🧠発熱と頭痛の患者さん。さてどうする？髄膜炎（ずいまくえん）のお話前編

リクエスト回で内科医たけお先生からです。
髄膜炎のお話。
※後編は週明けの予定です🧠

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#髄膜炎
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ハロフラー、フラットのひとりごとチャンネルへようこそ。

このチャンネルは、ママさんドクターでWEB3、NFTプロジェクトでは、コミュニティマネージャーやモデレーターとして活動しているフラットが、ゆるっと、ふらっと、配信している番組です。

今日は、リクエスト回ということで、発熱と頭痛で来院した患者さん、さてどうする、髄膜炎のお話、というテーマでお話ししたいと思います。

1回で全部お話ししようかなと思ったんですけれども、ちょっとボリュームが1回で話すには多すぎる気がしたので、前半戦と後半戦に分けて、

今日は、病気の病態と原因についてお話しします。

1回で全部お話ししようかなと思います。

皆さん、髄膜炎って聞いたことありますでしょうか?

お子さんをお持ちの方だったら、ヒブワクチンとか肺炎吸菌ワクチンって聞くと、なじみがあるのかなとは思います。

このワクチンは、2013年から定期接種っていう風になったんですけれども、

入院時期に、この2つのヒブって呼ばれるのは、

インフルエンザB型ってやつなんですけれども、あとは肺炎吸菌ですね。

この2つの菌にかかって、髄膜炎にならないようにするワクチンなんですね。

じゃあ、それで早速、髄膜炎のお話ししていきますね。

漢字で書くと、髄っていうのは骨髄とかの髄ですね。

その後に膜が来て、炎って書いて、髄膜炎。

簡単に説明すると、髄膜に起こる炎症の相性に、

なります。原因は何でもいいんですね。

解剖的なところから、ちょっと言ってみましょう。

頭蓋骨と脳の間には、3枚の膜があって、

これをまとめて髄膜っていう風に言っています。

ここに、何かの原因で炎症が起こると、

髄膜炎って呼ばれるような病態になるんですね。

外側から、つまり頭蓋骨の外側から脳の内側にかけて、

甲膜、蜘蛛膜、軟膜、この順番で並んでいます。

蜘蛛膜下、つまり蜘蛛膜の内側のことですね。

蜘蛛膜の内側は、蜘蛛膜下空と呼ばれるような空洞があって、

その中には脳脊髄液と呼ばれるような水みたいなものが、

流れています。

蜘蛛膜炎って、よく脳神経内科疾患では、

エマージェンシーとか緊急疾患っていう風に呼ばれるんですけれども、

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どうして緊急疾患なのかっていうことなんですよね。

今お話しした、この蜘蛛液が流れている、

蜘蛛膜下空とかね、それ以外とは蜘蛛液空とかって呼ばれているんですけれども、

ここは血液、

血管とこの蜘蛛液空の間には、

BBBって呼ばれるブラッドブレインバリア、

日本語で言うと血液脳関門というような、

とんでもなく大きな壁がそびえ立っていて、

隔離された空間になっているんですよね。

イメージとしては、進撃の巨人の大きい壁みたいなやつです。

だから、

このBBB、ブラッドブレインバリアがあるおかげで、

病原体は入ってこれません。

でも、実は壁が大きすぎるので、

自分を守ってくれるような血液成分、血球成分、

免疫系とか言われているような血球成分も存在していません。

さらに、もうちょっと突っ込んで言うと、

薬も何でもかんでもこの壁を通れるわけじゃないんですよね。

だから、脳に効果のある薬を開発すると、

このBBBを、脳脊髄、ブラッドブレインバリアを超えるかどうかができるのかっていうのが、

すごく重要なキーになってくるんですよね。

簡単に言うと、このBBBがあるおかげで、

敵もいなければ味方もいないっていうような状態で、

諸刃のつぐるぎみたいな感じなんですよね。

さっき言ったように、

髄膜炎っていうのは、

何らかの、

影響で炎症が起きてくることっていうふうに言ったんですけれども、

炎症が起きることによって、

このBBBっていう大きな壁が破綻してきて弱くなります。

だから、わーっと病原体が髄液の中に侵入してきて、

急速に悪化していくっていうのが病態なので、

エマージェンシーと緊急疾患っていうふうに呼ばれているんですよね。

で、原因はいろいろあるっていうふうにお話ししたんですけれども、

大きく分けると、

感染症かそうじゃないか、

つまり感染性か非感染性かの2つに二分されます。

感染症っていうのは、

細菌とかウイルスとか血核とか心菌とか呼ばれた、

そういった類のものですね。

感染症じゃないものっていうと、

がん性髄膜炎とか抗原病関連とか薬剤性とか、

そういうふうになってきます。

で、この中で一番予後が悪いものっていうのは、

細菌性の髄膜炎ですね。

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で、ちなみに発症率っていうのは、

2014年の細菌性髄膜炎のガイドラインを見てみると、

大体年間1500人ぐらいっていうふうに言われています。

多分そんなに多くないと思うんですよね。

この数字を見るだけだと。

で、おそらく特に小児期の、

髄膜炎に関しては少しずつ減っていて、

それがおそらくワクチンの定期接種によるものだっていうふうには言われています。

で、今言ったように、

髄膜炎の中でも細菌性髄膜炎っていうのは重症度が高いっていうふうには言われていて、

大体成人の細菌性髄膜炎の致死率は20%前後っていうふうに言われていて、

さらに後遺症は30%ぐらいに出てくるっていうふうに、

言われているので、

この数字を見るだけでも重症度が高いっていうことがね、

よくわかるかなっていうふうには思います。

細菌性髄膜炎自体はですね、

やっぱり今言ったこの数字みたいにかなり少ないです。

私10何年やってて細菌性髄膜炎見たのは過去1人ですね。

極端にもしかすると少ないのかもしれないですけども、

やっぱりそれぐらい少ないです。

でも重症度が高いっていうことは、

分かっているので、

そうですね、診断したときはね、

結構ねギョッとします。

おーやばいぞって思う疾患ですね。

はい、今日は一旦ちょっとここまでにしたいなっていうふうに思います。

で、今日のまとめ、まとめというかねポイントなんですけれども、

髄膜炎っていうのは髄膜に起こる炎症のことを、

全般的にそういうふうに呼んでいますと。

で、髄膜に炎症が起こると、

脳を、

を守っているBBBの血液関門が壊れてしまうので、

病原体が髄液空内に簡単に入ってきてしまうと。

なので急速に症状が進行する。

で、原因は感染性と非感染性に分かれますと。

で、感染性の中でも、

最近性髄膜炎は発症の数は少ないけれども、

重症度が高くて、

心の悪い疾患であるということになります。

最後にお知らせがあります。

私が所属するメディカルDAOで、

8月10日の健康ハートの日にちなんで、

睡眠にフォーカスを当てた健康ハートスリープという企画を行います。

で、この企画は7月の29日から8月の10日までの間に、

ご自身の1日の睡眠を、

ツイートするっていうような企画になっています。

ぜひ、ご興味ある方はご参加いただけると嬉しいです。

09:01

で、公式のツイッター、

メディカルDAOの公式のツイッターからは、

睡眠に関するチップスも投稿予定です。

はい、いかがだったでしょうか。

今日はまず、髄膜炎の前編のお話をしてみました。

もし何か分からないことがあれば、

もし何か分からないことがあれば、

もし何か分からないことがあれば、

気になることとか、質問等ありましたら、

コメント欄に記載していただけると嬉しいです。

今日も皆さん聞きに来ていただいてありがとうございました。

次回もふらっと覗きに来ていただけると嬉しいです。

またね。バイバイ。

髄膜炎の後編のお話は、

今回のフィードバックを元にして、

週明けに放送したいと思います。

また次回も聞きに来ていただけたら嬉しいです。

バイバイ。