にそうですよ。
りりこ
わーいいな。
Andy
横にボフッてダイブしても全然痛くないから、もう園児たち放り投げまくってましたけど、僕は僕で。
りりこ
許されるんだ。
Andy
ポーンって。
全然大丈夫なんで。
そうみたいな滞在をしてましたね。スローライフを送ってたって感じです完全に。
りりこ
スローだけどハードに聞こえるライフですね。
Andy
まあまあ、楽しかったんで。
りりこ
うん。楽しいハード。
Andy
うん。そんな1ヶ月滞在をしている中で、白老めっちゃくちゃ面白い街だし、すごいいろいろできそうっていう感覚もあったり。
りりこ
うんうん。
Andy
したから、まあいつか日本で移住するんだったら、白老かなーみたいなことを考えながら東京で暮らしてましたね。
りりこ
なるほど。でも予定よりだいぶ早く移住しちゃったっていうことですね、結果的にね。
Andy
その通りです。今移住してからの最初の1年間は、白老町のこと何もわからないですし、なんやかんや言っても。
友達とシェアハウス何人かでしながら、貯金があったので、1年間遊んで暮らしてましたね。
りりこ
あ、そうだったんですか。仕事はあんましてなかったってことですか?
Andy
もう全然って言っていいと思います。
りりこ
へー。
Andy
たまになんか地域の人で足りないっていうとこ手伝うぐらいで。
りりこ
へー。
Andy
そうだから、定年後の気分を25歳の時に味わってましたね。
それまですごい忙しかったんで。
いやー、朝が気持ちいいわみたいな感じで。
りりこ
いいね。
Andy
家出て、猫なでて、近所の海に釣りに行ってみたいな。
りりこ
うわーいいな。
Andy
そういう暮らしを25歳の時はやりながら、白老町で何やりたいかなーみたいなのを考えて。
で、たまたま同じ時期に自然ガイドになりたいっていう、僕の同年代の男が別口で移住してきていて。
その子がノダカズキという名前で、後にミモリラジオポッドキャストを一緒にやることになるんですけど。
その子最初自然ガイドになりたい、けれどもまだ自然についての知識が全然ないっていう状態で。
で、自然ガイドになるための勉強を色々してるのについて行ったりとかしながら、自然ガイド業界ってどういうもんなんだろうって。
ただの興味で調べてたりとかしてる中で、どうも白老町で自然ガイドやっても食べていけなさそうだぞっていうのにだんだん気づいてきて。
これビジネスモデル的に無理じゃね?みたいなことをだんだん思いつつ。
でも自然の面白さに、白老に住んでると触れる機会がすごく多くなったんですけど、僕自身。
その面白さに東京に住んでいた時には全然触れることがなく、全く知らない状態だったなと。
さらに全く知らない状態でいながらSDGsっていうフレーズだけは毎日のように聞いてたなってだんだん思うようになってきて。
自然守ろう的なメッセージやらSDGsを毎日のように聞いてはいるんだけれども、その自然が実際はどういうものであるのかに対する眼差しを僕全く東京で持ててなかったなって。
りりこ
まあね、自然がそもそもないからな。東京は。あんまり。
Andy
そうそうそうそう。でもこれってなんだろうな。なんか一回も会ったことがない友達のこと守ろうって言ってるようなもんじゃないですか。
りりこ
それは果たして友達なのかっていうね。
Andy
そうそうそう。確かにこの友達のこと守んなきゃとか思えないよな、その状況って思って。
りりこ
そうですね。
Andy
そう。その都会に暮らしている中での自然っていうものに対する認識のちょっとした歪みみたいなのを感じるようになって。
白老でせっかく何かしら活動するのなら、その認識の歪みみたいなものに的を絞って新しい活動なり事業なり起こしていったら良いんじゃないかなって思って活動しだしたっていうのが2年目でした。
で、ミモリっていう名前で始めて、本当いろいろ最初実験ばっかりめっちゃやってたんですけど。
りりこ
あー、そうだったんですね。
Andy
そうなんです。めっちゃいろいろやりましたね。
りりこ
例えば?
Andy
最初に民泊やったんですよ。
りりこ
いきなりハードル高くないですか?
Andy
いやもう全然。僕の友達が民泊やってたのでどうやったらできるのって聞いて。
りりこ
もうやってたんだ。
Andy
もうやり方だけ聞いてあと僕の方でパパッとやって民泊作って。
りりこ
え?資金とか必要じゃないですか?
Andy
いや結構工夫すればなんとか。
例えばその民泊やる上で家持ってなきゃいけない、所有してなきゃいけないみたいな思い込みがあったりとかするんですけど。
案外民泊って賃貸でも大家さんがやっていいよって許可を出してくれたらできるんですよね。
りりこ
へー。
Andy
なので田舎町だからその家賃がとんでもなく安い一軒家とかあるんですよ。
4LDKの1万5000円の家とかがあってそこ暮らしながら民泊登録して空いてる2, 3部屋を民泊の部屋として貸し出して、え、黒字じゃん。みたいな。
にしながらでもなんかお金儲けるためじゃなくて自然の面白さをどんな形で伝えていったら喜んでもらえるのか最初全くわからなかったから。
民泊に泊まりに来たお客さんと一緒に盛り歩いたり一緒にワークショップイベント的にちっちゃく開いたりしていって反応を調べていこう。
マーケティングリサーチですよね。
のために民泊やったっていう感じだったり。
でもワークショップはほんとめっちゃくちゃいろんな種類やりましたし、自然ガイド実際に僕もやってみましたし。
もちろんノダカズキ専業なんで自然ガイド彼はめっちゃやってたんですけど、僕もたまにやってみたりとか、あとアロマオイルの抽出とかもやったりしてましたね。
りりこ
すごいですね。どれもなんか結構大変そうだけど。
Andy
まあまあやったことないことやるの僕大体好きなので。
りりこ
すごいチャレンジ精神旺盛。
Andy
楽しくやりつつも、でもいやこれちょっと事業にはできないなとか、これ事業性はあるけどやる気になれないなとか。
これはどっちもダメとか、まあいろんな試行錯誤をやっていって最終的に、前ポッドキャストウィークエンドにミモリラジオとして出演させてもらった時にも販売した入浴剤。
Andy
完全オーガニックで化粧箱入りのバスソルトを作ったり、あとミモリラジオがある時境にいろんな人に聞いてもらえたっていう2つのちょっとした成功をすることができて、
ミモリラジオある時からいろんな人に聞いてもらえるようになってから、よしこれで自然テーマに都会に住んでる人たちと僕ら田舎の白老っていう町に住んでる人たちの橋渡しというか、間に立って自然の面白さを伝えていく活動を発展させていくことができるぞってなった時に、ちょっと方向性の違いが生まれて解散したっていう。
りりこ
バンドみたいだな。
Andy
バンドですね。本当にバンドだなって。本当にそれに尽きるんですよ。僕子供の頃中学生とかの時に好きなインディーズバンドが解散しますってなった時に解散理由見て、方向性の違いって書いてあったりするじゃないですかやっぱり。何が方向性の違いじゃって思ってたんですよね、子供の頃は。
りりこ
中学生で。
Andy
そう、どうせなんかやましいことあったんでしょうと。
りりこ
やましいこと。
Andy
いや、中学生ながらに勘繰っちゃっていたんですよ。けど、当事者になってみてすごいよくわかったんですけど、方向性の違いって解散理由めちゃめちゃその通りで、何がダメだったか。方向性が違うんですよね。
りりこ
どうしようもないんだ。
Andy
ある時気づくんです。ある時。
りりこ
最初から方向性は違ったけど、それに気づかずひたすら進み続け、行き止まりに気づいて、これはもう解散しかないになっちゃったみたいな。
Andy
そうですそうです。
りりこ
ああ、そうなんだ。
Andy
まあ、人それぞれ考え方違って当たり前じゃないですか。それはまあ当然のことではあるものの、同じ言葉を使ったコミュニケーションをとっていきながらも、認識が0.5度ぐらいずれてたりとかするんですよね。
りりこ
ああ、それはやがて大きな差になって、みたいな。
Andy
で、これが試行錯誤をしている段階だったら、いつかこの自然の面白さを伝えることをテーマとした活動で、うまいことやっていけたらいいねっていう夢物語を語り合っているうちだったら、全然それぞれの方向性の違いに気づかないんですよね。
ただこれがうまくいってくると、だんだん見えてくるんですよ。
りりこ
なるほどね。
Andy
そう、だからインディーズバンドの方向性の違いでの解散もまさしくそうなんだろうなって勝手に思うのは、例えば片方のバンドメンバーは音楽で食べていくことを意識して、プロデュース的な目線を持ったりグッズのこと考えたりとか、ファンコミュニティどうしていこうかなとかも考えながらやっていて、あるいはCMソングやらなきゃいけない瞬間もあるのかなとか。
もう一人のバンドメンバーは、いやもう俺は音楽を弾いていればそれでいいみたいな、それで周りの人が笑顔になってくれるならそれでいいんだみたいな。なんだCM曲なんて、みたいな。っていう人たちがうまくいくかどうかわかんない段階だと、音楽でやってきてよなって意気投合するんですよ。
これがうまくなっていくと、ある時を境に引き返せないラインってものが来るんですよね。バンドでいうメジャーデビューですよね。
でいくと、ここから先はビジネスのビの字を無視することは絶対にできないし、「もともとそこを目指してやってきたわけだもんね、俺たち」って片方のプロデュース側の人は当然のように思うんですけど、もう片方の「純粋にやりたいぜ」みたいな人は、あれなんか違うなって思うんですよね。
でまたそのなんか違うな感を、最初の方は言葉にできないんですよ。だってうまくいってきているから、数字的には。なんか違うな、何が違うんだろう。けどそれを言葉にすることができないから、僕のようなプロデュース側も察することできなくて、いやいい感じだよねみたいな。認識しか持ってないみたいな。
これがミモリラジオ終了の原因だと僕は思ってます。
りりこ
すごい言語化されたことで、そういうことねって今めっちゃわかりました。
Andy
いや僕自身すっごい勉強になりました。正直。こういうことあるんだなって。
コミュニケーション深いなって。
りりこ
人間も感情があるからね。コミュニケーションも大事だし。だけど言語化が得意な人もいれば、言語化が得意じゃない人もいるし、コミュニケーションをちゃんととっているつもりでもね、うまく擦り合わせがやっぱりできてないっていう時も出てきちゃうと思うから。
Andy
あるあるある。で、うまくいってるはずなのに、なんかもやもやするっていう感じだったと思うんですよね。だからその相方のノダカズキは。
まあそれが言語化できてないという状態だと思うんですけど、ただそれが急に来たっていう感じだったんですよね。
りりこ
ちょっともう限界だわみたいな感じだったんですかね。
Andy
限界だわっていうか、なんかこの方向で行くのやだみたいな。
りりこ
なるほどね。
Andy
で、僕からしたら、その方向で行こうぜって最初から言ってたじゃないか、になるじゃないですか。
りりこ
まあプロデュース側からしたらそうなんですかね。
Andy
あ、そう。それでいい感じじゃんってこれまで言ってきたのに、いきなりどうした?ってなりますよね。
りりこ
まあね。
Andy
っていうところで一気に終了に向かっていったっていうか、だからいきなりこれが途中でブツッてこうおしまいになっちゃうのは本当に良くないし、僕も嫌だったので、
終了に向かう投稿もちゃんとやりつつ、関係各所に解散することになりましてって連絡を入れたりとかしつつっていう感じだったんですけど、
それがだから半年前かな、完全に解散したのは。
2024年の2月。
りりこ
あ、2月。はい。
Andy
ですね。まあ7ヶ月前か。
りりこ
まあそのぐらいですね。
Andy
で、その後、ミモリっていう活動すごい良い感じに乗ってきてて、これからだなっていう僕の感覚の中で、いきなり解散しちゃったので、僕目線からしても。
りりこ
うんうん。
Andy
最初は本当にがっくり来てたんですよね、正直。
りりこ
だと思いました。なんか私もはたから見てて、出会った時が一番脂乗ってるぐらいの時だったと思うんで、それが2023年の11月ぐらい。
Andy
いや完全にそうですね、はい。あのちょっと後に最高値行きましたね。
りりこ
うん。だからあの時がもう一番ブイブイ言わせてて、もうこのまま雲の上のさらに上に行くような人たちなんだろうなって。
Andy
あ、そうそうそうそう。
りりこ
思ってたんですけど、急にそのあと解散しますって言って、はい?ってなって。
Andy
いやそうですよね。
りりこ
え、どういうこと?はやっぱりみんな思ったと思いますし。
Andy
うん。
りりこ
多分、まあなんとなく仲違いじゃないけど、方向性の違いみたいなことも書いてたし、本当にバンドに近い感じなんだろうけど、おそらくAndyさんは不本意なんだろうなって。
Andy
うんうんうん。
りりこ
結構ショック受けてんじゃないかなーって勝手に思ってたんですよ。
Andy
いやまあショックですよね。
りりこ
うーん。
ね、やる気が急にね、なくなっちゃいそう。
Andy
はい。で、また良くないのが、冬だったんですよね、あの時。
りりこ
冬はメンタルが落ちやすいとか?
Andy
北海道そうなんですよ。これあの僕だけの話じゃなくて。
りりこ
日照時間?
Andy
北海道ってそう、日照時間、冬の間お日様が出てる時間が短いから、セロトニンみたいないい感じの気分にしてくれるホルモンの分泌量が減っちゃって、鬱になる人が結構出るんですよね、冬の間だけ。
りりこ
あららら。
Andy
これあの冬季うつ、冬の季節の鬱っていう感じで呼ばれたりとかもするんですよ。
りりこ
北欧とかも多いですもんね、冬季うつ。
Andy
あ、それまさにまさにそうですそうです。
りりこ
うんうん。
Andy
で、ミモリの解散が確定したのが12月の中旬だったんですよね、実は。
りりこ
うわぁ、冬本番迎える時だ。
Andy
そう、でこれから2ヶ月先、既に収録した音源の編集、まあ僕編集とか裏方担当でもあったので、解散が決まっているミモリラジオの編集のための作業とかが一番メンタルにもきますし。
で、その状態で冬に向かっていってたから完全に、あ、これちょっとやばいかもな、さすがの僕もってだんだん思ってきて。
こっから先がツッコミどころ満載なんですけど、冬季うつにならないにはどうすればいいのかって調べたんですよ。
そしたらセロトニンが大事だと出てきて、じゃあセロトニン出すにはどうすりゃいいんだっていうのをさらに調べたら、太陽の光を浴びましょうと。
それからお散歩しましょうと。
それからバナナがどうもいいらしいっていう情報とかが、本当かどうかわかんないけど出てきて。
りりこ
トリプトファンですね。
Andy
あ、そうなんですね。
りりこ
そうです。今度セロトニンの話もしたいんで、ちょっとずつ調べてます。
Andy
あ、ぜひぜひ聞きたい。
そう、それでなんか、よっしゃってことで、年末年始からの10日間を沖縄に行って。
りりこ
へえ、そのために。
Andy
セロトニン出すために。
セロトニン分泌の旅に出たんですよね。
りりこ
面白すぎる。
Andy
北海道でどんだけいい暮らししても、太陽の光ばっかりはどうしようもないから、俺は沖縄に10日間行ってセロトニンを出すんだってことで。
りりこ
お金あるな。
Andy
いや、冬の沖縄安いんですよ、いろいろと。
りりこ
確かにね、まあでも北海道から沖縄のフライト4時間だけどな。
Andy
いや、でPeachで直行便が出てるので、案外安く沖縄って行けちゃって。
りりこ
ああ、そうなんだ。
Andy
そう。で、大きいお風呂付きの6階建ての安いホステルが3000円弱みたいな感じだったりするので、10泊しちゃえみたいな感じで。
毎朝、毎夕1日2回大浴場の湯に浸かり、明るいうちは街中をひたすら歩いて本読みに行ったりとか、いろんな植物園行ったりとかするみたいな。で、バナナをとりあえず食べまくるみたいな。
りりこ
忠実。
Andy
そう、生活をやってみたら、なんか5日目あたりで元気になったんですよね。
りりこ
ああ、すごい。
その時はやっぱ落ちてたんだ。
Andy
いやそう、落ちかけたなみたいな。風邪の前の悪寒みたいな感じだったんですけど。
りりこ
ああ、これからさらに落ちるぞみたいな予感があったんですね。
Andy
そうそうそうそうそう。これが沖縄5日目に太陽の光浴びながら朝風呂に入っていたら、はたとあれなんか俺今元気だなって気づいて、こんなに早く治るものかって最初めっちゃ疑ったんですけど、躁鬱とかじゃないよねとか。
様子見してたら元に戻ってるっぽいぞってなって、じゃあまあ元気になったことだし、何するか考えるかって感じでまた再スタート切って、何やろっかなー、ポッドキャストまたやるかな、どうしようかなとか考えてたんですけど、結局ポッドキャスト面白そうだぞ、今の僕にとっては。
と思ってちょっとポッドキャストで食べていけるか、他の仕事もいろいろやりつつチャレンジしてみよう、で今に至ってるっていう感じです。すごい長くなっちゃった僕の半生。
りりこ
いやーやっぱぶっ飛んでるなーって改めて思いました。楽しそう。
Andy
これは、ありがとうございますが正しいのかな、たぶん。ありがとうございます。
りりこ
あ、褒めてますよ。
Andy
そんな感じですね。白老町に住んでからはもう3年4ヶ月ぐらいですかね、9月の時点で。 そうですね、はい。
3年って結構長いと思うんですけど。 まあそうですね。
りりこ
じゃあ今もやっぱり北海道の白老町に引っ越してよかったって思ってるってことですか?
Andy
そうですね、明確に今もお気に入りですね。いい町だなって思いながら住んでます。
りりこ
うーん。
Andy
まあまず気温ですよね、やっぱり。ちなみに今いるのって東京だったりしますか?
私ですか? はい、りりこさん。
りりこ
はい、コンクリート砂漠、都心にいます。
Andy
ちなみに東京何度ぐらいでしょう?
りりこ
現在夜の11時ぐらいなんですけども、9月半ば時点での私が住んでる場所の気温は28度です。エアコンバリバリ入れてます。
Andy
でもさすがにちょっと下がってきましたね。
りりこ
そうですね、最高気温は30度今も超えてて、今日も日中外歩いてたんですけど汗がもう止まらなかったです。
Andy
ああそうなんだ。
りりこ
あっちぃあっちぃ。
Andy
今日、白老の最高気温が21度なんですよ。
りりこ
寒い。
Andy
薄手の長袖でいいかなぐらいになりましたね。
りりこ
やっぱ北海道はなー、夏いいけど、冬があっという間にやってきて、そして試される大地なんだよな、いろいろと。
Andy
まあでもこれが案外慣れちゃって、ひたすら今はエンジョイしちゃってるんですよね。温泉も結構たくさんありますし。
りりこ
そうですよね、登別温泉とかね、北海道有数の温泉地だと思いますけど、それは白老の隣にありますからね。
Andy
隣ですね。それからその白老自体も温泉いろいろ、日帰り温泉で350円とか400円であるのでたくさん。
りりこ
へえ、そうなんですね。
Andy
そうなんです。お仕事的な活動をたくさんするのは僕全然楽しいんですけど、そこからの息抜きの手段がやっぱこういう町に住んでるとすごいたくさんあるなって。
りりこ
ああ、それ大事。
Andy
そう、だから例えばポッドキャストの編集とかしてて、いや疲れたわーってなったら海歩いたり森にカメラ持って歩きに行ったり、あと年パス持ってる国立博物館のアイヌ民族博物館、ウポポイっていうのがうちから歩いて10分ちょっとのところにあるので、
ちょっと疲れたから国立博物館で作業するかとか、デスクたくさんあるんであっち。テーブルたくさんあるから。
りりこ
図書館みたいな。
Andy
ああ、そうです。そんな感じ、そんな感じです。
りりこ
へえ、そんなとこもあるんだ。
Andy
今日ウポポイでコーヒー飲みながら作業するかとか。
りりこ
へえ。
Andy
で、誰か友達が来たら、まあ白老町おいしいお店たくさんあるじゃないですか。
りりこ
あるじゃないですか?
Andy
りりこさんもお連れしたけど。
りりこ
ああ、そう。実は一瞬だけ私も行って案内してもらったんですけど。
Andy
遊びに来てくれましたよね。
りりこ
はい、でも1日だけなんで本当に何も知らないんですよ、私は。
Andy
うんうんうん。チェーン店ないんですよ。
りりこ
ああ。
Andy
コンビニはまああるけど、徒歩で生活成り立つし、自然近いし。
りりこ
いや、いいなあ。
Andy
で、新千歳空港まで電車でまあ1時間弱かな。札幌も電車やバスで1時間で行けるので。
りりこ
うんうん。
Andy
あとフェリーあるんですよね。
りりこ
白老からですか?
Andy
いや、白老の隣、苫小牧か。
りりこ
うんうん。
Andy
そう。あと、小樽まで行くと、そこから京都の舞鶴までフェリー出てたりとかするんですよ。
りりこ
へえ。
Andy
そうなんですそうなんです。なので交通手段めちゃくちゃ多くて。
りりこ
ああ、それは魅力。
Andy
そう、徒歩で生活成り立って、海と森と博物館と湖と温泉と居酒屋系全部近くって。
りりこ
うん。
Andy
で、いろんなところにアクセスがいいから、僕やっぱ暮らす拠点としてはここ一番いいなあって思いながら相変わらず住んでますね。
りりこ
ちょっと今私はまためちゃくちゃ気になってきてしまった。
Andy
まあ、二拠点生活欲は若干ずっとあるんですけど、冬の間の。
りりこ
沖縄と、とか?セロトニン。
Andy
沖縄ね。悪くないですよね。
りりこ
冬季うつ対策?
Andy
いや、いいですよね。
りりこ
うんうんうん。
Andy
まあ、九州でも四国でもいいかもしれないし。
りりこ
確かに。
そう、よく考えたらAndyさんって九州出身だから、やっぱり九州って言うても結構南だし、南国ちっくな感じの気候だと思うんで。
Andy
はいはい。
りりこ
そういう地域の人がこんな極寒の地、北海道に移住するのって結構大変なのかなとか思ったりしたんですけど、そこは普通に馴染めたんですね。
Andy
まあでも僕は白老より北は無理だなって、白老、一応南の海沿いなんですけど。
りりこ
北海道の中ではね。
Andy
はい。ここから北は僕結構住むの嫌かもって思っちゃってますね。
りりこ
へえ。札幌とかもじゃあダメ?
Andy
雪の降る量とかが全然違う。そう、札幌とか全然違うんですよ、白老と。
りりこ
じゃあもう雪深い大雪山の近くのところとかダメですね、きっと。
Andy
もう無理です無理です。僕の北限は白老だなって思ってます。
りりこ
北限。なるほど。
Andy
北限。僕の分布できる北限は白老だなみたいな。
りりこ
ちょっと理系っぽい。
Andy
いや本当に全然格が違うんですよね、北海道の中でも。
白老が雪かきが3週間に1回ぐらい必要かなってぐらいで。
りりこ
あ、でもそんな程度で済むんだ。
Andy
あ、そうなんですそうなんです。で、マックスどか雪降ったねっていう日で30センチいかないですね、積雪量。だからまあ膝はいかないくらい。
りりこ
結構あるぞ。
Andy
いやまあまあそう。
りりこ
まあ北海道だもんな。
Andy
これが札幌はもっと雪少ないんだろうなって思ってたんですよ。
りりこ
うんうんうん。
Andy
そしたら札幌の方がずっと多くって、2メートル弱とか行くんですよね、札幌。
りりこ
息できないじゃん。
Andy
やばいです、ほんとに。
りりこ
やば。
Andy
まあ大体の道路は行政が走らせるでっかい除雪車が走ってるので、まあ通れるようにはなってるんですけど、札幌の雪の積もり方は全然白老の比じゃないなっていうぐらいで。
りりこ
うん。
Andy
寒さは北海道の北に行けばいくほど厳しくなってくるので、白老はまだぬるい方だなって。
りりこ
稚内とかやばいよな多分。稚内って北海道の最北端だけど。
Andy
ああやばいですよ。
りりこ
はい。だから稚内とかは本当にやばいでしょうね。
Andy
本当にやばいと思います。
りりこ
うん。
Andy
そこからしたら白老は温泉もあるしヌルゲーだなって。
りりこ
ヌルゲーではない。
Andy
入門編だなって思いながら住んでますね。
りりこ
北海道内のユートピアかもしれないですね。
Andy
うん。北海道内のユートピアだと思ってます。
りりこ
うん。なるほど。まあじゃあ結論やっぱり北海道は行ってよかったってことですね。
Andy
はい。ですね。
りりこ
じゃあ、今、ポッドキャスターとして北海道で活動してるっていう最中だと思うんですけども、これからやっていきたいこととかはありますか?
Andy
やっていきたいこと。なんだろう。
ポッドキャストは今ミモリラジオの時にものすごい頑張りつついろんな番組を聞いていて、その延長上に今があるんですけど、もっと新しい番組の形を実験しながら作っていきたいなってすごい常々思っていて。
例えば今やってるポッドキャスト、完全一人の番組なんですけど、この番組KANNNOMEの中だと釣りしながら収録とかしたりしてるんですよね。
りりこ
あら、楽しそう。
Andy
そうそう。宮城県の女川町に行って、プロの釣り人の友達がいるのでそこに。
そのプロの釣り人の人ともう2、3時間喋った上で、ピンマイクをお互いつけた状態で喋ってそれを録音しながら11時間釣りしてきたんですよ、この間。
りりこ
え?14時間喋ってるんですか?合計で。
Andy
あ、もっと喋ってます。
それをめちゃくちゃダイジェストに圧縮して1時間にしてるんですけど、釣り収録は。
りりこ
それ聞いて自分がいいなと思うシーンを抽出する作業があまりにも大変そう。
Andy
あ、そうそうそうそう。だからまず最初にやることは11時間聞き直して、いつに何があったっていうのをプロットしていくっていう。
りりこ
きっつ。
Andy
俺は何をやろうとしてるのかなってすごい後悔しながらこの作業を最初やってたんですけど。
りりこ
2倍速でもきついと思う。
Andy
まあもう最後ながら聞きしてましたね。
りりこ
そらそうなりますわ。
Andy
ご飯作りながら聞いたりしてましたね。で、ざっくりでいいやって。
りりこ
うーん。ていうか、北海道だけじゃなくて宮城とかも行ったりしてるんですね。
Andy
はい。そう、今やってる番組は、ロケ行くんですよね、結構積極的に。
りりこ
結構お金かかっちゃいません?
Andy
かかってますね。大赤字ですね。
りりこ
大赤字ー。
Andy
けど、いずれそのいろいろな会社とか、動画とかでは伝わらない良さを伝えたいなって思ってる人のためにもポッドキャスト作っていきたいなって思ってますし。
実際今も一つお仕事としてポッドキャスト作るっていう話進行中だったりとかもするんですけど、そういう言ったらちゃんとしなきゃいけない番組ってあんまりとんでもない冒険できないよなって普通に思っていて。
せっかくソロで番組をやるなら、他の番組ではできない実験をどんどんやっていって、それでどんな音ができるのかを試していって、そこで得られたものを新しい番組作りに生かしていくみたいな、そういう動き方をしたら比較的攻めた面白い番組をどんどん作っていけるようになるんじゃないかなってすごい思ってるところで。
で、その試行錯誤、実験の一環として宮城にわざわざ行って、14時間ぐらい、もうちょい収録してきたりとか。
りりこ
やっぱなんか、ぶっ飛んでる私は褒め言葉で言いますけど、いろいろと多分思考回路が特殊なんですかね。切り口がすごいなってすごい思うんですよ。
Andy
なんなんでしょうね。
りりこ
だからこそ、Andyさんの独自性が出てきて、それが唯一無二の価値として提供できるっていうのがあると思うので。
私はすごく面白い試みだなっていう風に、見てて思うわけなんですけども。
Andy
ありがとうございます。
りりこ
だからこれからもAndyさんどんどんどんどん羽ばたいていくんじゃないですかね。
ポッドキャスト界で。
Andy
まあでも、羽ばたく以前にまだそんな業界として完全成り立ってもないじゃないですか。ポッドキャストっていう世界。
りりこ
まあね。うん。
Andy
ですよねですよね。
だからなんかこう、みんなで盛り上げていけたらいいなって思いながら、僕あんまり他の人と絡みに行くのがそもそも苦手な性格なので、絡めねえなっていう日々を送っています。
りりこ
そこはちょっとなんかもやもやしてるんですかね。
Andy
もやもやっていうよりかは、凝り性で熱量高すぎるから文字数多くなっちゃうんですよね、多分。文字数が多くならないように変に気を遣いながら喋らなきゃいけないのかなみたいなことを思ったりする瞬間とかが多い方なので。
りりこ
いいんじゃないですか?思いっきりやっちゃえば。
Andy
いや、みんなそう言うんですけどね。これをね、最初からのびのびやってろくな目に遭った試しがないから、ポッドキャストの世界ではなくですけど。
りりこ
いや、もうふるいに落としていけばいいんじゃないですか。
Andy
そうですね。
りりこ
残った人たちが選ばれし人たち。自分と合う人たち。精鋭たちなんじゃないですか?
Andy
あ、それでいくと、東京のポッドキャスト界隈遊びに行くのとかだからめっちゃ楽しいですよ。
りりこ
へえ。
Andy
雑談って東中野にあるクラフトビールバー付きのポッドキャストスタジオってありますけれども。
あそこに遊びに行くのとかすごい楽しいですね。めっちゃくちゃ喋ってますね。
りりこ
あ、そうなんですね。私逆ですわ。
Andy
え、なんでですか?
りりこ
人見知りしすぎて。
Andy
あー。
りりこ
行くたびにもう緊張して帰りたいって思います。入り口に入る前に。
Andy
はいはいはい。
りりこ
お店の外に立った時に。わーなんかポッドキャスターっぽい人たちがいっぱいいてビール飲んでる、怖い、みたいに思ったりとかしてます私は。
Andy
そっか。僕あれなんですよ。オフライン全然いいんですよ。オフラインの方が得意だな。
りりこ
あー。逆かも。
Andy
なんか、オンライン怖い方なんですよね。どっちかっていうと。下手なこと言ったらスクショされて偉い目に遭うみたいな。
りりこ
あー。
Andy
そういう謎の危機感を持ってしまってるんで。
りりこ
それはまあ、なまじ名前が結構知られてしまったからっていうのはあるのかもしれないですね。
Andy
いや、昔からそうです。
りりこ
あ、昔からなんだ。
Andy
そうそうそう。
りりこ
ネットリテラシーが高いんだ。
Andy
いやー、僕ミモリラジオを伸びる前に書いた、ミモリラジオとしての最初のnoteが。
りりこ
noteってあれですよね。ネットブログみたいな。
Andy
あ、そうですそうですそうです。
りりこ
はいはいはいはい。
Andy
その中で僕最初の記事で発信することの恐ろしさについて書いちゃってたりとかするんで。
りりこ
へー。
Andy
あれアーカイブ残ってるのかな。非表示、もう下書きに変えちゃってるかもしれないですけど。
諸刃のつるぎを振るうっていう名前のタイトルで。
りりこ
へー。
もしなんか公開できるようであれば説明欄に入れときますけど。
Andy
あーそうですね。
りりこ
うん。
Andy
発信することによって得られる力もあるけれども、その剣は諸刃のつるぎで自分にも刃が向いてるものなんだよねっていう。
こいつ発信する気あんのかみたいなエッセイを書いてたんですけど。
りりこ
まあAndyさんすっごい頭いいから、日本のトップクラスの大学出てるような人ですから。
Andy
なんか日本語ですごい考えちゃうから。
りりこ
あ、そうそう。だからやっぱりすっごい頭を働かせるのが得意な人で、もう嫌でも考えちゃうタイプの人なのかなと思うんで。
まあその分、書いた文章とかね。
Andy
ええ。
りりこ
たまに私も読んでますけど、なんかすごい作家的だなってずっと思ってて。
Andy
えーありがとうございます。
りりこ
芥川龍之介の魂でも乗り移ってんのかなみたいな。
Andy
芥川龍之介の魂?
りりこ
作家的な文体だなってずっと思ってて。
まあ頭のいい人が書くような文章って言ったらいいんかな。文学的なんですよね。ちょっと。私的には。
Andy
そうですね。なんかいろんな要素があるんですけど、一つに、言い切りたくないんですよね。できるだけ。
りりこ
だ、です、みたいな。
Andy
そう断言するということ?
りりこ
うんうん。
Andy
しかもそれをやった方が利益が出ます、みたいな。やんなきゃ損ですみたいな感じの断言がまあ好きじゃないんですよ。
りりこ
YouTubeのサムネになんか言ってあげてくださいよ。
Andy
いやもう、何も生んでないなって思っちゃうんですよね。刈り取るばかりで、収穫するばかりで。
りりこ
そうね。
Andy
そうそうそう。とか、何でもかんでも安直にビジネス文脈に紐付けるような発信内容とか、あんま好きじゃないなとか。
こだわりが強い分、子供の頃からこれはどうかな、これはあんま好きじゃないなって思うものもわりかし多い方で。
その上で僕として大事にしていたいこれのもあるよっていうオルタナティブなものを出していくことだとか、
これまで知られてなさそうなものを、しかもそれでいながら面白そうかなって、僕は面白いと思えるようなものを出していくこととか、
そういうことを、僕にとって大事なことをいろいろ考えながら文章を書いていくと、あんな風になるっていう感じですね。
りりこ
なるほどね。
Andy
ポッドキャストも多分一緒ですね、僕の場合。ミモリラジオも面白さを一番大事にしてますし、
今やってるKANNNOMEも、実験的な要素取り入れちゃってわかりにくいエピソードもあるんですけど、
あれも面白さとか、あんまりまだ世に知られていないことをポッドキャストで掬い上げていくみたいなことってできないかなっていう、そんな考えでやってたりするので。
全体的に僕そういうの好きなんでしょうね。
りりこ
うんうんうん。まあやっぱりクリエイターの性格がどうしても出ますからね、コンテンツっていうのは。
Andy
そうですよね。
りりこ
うんうん。ということで、すごく長々といろんな考え方だったり経験をお話ししていただけたわけですけども、