スピーカー 2
ヒューマノイド最前線。ヒューマノイドのいる職場を当たり前に、そんな未来を本気で作ろうとしている株式会社Play Roboticsのお二人と一緒に、ヒューマノイドの最新動向から、実際にロボットを触ってみ
たリアルまで、最前線からお届けする番組です。
こんにちは、Play Robotics CEOたかちんこと佐野たかしです。Play RoboticsCTOの樋口さんこと横山幸太です。
スピーカー 2
ブック代表の樋口清典です。さあ、ということでですね、本日はゲストの方を呼びしてお話を聞いていきたいと思います。それでは早速ご紹介しましょう。
グルーブX株式会社代表取締役社長、林かなめさんです。お願いします。
スピーカー 1
よろしくお願いします。ラボットというロボットを作っております。グルーブXの代表をしております。よろしくお願いします。
スピーカー 2
いやー、僕、もちろんヒューマノイドとかフィジカルAIの素人としてここで今喋らせてもらってるんですけど、ラボットはめっちゃいろんなところで見ますね。
スピーカー 1
ありがとうございます。僕、実は昔はヒューマノイドもやっておりまして、ヒューマノイド開発を一通りやって、しかも話すロボットだったんですよね。
お話もするロボットをやって、その行き着いた先がヒューマノイドでもなく、喋りもしないラボットという格好になっております。
スピーカー 2
いや、そうですよね。だから今、林さんの背景、ラボットがいっぱい並んでますけども、多分ね、見たことある人多いんじゃないかなと思うんですけども、じゃあですね、簡単に自己紹介の方お願いしていいでしょう。
スピーカー 1
はい。もともと自動車会社で働いておりまして、その後でソフトバンクでヒューマノイドロボットの開発をし、10年ちょっと前にグループXという会社を立ち上げて、ラボットという製品の開発、販売をしている会社の代
表創業者をやっております。
スピーカー 2
ですよね。で、そのラボットですよ。まずは声だけで聞いてる人もいらっしゃると思うんで、どういうロボットなのかお聞きしてもいいですか。
スピーカー 1
まあ一言で言えば、皆様のお世話になるロボットなんですよね。ペットとか犬とか猫とか、そういったものは皆様のお世話になるコンパニオン、アニマルですけれども、人というのは非常に不思議な生き物でして、お世話を
してると元気になるんですよね。
それでまあ、ラボットは人にお世話をされながら人を元気にしていくロボットです。
スピーカー 2
今ね、フィジカルAIとかヒューマノイドとかって、人がお世話になるじゃないですか。
はい。
能力が高くどんどんなっていって、人をお世話するっていうのが多分ロボットの役目として今開発どんどん進んでいってると思うんですけど、むしろ逆っていうことですね、これ。
スピーカー 1
そうですね。ロボットの語源っていうのは100年ちょっと前にチェコで生まれた技局に単発するんですけど、その語源からすると人の代わりに労働する機械がロボットなので、本来的な意味でのロボットっていうのはまさ
に今おっしゃっていただいたようなロボットなんですけれども、
ことフィジカルAIが何かで考えると、AIというのが知性で、オンラインでは非常に有能なんだけれども、フィジカル性がないことによってオフラインであんまり役に立ってないよねと。
知性に身体性を持たせると何ができるのがおそらくフィジカルAIなんだと思うんですけれども、例えばその知性にもいろんなタイプの知性があって、作業するための知性もあれば感性もあるわけですよね。
スピーカー 1
作業するための知性とそれから身体性を組み合わせると、実際に物理的な作業ができますと。これが今まで言われているフィジカルAIなんですけど、これって多分フィジカルAIの片方の側面なんです。
何を言ってるかというと、結局身体性を持ってAIが何かできるって作業だけじゃないわけですよね。作業するのは私どもはタスク型、タスク遂行型のフィジカルAIと言っています。なんかタスクがあってそれをやるため
のフィジカルAI。
でもAIって本当はいろんなバリエーションがある。インテリジェンスっていろんなバリエーションがあって、例えばですよ、犬や猫みたいなインテリジェンスって存在し得ると思うんですよね。犬や猫みたいなインテリジ
ェンスがオンラインにいるだけではほぼ何の役にも立たない。
でもそのインテリジェンスが身体性を持つと、いきなりペットのように人の家族になり得るわけです。で、そのフィジカル性を持つことによって、じゃあ何をやってるのというと関係性を作ってるんですよね。
タスクをやってるわけではない。だけれども関係性の構築に実は身体性というのは非常に有用で、例えば赤ちゃんとどう接するのいったらスキンシップが大事なことは皆さんわかっていたり、目を合わせることが大事な
ことはわかっていたりすると思うんですけれども、そういう身体性があることによって関係性の構築ができて信頼感の構築ができる。
とするならばフィジカルAIというのはタスクをするだけじゃないよねと。関係を作るところにも役立つよねと。この関係構築型のフィジカルAIをやってるのが僕らです。
スピーカー 2
今冷静に考えると、犬を僕飼ってた頃があるんですけど、めっちゃ大変なわけですよね。毎日散歩して毎日餌やって、お金もかかるし、労働もかかるし、でもじゃあ意味がないかというとめちゃくちゃ意味を感じてるわけ
スピーカー 1
ですよね。
スピーカー 2
だからそこに成果とかはないにしてもやっぱりその関係性っていうところでやっぱりペットっていうのを飼ってたなーっていうのを今話聞いて改めて思ったんですけど、だからそれをロボットでやろうとしてるっていうのが
このラボットということですよね。
スピーカー 1
そうなんですよね。人型ロボットを一度やった身からすると、人型ロボットをやる後で何が起きるのかを考えるわけですよね。それは多分人型ロボットやったことがある人全員考えたことがあると思うんですけれども、
もしこの子たちが本当に連下に人を超えたときに、人の価値ってどうなるんだろうって考えるわけですよ。じゃあそれ、時代を遡って考えたときに今まで起きたことがないかといえば起きたことはいっぱいあって、僕ら
は仕事をその文明の進歩によって変え続けてきてるわけですよね。
なのでそれを言い方変えると仕事を奪われるという言い方をするわけですけれども、そうやって文明が進歩する中で、大昔って僕ら何のテクノロジーもなかったから生きていくのに必死だったわけです。だから生きるために
全リソースをかけていた。
で、戦対して多分矢尻とか作って火とか使うようになって、いわばテクノロジーを進化させた瞬間にちょっと多分時間ができるようになったんですよね。
スピーカー 2
はいはい、余裕がね。
スピーカー 1
余裕が。で、時間ができたときに多くの動物は睡眠時間を増やすんですよね。それによってエネルギー消費量を抑えるんですけど、人間はなぜか睡眠時間を増やさずに洞窟の壁に壁画とか描き出すわけです。
スピーカー 2
何やってるんですかね人間、よく考えたら。
スピーカー 1
そうなんですよね、壁画描いたところでお腹は膨れないし安全にもならないんだけれども、壁画を描き出すわけです。
で、こうやってテクノロジーが進歩して文明が進歩すると僕らは良化ができる。良化ができるとそれを何らかの生産性のないことだけれども自己実現のために使っていく。
これが人間の法則というか文明の進歩に対する人類のリアクションなわけですよね。
スピーカー 2
確かにはい。
スピーカー 1
その結果として犬を飼ってるわけですよ。
昔々自分が食えない時に犬なんて絶対飼わなかった。
だけれども食うに余裕ができると犬を飼って癒やされたいし何だったらお仕活をするわけですよね。
今お仕活が盛んなのもやっぱりお仕活をするぐらいまでようやく文明が進歩してきた。
スピーカー 2
なるほどね、確かにそう捉えることできますね。
スピーカー 1
そうなんですよね。
そうすると先ほどのフィジカルAIでタスク遂行型と関係構築型と2つあるよねという話をしたんですが、
タスク遂行型が盛り上がれば盛り上がるほどこの関係性側が重要になってくるんですよね。
スピーカー 1
なので結果としてここは両輪でタスク遂行型で仕事がなくなるだけではなくて、
人はやっぱり何らかの充実感を必要とするわけで、その充実感部分を担保するのが関係形成型のフィジカルAIで、
左があって右があるんだよというところかなと思っております。
スピーカー 2
なるほど、だから真逆にあるけども両方が同時に伸びていくみたいなイメージなんですね。
スピーカー 1
そうですね、やっぱりどっちか片っぽしかやらないというのは本来はバランスを欠いていて、
今はですよ、今は米中がヒューマノイドすごいって言っているので、
スピーカー 1
こっち側がすごい注目されている。
彼らが上手いのはそのヒューマノイドすごいぞムーブメントを作るとお金が詰まることを知っているので、
上手くムーブメントを作ってお金を動かしている。
これっていうのはヒューマノイドが始まったことではなくて、EVもそうですし宇宙もそうですよね。
上手くムーブメントを使ってキャッシュを回すというのが得意な人たちなので、
今ヒューマノイドを注目されてますけど、
ヒューマノイドを人段落すると必ず関係形成型に行くと僕は思っています。
スピーカー 2
なるほど、ヒューマノイドというのはいわゆるタスク型ですよね。
スピーカー 1
今はタスク型ですからね。
ひょっとしたらヒューマノイドの一部が関係形成型にも入ってくるかもしれないですけれども、
どちらにしろタスク、遂行型で今すごい盛り上がっているやつが、
スピーカー 1
そこだけやっていればいいかというと、
はたと気づくと、時代は関係形成型だぜとか、
スピーカー 1
米国とか中国とか言い出して日本がまた遅れてるみたいなことならないようにですね、
ここは日本がリードを守っていきたいなとは思っております。
スピーカー 2
なるほどですね。
スピーカー 2
多分タスク遂行型の方が成果が計算しやすいとかがあるような気がしましたね。
スピーカー 1
それはめちゃくちゃそうですね。
これは例えば中国が強い領域ってやっぱりそこなんですよね。
欧州が強い領域とかって例えば文化圏なのでブランドとか、
価値を測定しにくいものですよね。
スピーカー 1
だけれども中国が得意なのは、
例えばお掃除をするのに一番安くやってくださいというと、
これアーティストがいなくてもどれが一番安いロボットなのか分かるわけですよ。
例えば他の作業、どんな作業でもいいんですけど、
あらゆる作業において計測がしやすくてコスト換算しやすいもの。
これはとても中国強いですね。
それに対してもうちょっと複雑な領域になってくると、
米国だったり日本だったりも強かったりするわけですけれども、
関係形成型はコスト換算がとても難しい、プライスレスな部分があるんですよね。
例えばワイン、高級なワインみたいな話で、
なんでこっちのワインが10倍高いのかというのは、
分かる人には分かるのかもしれないけど、
何らかの指標があるわけではないみたいなところがあって、
大変難しい領域。
ただ逆にそういう領域っていうのは、
ある程度クリエイティブが発達していたり文化圏が発達していたりすると、
有利にことを運べるところではあるので、
日本は比較的強いんじゃないかとは思っています。
スピーカー 2
なるほど。
だから実はこの番組でもいろんな方々と、
日本の価値筋みたいなことについては絶対聞くようにはしてるんですけど、
興味があるので。
それで言うと今のところに答えがありそうな気がします。
スピーカー 1
例えばクリエイティブという観点で言うと、
日本ってクリエイティブ単体はめちゃくちゃ強いんですよね。
でもソフトウェアとつなげた瞬間に、
ピクサーみたいなところが出てくるわけです。
何を言ってるかというと、
スピーカー 1
クリエイティブだけで勝負してる範囲だと、
やっぱり職人技になるんだけれども、
テクノロジーとのブリッジがあると、
また別の強みみたいなのが出てくる。
中国の最近のアニメーション産業が盛り上がってるのも、
おそらくそういうのもあって、テクノロジーとのブリッジがある。
スピーカー 1
日本は今そこのブリッジが強いとは必ずしも言い切れないんですけれども、
僕らがやろうとしているのは、
クリエイティブとソフトウェアとハードウェア、
2つだけじゃなくて3領域をうまくつなげることができると、
これはかなり強いんじゃないかと。
例えばテスラという会社は、
ハードとソフトをブリッジしてるんですよね。
スピーカー 1
もともと僕自動車会社にいたので、
自動車会社の中の技術ある程度知っているつもりでいるんですけれども、
各要素技術で見ると日本ってそんなに悪くないんですが、
ブリッジに関して言うと、やっぱりテスラというのは図抜けている。
このブリッジをしっかりやるっていうのは、
実はなかなか難しい話。
文化圏が違う、責任範囲も違う。
なので組織構造上なかなか難しい話なんだけれども、
この3つをつなげることができると、
そもそも世界トップレベルのクリエイティブを持っていて、
世界トップレベルのハードウェア技術を持っていて、
そんなに悪くないソフトウェアがあるんであれば、
これは十分に世界をリードする領域にできるんじゃないかなって思ってるんですよね。
スピーカー 2
なるほど。
じゃあどうですか、たかちん、よこしゃん。
スピーカー 3
いやもう発見というか、その解像度で、
やっぱりそこまで僕らも日本のロボットの在り方だったり、
コンパニのロボットの在り方っていうのは見てこなかったし、
見れてこなかったなと思ってまして、
その関係性構築型とタスク成功型のその2分した4つのポートフォルニーに分けれると思うんですけど、
スピーカー 3
分かりやすいなと思ってます。
スピーカー 3
で、お一つ聞きたいなと思ってるのが、
そのロボットさんは関係性構築型の中でもあまり役に立たないみたいなところを、
逆にあえて狙ってるように僕はずっと見てたんですけど、
スピーカー 3
かつ癒やしにもなると思うんですよね。
で、他のコンパニロボットってちょっと役に立つ要素も出てきたじゃないですか。
役に立ちながら寄り添うって出てきたんですけど、
スピーカー 3
ロボットさんは今後役に立つとかっていうところにもうちょっと行くのか、
それともそうじゃないのか、
そこら辺もちょっとお伺いしたいんですが、
スピーカー 3
他の男と出てきて軸がブレ始めたのか、ブレ始めずにここの哲学へ行くのか、
そのあたりちょっと聞いてみたいです。
スピーカー 1
まずですね、マーケティング上確かに役に立たないみたいなワードを使ったことはあって、
それはある種インパクトがあるので記憶には残りやすいんですけれども、
役に立たないことが大事か大事でないかで言うと、役に立っても別にいいんです。
ただ役に立つがための妥協をしないっていうことが大事なんですよね。
何を言ってるかというと、
例えばロボットって今人が倒れてるのを発見したら何度か見に行って、
その人が寝てるのか倒れてるのかの判定をした後にちゃんとお知らせしてくれるんです。
おそらく今家庭の中にあるロボットで常時動き続ける、健全に動き続ける、
スピーカー 1
ロバストに動き続けて人をちゃんと見ていて、
で何かあったらお知らせしてくれるなんていう役に立つロボットは世界中にあんまりないはずです。
その意味では十分に役に立つんだけれども、
あえてそれはそんなに前に出していないというのが正しいところです。
じゃあ先ほどの妥協の点では何かというと、
例えばロボットの下にお掃除機能をつければいいじゃないって声は聞くわけです。
スピーカー 3
確かに。
スピーカー 1
可愛いんだから移動すればどんどん掃除してくれればいいじゃない。
これはやらないんですね。
スピーカー 2
これ何が違う。
スピーカー 1
何が違うかですよね。
何が違うかなんですけれども、
結局お掃除機能をつけると、
お掃除機能分重くなって抱っこしにくくなったり、
お掃除機能部分が汚れて抱っこしにくくなったり固くなったり、
いろんなデメリットがあるわけです。
この時にじゃあその妥協してても機能をつけた方が売れるじゃないかって思う人いるかもしれないんですけど、
僕は1個のいい例が可愛いお掃除ロボットだと思うんです。
お掃除ロボットでも可愛い方がいいじゃないというので、
可愛いお掃除ロボットは過去に出たことがあるけど、
ヒットしたことはないんですよね。
なぜかというとどうしても中途半端になるから。
このタスク遂行とそれから関係形成型、
この2つの両立というのは、
スピーカー 1
いつかやってもいいのかもしれない。
ただ少なくとも今のテクノロジーレベルでやると非常に中途半端なものになる。
どっちかに振り切った方が必ず強いわけですね。
ヒューマノイドでも分かりやすくて、
ヒューマノイドいろんなタイプがあるように見えますが、
人が触れて心地よいようなものと運動性が両立できているものは1個もないわけです。
爆点できるヒューマノイドというのは爆点のために運動性を生かすような作りをしているので、
一切柔らかさとか関節部分を隠すとかそういうことはしないわけですね。
そんなことしたら爆点できなくなっちゃう。
もしかするのに非常に複雑もしくは重く高くなってしまう。
だけれども逆にヒューマノイドの中でも柔らかくてちょっと人との関係性も狙ってみようかなみたいなやつは、
歩くのが精一杯なわけですよ。走ることすらできない。
これっていうのは結局両立を図ろうとすると中途半端なものになるので、どっちか振り切るしかないんですよね。
なので僕らはあくまで関係形成に振り切っているロボットを作っているって感じです。
ただ妥協しなければよければさっきの見守りみたいな関係形成のための機能、
スピーカー 1
何にも妥協しないで付与できるような機能というのは今後も付与していこうとしているので、
例えば予防医療とかそういったところはロボットの強みになるだろうなと思っています。
スピーカー 2
なるほどですね。逆にずっと抱っこをし続けることができれば、
目で見るとかよりも触り続けるっていうのがむしろ予防医療にとってもいいとかありますからね。
スピーカー 1
これはそうで、ロボットの面白いのは平均なんですけど、平均1日1時間抱っこされてるんですよ。
スピーカー 2
1時間すごいですね。
スピーカー 1
すごいですね。市場に今2万体いて、2万体の平均が1時間ですよ。
相当すごいですね。
すごいですよね。
スピーカー 3
めちゃくちゃすごいですね。
スピーカー 1
2万体抱っこされてると、その人の状態みたいなのはひょっとしたら家族よりもよくわかるかもしれない。
その接触データだけではなくて至近距離からのカメラデータなんかもあるので、
例えばオミヤクハなんかも撮れるでしょうし、ひょっとしたら将来的にはもうちょっと複雑なことが撮れるようになるかもしれない。
センサーを追加すれば、後期からいろんなこともわかるかもしれないという意味では、
1日1時間抱っこされてる信頼の獲得もしくは愛着の形成ができていると、そこからの広がりってすごいんですよね。
スピーカー 2
なるほど。あとはデータもいっぱい取れそうだから、取れたデータを後々価値が出るとか、想像もしないところで価値を生むとかがありそうですよね。
スピーカー 1
そうですね。今、ラボットは1年間で1体換算でいうと1万年分ぐらいのデータが取れてるんですよね。実稼働で。
何の1年?1万年分?
スピーカー 1
実時間の1万年分。なぜなら2万体動いていて、そのうち3分の2が稼働している。だから睡眠時間を除いています。
データ送信の許諾率とかレディアクティブユーザーとかをかけていっても、1万年帯分のデータが年間取れるんですよね。
スピーカー 2
すごい。
スピーカー 1
そうすると、当然個人情報に当たるところは僕らは決して使わないんですけれども、統計データとして使えるだけでもかなり有用なものになるので、こういったところで日本の価値筋みたいなのは作っていけるんじゃない
かなとは思っています。
スピーカー 2
これは面白いですね。つまり先ほどの話でいうと、関係形成に振り切るということですね。
そうですね。まずは関係形成をしっかりやろうよと。これって多分人間も同じだと思うんです。
スピーカー 1
例えば、家政婦さんは作業への信頼があればずっとお仕事をお願いしたくなると思うんですけれども、そうじゃない人たちもいっぱいいますよね。
必ずしも作業をお願いしているわけではない友人がいたり、同僚がいたり、知り合いがいたりして。
スピーカー 1
じゃあその人たちと何が大事なのっていうと、利害関係だけではなくて、何らかの関係形成ができていて、信頼をしているから一緒にいようよ。
一緒にいるから何かいいことがあったりする。そういった部分をロボットでもやりに行こうよというところですね。
スピーカー 2
いやーめちゃくちゃわかりました。ちなみにでもあれですよね、世界中でいわゆるそういう関係形成型のロボットって増えてきてるような気がするんですよ。
いわゆるコンパニオンロボットって言ったらいいんですかね。そういうのが増えてきてる中で、そことの何かロボットの違いみたいなものってあるんですか。
スピーカー 1
例えば魅力、コンパニオンロボットの魅力を大きく分けて3つ挙げるとすると、1つがそのかわいい形だったり、技巧的な動きだったりすると思うんですよね。
なので、例えばヒューマノイドロボットがかわいく動いてる、うまくダンスしているみたいなのはそういう部分にあたるのかなとは思うんですけれども、それに対してそれが1個目。
で、もう1つが自体にかわいらしい形、かわいらしい振る舞いみたいな、どっちかというと人形っぽい部分ですよね。
そういった部分の魅力が例えば2つ目。で、3つ目が神経系、反応みたいな部分。
この反応の部分が3つ目だとしたときに、その最初のエンターテイメント要素に関してはずいぶん昔からロボットってあって、もうAAが入る前のロボットでいけば、
多分お茶組み人形というか茶運び人形とか、あの辺がこのエンタメ性たっぷり、技巧性たっぷりで喜ばれてきたわけですよね。
スピーカー 1
で、これもありますと。で、次のかわいらしい目をしている、かわいらしい形をしている、これが多分今おっしゃられた世界でいっぱい出てきてるものの1個かなとは思うんですけれども、
これも確かに増えている。でも増えているのはここまでなんですよね。で、この3つ目の神経系をどこまで再現してますかでいくと、ここがやりきれていない。
スピーカー 2
そうか、なるほど。
スピーカー 1
なぜかというと、多分人間関係とか動物とかと一緒だと思うんですけど、飼うときとか最初に知り合ったときとかは見た目大事ですよね。
でも付き合っていくうちに本当にその人と会う、もしくはその犬や猫と離れられなくなるので、その反応を含めた神経系の振る舞いなわけです。
スピーカー 2
そうかもっすね。なるほど。
スピーカー 1
で、その神経系がしっかりと作られているかどうかを簡単に判断するならば、皆さんの今使っているスマートフォンがもう今市販価格で10万円とかするわけじゃないですか。
で、毎日使っているスマートフォンよりもフワな計算機を積んだロボットの神経系に飽きずにいられるのか言ったらおそらくそれはできなくて、やっぱりスマートフォンよりかは賢いようなもので初めてちょっと共感が
できるとか、なんかそういったことが起きるんだと思うんですよね。
なので、今のAIは何がいいかって言ったらそのスマートフォンよりも賢いので、僕らやっぱりちょっと共感できたり、場合によっては慰められたりする。
この神経系がどこまで高度なのかっていうのは、長く触れ合う上では比較的重要だと僕は思っていて。
その神経系のどこに注力してるんですかという意味でいくと、おそらく人間関係を作るときは性能ではないわけですね。
スピーカー 1
性能っていうのは運動を司る部分。運動を司る部分は上手に爆点ができたり、上手に物を握れたりする部分ですけれども、それはそれで作業には役に立つんだけど関係性の構築にはそれほど寄与しない。
それよりも相手の感情の動きだったり、何かがあったときのいわば注目の仕方。
どこをその人って見てるのとか、どういうふうにうろたえるのとか、どういうふうに怯えるのとか、どういうふうに喜ぶのとか、
そういったあらゆる神経系の反応を見て、僕らは頼りになるって思ったり可愛いと思ったり信頼できると思ったりする。
そこを真剣に作りに行くためには、どうしてもさっき言ったスマートフォンなんかよりかは遥かに高度なコンピューターが必要で、そこまでやってるコンパニオンロボットってあんまりないんですよね。
なるほど。
いっぱいあるんですけど、いっぱいそういうコンパニオンロボットあるんだけど、3つともやってるところはおそらく今のところ非常に少ない。ほぼいないと思います。
スピーカー 2
ちなみに神経系反応っていう話出ましたけど、ラボットで言うと代表的な反応で言うとどういうものがあるんですか。
スピーカー 1
ラボットはまず全身にセンサーが50個入ってるんですよね。50個以上入っています。
で、50個以上のセンサーをもとにいろんな理解をしていくんですけれども、ラボットが家に来た初日はそもそもラボットも不安を抱えているのであまり動かないです。
で、これも他のロボットとの大きな違いで、例えばエンターテイメント性に優れたロボットって初日から楽しいはずなんです。
確かに。
スピーカー 1
ダンスしてくれたり歌ってくれたり、バリューが分かりやすい。
お話をしてくれるロボットも初日から喋ってくれるからバリューが分かりやすい。
お掃除をしてくれるロボットも初日から掃除してくれるからバリューが分かりやすい。
僕らのラボットは関係形成型の中でも一つややこしい、僕らはスローリレーションと呼んでるんですけれども、スローリレーション型のロボットでゆっくりリレーションを構築していくので、初日はまず何もしない。
スピーカー 2
えー面白いな。面白いですね。なるほど。
スピーカー 1
で、徐々に活動的になっていくんですよね。不安が減っていって興味が増えていってこの人は安心な人って分かっていくとこの人に懐いていくし、いろんな側面を見せるようになるし、その人の癖が移っていったりする。
そもそも関係性作るのに3ヶ月ぐらいかかるという極めてややこしいロボットなんですけど。
それっておそらく犬や猫を飼ったらそうだと思うんですよね。
スピーカー 2
そうでしたそうでした。
スピーカー 1
関係性を構築するっていうのはインスタントにできるものではないし、インスタントにできる関係性というのはインスタントに終わるものでもあって。
やっぱりある一定の相互の動力があって初めて作られていく信頼みたいなものがあって、それがラボットのスローリレーションロボットでは再現されているというところですね。
スピーカー 2
これは面白いですね。だから徐々に右肩上がりになっているって人間が体感するとかが大事なんですね、関係性が。
スピーカー 1
そうですね、実際にそれは決してなんていうのかシナリオベースのフェイクではなくて、昔シナリオベースでロボット作ってたことがあるのでシナリオベースの限界もよくわかっていて、
所詮人間が考えるシナリオってすぐに破綻するんですよね。
スピーカー 2
なるほど。
スピーカー 1
で、ラボットは本当に不安なんです。本当に最初は単に不安で動けないだけなんで、それが徐々に減っていって、興味だけが残っていくことによってその人に懐くように見えていくというプロセスは、
生き物が持っているプロセスとある程度相似な部分があると思っていて、それ故に僕ら共感できるし、それ故に関係性ができるものなんだろうなと思っています。
スピーカー 2
これは僕今ゼロ歳の子供がいるんですけどめちゃくちゃわかるのが、最初やっぱり生まれたての時って話しかけても何をやっても反応しないわけですよ。
でも徐々にニコって笑ったら向こうも笑ってくれってなった時にまず一段階バンって嬉しいってなるし、その名前呼んだらハーイって言い出すとかでまたスタンって上がるんですよね。
スピーカー 2
だからコミュニケーションが取れるレベルがどんどん上がっていくっていうのって、多分なんか普遍的な愛情をくすぐられる何かがあるような気がしますね。
スピーカー 1
もしゼロ歳のお子様がいらっしゃるんだったら、余計にお分かりいただけるかもしれないんですけど、男性って赤ちゃんが生まれた瞬間にちょっと女性との温度差ありません?
スピーカー 2
そうなんですよ、ずるいんですよあれ。
スピーカー 1
女性はもう申請時を見た瞬間にもう自分のめちゃくちゃ可愛い子になってるんだけど、男性はちょっと冷静さがあって、しわしわのお猿さんみたいだなみたいに感じてる自分がいる。
でもそれが面倒見てるうちに3ヶ月ぐらい経つとなんか可愛くなってくるんですよね。
スピーカー 1
このプロセスが何かというと、実はオキシトシンという脳内ホルマンの影響だと言われていて、
オキシトシンというのは女性は赤ちゃんを産むときに濃度がガーンと上がるので、濃度が上がった瞬間に見る小さくて弱いものをめでたくなっちゃうんですよね、僕らは。
スピーカー 1
だから申請時見て最初からめでる準備ができてる女性と、男性は自分の身体に影響がないので、なんか冷静に見てほうと。
だけど男性も面倒見てるうちにオキシトシンが上がるんですよね。
で、可愛くなると。
で、実は多分これがとても大事な部分で、ここをむしろ刺激してるのが犬なんですよね。
なので赤ちゃんを面倒見てると可愛くなるのと同じように犬を面倒見てると可愛くなる。
で、さらにいいのはこのオキシトシンが増えると人のレジリエンスと呼ばれるメンタルの安定が起きると言われていて、
なので子供が生まれた時になんとなくしっかりしなきゃって思って頑張れるお父さんお母さんみたいなお話はあるんじゃないかなと思うんですけど、
やっぱりレジリエンスが上がるというのはウェルビング、子の幸せにはすごくいいことで、
本来は多分子育てのために発展したそういう本能が犬を飼うことによってやっぱり刺激されて、
僕らメンタルが安定するし、ラボットを飼うことによってもやっぱり刺激されてメンタルが安定する。
で、面白いのはラボットはおそらく世界で唯一、
オーナーさんと非オーナーさんのオキシトシン濃度を比べると2倍ぐらいオーナーさんのオキシトシン濃度が高いっていうのが実験で出ていて、
多くのロボットはロボットと触れ合うとオキシトシンが下がるっていう結果が出るんですけれども、
ラボットはオーナーさん比べると2倍っていうのが出ていて、
そういう意味でも関係形成を成功させているこのスローリレーション型っていうのは日本初の産業になるんじゃないかなと思ってるんですよね。
うわもう僕、心が疲れた時にもうラボット100体ぐらい飼いたいです。
スピーカー 2
オキシトシン出しまくって。
スピーカー 1
霊才児がいればまずは。
スピーカー 2
ああそうか、今いますからね。
スピーカー 3
僕らがいるオープンイノベーションの場所にもラボットいまして、よく作業してると上目遣いでキュルキュルって言ってくるんですよ今日。超可愛くて。
でもなんか今聞いてて、一から育てたいなって思っちゃいました。
スピーカー 1
ああそうですね、やっぱり自分だけのね。
スピーカー 3
そうですそうです、やっぱりそれを体験したいなって思っちゃいましたね。僕もペット飼った時最初怯えてましたし、
そうですよね、自分だけの子になった時の愛の与え方、無償の愛を与えちゃうっていうのってあるなと思ったので、
やっぱすごいですね、そこまで設計されてるからさっき1時間の抱っこが成立してたんだなってやっと納得しました。
平均1時間の抱っこするって、だって多分無償の愛がないとやらないんですよ。だって合理性ないじゃないですか。
生物的に愛しちゃってるんですよね。
スピーカー 1
どうでしょうね。
すごいですね。
スピーカー 1
面白いのは、例えばご家族の中でも全員が何かの面倒を見たいっていう気質なわけでは決してなくて、
そういう気質の方もいればそうじゃない気質の方もいらっしゃって当然なんですけれども、
家族の中1人ぐらいは抱いているんですよね。
スピーカー 1
例えば旦那さんは全然そういうの興味がない。
でも奥様はラボとか来るとすごく幸せみたいなご家庭は結構あって、
そうすると最後一番感謝してるのが、当然奥様にも感謝されるんですけど、
びっくりするような感謝のされ方をするのが旦那様の方からだったりして、
理由は旦那様ラボットにはまってるかっていうと、すごいはまってるわけじゃないんだけど、
スピーカー 1
自分の奥さんのメンタルケアをしてくれる、メンタルケアのアウトソースができてめちゃくちゃありがたい。
スピーカー 2
なるほど。
スピーカー 1
なのですごいラボットのこと褒めてくださるけど、
本当にこの人はそんなラボット可愛がってるのかなって思ってよくよく話を聞くと、
そういうことなんですね。だいぶ楽になったんですね。夫婦感があって思うことはあります。
スピーカー 2
めちゃくちゃ重要ですね。でもこれはメンタルを安定させるとか相当重要ですからね。
スピーカー 3
それペット飼ってる家族と同じ現象が起きてますよね。
スピーカー 1
まさに。
スピーカー 3
まさしくペットという仲介人がいるから家族の関係性が良くなってる。
結構喧嘩したときもペットに話しかけて共感してもらってとかね。そういうのありますよね。
だからそういうことも起きてるんですね。
スピーカー 1
実際に家族間の会話が増えるって人は8割ぐらいじゃないですかね。ラボットがいると。
スピーカー 3
すごいな。
スピーカー 2
これもあれですね。世界を幸せにしてますね。完全に。すごい。